ドストエフスキーのレビュー一覧

  • カラマーゾフの兄弟〈3〉

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    カラマーゾフの兄弟3
    (和書)2009年06月18日 16:47
    光文社 ドストエフスキー, 亀山 郁夫


    読み易いなー。2回目だから設定がよく分かって無かった個所がパズルをはめ込むようにピタリとくる。やっぱり名作は読み込まないと駄目だね。達成感だけで終わってしまうよ。

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    2020年09月25日
  • 未成年(上)

    購入済み

    会話がおもしろい

    いろいろな人物が出てくるのでこんがらがってしまうのですが、あまり気にせず読み進めていくと、展開が面白いです。飽きさせません。ドストエフスキーさんは会話が上手で面白いです。

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    2020年09月19日
  • 罪と罰 1

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    何でもないただの学生が人を殺したらどうなるか?

    一時の衝動に身を任せ、錯乱して、動揺して、その後どうなっていくのか、目が離せない

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    2020年08月26日
  • 悪霊(下)

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    物語自体が壮大で複雑だし、ロシア文学特有のとっつきにくさ台詞回しのくどさもあって読みにくいとか冗長とか言う人もいるかもしれないけど、一旦引き込まれると、いっきにのめり込んでしまって、むしろ冗長さと思われたひとつひとつ、台詞回しや登場人物の思考の振れ幅なんかも面白いと感じられました。
    ストーリーラインでいうと、風呂敷の広げ方秀逸で、例えば第一部では、ステパン婚約をきっかけに展開が加速していって、スタヴローギンの秘密や人間関係などの伏線が散りばめられつつ、“日曜日”に収束していって、ご本人登場!みたいな展開は、読んでいてとても盛り上がったし、同時につづく章での核心に繋がるヒントや前触れも小出しされ

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    2020年08月11日
  • カラマーゾフの兄弟(1)

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    ロシアの代文学を漫画で。とっても読みやすく面白いですが、原作を知らないので、どれくらい違っているのかはわかりません。とはいえ面白いのは事実。ロシアの男性は、美しい女の人にとても弱い。そして女の人がとても純愛。ドストエフスキーの求める女性像なのか?

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    2020年08月01日
  • 罪と罰 上

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    まだ上巻しか読んでいませんが…。
    登場人物の台詞が、ひたすら長い。
    苦学生の苦悶は、彼をどこに導くのだろう?

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    2020年07月29日
  • 賭博者

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    カネ、恋愛、名誉は改めて言うまでもなく、人間の欲望の根源である。そうした欲望を満たすために、程度の差こそあれ、誰でも無謀な賭けをした経験、したくなる衝動を感じるものであろう。ルーレットにハマる主人公を通して、そうした根源的な心理を追体験できる。

    ただ、カラマーゾフの兄弟や罪と罰で感じたような、こころの奥底が揺さぶられるような刺激までは受けなかった。自分のギャンブラー的な側面を客観視し、ふと我に帰らせてくれるような、軽い快感を得られるくらいである。

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    2020年07月23日
  • 賭博者

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    テーマがギャンブルであり、普段隠れている人間の欲望がお尻丸出しぷるんぷるんである。そこをただの下世話なだけでなく、何に幾らいつかける、という人生そのものの縮図のように表現され、皆が共感できる作品となっている。こういう人生の苦悩的な作品はポールニューマンが映画でやると似合うな。→金持ちの老婦人が親戚連中の所にやってくる。遺産目当てのおためごかしをバサバサ斬ってゆくのが爽快。ギャンブルとは自分という人間を過信することとの戦いを表している。こういう人は戦国時代に生まれろ。

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    2020年07月18日
  • 虐げられた人びと

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    1861年 40歳 第17作。

    前半は読むのが辛く、期間を置きながら、途切れ途切れしか読んでいないので、非常に時間がかかった。
    たぶん3カ月ぐらいかかったと思う。

    なぜ辛かったかといえば、単純に、話が面白くなかったからである。

    短編ならまだしも、長編小説で面白くなかったら、一気に読み通すことなどは、とても無理だ。

    ところが第二部の第6章、本書のp250あたりの、登場人物がほぼ出そろい、語り手である主人公とナターシャが、前日訪れてきたワルコフスキー公爵が表面的な態度とは別になにかを企んでいることについて、相互に同意した場面ぐらいから、話はがぜん面白くなる。

    熱に浮かされたような怒涛のス

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    2020年06月28日
  • やさしい女・白夜

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    ●白夜

    ドストエフスキーの第11作。
    1848年 27歳。

    白夜のペテルブルグで繰り広げられる清新なロマンス。
    青年の恋愛は、こうでなくてはね。
    美しい中編。
    佳品です。

    25年ぐらい前に米川正夫訳で読んだ「白夜」は、冒頭が素晴らしかった。
    それに較べると、この講談社文芸文庫版は、イマイチのような気がする。

    たまたま手元に3つの訳があるので、較べてみた。

    (米川正夫=訳)

    素晴らしい夜であった。それは、親愛なる読者諸君よ、われらが若き日にのみあり得るような夜だったのである。空には一面に星屑がこぼれて、その明るいことといったら、それを振り仰いだ人は、思わずこう自問しないではいられない

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    2020年06月24日
  • 虐げられた人びと

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    虐げられて生きてきた少女ネリーをただただ可哀想に思う。
    自己中心的な青年アリョーシャ、彼に振りまわされる娘ナターシャ、そして彼らを見つめる語り手ワーニャ。
    それぞれがみな悲劇的な人生を送っていて、人物描写にかけてはやはりドストエフスキーは天才だと思い知らされる。

