ドストエフスキーのレビュー一覧

  • カラマーゾフの兄弟(上)

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    この訳で読んだから気付いたのか、3回以上読んだはずなので気付いたのかわからないけど、今回読み通して初めて、アリョーシャはそれほど気楽で浮世離れした青年ではなく、周りの人間に振り回され気味の苦労性な青年だとわかるようになった。

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    2022年01月26日
  • 白夜

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    白夜の闇は深い。

    出会いは、
    濃霧に抱かれたような夜。
    彼女とある約束を。

    饒舌な会話劇が白夜の幕開けか。

    日本の近代文学の奔流を想起する
    硬質な文体と憫然な恋慕。

    そう云えば、
    彼は友人も身寄りもない独り身だったな。

    彼の闇も深い。

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    2022年01月24日
  • カラマーゾフの兄弟(中)

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    遂に待ち望んだ《物語の加速》が!欲と高潔にまみれた三兄弟の運命の歯車が廻転し始める。これは狂気なのか、それとも狂気の衣を纏った悲劇なのか。それにしても、長男ミーチャの超合金的自意識の硬さは目を見張る。飲み込まれそう。

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    2022年01月15日
  • 貧しき人々

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    手紙は嘘をつく。意図的じゃなくても、相手に伝えたい想いを文章にのせるとき、真実以上の何かを加えたり、逆に落としたりしてしまう。それが書かれている内容よりずっと多くの真実を、読み手の心に浮かび上がらせて、胸が詰まるほどの感情でいっぱいにしてしまう。ドストエフスキーは読者の行間を読む力と共感力を信じているからこそ、この小説を書けたのだろう。

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    2021年12月31日
  • 白夜

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    ネタバレ

    『夢想家の妄想が生み出した純愛失恋物語』

    孤独な夢想家の青年。祖母の束縛から逃れられない娘。偶然の出会いから純愛へと発展し、白夜の下で交わされる二人の会話。どこまでが妄想で、どこまでが現実なのか?甘く切ない恋物語かと思いきや…!?

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    2021年12月22日
  • 罪と罰 1

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     あの時代のロシアの社会が違うのか、ラスコーリニコフやソーニャが違うのか。ドストエフスキーが変なのか。俺の人生観が狭いのか。本を読み進めるたびに異様な世界に入らなければならなかった。
     でも、“腐っても鯛”。へんな例えで申し訳ないけど、とんでもない登場人物たちは見事にロシア社会を描いているし、想像させてくれる。
     そして生きている。この今の日本の多くの人たちよりずっと。

    生誕200年。文豪と言われる所以が少しわかった気がする。
    他の作品も読んでみるよ。ドストエフスキー。

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    2021年11月29日
  • 罪と罰 3

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     ソーニャを陥れようとしたルージンの負けっぷりに喝采する。もっとやれ。
     ソーニャの義母カテリーナの発狂の描写が凄まじい。巻末読書ガイド3「年金制度のモチーフに隠された何か」を読むと、悲しみは疾走し、涙はそれに追いつけない。
     ラスコーリニコフの母プリへーリヤも静かに発狂する。わが子への盲愛が胸を打つ。

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    2021年12月03日
  • 罪と罰 2

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     1巻(第2部7)初登場で「かなり美しいブロンド娘で、青い目がとくにすばらしかった」と描写されたソーニャが、2巻(第3部4)の再登場では「美人とはとても呼べない顔だちだったが」となっている。同室にドゥーニャがいたので、格を下げたのだろうか。
     新潮文庫版では第3部6、スヴィドリガイロフとの初対面で上巻を終えている。絶妙の引き。続きが読みたくならない者はいない。

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    2021年11月29日
  • 罪と罰 1

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     翻訳を変え、これにて三読目。新潮文庫、旺文社文庫はいずれも全2巻だったはず。光文社古典新訳文庫では全3巻。文字が大きいせいだろう。
     親友ラズミーヒンが出てくると物語を覆う暗雲が切れ、晴れ間が覗く。女中のナスターシャを初め、世話焼きが多い。ラスコーリニコフには放っておけない魅力があるのか。
     巻末の読書ガイド12「ラスコーリニコフの聞きちがい」には膝を打った。
     

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    2021年11月29日
  • 罪と罰 2

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    ついにスベが出てきた!何この人!!怪しすぎるし、1人だけホラー小説のキャラのよう。ラスコとの掛け合いもおもしろい。

    ドゥーニャがルージンをばっさり言うシーンが大好き。ドゥーニャ、もっといろんなことをばっさり斬ってくれ。ご意見版番になってくれ…

    こんなにおもしろいものをなんで今まで読まなかったんだろう。ドストすごすぎ!

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    2021年09月28日
  • 死の家の記録

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    ドフトエフスキー後期の傑作群の源泉であり、彼個人の人生における最も重要なターニングポイント。
    一般の人々が当然経験しえない異常な状況下にこそ、彼の文学の素材があり、それこそ啓示とも言える監獄での強烈な出会いと閃きが、カラマーゾフや罪と罰などの大作を作り上げた。
    そういうの考えるだけでも泣けてしまう。
    文章も読みやすくユーモアも点在してて相変わらずリスペクト。

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    2021年08月29日
  • 罪と罰 下

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    主人公がもし、満たされていて幸せなら金貸しを殺したりしなかっただろうし、どんな人でも環境が悪化して強いストレスに晒され続けたら凶行に及ぶ危険性があるんじゃないかと思った。
    ドストエフスキーは読む時に多大な集中力を必要とするから結構疲れる。貧しき人びとが一番好きー。

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    2021年08月29日
  • 地下室の手記

    購入済み

    娼婦を感動させたのに...

