ドストエフスキーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『カラマーゾフの兄弟』(中編)ドストエフスキー
深淵に脚を踏み入れ2/3まで読み進んだ。
ゾシマ長老が亡くなってからの前半と、ドミートリイが父親殺し(してないって言ってる)をして、最愛の(というか狂愛している)グルーシェニカに愛を表現しまくってる最中に警察に殺人罪で連行さえるまでの一巻。
上巻はロシア文学表現に慣れなくてなかなか進まなかったけど、中巻はテンションに慣れて一気に読めたしめっちゃ面白かった。
グルーシェニカがガチで悪女(そして悪女であるに相応しい美人)すぎて老人は殺されるし、周りの人も血を流すし、息子は正気を失って完全にアカン人になっちゃってる。
たまたま今日読み終わって、愛をテーマに作品集めたルーブル展にもいって、この前エーリッヒフロムの「愛すること」も読み終わって、なんかやたら愛について考える最近。
愛は目に見えないので、みんなが共通認識していると思っている愛はきっと少しずつか、あるいは完全に違ったものを指しているかもしれないってホラーすぎる。いつの時代も、1500年代の絵画も1800年代の小説も、愛をテーマにしたなんかに取り掛かるにはこれだけまわりくどく、象徴的で、婉曲的で、帰納的にしか表現できない複雑な概念。
カラマーゾフの兄弟のどこかで、「神を直接描写することはできない。神でないことを挙げ続けることでしか神を表現することはできない」って言ってて、似てるなって思った。
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Posted by ブクログ
みんみん激推しの『罪と罰を読まない』を読むにあたり、『罪と罰』を知らなくてもめっちゃ面白いとのことでしたが、みんみんと同じじゃつまらないじゃないかねワトソン君
というわけで読まない言うてるのにあえて読むという天のジャッキーなスタンスで読み始めた『罪と罰』ですが思いのほか面白くてなんか得した気分
たまたま寄ったスーパーが特売日だった気分(違う)
久しぶりに着たコートのポケットに百円入ってた気分(違う)
さて罪も罰も続くといった感の第二巻ですが、なんといっても罪を犯したラスコーリニコフと対決する予審判事ポルフィーリーに惹かれましたよ
どこまで確信をもってラスコーリニコフと対峙しているかは伏せられたままですが、彼の方がすこい上手なような気がしますし、この二人の心理戦がすごい面白かったよね
また、この二巻ではラスコーリニコフが罪を犯すに至った潜在的な動機が明かされるんですが、選民思想的な感じがもうどんどんラスコーリニコフから心離れさせられます
同時にラスコーリニコフの善なる部分もこれでもかってほど押し付けてくるので、どう思ったらええねん!という迷路
そしてさらに重要度を増してきそうな登場人物たちがガンガン深掘りされていくことで物語は混迷の一途
どうなるの?! -
Posted by ブクログ
興奮した
面白いのだ!遠い昔の少年時代に読んだときはちんぷんかんぷんだった記憶が薄らとある
途中で投げ出してしまったような気もする
国語のテストの問題文でしかない物語だった気がする
しかし今回は分かる、分かるというかちゃんと面白い
すばらしい新訳のおかげなのか、自分が人生経験を重ね渋みのある大人の男に成長を遂げたのか
もちろん後者に決まっている
ミルフィーユのように経験を重ねいやミルフィーユは甘いからこの例えは違う
主人公ラスコーリニコフはとにかくいかれている
最初からそうだったのか、なにかの罰としてそうなったのかとにかく支離滅裂だ
その支離滅裂な心理描写がとんでもなく巧みだ
とてつもい説得力だ
いかれた男の心理など経験したことないので分かるはずもないのに、それはこういう心理に違いないと思わせる
すげーなドストエフスキー! -
Posted by ブクログ
ネタバレ『やさしい女』は、41歳の質屋の男が小金にものをいわせて16歳の少女と結婚するものの、ある日自殺されてしまい、死体を目の前にいろいろと回想する話。
この男、自分はえらくて妻や女を無意識に下にみてて、その癖なにも喋らなくても相手が自分を理解してくれるはずだし、愛してくれているはずとかいう謎の思い込みがすごくて、序盤の方何回も「うわ…きっっつ…」って言っちゃった。
ずっと無口を通してたとおもったら、急に感情迸りまくって妻に跪いてキスしたりするもんだから、感情表現が下手くそか…ってなった。
他人の気持ちわからなさすぎるし、俺が俺がの場面が多い。
でもラスト妻が自殺するシーンからはなんだか泣けた。
ここから情景の描写が特にすごい気がする。
お互いの関係性が歪な状態でも構わないからただ生きてほしかったって思ってもらえたなら幸せだったのかもしれないけど、でもそれは相手が生きているときに時間をかけて態度と言葉で示さなきゃなにひとつ伝わらなかったんだと思うよ…。
私は妻の気持ちがよくわかる部分もあったし、短くまとまっていて読みやすいので、ドストエフスキーの作品の中ではかなり好きな方だった。
『白夜』は以前別の短編集で読んだことがあるけど、最後のどんでん返し(?)が悲しい結末に繋がるけど、なぜかむしろ清々しいような気持ちにもなれるのでこれも好き。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ3章
1 ラスコーニコフの部屋
