ドストエフスキーのレビュー一覧

  • カラマーゾフの兄弟(上)
    今まで、この新潮社文庫、光文社文庫、岩波文庫で読んできたが、今回はじめていい調子で読み進めて「大審問官」を突破できた。さすがに四回目だからか、人物もまぁまぁ頭に入っているし、このまま行けそう。しかし、よくこんなキャラクターを生み出し、描写できるなぁ、というのは感嘆。
  • カラマーゾフの兄弟〈3〉
    物語は遂に動き出します。ゾシマ長老の遺体の異変という不穏な事件。金策に走る長男ミーチェの滑稽さと人々の悪意。ポーランド人を巻き込んでの異常かつ緊迫のドンチャン騒ぎ。読みどころ満載の3巻は優れたエンタメ。
    2巻の「大審問官」のあとは娯楽要素が強くなったような気がします。
  • カラマーゾフの兄弟〈4〉
    父殺しの謎が明らかにされてゆく第4巻。カテリーナの本心、イワンとスメルジャコフの3度の対決、圧倒的な法廷シーン。長さを感じさせない700ページ。続きが気になり、そのまま5巻に突入。
    読んで良かったと思う絶対的傑作です
  • 地下室の手記
    <ぼくは病んだ人間だ。…僕は意地の悪い人間だ。およそ人好きのしない男だ。ぼくの考えではこれが肝臓が悪いのだと思う。もっとも、病気のことなどぼくにはこれっぱかりもわかっちゃいないし、どこが悪いかも正確には知らない。(P6)>
    元官史の語り手は、おそろしく自尊心が強く、極端な迷信家で、あまりにも自意識過...続きを読む
  • 罪と罰
    大いなる目的の為に、利他的な行為が根底にある自己犠牲をする……「乗り越えた」者の末路。
    世間には到底認められない自己の理想の追求の先にあるものとは。

    「私が酒を飲むのはね……もっと苦しみたいからなんですよ。私は酒の中に哀れみや悲しみを求めているんです……!」

    「非凡人とは新しい思想を社会に持ち込...続きを読む
  • カラマーゾフの兄弟〈5〉エピローグ別巻
    「カラマーゾフの兄弟4」
    「カラマーゾフの兄弟 5 エピローグ別巻」
    ※4.5の感想です。 

    これで、亀山郁夫訳のカラマーゾフの兄弟全巻を読み終えた。
    長くて苦しくて楽しくて、、今まで読んだどの本にも無い読後感だった。
    それはこれが、未完の大作であるからということも大きいのかと思う。
    ドストエフス...続きを読む
  • カラマーゾフの兄弟〈4〉
    「カラマーゾフの兄弟4」
    「カラマーゾフの兄弟 5 エピローグ別巻」 
    ※4.5の感想です

    これで、亀山郁夫訳のカラマーゾフの兄弟全巻を読み終えた。
    長くて苦しくて楽しくて、、今まで読んだどの本にも無い読後感だった。
    それはこれが、未完の大作であるからということも大きいのかと思う。
    ドストエフスキ...続きを読む
  • 死の家の記録
    ロシア文学のイメージは、なんだか暗そうで苦しそうと自分勝手に思っていた。そして、その勝手なイメージから、ロシア文学を避けていたのだが、この本を読んで全く違っていたことがわかった。
    ここではドストエフスキーが4年間シベリア流刑での体験をもとに、監獄での暮らしや人々の様子などが描かれている。
    日々の様子...続きを読む
  • 罪と罰(上)
    何だこれは。登場人物もストーリーも粗野で荒々しい限りなのに、途轍もない力で小説世界に引き込まれる。名著の筆頭に挙げられるのも納得の圧倒的作品。

