ドストエフスキーのレビュー一覧

  • 賭博者

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    ネタバレ

    破滅する話なんだろうかと恐る恐る読んだ。
    お金をめぐって、ごちゃごちゃとした人間関係がややこしいと思っているときに登場した、アントニーダおばあさんの印象は強烈だった。竹を割ったような性格で、これは好きになってしまう!
    でもそのおばあさんですらルーレットに魅入られてしまったのはショック。ギャンブルにのめり込んでしまう人の心理とはこういったものなのかと恐ろしい思いがした。人はこうやって依存症になっていく。嵐のように登場して去っていった、一番記憶に残る人物だった。
    アレクセイは自らをポリーナの奴隷と言ったり、口だけはさも愛しているかのように言うのだが、実際は大して愛していないことは見るも明らかだった

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    2025年09月18日
  • 白夜

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    映画から。ブレッソンが原作を自分の映画文体に落とし込むのがいかに上手いかが分かって良かった。こちらはかなりサッパリしていて絶望感は少ない。どちらにしろ私が抱いているドストエフスキーのイメージとは全く異なるのだが。妄想の詳細をことごとく台詞で語り尽くすところは狂気に近い。

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    2025年09月09日
  • 罪と罰(下)

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    世界的にも名作とされる19世紀の連載小説後編

    名前の呼び掛け方が頻繁に変わるので、人物相関図を手元に必要。おそらくロシア語では呼び掛け方で感情等のニュアンスの違いを表現するのだろう

    途中ページをめくるのが作業になりつつも、スヴィドリガイロフのキャラやエピローグ辺りは、のめり込んだ

    ロシア文学を過度に高尚なものと期待していたが、当時は娯楽としても凄いものだったように思う

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    2025年08月24日
  • 罪と罰(下)

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    一度は読まなきゃ!と思っていた本を読み切った\(^o^)/でも私好みではないな(-_-;)殺害から自白までの何日間かと、私が読んだ何日間かが同じくらいだからか、常に「でも人、殺したんだよね( ・`д・´)金品盗んでるし」「御託はいいんだよヽ(`Д´#)ノ」という思いが頭をグルグル回る(・_・;)時間をかけて、考えながら読めば違うのかも?(-.-;)

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    2025年08月17日
  • 罪と罰(上)

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    細かすぎて話がなかなか前に進まん(-_-;)それだけ主人公の心の葛藤がハゲしいという事か?いくらイケメンでも、時代や環境の事を考えても主人公になんだかイライラしてしまうヽ(`Д´#)ノ

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    2025年08月14日
  • 白夜

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    まず、会話がギャグ漫画かってぐらい突拍子がないし、そんなこと言わないだろーってツッコミながら読んでた。まぁそれはそれとして面白くはあるが。
    恋愛小説の世界一簡易的な本、みたいな小説。もはやすべての恋愛小説はこれぐらい軽くていいのではと個人的には思わされた一作。

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    2025年08月13日
  • 罪と罰 3

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    先に『カラマーゾフの兄弟』を読んでいたので、比較的読みやすかった。

    内容としては、様々な「罪」と「罰」が登場し、罪とは何か?罰とは何か?を常に考えさせられる作品。
    俗世界における「罪」は、ラスコーリニコフが犯したような強盗、殺人といったものが先行するが、作中においては、キリスト教や聖書の中での「罪」も登場する。
    ラスコーリニコフは殺人を犯すが、強奪した金品には一切手をつけることがなかった。殺人を犯した瞬間から精神に異常をきたしたためであるが、良心の呵責に苦しんだというよりも、罪の露呈を恐れたというふうに見える。ラスコーリニコフの罪は、アリョーナを殺したことよりも、リザヴェータを殺したことにあ

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    2025年08月09日
  • 罪と罰(下)

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    一生のうちに読むべき本とよく聞くので約一年かけ、少しずつ読み進めた。少しずつでもストーリー展開を追うことができ、想像したよりも重苦しくなかった。何が難しかったかというと、名前。名前の呼び方がいろいろある文化とは知らずに読んだので、登場人物の関係がしっかりわかるようになったのは下巻に入ってからだった。
    ラスコーリニコフの心の動きは読み進めていくうちに、「平凡」そのものだと思うようになった。自分の罪に向き合ったり、逃げたり、考えがコロコロ変わる。ドストエフスキーが何をラスコーリニコフに託したのかはよく分からなかったが、社会的に厳しい時代にあったロシアの生活と、今でも変わらない普遍的な人間の模様が読

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    2025年08月02日
  • 地下室の手記

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    正直私の読書力が低く、この本の面白さを完全には理解できていないと思います。特に独白部分は意味がわかっても頭に染み込まないように感じてしまいました。
    ストーリーはかなりぶっ飛んでいて、主人公の行動や考えがかなり理解できません。しかし、時々共感する部分もあり、それはそれで心が辛かったです。
    旧友達への酷い行動も意味わからないし、リーザに対して説教厨になる意味もわからなかったし、アポロンに強くあたる意味もわかりません。常に何かに不満があって爆発しそうな中でリーザに対してだけ自分の弱いところを見せてしまう失態も犯す人間臭すぎる男の訳のわからない話がとても面白かったです。
    最後はリーザに金を握らせること

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    2025年08月02日
  • 罪と罰(上)

