ドストエフスキーのレビュー一覧

  • 罪と罰 1

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    ドストエフスキーは『地下室の記録』から二作目。
    再び亀山郁夫さん訳。
    いつか読もうと思っていたところに、本の交換会で頂いたので、早速。

    一分冊目の感想としては、前出の『地下室の記録』と似たモチーフで、これがドストエフスキーの作風なのかと改めて感じた。

    思弁癖が強く、プライドと自己嫌悪にさいなまれる主人公。
    物語で重要な役割を果たす娼婦という職業と存在。
    ナポレオン戦争勝利後になお、「ロシア」と「ヨーロッパ」の間で揺れる19世紀ロシアの知的世界という背景。

    『地下室の記録』を読んだ際にも感じたが、この自己嫌悪の主人公はドストエフスキー自身だろう。
    そこに天才作家の人間らしいところも見えるの

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    2025年01月18日
  • カラマーゾフの兄弟〈1〉

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    登場人物が、皆個性的で面白く読めます。大長編なので最後まで読めるか心配でしたが、そういう心配は無用でした。アリョーシャがこれからどんなことに巻き込まれていくのか、興味深いです。

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    2025年01月06日
  • カラマーゾフの兄弟〈5〉エピローグ別巻

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    正直咀嚼しきれていない部分も多いが、物語全体を貫く宗教価値観・ドストエフスキーの自伝的要素等、精緻に論じられた解題のおかげで解像度が上がったと思う。振り返るとサスペンスとしての面白さは圧巻のものであった。読み返すことは当分ないかも。でもこの1ヶ月の読者体験のことはまた思い出しそう。

    年内に読み切れた。来年も活字には触れ続けないと。

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    2024年12月29日
  • カラマーゾフの兄弟〈4〉

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    山は越えた。
    細部は多分よくわかってない部分も多いが、父の死(殺害)に対する三兄弟それぞれのスタンスがわかる。法廷で検察側が展開した三兄弟のスタンスで持ってロシアという国全体を語ろうとする話法は圧巻だったし、ドストエフスキーがやろうとしていたことがここにきてようやく私にも見えてきたかも。あとはやたら人が発狂するけど、何となく地政学的な要因も大きそうな気がするなど。

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    2024年12月25日
  • カラマーゾフの兄弟〈1〉

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    I found it difficult to comprehend a scene where each character discusses religion. There were a lot of words I was unfamiliar with.
    But, I'm looking forward to seeing future developments.

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    2024年12月24日
  • 罪と罰(上)

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    青年が老婆を殺害した事によって性格や思考が変わっていく様に最初はついていけなかったが、後半にいくにつれラスコーリニコフの聡明さを思わせる描写が増えていく。
    彼の論文の主張では思想が強くて非常に面白い。
    愚かな母や妹に対していたたまれなさを感じた。

    母と娘のその後の顛末やペトローヴィチとラスコーリニコフの探り合い、最後に現れた男等を下巻に期待。

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    2024年12月17日
  • 地下室の手記

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    ネタバレ

    ううううう。
    呼ばれてもいない飲み会にいかないでー。
    二次会に行くのにお金かりないで!!。

    ううううう。
    2部に分かれていて一部は独白。
    二部はわちゃわちゃ。
    よく自分自身がわかってる。な。
    太宰治の人間失格はたぶんこの作品に影響受けているなあ?

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    2024年12月10日
  • カラマーゾフの兄弟〈2〉

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    意外と短期間で読めた。各人物の思想が多面的に見えてきて少しずつ厚みを持つ。途中これは何を示している…?となるセリフや地の文は、伏線として張られたものであり、後々回収されるであろうということが、巻末の読書ガイドおかげでわかった。

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    2024年12月07日
  • 悪霊(下)

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    初見では驚くくらいに内容が頭に入ってこない。登場人物の名前がわかりにくい、人間関係が複雑、歴史背景がよくわからないなど、なかなかの難易度。でもなぜか読み進めたくなる怪しさがある。

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    2024年12月03日
  • 罪と罰 2

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    解説を読むことで、なぜここまで狂気と混乱の最中にいる人間の心理描写ができるのか腹落ちできました。ドストエフスキー自身が当時のロシアの社会背景も相まって、人生の中で借金や夫婦関係などにおける窮地に追い込まれていなかったら、ラスコーリニコフの目に映る景色をここまで鮮やかかつ仔細に描き切ることはできなかったのだろうと思います。

    なまじ賢い若き青年の選民思想と罪悪感から逃れきれず溢れ出る傲慢で神経質な言動のなんという生々しさ…!彼を取り巻く母や妹や友、ソーニャの抱く得体の知れない恐怖心とポルフィーリーとの探り合いの緊迫感が、ますます昂るラスコーリニコフの混乱を際立たせ、物語の進行を盛り上げます。

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    2024年11月27日
  • カラマーゾフの兄弟〈5〉エピローグ別巻

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    カラマーゾフの兄弟エピローグとドストエフスキーの生涯と解題と。
    訳者のドストエフスキーに対する造詣の深さに驚かされる。これぞプロのお仕事。自伝的要素を含む三層構造。
    未完の小説

