ドストエフスキーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ『死の家の記録』は、1860年から1862年にかけて発表された。
ペトラシェフスキー会のメンバーとして逮捕されたドストエフスキーは、オムスク監獄で囚人として4年間過ごした。「死の家の記録」は実質上、ドストエフスキー自身の獄中体験記録とも言える。
あらすじ
語り手アレクサンドル・ペトローヴィッチ・ゴリャンチコフは妻殺しの罪で10年間の追放と強制労働との判決を受ける。彼は貴族地主出身であったことから、他囚人たち(多くが、地主に搾取される農民出身)から悪意・憎しみを大いに買い、当初は監獄生活に苦しむ。しかし次第に収容所生活や受刑仲間に対する自身の嫌悪感を克服して、それまでの信念を再構築してゆく。(W -
Posted by ブクログ
貧困と混沌とした社会で苦悩し、葛藤する人々の物語。人の心を守り正しい方向(平和、自由、人権尊重といった現代の我々が持つ普遍的な価値観)に導いてくれるのが愛情であり、信仰なのだと思った。
ラスコーリニコフは、大きな罪を犯しながらそれを悔悟したが、周りの人たちの愛情によって救いを得ることができた。
彼ほどの極端な思想がなくても、我々誰しもが、心の中に善と悪の2つの心を持ち、過ちを犯し、罪の念に苦しみ、苛まれている。また、極端に親の愛情を受けなかった子供が犯罪者になる割合が高いという。
人の心を救い、正しい方向に向かわせるのは愛であり、未来への希望なんだろうと思った。
ラスコーリニコフ、ラズミーヒン -
Posted by ブクログ
旧訳版を古本屋で見つけて読んでいたのだけど、上巻の終盤になって自分が話をまったく整理できてないことに気づいてよくわからなくなってしまったので、新訳版を買い直した。
旧訳は上下巻だけど新訳は3巻に分かれていて、最近の「100分で名著」のアンコール放送で、同じくドストエフスキー著の『カラマーゾフの兄弟』を解説してるロシア文学研究者の亀山郁夫さんが訳。
1巻は第一部と第二部。解説もついていて、登場人物の愛称を絞っていたり旧訳より行間も広くなっていたりで私にはわかりやすかった。
年取ってもう少し理解できるような力がついたら読み比べるのもありだなと思う。
わからなくてもとりあえず最後まで読ん -
購入済み
娼婦を感動させたのに...
娼婦に気持ちが伝わったのは感動だ。
でも、主人公は分裂した感情を持つ。
単純でないのはつらいことだ。
だが、読者が
アンビバレンツを直視するなら
何かが見えるかもしれない。
娼婦ではないが汚れた状況下の女性である
『ブギーポップは笑わない』の織機綺、
『青春の門・筑豊篇』の牧織江、
また、同時期の作家トルストイの描く、
厳しい状況下にいた
『戦争と平和』のナターシャ
たちには、理解ある彼が現れて、
筋が単純だが、この手記では
誰も救われなくてつらい。
でも、矛盾や苦悩の中で
とにかく生きていると思う。
出世とかの土俵違いのところで
戦っている役人には
知識