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    非凡人であれば通常の道徳や法律を超えた行動も許されると考えていたがラスコリーニコフと自身を非凡人であると信じ、通常の道徳や法律を超えた行動をした後のラスコリーニコフの間に乖離が生じる。自分の持っていた理屈と行動の結果押し寄せる精神的な崩壊が人間のもつ理性と感情の複雑さを浮き彫りにする。

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    2025年08月01日
  • 貧しき人々

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    ドストエフスキーの処女作というだけで読む気がそそられます。
    下級役人のおじさんのマカールと、ワルワーラという10代の娘の手紙のやりとりが綴られています。
    当時のロシアの社会背景として、階級差による貧困が大きな問題となっていました。そのため、主人公であるこの2人も大変貧しく生活に困窮している様子が鮮明に手紙の中で書かれています。そういった中でもお互いが深い愛情を持ちながら支え合っていて「貧困」や「愛」というのが大きなテーマとしてある作品でした。
    手紙と聞くと物静かで慎ましいような印象を受けがちですが、ほとんど会話のようなやり取りで、ビックリマークも多用されているぐらい感情表現が豊か。なので海外作

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    2025年07月25日
  • 罪と罰(上)

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    19世紀ロシア文学の連載長編小説

    未読者達が内容を勝手に推測する「『罪と罰』を読まない」という企画の本を読んで、長年いつか読もうとしていた超有名作品を遂に実際に読むことに

    馴染み無い名前でしかも呼びかけの度に変わるという複雑にパープレキシーエーアイが役立つ

    長いモノローグが続いていくが、予想よりも読み易く、当時はもの凄い娯楽であったように推測される

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    2025年07月24日
  • 地下室の手記

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    よく分からなかった、というのが正直なところ。人生、誇り、愛憎に対する屈折した感情が描かれているが、自分はそれを理解できるだけの人生のステージに達していなかった気がする。

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    2025年06月14日
  • 白夜

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    YouTube で短い海外文学傑作として紹介されていたので読んでみました。

    ドストエフスキーを読むのは初めてで、予備知識なし。どう読んだらいいのかわからず…。
    冒頭は「わたし」(26)がひたすら町が静かだ、みんな別荘に行っているのに私は友人もおらず、別荘に行くことができない、と、ひたすらうだうだうだうだ…長い…。

    そして、ナースチェンカ(17)と出会う。その時の「わたし」の正直すぎる心の内は中二病。
    そして結末も中二病…。

    ごめんなさい、文豪。笑ってしまって。
    でも最終章は本当に美しかったです。

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    2025年05月31日
  • 罪と罰(上)

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    ドストエフスキーやっと読めました。
    罪を犯してしまった主人公の胸中だけでなく、とりまく様々な人々の胸中まで細かく描かれており、すごく読み応えがありました。
    下巻、主人公の罪が暴かれ、主人公の胸中がどのように変化していくのかとても楽しみです。

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    2025年10月16日
  • カラマーゾフの兄弟〈3〉

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    巻末の解説でも、いろんな人の感想でも、かなり物語の佳境に入っていて面白いとある。
    でも私はイマイチこの3巻目はピンとこなかった。
    ミステリーとロマンスの側面が強いけれど、とにかく尋問がくどく、ミーチャの言い分も意味不明で支離滅裂。高尚な心の持ち主だけど情緒不安定すぎ笑
    でもすごい小説なので先はしっかり読むけどね

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    2025年05月08日
  • 地下室の手記

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    第一部は難しくて途中で挫折しそうになった。でも歯痛の話は笑った。
    第二部はずっと面白かった。コントみたい。でもこの捻くれすぎた主人公にイライラすることもあった。ってことは私はそこまで捻くれてないのか?と思わせられた(笑)
    ドストエフスキー3冊目だけど、今まで全部面白い。

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    2025年05月04日
  • 白夜

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    少女が、恋愛じゃなく友愛や兄弟愛のようなものを得て嬉しい気持ち少しわかる。
    その区別がまだよくついてないところもその年頃らしいのでは。(半ば監禁状態で世間知らずでしょうし)

    余計なお世話は重々承知で、男には幸せになってほしい。
    いや、一歩踏み出したんだからこれは確実に実生活に変化起きてるよ!

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    2025年04月27日
  • 罪と罰(上)

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     実際に流れてる時間よりも、長くゆっくり時が進んでいる体感があった。
     それが主人公の重苦しい心情と重なった。

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    2025年04月27日
  • カラマーゾフの兄弟(中)

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    ネタバレ

    大体のストーリーが掴めてきて上巻に比べたらスイスイ読めた。相変わらず登場人物が多い。ドストエフスキー自身はどうやって管理してたんだろうなぁ、脳内完結なのか紙に起こしていたのか。

    イワンも怪しいけどフョードルがすんなりドアを開けて部屋に入れてくれるとも思えず、アリョーシャが怪しいってことになるよなぁと推察。あとページを増すごとにドミートリーがフョードルと同じような発言や行動をしていて、血は変えられない同族嫌悪とはこのことか...と思った。

    ゾシマ長老のシーンで、人は信仰に奇跡を求めがちだけどあまりに傲慢だなとも思う。奇跡が起きた時はそれに縋るのに、奇跡が起きなかったら急に不信者になり、今まで

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    2025年04月12日