ラズミーヒンがドゥーニャ親子を連れ出して、ラスコーニコフの容体は自分が見て、報告するから、ゆっくり休むようにと言う。ドゥーニャ親子はラズミーヒンを親切な人と思います。ただ、ラズミーヒンは自分でも言ってますが、ラスコーニコフの女家主ともいい仲になっているので、単なる親切心からだけではないようです。しかも、ラズミーヒンは、その女家主をゾシートフに押し付けます。
2 朝が来てラズミーヒン起きる。昨日の酔っ払ったときの行動を後悔している。酒飲みにはよくあることだ。ゾシトーフが入ってきて、二人の会話。ゾシートフが帰り、9時、ラズミーヒンは旅館に行く。ラズミーヒン、ドゥーニャ、プリベーリヤの3人の会話。ラスコーの話。ラスコーニコフの婚約者の話題。ルージンからの手紙をラズミーヒンが読む。ラスコーニコフに侮辱されたので、連れて来ないでほしいとのこと。3人は外に出て、ラスコーニコフの部屋に向かう。
3 ラスコーニコフの部屋 ゾシートフがいる5人の会話。セクハラ男スヴィドリガイロフの妻マルファが亡くなった話題。ゾシーモフが帰る。ラスコーニコフの婚約者の話。ルージンの話。僕かルージンか。ラスコーがドゥーニャに対して、もしきみがルージンと結婚するなら、ぼくは即座に君を妹とは認めない。と言う。ラスコーがルージンの手紙を読む。ドゥーニャが、ラスコーとラズミーヒンに、ルージンと会うときに来て欲しいと言う。
4 引き続きラスコーの部屋 ドアが静かに開いて、おずおずとあたりを見回しながら、一人の娘が入ってきた。ソーニャ登場。ラスコーは一目見ただけでは誰かわからなかった。ソーニャは思わず人がいっぱいだったので、おどおどしている。ソーニャがラスコーにたいして、父の葬儀に出席するようにお願いする。ドゥーニャ親子が帰っていく。ドゥーニャとプリへーリヤの会話。プリへーリヤがルージンに断られることを心配する。ラスコーの部屋、3人が部屋を出て、ラスコーとラズミーヒンはポルフィーリィの家へ、ソーニャは自分の部屋へ向かう。3人が別れた後、ソーニャはある男に着けられる。その男は、最近ソーニャの隣に引っ越してきた男だった。
5 ポルフィーリィの部屋。ザメートフがいる。ラスコーとラズミーヒンが部屋に入る。ラスコーの犯罪論が展開される。ポルフィーリィ対応ラスコーニコフ。ラスコーとラズミーヒンが帰る。
6 ラズミーヒンとラスコーの会話。俺は信じないと言うラズミーヒン。ラスコーは見知らぬ町人に「人殺し」と言われる。ラスコーは家に帰り、寝込んでしまい、悪夢を見る。すると、彼の部屋の戸が開け放たれ、敷居の上に、まったく見覚えのない男がたって、じっとラスコーを見つめている。ラスコーは夢の続きだと思う。それから10分ほどが過ぎて、ラスコーは突然起き出して、誰かと問う。「あなたが眠っているのではなく、寝たふりをしておいでになるだけなのは、私も知っていましたよ。」スヴィドリガイロフ登場。
4章
1 ラスコーの部屋 ラスコーとスヴィドリガイロフの会話。妻マルファの話。幽霊の話。スヴィドリガイロフがドゥーニャに1万ルーブリを贈与することと一度でいいからドゥーニャに会いたいという。自分は旅に出るやもう婚約者がいるので、ドゥーニャのことは何とも思っていないという。ルージンの悪口。妻マルファがドゥーニャに3千ルーブリの遺言をしている。スヴィドリガイロフ帰る。
2 代ってラズミーヒンが入ってくる。8時前。ラズミーヒンは一度部屋に来たが、ラスコーニコフが寝ていたので、ポルフィーリィの家に行っていた。二人は廊下でルージンと会い、3人でドゥーニャ達が待つ部屋に入る。ドゥーニャは、ラスコーとルージンの仲直りを求めるが、
2 ルージンの結婚観が・・・
品行がよくて貧乏な(ぜったいに貧乏人でなければいけない)、ひじょうに若く、ひじょうに美しく、上品で教養があり、ひどくおびえやすい娘、人生の不幸という不幸を味わいつくして、彼には頭が上がらぬような生涯、彼らだけを救い主と考えて、彼だけを敬い、彼だけに服従し、彼ひとりだけわ賛嘆のまなざしで見つめているような娘をわくわくしながら思いえがいていた。
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Posted by ブクログ
ユーモア小説ではあるけど、そこまで笑えるというほどではなく、普通にこの状況やばいし怖くないか?と思う場面も多かった。
ただ、他のドストエフスキー作品に比べると、思想や宗教についてのことがほぼ書かれてないし、難しさもないので読みやすい。
自尊心を拗らせに拗らせたフォマーが本当に読んでてイライラした。
なんでも被害者面して「侮辱された!」とか言うのはすごく卑怯な攻撃の仕方だし、それに対して周りの人たちもそうだそうだ!ってなったり、謝ったりしてるのがこれまた余計にイライラさせる。
家のなかにあんな人がいたら心が休まらないだろうに、なんであそこまでフォマーにみんな執心してるのかわからなかった…。
他の登場人物もキャラが濃い人揃いだったけど、あまり出番はなかったりしたのでもっとその人たちについて読んでみたかったかも。
名前をやたら変えたがる召使のヴィドプリャーソフや、素直で天真爛漫そうなぽやっとした感じの美少年召使のファラレイについてはもっと色々書けそうではあったし、個人的にはもっと彼らについて読んでみたかったなぁと。
あのドタバタ感からあのエンディングにもっていくのはすごい力技というか、エッ!?とはなった。