角田光代のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2022.04.15 表題作のみ
表題作のみ読んだ為、評価低め(自分の戒め)
”通常と異常がこの生温い時間を作った”
角田光代さんの本は「愛がなんだ」「薄闇シルエット」を筆頭に、エッセイなども読ませて頂いてきた。
今回の作品に関しては、夜中に読んでしまい、ちょっと後悔した。「ウゥッ!コワァっ!」と深夜に胸がざわついてしまい、翌日の朝までグルグルと何もないことを考えてしまう羽目となった。
というのも、特に私をグルグルと考えさせたのは、「サエコの精神状態」に関してである。
先日、兄弟が子を産んだ。姉は元来、ドーンと構えるたちである。であるにも関わらず、「妊娠」「母となる状況」となると、姉でさえ -
Posted by ブクログ
星3つにしたが読むタイミングによって4つや5つになるんだろうと感じた。
感情移入したくなる登場人物が現れない。むしろ「わたしはこうはならない、なりたくない」と感じる人物ばかり現れる。
一方で嫌悪感に近いものがあるにも関わらず物語に惹かれていくのは何故だろう。登場人物たちの改心を求めて? いや彼らは改心しない。このまま生きていく。そうわかっていても惹かれる。何に?怖いもの見たさ?
たぶん登場人物たちの行く末が気になる、その一点かもしれない。だからこそ、行く末を知った上でもう一度読み返して時に自分がどう感じるか知りたいと思った。
「ふつう」を知らない人たちとして書かれている登場人物たちの言う「ふ -
Posted by ブクログ
ネタバレ田舎から出てきた平凡な大学生の和歌。1つ年上の仙太郎という初彼氏がいる。仙太郎は都会っ子で、バブルの趨勢も手伝って、在学中にイラストレーターとしてブレイク。和歌には物書きをしていたと考えられる祖母がいた。母はその祖母を嫌い、和歌に普通の女性の幸せを望む。就活もしないでいた仙太郎に勧められ、ひとまず就活し、仙太郎と祖母の影響を受けて、小説を書き、ブレイクする。本人には言わないものの就活前後は仙太郎との結婚を望み、ブレイクしたら同棲を誘われ始める。書くことに夢中になると家内は荒み、妊娠、流産。
和歌より先にブレイクし、同じようなことを経験し、生活リズムもしっかりしている仙太郎。長い仙太郎との生活は