ドストエフスキーのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
あらすじのみ読んだ状態で読み始めたら思ってたんと結構違った。
上巻は登場人物の名前を覚えることが大変だった。
主人公は「我非凡人だし、ババアはくそなので死んで然るべきだし」みたいなスタンスを基本的に取りつつ、殺人をしてからというもの悪夢にうなされたり、記憶が曖昧になったり、病気になったりと、自分の信念や意思とは裏腹に、意識の外でしっかり苦しんでいることが伺えるのが印象的だった。
母、妹、友人からの信頼に触れてそうなっていったのかも。
自分の信念とは裏腹に思いもよらぬ愛を受けて、非凡人となりきれなかった自分に苦しむことが罰なのかなぁと思った。
貧困により人を殺したり、立場が苦しくなったり、頭 -
Posted by ブクログ
ネタバレ高利貸しの老婆を殺害する前、殺害時、殺害後の心境の変化が面白い。
殺害時は焦って冷静な判断ができず、紙一重の所で逃げることができた。ただ、その後は心身ともに疲労困憊している中で証拠隠滅をしていくが、それも理性的な判断が出来ないまま進んでいくのが、罪を犯した後の心境として納得できる。
上では、自分が犯した罪を暴露して楽になりたい気持ちから、自分の罪を正当化しようとする気持ちへ移行していっている感じがする。
後者については、社会主義(人類は皆平等であるべき)の思想を持ち出して老婆の殺害を正当化しようとしていて、当時のロシアの時代を感じた。 -
Posted by ブクログ
『賭博者」 ドストエフスキー
初のドストエフスキーは彼の作品の中でも比較的ライトな『賭博者』に。
ロシア人はルーレットを好む、ということを知らなかったが、それぞれのお国柄を痛烈に書いている当たりが面白い。
今だったら差別だと言われてしまいそうなことも嫌味たっぷりに、書いているから読んでて楽しい。
一言でまとめると、賭博の沼に浸かって人生を棒に振ってしまう一人の男の話である。
しかし、悲観的とは相反する捉え方で書かれているのも読んでいて疲れない。
「あなたは人生や、自分自身の利害や社会的利害、市民として人間としての義務や、友人たちなどを(あなたにもやはり友人はいたんですよ)放棄したばかりで -
Posted by ブクログ
カラマーゾフマラソン、ようやく最終コーナーを曲がったところだと思います。
物語としては起承転結の「転」の部分。父親殺しが起きます。父親を殺した犯人は、状況的には、明らかに長男なのに、違うと言い張る長男。いったいどういう結末になるのだろうか、この話は…。登場人物にクレイジーが多すぎて、収集つかないのでは?と思っていしまいます。
教訓が多く、まるで聖書を読んでいるような2巻と比べ、ミステリーや推理小説のような要素も少し入った3巻。ドストエフスキーの引き出しの多さが垣間見えました。
読むのに相当時間がかかっていますが、ここまで来たら、最後まで読みます。