    娼婦に気持ちが伝わったのは感動だ。
    でも、主人公は分裂した感情を持つ。
    単純でないのはつらいことだ。
    だが、読者が
    アンビバレンツを直視するなら
    何かが見えるかもしれない。
    娼婦ではないが汚れた状況下の女性である
    『ブギーポップは笑わない』の織機綺、
    『青春の門・筑豊篇』の牧織江、
    また、同時期の作家トルストイの描く、
    厳しい状況下にいた
    『戦争と平和』のナターシャ
    たちには、理解ある彼が現れて、
    筋が単純だが、この手記では
    誰も救われなくてつらい。
    でも、矛盾や苦悩の中で
    とにかく生きていると思う。
    出世とかの土俵違いのところで
    戦っている役人には
    知識

    #切ない #深い #タメになる

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    2021年08月26日
  • 罪と罰 3

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    最終巻。もう出だしからめちゃくちゃ面白い。ルージンがうまく立ち回ろうとして逆にやられちゃうという。レベジャートニコフグッジョブ!気持ち良かった!!
    その後はカテリーナの場面でしんみりして、推しのスヴィドリガイロフの退場シーンでは息をのんだわ。やっぱりドゥーニャが忘れられなかったのか……。

    もう、めちゃくちゃストーリーが面白いんですけど!! ドストエフスキー先生最高っす!!
    ラストもいいよね。ラスコーリニコフにちゃんと未来がある感じがいい。この展開で読後感がいいのスゴイよな。

    いやぁ、罪と罰、めちゃくちゃ楽しかったです。全3巻十日ぐらいかけて読んだんだけど、めちゃくちゃ濃い十日間だった。

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    2021年08月23日
  • 罪と罰 2

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    2巻は母と妹が上京(ではないのか)してくるところからスタート。私のイチオシラズミーヒン大活躍。そして妹の婚約者ルージンの小物感もすごい(笑)今でいうモラ夫だよな。
    ポルフィーリーがラスコーリニコフの論文の話をするところは手に汗握る展開!うぉぉぉっ!ってなった(笑)やっとここでラスコーリニコフがなにを考え殺害に至ったかがわかる。そう言うことかぁ。

    後半は私のもう一人の推しキャラであるスヴィドリガイロフ(名前が長い!)が登場。会話が成立していない感じが好き。ソーニャと聖書の朗読シーンは聖書がイマイチわかんないからアレだったけど、ラストのポルフィーリーとの対決は面白かった!
    いやぁ、盛り上がり場面

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    2021年08月23日
  • 罪と罰 1

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    ドストエフスキーが読みたくて、どれから行こうかなーと悩んでいてコレ。ミステリー好きなら外せないとどこかで見かけたので。

    新薬古典文庫の亀山訳はとにかく読みやすくていいよねー。賛否両論だけど、個人的にはミステリー小説として楽しめたので良かった。
    1ではラスコーリニコフの脳内駄々洩れ回とラズミーヒングダグダ回って感じ?ぐいぐい引き込まれるのほんとすごい。

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    2021年08月23日
  • 罪と罰 3

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    エピローグの最後の段落を何度も読み返してしまった。
    世界的名作。読み応えがとてつもなかった。
    余韻がすごい

    「読書ガイド」・「訳者あとがき」も良かった

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    2021年08月10日
  • 罪と罰

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    ドフトエフスキーの罪と罰を一度は読んでみたいと思ってたが量が多く躊躇っていた所にこの本を見つけた。
    漫画だから数時間で読めて大体の内容は把握できた。
    とても読みやすく印象的な作品だった。

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    2021年06月01日
  • 罪と罰 上

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    上中下を読み終わったのでこちらに感想など。

    大学生ぐらいの時も「罪と罰」を読んだのだけど、その時はさっぱりと面白さが分からなかった。ドストエフスキーの饒舌な文体の癖もあるんだと思うのだが、文章が冗漫すぎて意味が理解できなかった。

    この岩波の新しい版は、翻訳が易しくて読みやすいと思う。結構、現代的な語り口に直されていて、物語それ自体の面白さが伝わりやすくなってると思う。

    「罪と罰」それ自体が物語としてスリリングで面白い作品なのだとこの本を読んで思った。

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    2021年05月19日
  • 貧しき人々

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    初めてドストエフスキー作品を読むにあたって、とりあえずページ数も少ないデビュー作を選びました。

    正直、度肝を抜かれました。
    デビュー作にして、人生のあらゆる智慧と苦悩が散りばめられています。

    登場人物による往復書簡のやり取りは見ていて微笑ましいものから悲痛なものまで実に多彩でした。


    この150年で人類の生活は劇的に豊かになったのでしょうが、それは量的な意味であって質的にはどうなのかと問いかけられている気がします。


    強い自意識が心の渇きを生み出す。
    死刑宣告を受ける前の若きドストエフスキーのデビュー作。
    本当の豊かさとは何か
    忘れそうになった時に読みたい1冊です。 

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    2021年03月21日