    1860年代半ば、夏のロシアの帝都ペテルブルグ。学費滞納のため大学を辞めた貧乏青年ラスコーリニコフは、それでも自分は一般人とは異なる「選ばれた非凡人」との...続きを読む
  • 罪と罰(下)
     罪と罰は下巻が面白いと言うことを改めて認識した。上巻を辛抱して読んだものだけが味わえる。そのためには上巻も大事なのだが、あまり拘らずに読み飛ばす事が大切だ。
  • 罪と罰 2
    来ました!すごい衝撃!
    後頭部をガンガン殴られる感覚!
    人間が誰でもなにかしらの罪を負っていること(自覚がある無しに関わらず)を論理的に緻密に描いている。そして、復活のお話。
    カペルナウーモフの部屋、ラスコーリニコフ、聖書、女。どこにでもあって例外では無い。
  • カラマーゾフの兄弟〈1〉
    40年ぶりの再挑戦。面白く読めているのは自分の成長と思いたい。父親フョードルの異常な道化ぶりが魅力的。教会対国会の優位論争は難解。登場人物付きのしおりは挫折ポイントを乗り越える強力な武器。次巻も楽しみ
  • カラマーゾフの兄弟(下)
    暴力的なまでに、
    人間という存在の葛藤を暴いている!

    人間は、神と愛を信じる良心的な存在なのか。
    それとも、神は不在であり、我々はエゴイスティックな生き物なのか。

    どちらかに傾けば、片方の声が聞こえてくる。
    それ故、私たちは一喜一憂しながらも人生を謳歌するのだ。

    我々は皆、「カラマーゾフの兄弟...続きを読む
  • 罪と罰(下)
    思想をこねくり回したり、国家や人類の大きな目的なんかを考える前に、ぼくらはもっと真摯に日々の生活と向き合うべきだ!
  • カラマーゾフの兄弟〈5〉エピローグ別巻
    カラマーゾフ万歳!
    兎にも角にも続きが気になります。。
    ロシア文学は苦手意識が強かったんですが、こんなに楽しめるとは想定外でした
    新訳が良かったのか、亀山さん訳が自分に合ってたのか。。時間があれば原さん訳にもチャレンジしようかと!
  • カラマーゾフの兄弟〈4〉
    可愛いペレズヴォンからスタートし、ドアに指を挟んで怪我をするリーザ、悪魔と会話するイワン兄さん『ホザナ!』
    アッという間に読み進んでしまいました。
    続きが気になるけど、もう読めないのが悔しいです。
    もっとキリスト教を知りたくなる本になりました。
  • カラマーゾフの兄弟〈3〉
    ③巻はサスペンス仕立てでした。
    最初は「小さな葱」が面白く、途中でトロイカ大疾走。
    ずっとサスペンスドラマが脳内で流れるも、①、②巻と違い
    トロイカに乗って最後まで勢いよく読み切れました。

    がんばれ!ミーチャ!!
  • カラマーゾフの兄弟〈4〉
    ミーチャの運命はどうなってしまうのだろう?
    弁護人が定義している神秘主義でなく、神の教えをちゃんと実践するべきらしいけど、難しい。
    コーリャ「秩序のために神は必要」アリョーシャ「みんなと同じ」は2巻目を読んだ時に持った感想。
    「みんなと同じでも同じ人間になっちゃいけない」神の教えを実践することともに...続きを読む
  • カラマーゾフの兄弟〈2〉
    みんなすごい作品だと言い、自分が同じ物を感じ取ってるのか確かめられないけど、しいていえば、脳みそをがんがん揺さぶられて、思考や価値観の方向性を強制的に軌道修正させられる2巻目。抵抗しようにも論破され納得せざるを得ない。信じるしか道は無いのか。
  • カラマーゾフの兄弟(1)
    ドストエフスキーが何を伝えたかったのか、よく分からない
    かといって、後味が悪いわけでもない
    あっという間に読めるのがよい

    原作を読んでみたい
    誠実さ、何をもって人は幸せを感じるのか、
    信じること
    がキーワードかな