ドストエフスキーのレビュー一覧

  • カラマーゾフの兄弟(中)

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    上巻と同じく最後の半分が面白かった。

    ドミートリィの自尊心とか恥とかの基準がよくわからんけど、どうせ死ぬなら何やってもいいと、大宴会して自殺しようとした気持ちは少しわかる。

    犯人はだれだ

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    2020年03月14日
  • カラマーゾフの兄弟(中)

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    ネタバレ

    2020年9月21日 再読

    前半はゾシマ長老、中盤はグルーシェニカ、後半はミーチャ。神秘的な客、一本の葱、証人たちの供述。童、読み応えのあるエピソードが複数ある。


    上巻の後宮部みゆきをはさみ、中巻へ。
    べミハイルの話が印象的である。
    いわゆるこの物語の中心をなす出来事が中心に据えられ、ミーチャの成り行きを進めていく展開であり、上巻に続き読み応えがあり、そしてどんどん引き込まれてしまう。
    印象的なのは「神秘的な客」の編。
    神は全ての罪を赦し、全ての罪人を救うというなら、神によってこれほどの葛藤が生まれるのは何故だろう。べミハイルはともすると若かりしゾシマ長老を殺しかねなかったのである。また

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    2020年09月21日
  • 悪霊 1

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    ネタバレ

    <登場人物>
    ヴェルホヴェンスキー氏
    ワルワーラ夫人
    ニコライ・スタヴローギン  奇行がある。
    アントン・G  わたし 物語の語り手。
    リーザ リザヴェータ・ニコラーエヴナ
    ダーリヤ
    キリーロフ
    レビャートキン大尉
    シャートフ
    リプーチン
    ペトルーシャ  ヴェルホヴェンスキー氏の息子。
    プラスコーヴィヤ  リザヴェータの母。

    ワルワーラ夫人の性格
    ”夫人が何にもましてがまんできなかったのは、裏にまわってこそこそと陰口を叩くやり方で、つねに正々堂々とした戦いを好んでいた。” (p390)
    【物語】
    ワルワーラ夫人とヴェルホヴェンスキー氏との関係で話は進んでいく。
    ワルワーラ夫人の勧めで、ヴェル

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    2020年01月19日
  • 罪と罰 中

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    おどろおどろしく現れた男こそドゥーニャの許嫁・ルージンだった。もう一人、奇っ怪な登場の仕方をしたスヴィドゥリガイロフ。ラスコーリニコフを追い詰めるポルフィーリイは、途中までは本当に刑事コロンボばりの活躍だったが……ソーニャの中に「罪」を感じたと独白する、あたかもイエス・キリストのように偉そうなラスコ。本書の題の一つである罪は、聖書で言うところの原罪を意味するのだろうか? でも殺人の血で汚れたラスコの台詞では説得力がないな〜

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    2019年11月18日
  • 賭博者

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    ネタバレ

    最終章となる第17章がとても印象的だ。
    マドマアゼル・ブランシェとのパリでの浪費生活を終えたアレクセイは、ルーレット賭博のためにルーレテンブルク、ホンブルクと流れ着き、各地で手痛く敗北する。
    やがてホンブルクで再開したアストリーから、かつて恋い焦がれていたポリーナの真の気持ちを告げられる。その内容は、あれだけつれなかったポリーナが、実はアレクセイを愛していたというものであった。これを機にアレクセイは再起を志す。しかし、既にアレクセイの生活から賭博は切り離し難く、再起のための手段と称して再び賭博に手を出そうとする…。最早、彼にとって賭博を打つことは経済的再生の手段ではなく、刺激を得る為の目的とな

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    2019年12月07日
  • 罪と罰 下

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    葛藤する主人公に引きずられて読後3日くらい病んだ。
    大きなの目標達成のためには罪も罪にならないはずだと理論立てたが、自分を責めることになる主人公。
    兄弟を守るため当時では罪にあたる売春行為をしつつも罪の色に染まらない女の子。
    この二人の対比に罪と罰について考えさせられる。
    この後レミゼラブル読むとさらに対比的で面白い。

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    2019年11月09日
  • 貧しき人々

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    中年の文官と少女との、貧しい2人の文通。年齢的に釣り合わない組み合わせのきっかけはついぞ語られるとこなく、裕福ではあるがこれまた釣り合わない年齢の男との結婚で結末を迎える。解説でも想像しているが中年執筆家が架空の少女との文通をもうそう豊かに書いたとも思えなくもない。恋い焦がれる瑞々しいワルワーラと文官マカールは文通が付き合いの主体であまり会っていないようなのもなんだか不自然でもある。
    中年文官も少女もどこまで落ちるのか激貧の一途を辿るところに嫌気が差し始めたところに一転して幸福が訪れつつ一挙にそして唐突な結末となり、何か慣性が働くような余韻がある。
    ただ、中盤の暗さと停滞感は間延びしてストーリ

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    2019年10月22日
  • 悪霊 2

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    二巻では、ピョートルとスタヴローギンかどんな人物なのかがわかってきてだいぶ読みやすく、面白くなってきた。

    特に『スタヴローギンの告白』がここに入っててよかったと思う。
    この章があるとないとでは全然スタヴローギンへの理解が変わってくると思うので読めてよかった。昔は削除されてたと聞いたので。

    ピョートルの「ぼくはあなたに寄生する蛆虫だ……」はピョートルの不気味さと相まって名言だなあと。

    三巻はさらに大きく展開が動きそうなので楽しみ。

    (2024/02/06:再読)

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    2019年10月13日
  • 地下室の手記

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    ロシアの文豪・ドストエフスキーの、
    五大長編へ続くターニングポイントと位置付けられるような作品。
    人間は不合理な本性を持つものであることを暴くように描いています。
    著者は、ゆえに、理性できれいに作られる世界なんて絵空事である、
    というようなことを第一部では主人公に語らせている。