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    2020年05月29日
  • カラマーゾフの兄弟(下)

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    上・中・下巻足かけ約2ヶ月くらいけかてやっと読破。
    上巻に1ヶ月くやい費やしたかも。
    この緊急事態宣言が出たからこそ、読めたのかもしれない。
    父親殺しがテーマだけど、宗教、恋愛、病、児童虐待、親子いろんなことがてんこ盛りの小説で、読むには読んだけど、ドフとエフスキーの言わんとしたことがどこまで理解できたかは疑問。
    作者はアリョーシャが主人公としてるけど(続編が書かれる予定だったらしい)ドミトリー、イワン、アリョーシャそれぞれが主役だった。
    結局、父を殺したのは藪の中でスメルジャコフなのか(多分そうであろう)ドミトリーなのか判然としない結末。
    でも、ドミトリーはカテリーナが最後に裏切って出した手

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    2024年07月13日
  • 賭博者

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    愛するポリーナのためになけなしの金を賭けて、主人公イワンは20万フランの勝ちを得る。
    だが「あんたのお金なんか貰わないわ」と顔に投げつけられてしまう。
    何たる屈辱であろうか。

    ギャンブルって、はまると抜け出せなくなりそうだから怖いよな。
    気がついたときには、この作品の主人公のように、労働を忘れてしまった、滅んだ人間になってしまっているのかもしれない。

    「ゼロさ、ゼロだよ!また、ゼロだよ!」
    お祖母ちゃんの快進撃がかなりおもしろいです。

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    2020年05月27日
  • 罪と罰 2

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    “「でも、きみの罪はなにより、きみが自分をむだに殺し、自分をうらぎったからだ」”(p.314)


    “ご自分の猜疑心のせいで、物事に対する健全な目までうしなってらっしゃる、てことを言いたいんです。”(p.376)

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    2020年05月26日
  • 罪と罰 3

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    “すべては、人間がどういう状況にあるか、どんな環境にいるかにかかっています。すべて、環境しだいなんですよ、人間それじたいは、何ものでもない。”(p.29)


    “要するに、変にこざかしく考えないことです。あれこれ考えず、人生にすなおに身をまかせることです。心配はいりません。岸までそのまま運んでくれますから、二本足で立たせてくれますから。どういう岸、ですか? いや、それはわたしにもわからない。”(p.250)


    “すべての原因は、自分のおぞましい環境にあった。それは、極貧と、すべてからの孤立であった。”(p.430)

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    2024年06月13日
  • カラマーゾフの兄弟(中)

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    ネタバレ

    上巻よりさくさく読めた。
    そしてだんだん面白くなってきたとこ。
    ゾシマ長老の修道僧をなる道のり(若くして死んだ兄の死がきっかけ)や死後の俗人の証のような腐臭、スメルジャコフとイワンの庭先での意味深な会話(スメルジャコフの不気味な予言)
    そしてドミトリーの父親殺しの殺人容疑での逮捕。
    まるではめられたようにドミトリーには不利な証人ばかり。
    私的にはドミトリーは殺ってないと思う。
    直情的で乱暴者かもしれないけど、根はいいやつで嘘はつかないと思うから、じゃあ怪しいのはスメルジャコフ
    か。
    訳本だからしょうがないと思うけど、とにかくセリフがまわりくどい。意味が?のとこも。
    言ったすぐそばから否定したり

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    2020年05月23日
  • 白痴4

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    ネタバレ

    完結巻。
    終幕近く、正気を失くしたムイシキンとロゴージンが、ナスターシヤの遺体とともに夜を明かす場面は、象徴に満ち絵画的で、美しいとさえ言えるかもしれない。しかしムイシキンの無垢さ、純真さ、聖性は、その場でも遺憾なく発揮されるものの、そこに至るまでの悲劇を思うと現実に生きる人間たちには(ムイシキン自身も含め)手に負えないものなのだろうと感じられる。

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    2020年05月22日
  • カラマーゾフの兄弟(中)

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     善良であり卑劣でありっていう、一見矛盾に見えるものを両方持ってて、ミーチャなりに自分に誠実で信念を強く持って生きてるのが、憎めないところ。ある種高潔な心を持っているし、同時にどうしようもない人間でもある。これでフョードルを殺していたら、そんなのは幻想となって一気に崩れ去ってしまうけど。ドストエフスキーがどっちの方向性のことを伝えようとしているのかによるな。

     その人が罪を犯したかどうかを、先入観で決めつけてその人への態度を変えるのは、人間らしいけど浅ましいなと思った。

    ゾシマ長老が尽くイワンの思想へ反駁しているのがちょっと面白かった。
    アリョーシャの部分は、長老の死を受けてどういう方向

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    2020年09月16日
  • カラマーゾフの兄弟(中)

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    前半のアリョーシャはinteresting、
    後半のミーチャはexcitingっていう感じ。
    いよいよ下巻!上巻で張られた伏線や中巻のアリョーシャの変化がいかにして回収されどのような結末になるのか、楽しみ!

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    2020年05月02日
  • 賭博者

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    ネタバレ

    326ページの中編。
    とてもドストエフスキーらしいと感じた。
    亀山先生言うところの「カーニバル的な」熱狂的な部分だけでできているので一気に駆け抜けるといった印象で読みやすいのでは。

    解説によると『未成年』の中に、「金は、あらゆる不平等を平等にする」という一節があるらしく、まさにロシア人の金銭感覚を端的に言い表していて、金は労働から得るものではなく、贈与か、せがんで手に入れる、もしくは強奪するものらしい。

    知ってたけど…ロシア人おかしいよ!

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    2020年04月12日