ドストエフスキーのレビュー一覧

  • カラマーゾフの兄弟〈5〉エピローグ別巻

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    ネタバレ

    解説が充実していて、そこを読むのも大変楽しかった。

    スメルジャコフが死んだとき「壁の釘にぶら下がってた」とあるのが気になる。釘といえばスメルジャコフの父親説が出ているもうひとりの人物「ねじ釘カルプ」。釘に始まり釘に終わるというのも興味深いから父親はカルプだったりしてと思ったけど……さすがに偶然かな。他の訳と見比べたい。

    解題で指摘されたミーチャの散財癖と、それに反するような金に対する無執着さが気になる。この性格から私が思いだすのはファム・ファタール(≒男を狂わせる女)。金をせびるが、そのわりに手元に残すことなく使いきる様子がよく似ている。カテリーナさんがもしミーチャにぞっこんだったら、ミー

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    2026年08月23日
  • 罪と罰(下)

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    上にまとめて感想を書いてしまった。
    後半は、ラスコーリニコフが追い詰められながら、また熱病に侵されながら、もういいや、と、罪から逃げることを諦めていく、という印象が強かった。
    それは勿論、ソーニャの心の美しさや何やらもあるのかもしれないが、やっぱり罪を抱えて生きることは苦し過ぎることだ、という教訓が、読んで数十年経っても染み込んでいる。
    そういう意味では、罪と罰、のタイトルの意味を今の方が感じられるようになった。

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    2026年08月21日
  • 罪と罰(上)

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    高校生の時に読んだ、ロシア文学史上最も有名な一作。そのあまりに有名なタイトルからすると結構個人的な話、でも重くて暗くて、主人公ラスコーリヒコフがずっと悩む、というより文字通り、精神と肉体の病に犯されている。
    ラスコーリニコフの老姉妹殺害シーンや、検事とのやり取り、娼婦の少女とのやりとりなど、物語の輪郭だけでなく、その時感じた文学の匂いを思い出すことができるのが、さすが名作なんだなぁと感じる。
    余談ではあるが、高良健吾主演の同名NHKドラマ、たしか漫画原作もなかなかエッセンスを拾って現代の日本の話にしていて、斧で叩き殺される橋本愛や、なかなかシビアな人生を送りながら凛と生きる水川あさみなど、こち

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    2026年08月21日
  • カラマーゾフの兄弟〈1〉

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    翻訳書の中でも読みやすいと聞き、手にとってみた。ロシア文学特有の複雑な愛称が簡略化されており、想像していたよりは読み易かったが、人間関係が複雑なのでネットで調べた相関図は手元にあると良い。
    この巻ではひたすら人間関係の土台が語られており、肝心の事件は発生していないが、いつの世も身内に敵がいると厄介なのは同じなのだと感じた。

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    2026年08月20日
  • カラマーゾフの兄弟(上)

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    ドストエフスキーの作品の中で、「罪と罰」の次に読み、圧倒的な奥深さを感じた名作中の名作。

    アリョーシャが物語の主人公ということだが、それ以外にも、父や3人兄弟など、カラマーゾフ家のそれぞれの個性が大変強く、読むたびに、新たに印象深い言葉やフレーズが出てくる。

    また、読み返すごとに、父や兄弟それぞれの視点にたって、読む楽しみがある。

    話題の「大審問官」の部分も、この書に含まれる。

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    2026年08月20日
  • 罪と罰 3

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    面白くて面白くて、一気読み。
    しかし、主人公の殺人に対する考えって変わったのだろうか、読み飛ばしたりしている可能性があるので、解説や他の出版社のものを読んで再読したい。。そう思えるくらい人の思考や行動が面白かった。
    次はカラマーゾフの兄弟を読もう。