    人の不合理性と世の中が合理性へと進んでいく、
    その齟齬を見つめているところは、
    現代の僕らがあらためてなぞっておいたらいい。

    また、私欲とか理性のくだり、
    人間の行動原理についてのところですが、
    著者と議論したかったなあと。
    <人間は自分にとっての善しか行わない(それは周囲からしたら悪だとしても)>、
    <悪だとわか

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    2025年07月18日
  • 罪と罰 2

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    ますます面白くなってきた
    ますます趣深くなってきた

    ここに描かれていることは
    人間の暮らしがある限り
    時代を超えて
    国境を越えて
    時を超えて
    ありうる感情なのだ
    と 改めて思ってしまう

    そして いよいよ
    第三巻へ

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    2019年08月25日
  • 白痴4

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    怒涛の展開だった。なんともやりきれない話なのだけれど、引き込まれた。
    相手のことを思うがゆえに、二人にとってよくない方向に進んでしまうのは、どこに原因があるのだろうと考えてしまう。素直に享受すればよいのに、どこかで自分を卑下してしまうのか、傷つくことに快を得るからなのか。

    純粋な気持ちにも、いろいろな表れ方があるのだなあとも思った。周りの人にとって気持ちのいい表れ方もあるし、表裏がなくても苛立たせる表れ方もあるし、陰湿で苛烈な表れ方もある。表面だけでは内面はわからないし、内面が同じでも表面は異なることがある。

    そういう人間の性質も、小説が尽きない要因なのだろう。

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    2019年06月21日
  • 地下室の手記

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    主人公は、自意識過剰で妄想癖があり、人を征服することが愛だとのたまう、救い用のない駄目人間でサド気質がある。しかし、主人公は自分がダメ人間であることに気づいているのにも関わらず、欠点を修正するどころか、逆に拍車をかけるように、欠点の上から欠点を重ね続けているので、マゾ気質な面も持ちわせている。そんな彼が若かりし頃の独白における行動は、滑稽で笑える。しかし、勿論主人公ほどではないが、過剰な自意識の覗く瞬間が私にも多少なりともあるので、共感した部分があったのも事実だ。

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    2019年05月20日
  • 悪霊 1

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    以前別の出版社のものを読もうとしたら訳が馴染めず序盤でリタイヤしてしまったけど、こちらは読みやすい訳なので読みきれた。
    この訳者の訳は批判されることもあるようだけど、細かいところは一旦おいておいてまず読みきることを前提とするなら一番向いてる気がする。
    しおりに登場人物表もついてるのでわかりやすいし。

    それでも後半までは話があまり進んでる感じがしなくてしんどかったけど、キリーロフの話は引き込まれるものがあったし、終盤やっとスタヴローギンとピョートルが登場してからは展開が気になって楽しく読めた。
    ここからだいぶ話に勢いがつきそうな気がするので2巻も楽しみ。

    (2024/01/22 再読)

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    2019年01月26日
  • 白痴4

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    ネタバレ

    Wikipediaで登場人物の確認をしていたら、うっかり結末が目に入ってしまったのが悔やまれる。オチを知らない状態で読みたかった。。
    ナスターシアとアグラーヤのどちらを選ぶか?と問われたら、世間の男子の意見は割れるでしょうが、私はナスターシアかな。。

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    2018年11月17日
  • 白痴2

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    「貧しき騎士」の朗読前後の、A.M.D. A.N.D. A.N.B. N.F.B. の違いのくだりは、亀山さんの解説を読まない限り絶対に分からない。。。

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    2018年10月27日
  • 白痴1

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    感想は全巻読後に。(主人公って本当に白痴?、十分知的な人に見えるが? が初巻の印象。ナスターシアの方が余程。。)

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    2018年10月22日
  • カラマーゾフの兄弟(1)

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    原作はまだ読んでいないが、その練習?予習?として。ストーリーを知っとくのは大事そう。しかし、あの長さのものを1冊のマンガにしただけなのに、この面白さ…いよいよ小説にチャレンジするときが来たか、、

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    2018年07月21日
  • 白夜

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    妄想過多なひきこもりっぽい男性の恋愛における一人相撲。ちょっと寅さんぽくもあるが、寅さんほど純情じゃなくてニヒルか?ドストエフスキーさんは意地悪い人なのかなぁ~とか思った。

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    2018年06月20日
  • 死の家の記録

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    一応架空の主人公を設定していますが、実際にはドストエフスキーの実体験を描いているルポタージュのような小説。ノンフィクション、ドキュメンタリーの好きな私には読みやすかった。描かれる囚人たちの描写も様々で面白く読めた。
    鞭打ち刑は想像以上に厳しい物のようで、それで死んでしまうこともあった刑罰のよう。小説内で主人公は「犯罪の差異に刑罰の結果の重みが平等に応対しているか」「同じ刑罰でも、受ける人によって非常に軽い結果となる場合と思い結果になる場合があるが、それは平等なのか」、囚人たちが真に欲しているのは「自由」であり「思い通りにふるまう自由」を求めていること、刑罰が囚人の更生にならないことなどについて

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    2018年05月08日
  • カラマーゾフの兄弟〈4〉

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    裁判シーンも凄かったけど、イワンとスメルジャコフのやり取りが一番気持ちがしんどいながらも一番のめりこんで読めた。
    私は三兄弟の中ではイワンが性格的に近い部分があるからかイワンのシーンは読んでて引きずり込まれそうになったところも多かった。

    (2022/05/09に再読。感想は再読記録のほうに。)

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    2018年03月31日