ドストエフスキーのレビュー一覧
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『永遠のロストナンバー』という宿命を持ち続けるドストエフスキーの『悪霊』の中にある「チーホンのもとで」の中にある『スタヴローギンの告白』ここでは世界初の試みとして現存する3つの告白を収録しております。
「<告白>のない『悪霊』は丸屋根のない正教寺院である」
これはロシアを代表するドストエフスキー...続きを読むPosted by ブクログ -
下巻では一つ一つの会話を噛みしめ、読む時間を多く費やしてしまった。が時間を費やしても読んでおきたかった一冊と言えるはず。1860年代のロシア人も、2010年代の日本人も、大事なところはさして変わらないのではないのか?という思いを持ちながら読み進めていった。Posted by ブクログ
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とにかく人間の感情、悲哀、エゴ、理不尽さなどが隅々に描かれている。中編になって、やっと登場人物の名前(と愛称)をおぼろげながら把握できてきた。ラスコーリニコフの罪がいつ暴かれるのか、スリリング。Posted by ブクログ
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大迫力の見開きの数々、崖から突き落とされたような急展開、毎度のことではあるが。そして、核心はどこに行ったのか最後は行方不明。でも、いいじゃないか。文豪の罪と罰はこの漫画家に如何になぞられたか、それが大事なのだ。
罪と罰のコミカライズとしてはとても人に薦められたものじゃないけども。Posted by ブクログ -
『やさしい女』は41歳の中年男の話。『白夜』は26歳の青年の話。オジサンと若者だけどどっちも理屈っぽくてプライドが高い男の考えが綴られる。もう読んでいて「バカ!バカ!バカ!」と泣きたくなるくらい。でもそんな不器用な人間の話だからこそ、今読んでも面白いのかもしれない。Posted by ブクログ