未成年(下)
  • 最新刊

未成年(下)

「これは自分のために書かれた偉大な罪人の告白。未成年がどのように世の中に出たかについての叙事詩になるはずで、彼の探求、希望、失望、悲嘆、更生、思想のものがたりだ」とドストエフスキーは言う。渾沌と無秩序のロシア社会の中を生き抜く未成年、貴族と百姓の混血のアルカージイたちが、ロシアの美しい未来を作るであろうという作者の望みが、この作品に託されている。

...続きを読む

未成年 のシリーズ作品

1~2巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~2件目 / 2件
  • 未成年(上)
    869円 (税込)
    富豪となり、権力を得ることによって自由を求めようとする私生児アルカージイ・ドルゴルーキー、信仰と不信、西欧とロシア、地上的な恋情と天上的愛に引き裂かれ、そのような自我の分裂を、「万人のための世界苦」に悩まなければならないロシア知識人の宿命と見る、実父ヴェルシーロフ――この分裂した人間像に、アルカージイの戸籍上の父である巡礼マカール老人の神を信じる素朴な精神が対置される。ドストエフスキー後期五大長編の一作。
  • 未成年(下)
    869円 (税込)
    「これは自分のために書かれた偉大な罪人の告白。未成年がどのように世の中に出たかについての叙事詩になるはずで、彼の探求、希望、失望、悲嘆、更生、思想のものがたりだ」とドストエフスキーは言う。渾沌と無秩序のロシア社会の中を生き抜く未成年、貴族と百姓の混血のアルカージイたちが、ロシアの美しい未来を作るであろうという作者の望みが、この作品に託されている。

※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません

未成年(下) のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2020年04月27日

    「未成年」はドストエフスキー五大長編の中でも難解、つまらないなどという噂を良く聞いていたので、読み始めるのが少し躊躇われていましたが、
    これこそ躊躇わずにできるだけ若いうちに読んでおきたい本だと強くお勧めできる作品でした。
    主人公による一人称の手記として記述されているため、登場人物の激しい心の動きに...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2016年11月19日

    ドストエフスキーの中で、頭一つ抜けて面白い。紙とインキでこんなことができるともっと早く知っていたら、物理をやってはいなかったに違いない。

    繋がりがあるようでばらばらな話(逆のパターンは世に溢れている)が、未成年の思想を糊付けする、そんな、ばらばら感の点で最もドストエフスキーらしい。

    物語の中に、...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2016年11月16日

    養父マカールが亡くなってからの終盤の実父ヴェルシーロフの独白に近い対話が迫真。写真について、神について、恋愛における慰みでなく愛について。

    白眉はヴェルシーロフが聖像を叩き壊す場面。その後も分裂する人間像が余すところなく描かれる。

    タチヤナ・パーヴロヴナの人の良さも少ない叙述ながら、光っていた。...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2015年08月18日

    『未成年・上巻』の終盤あたりから面白さが増してきて、下巻は過去に起こった出来事や事件が、主人公・アルカージィを通しながら明るみになってゆく。

    感銘したのは、アルカージィと実父ヴェルシーロフが感情をむき出しにして、じっくりと語り合うシーン。
    父親をだんだんわかりはじめてきたと率直にその場で告白する息...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年12月07日

    下巻のラスト200ページくらいは怒涛の展開なので先が気になってどんどん読めた。
    ただ、五大長編のなかではやはり読みにくいしわかりにくくてあまり楽しめない部分もあった。

    トリシャートフについてもっと知りたかったなぁ。
    なかなか魅力的なキャラだったと思う…。

    0

    Posted by ブクログ 2021年11月15日

    文体的に語り手が未成年者とは思えないのが一番の違和感で、逆に行動はいかにも未成熟でとても未成年感があって、これがまた「なんでそんなアホなことを!?」的な違和感を感じさせるので、だいぶつっかえつっかえで読むのに時間がかかってしまった。終盤は、少なくとも『罪と罰』『悪霊』『白痴』と同様な怒涛の展開で、急...続きを読む

    0
    購入済み

    時代を映した複雑で混雑したお話

    2020年10月05日

    なかなか複雑で細かいところまで理解できませんでしたが、活劇的な話の展開が、あの時代にしてあったのだとちょっと感動です。解説を読むと、パリコミューンやロシアの農奴制廃止、資本主義の台頭による貧富の格差など、恐ろしいほどの混沌があって描かれたお話なのだと思いました。

    0

    Posted by ブクログ 2017年08月29日

    ドストエフスキーの本は一度読んだだけでは理解が完全ではないと言われてますが、この本は苦戦しました。
    まず、登場人物が多い!
    これから読む方は書き出しながら読むのをお勧めします。

    内容としては、とにかくごちゃごちゃしています。
    というのもヴェルシーロフが何人もの女性を抱えるのは今で言う「ゲス不倫じゃ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2010年12月05日

    散漫な印象ながらもかなり面白かった!
    高い理想を掲げながらも、混沌とした現実に巻き込まれる主人公アルカージイの一人称で語られる文章と心情がリンクしてて、狙ってこの文体を書いた
    のならドストエフスキーはやはりさすが!というほか無い。

    この頃のドストエフスキーは保守派の思想なのだが、決して社会主...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2019年01月12日

    なんだか少し話に入り込めなかったというか、ついていけなかったというか。登場人物はそれほど多くないのだけれど、なんでだろう。
    もう一回読んだらまた変わるかなあ。

    0

未成年(下) の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

新潮文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

作者のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す