ドストエフスキーのレビュー一覧
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自殺、妊娠。腹の探り合い。実父(ヴェルシーロフ)に子(アルカージィ)はあるときは不信、あるときは絶対の崇拝と激しく揺れ動く感情。祝宴性が全開だ。上巻終盤に出てくる親子の対決?の場面は見物だ。キーアイテムは手紙。ロシアにおけるサモワールの意義の描写もなにげなくいい。Posted by ブクログ
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ラスト30ページほどで、息を飲む謎が明かされる。幾重にも巡らされた入れ子構造。悪人、善人の描き方。金への執着。ネリーが登場してから、俄然物語は進み始めたが、やはり肝だったのだな。舞台装置もドラマチックだった。Posted by ブクログ
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おかしな人間の夢、がすごい。宗教の真髄を余すところなく語っている。ゾクゾクする。
百姓のマレイは好きなテイスト。
白夜は下手だが、最後のまぜこぜになったねじれた感情の表現が秀逸。Posted by ブクログ -
まぁ圧巻でしたわ。
大審問官における「自由とパンとは両立しえない」と、人間に選ぶ自由を与えた神を責める巧みさには舌を巻く。
これはもう人間の弱さにつけ込んでくる悪魔そのものの思考だと思ったね。
ひとはパンだけで生きるものじゃないと聖書に書いてあるのは、それがどれほど難しいことか神ご自身が良くご存知だ...続きを読むPosted by ブクログ -
ヤバイ。愛も金も人生をかけてルーレットにかける主人公の感情に完全に惹きつけられた。"ロシア人特有の病的性格を浮き彫りきする"と本の広告にあるが、この一発に全てをかける気持ちは誰もが持ってるんじゃないか??Posted by ブクログ
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上巻で詰みそうになったけれど踏ん張って読んでよかった。下巻に入ってからは面白くて面白くて一気読みだった。最も印象に残ったのはキリーロフだった。
いろいろと考えあぐねているし、これからも年単位で考え続けることになりそう…Posted by ブクログ -
ミーチャの出番が多く、350ページあたりからやっと父殺しが発覚する三巻。
その辺りからはテンポもよく、かなり読みやすくなったように感じた。
ミーチャは高潔なのかもしれないけど、身近にいたら断じて関わりあいにはなりたくないタイプだと思う。
素直で純粋な面も多いが、それ故にかあまりに直情的すぎて危険に...続きを読むPosted by ブクログ