ドストエフスキーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本作品の核となる「チーホンのもとでーースタヴローギンの告白」が80年近くも封印されていたことに驚き、そして今読めることに感謝する。これを読んではじめてスタヴローギンの人となりが分かって面白くなった。登場人物は多いし関係も複雑だし背景知識も乏しい中で、これだけ引き込まれるのにはドストエフスキーの筆力を感じざるを得ない。ほんとキャラクターが際立っていて、会話の場面がすごく面白いです。もースタヴローギンとピョートルの緊張感ある関係がたまらないのだけどどうしよう。
『悪霊』の意味、『悪霊』に憑かれていく人々の末路、壮大な物語のからくりが気になって気になって仕方ないこのテンションのまま次巻いきたい! -
Posted by ブクログ
ドストエフスキー五大長編の中でも、難解な作品と評されることのある「未成年」。
少年から青年への成長途中である主人公が、父との再会、女性への恋、理想の追求と挫折などの様々な体験をし、一段上の精神の成熟さを獲得していく物語です。
経済的・社会的には「未成年」という留保がつきながらも、思想的には自身を「成熟している」と考え、そのコンフリクトに苛立ち悩んだり、「自分が正しい」という自信と「自分は未熟なだけではないか」という懐疑との間に揺れ動き、一貫性を保てなかったりという主人公の苦悩は現代人にも共感できるのではないでしょうか。
大変示唆深い作品でした。 -
Posted by ブクログ
ドストエフスキー版ラブコメと勝手に解釈。
こんなポップなのも書くんだと意外な一面を見た感じ。
まぁポップとは言っても後の大作群と比べてだが。
一見、はたから見ると呆れると言うか、現代で繰り広げられたら
勝手にやってくれといったナターシャとアリョーシャの恋だが、
ところがどっこい、これはただの味付けであって悲劇はその奥にある。
大まかな流れ、作品を支えているのはもちろん二人の恋物語。
しかしそこには、イフメーネフとワルコフスキー公爵の長年にわたる因縁。
そしてワーニャが出逢うスミス老人の孫娘ネリーが物語の鍵を握る。
虐げられた人々とはうまく言ったもので、
ここでいう虐げられた人々と言うのは
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Posted by ブクログ
いわゆる、ドストエフスキーの五大長編と呼ばれている小説の中で、
僕が読む一番最後の作品がこの『悪霊』でした。
最初に『罪と罰』を読んで、つづいて『白痴』、『未成年』、『カラマーゾフの兄弟』と
読んでいったのでした。
けっこう、読んだ作品の間の期間が長いのですが、
読むたびに深く作品に入り込めていけているような気がしています。
『罪と罰』よりも『白痴』のほうが作品の理解度が高くなった、というような気がする。
それだけ、ドストエフスキーになれてくるのでしょうね、そのうち何年かして再読したら
もっとよく読めそうな気もします。
こんなことを書いていると、読んだことのない人は、きっと難解なのだろうと
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Posted by ブクログ
ドストエフスキーの寿命が長ければ、この作品の続編があったという構想が遺されていたようです。悲惨な物語でなければ読みたかったですね。アリョーシャみたいな人はあなたの知り合いにいませんか?
ついに、この大作を読みました。
芥川賞作家の金原ひとみさんが、上巻を読むのに4ヶ月かかったとか
中巻の帯に書かれていました。最初はつまらない、と。
でも、僕は読んでみて、そんなことはなく、初めから面白く読めました。
これからどう物語が展開するんだ?という興味をひかれるんですよね。
俳優のきたろうさんの息子さんはこれを読むのに半年かかったとか
『ほぼ日』で読みましたが、僕みたいな「今、自由人」にさえ、
読むのに -
Posted by ブクログ
登場人物の精神状況があまりにおおげさじゃないかなんて感じたりもしたんです。一つ一つの行動に根ざす感情が誇張されているような気がする。それは、冷静な日本人だからそう思うのかもしれません。この時代、決闘なんかもあったロシア人にとっては、そういう心の揺れとか激情というものはありきたりのものだからこそ、こういう小説が生まれたんだともとれます。
ロシア文学初挑戦。
ドストエフスキーなんて名前とイメージから、
けっこう堅めの文学なのかなぁと予想して読んでみたのですが、
これがそんなこともなく、読ませられる小説で、面白く一気に読んでしまいました。
名作なんていわれると、真面目くさっていて、倫理観とかをおし