    余談ですが、スヴィドリガイロフさんの名前がカッコよくて出るたびに、つい口に出しならが読んでいました。

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    2026年08月15日
  • 罪と罰 2

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    買ってから途中まで読んで積読状態だったが、いい加減読もうと腰を上げて読み始めた。そこから、ページを捲る手が止まらない、止まらない。
    登場人物の台詞はとても長いちょくちょくあるが、それが考えさせられ心に刺さることも多く。ドストエフスキーさん恐るべし、、

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    2026年08月15日
  • 罪と罰(上)

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    『罪と罰』は、ドストエフスキーの五大長編の一つであり、貧しい元大学生ラスコーリニコフが、「非凡な人間は社会のためなら法や道徳を踏み越えることも許される」という自説のもとに殺人を犯し、その後、罪の意識と自身の思想との間で苦悩していく物語である。

    『カラマーゾフの兄弟』に続いて読んだが、登場人物たちが怒りや悲しみ、愛情を激しく表に出し、時には長々と自らの思想を語る姿は本作でも印象的であった。多少の誇張はあるのだろうが、人間の内面にある感情や思想を会話としてむき出しにするところに、ドストエフスキーならではの面白さを感じる。特にラスコーリニコフが、理屈では犯罪を正当化しようとしながら、現実には罪悪感

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    2026年08月12日
  • カラマーゾフの兄弟 3

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    ネタバレ

    3巻はミーチャの予審と、子どもたちについての話。
    あまり難しいことは書かれておらず、ミステリ的な要素や人情についてが多いためスラスラ読める。

    第八編「ミーチャ」は、ミーチャの破天荒な活躍が盛りだくさん。

    第九編「予審」は、ミステリやサスペンス的な面も強く読みやすい。

    第十編「少年たち」は、つらい目に会う子どもに対して以前読んだときよりも涙脆くなっているため涙腺が……
    この巻の中では第十編が一番好き。
    ペレズヴォンは本当にジューチカなんだろうか……そうであればいいなと思う。

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    2026年08月06日
  • 罪と罰 3

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    読み終えました。
    格闘でした。
    有名なあの場面がいきなり出てきて、このあとどう展開するのか、展開しようがあるのか、退屈との戦いがあるのか
    などと迂闊にも思ってしまいましたが…

    心は捻じ曲げられ焦らされ圧倒されながら何とかついて行きました。
    ドストエフスキーには、つかれきった足にも、何とか前に進もうとさせる魔力があります。

    そして、たどり着いた先には、
    思いもよらぬ安堵と平和に満ちた世界が用意されているのが意外でした。

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    2026年08月05日
  • 罪と罰(上)

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    これを貸してくれた人の印象もあるかもしれないけど、なんか笑えた。人を殺しておいてビビりまくったり、自分で自分を納得させたり、自信なくして女の子にすがったり、なんか情けなかった。
    物語全体は厚みがあるのに、登場人物はなんとなくペラペラに感じた。考えていることが、書いてあるそのままなんだろうな、という安心感があった。
    社会批判とかの要素は、よくわからなかった。

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    2026年08月02日
  • 罪と罰(下)

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    人生で何度も読み返したくなる名著の一つ。たしか、ドストエフスキーの作品の中では、一番初めに読んだと記憶。

    ポルフィーリイとの知的対決は緊張感がある。
    ラスコーリニコフだけでなく、ソーニャ、スヴィドリガイロフ、ドューニャ、ラズミーヒンなど、各登場人物の人物描写が非常に深い。
    主人公ラスコーリニコフの立場になることはなかなか想像が難しいが、重い犯罪を行い、次第に心理的に耐えなくなり、自白するに至る状況に陥るということが克明に描かれている。
    当時のロシア社会の描写も興味深い。

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    2026年07月26日
  • カラマーゾフの兄弟(まんがで読破)

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    小説で全くわからなかったので、まずは漫画で読んでみることにした。