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    2024年11月26日
  • 白夜

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    ドストエフスキーとして、これがわたしが初めて読んだ本になります。夢想家が、自分のこれまでの人生を語る前半の長い告白のところは、なかなか頭に入ってこなくて、読み進めるのが大変でしたが、それ以外のところはなんとか読み進められました。すんなり読み進めにくい理由は、翻訳の問題なのか、ドストエフスキーの物語の特徴であるのかは、別の訳書であったり、別の作品を読んでみないわからない。

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    2024年11月24日
  • 地下室の手記

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    むき出しの自己愛。
    むき出しのエゴ。
    確かにこの男は嫌な奴で、そばにいてもらいたくない。
    しかし、この男は、確かに私たちの中にいる。
    この勝手さ。
    この醜さ。
    私たちは、この男を調教してコントロールして、社会生活を送っている。
    そんな気がした。

    地下室は、私たちが自分自身の中に作った檻なのだろう。
    そして、私たちには、ときおり、どこか奥底からこの男の叫び声が聞こえてくる瞬間がある。
    人によっては、この男をむき出しにして生きている部分がある。
    綺麗な顔で、体裁を取り繕って生きているけれど、お前たちはこの男とどれほど違うというのだ?
    と、見せつけられているような気もした。

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    2024年11月19日
  • 罪と罰 下

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    永遠と思われる様な時をラスコーリニコフ
    の影、思考を追い続け全三巻を通して
    最後の最後にラスコーリニコフが
    愛を知り、愛に救われ生きる事への
    渇望や希望をソーニャ=此処では信仰
    を取り戻して行くソーニャはその象徴である。
    宗教の事はよく分から無いが、人と人の
    交わりの中で救われ愛し、愛される事
    は人間の尊厳にも繋がっている様に思う。

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    2024年11月19日
  • 地下室の手記

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    ドストエフスキーのエッセンスが詰まっている中編という印象を持った。周りとの距離をうまく取れない四十路の役人。心と行動が一致しないことがままあり、一人の時に自己を内省しつつ混乱していき行動もちぐはぐなものになっている印象。一章目の「地下室」の文には慣れるまで時間がかかったが二章目の「ぼた雪に寄せて」からはぐっとひきこまれた印象。

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    2024年11月17日
  • 罪と罰 中

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    上巻と同様ラスコーリニコフは
    病的に神経が昂ぶり、自から
    自分の首を絞める様な行動ばかり
    するので此方はハラハラさせられる。
    ソーニャとの関係もその後の波乱
    の序章なのか、そうでは無いのか
    先が読めない。

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    2024年11月08日
  • 罪と罰 下

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    やっと読み終わった〜
    現代文学に慣れた自分にはかなり読みづらい。
    演劇の脚本かと思うような言い回しは良いとしても、ラスコーリニコフが選民思想を持っていることが上巻の後半に出てくるなんて分かりにくすぎる。コレが分かってないと単なる金目当ての殺人犯としか理解できない気がするが…
    ロシアでも葬式の後に精進落としをやるんだぁ、などが知れたのは面白かった。
    しかし、本書を高校生の時に読んで大きな影響を受けた、という方々とは何が違うのだろう?などとどうでも良いことで人と比べてしまったり…

    殺人者の心理、殺したのは悪魔で僕じゃない,僕は自分を殺したんだ、永久に自分を殺してしまったんだ

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    2024年10月17日
  • 罪と罰(下)

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    ネタバレ

    青空文庫で読んだので下のみ登録。
    元々海外文学はカタカナの名前が覚えられず苦手だったんだけど、ロシア文学は輪をかけて覚えられない!あだ名もあるので呼称がコロコロ変わるし。長いけど、結構駆け足で読んでしまったので何度か読み直すべきだなあと思った。話の流れをさらったから次はもう少しかみ砕いて読めそう。まあ長いからなかなか手が出しづらいけど……。以下、感想。
    ・皆貧しく悲惨な暮らしだけど、みんな発狂していくので、貧しさに伴う不安っていうのは人間を狂わせるものなのかなと思った。自分に置き換えて考えても、お金がない時の焦燥感といったら尋常じゃない。官吏の奥さんとか気の毒過ぎた。
    ・罪を犯した後のラスコー

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    2024年10月16日
  • 罪と罰(下)

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    ネタバレ

     貧しいエリート学生ラスコーリニコフが、殺人を犯した罪と如何に向き合うかを描いた作品。
     彼は、大いなる善行のためには、その過程において一つの悪行も厭わないことが必要であると考える。また、真の英雄であれば、悪行に対して、罪の意識を負わないはずであるとの思想を持つ。
     水面下で激動する帝政ロシア末期において、社会主義的思想ばかりが先行し、人間として大切なものが見失われていることを指摘した作品と理解した。

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    2024年11月23日
  • 罪と罰 上

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    最初のページから主人公のラスコーリニコフ
    の背負う鬱蒼とした混沌が本の中から
    滲み出てくる様である。
    狭く重苦しい屋根裏部屋とソファにうずくまる
    ラスコーリニコフを目の前で自分が
    見ている様で息苦しさを感じるリアルがある。
    ラスコーリニコフの気分の上下の先には
    何が潜んでいるのか此方も彼の背後に
    こっそりと潜み付いていくしか無い。
    そして老婆を殺戮する場面に遭遇し
    そこだけはハッキリと彼の姿が見えるのだ。
    そこからまた霧の様に彼の思考は途切れ
    次に何が彼の心の衝動が起きるのか
    背後で見守って行きたい。

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    2024年09月22日