ドストエフスキーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレこの作品の中で語られる思想的な側面についての批評は、多くの方々の先行するそれをご覧ください。他のレビュアーの方々の批評はもちろん、これに関する論文等、読み込めば読み込む程の面白さがあると思います。
私はむしろ、ドストエフスキーという名前、作品の分量、そして「思想的な」難解さという、この作品についてまわるイメージ・評価が先行しているようにな印象を受けます。
本作の思想的な対立軸や、対決の内容自体を追いかけて読むことも面白いと思います。しかしそもそも、それ以前に、この作品は物語として、読者をこれでもか、これでもかと引き込んでくれる面白さ、楽しい(というとやや語弊があるか?)仕掛けに満ちていま -
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こ、これは。
噂には聞いていた初マンです。天才奇才もはやこの作者を表現する言葉はないでしょう。
読中、頭からウジが湧きます。ついでにそのウジが身体中の穴に入り込み内蔵を喰い荒らします。
ウジは視神経も犯し眼球が飛び出します。汚物は飛び散り、四肢は腐りやがてかつて経験したことのない
恍惚があなたを蝕みます。 -
Posted by ブクログ
フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキーの中編2編です。
どちらも男性から女性への愛をテーマにしていますが、「愛すること」への苦悩が滲み出た作品になっています。しかし、男性目線から言えば、これはむしろ「面倒な女」「性悪女」に「問題あり」なのではないだろうか。(←わっ、ブーイングは赦してください。(笑))ドストエフスキーさん、あんまり「女」でいい目にあってこなかったのか?(笑)
とはいえ、『やさしい女』はまず男が悪い!(笑)中年であるにもかかわらず、金に物を言わせ少女と結婚したはいいが(羨ましい!わっ、ブーイングは赦してください。(笑))、その妻への本当の愛を内に秘めたまま伝えることもせず、 -
Posted by ブクログ
何度も挫折した名作を漫画で読破出来た。
高校時代に積読となり、留学中とキリスト者になってからと、その度に文庫版を買ったが、ついに読破できなかった。しかし漫画で物語を凝縮したものを読んで驚いた。こんなに重いテーマをさわやかに扱っているとは、やはり名作と言われるだけはあると思った。
物語の主旨は、人間の愚かさについて。神を信じる三男アリョーシャと無神論者の二男イワン、そしてとんでもない行動と性格の長男ドーミトリー、さらにその父親であり、曲者のフョードル。彼らが遺産と女と神と無神論で右往左往する物語。最後は圧巻というか、感動というか、人の悪とそれを認め正々堂々と生きようとする人々によってさわやか -
Posted by ブクログ
作家、ドストエフスキーが体験した『シベリア抑留』を基にして描かれた小説で、規格外の囚人たちに囲まれる作者の分身の孤独さと、「地獄の沙汰も金次第」という身も蓋もない『真実』を突きつけられてしまいました。
本書は作家、ドストエフスキーが『ペトラシェフスキー事件』に連座し、1850年1月から54年1月までの4年間を西南シベリアはオムスク要塞監獄の獄中体験が下敷きとなって著された作品です。
タイトルにある『記録』というのはノンフィクションというわけではなく、実体験ベースのフィクションとも言うべきで、実際に時間や空間の構造はもちろんのこと、本書の中に出てくる囚人や彼等を取り仕切る側の人間にも、事実と