    登場人物やストーリーがかなり削ぎ落とされているので、内容理解しやすい。そして漫画だと面白く読めた。

    概要を理解できた上で、小説の上巻をパラパラと読み直してみると、また見え方が変わってくる。

    冒頭の著者の前置きも、理解ができた。

    この漫画で読破シリーズの試みは素晴らしい。

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    2026年07月25日
  • 貧しき人々

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    経済的な貧しさは必ずしも精神的な貧しさと同義ではないのであろう。それすなわち経済的な豊かさと精神的な豊かさが同義ではないという論理でもある。少なくとも自分は本著者同様そう考えていると言ってよいだろう。では精神的な豊かさとは何か。名誉や愛という言葉で短絡的に定義づけられるものではなかろうが、自身にとっての精神的豊かさとはそれら名誉や愛を含むように思う。自身の言動にまずは自身が恥じることなく捉えられるかどうか。そして自身の生きる意味を自分という人間の願望の充足のみで満たせるかどうかに懐疑的視点を持ち始めた今、他人という存在を愛しその他人の存在に自身の生きる意味を見出せるかどうかは精神的豊かさを構成

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    2026年07月18日
  • 罪と罰(上)

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    人生で何度も読み返したくなる名著の一つ。たしか、ドストエフスキーの作品の中では、一番初めに読んだと記憶。

    老婆を殺すに至る際、またその後のラスコーリニコフの心情、その動き、登場人物の人物描写など、非常に奥深い。

    犯罪心理学、刑事小説のような側面もあるが、作者ドストエフスキーの構想力、表現力の偉大さを感じる。

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    2026年07月13日
  • 地下室の手記

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    主人公のニヒリズムの妄想が異常過ぎて面白い。人間の欲望の2面性が描かれている。愛を拒絶し求めている。

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    2026年07月05日
  • 罪と罰(下)

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    何で早くこれを読まなかったんだろう。
    読んでいて色んな問いが生まれた。
    再読するたびに色んな発見があるだろう作品。
    あと、スヴィドリガイロフが悪人であるのにもかかわらず、ドゥーニャと対峙したあとのシーンが虚しくて心に残ってしまったのが意外。
    また絶対再読するつもり。

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    2026年07月01日
  • カラマーゾフの兄弟〈3〉

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    第3部。
    アリョーシャとゾシマ長老。
    ミーチャ(ドミートリー)とグルーシェニカと大宴会。
    ミーチャの予審。

    疾走感のあるめまぐるしい展開。第2部の重厚さを受け、ストーリーは進む。
    特にミーチャに目が離せなくなる。ただのキレやすい女狂いの若者だと思ってたけど、印象が大きく変わる。
    予審では何が真実なのかわからなくなって、これまた先が気になる。

    思い詰め、興奮して熱くなった人間の言動の表現が本当に素晴らしい。こんなの自分じゃ絶対書けない。

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    2026年06月30日
  • 地下室の手記

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    主人公がダサい。あまりにもダサいし、痛々しい。 働きもせず、地下室にこもり、自意識が奇妙に歪み切ってしまった男の手記。他人や社会を見下しながらも、彼はそのくせ、彼らの「生きた生活」に激しく憧れている。だが同時に、その「生きた生活」を恐れ、いざその渦中に置かれるとひどくうろたえ、面倒に思い、何もない地下室の生活へと逃げ戻ろうとする。
    彼の行動は、滑稽なほどに歪んでいる。
    ある日、道を通るために士官にどかされたことを、彼はひどい屈辱と感じる。復讐のために、街でその男と正面からぶつかっていこうと計画するのだが、いざとなるとビビりまくり、自分から道を譲ってしまう。何回目かのチャレンジで、ようやく肩が少

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    2026年06月27日
  • 貧しき人々

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    書簡体小説を初めて読みました。
    ふたりの入り切るまでは、マカールきもいなって思ってしまいました。。
    ワルワーラから借りた本を読んだ後の変化が印象的。
    三人称小説では削ぎ落とされそうな余分なセンテンスも、ここではありのままの状態で読むことが出来るのが良いと思いました。
    ドストエフスキーの処女作でありながら、頭角が現れてて素晴らしい・・・!

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    2026年06月27日