ドストエフスキーのレビュー一覧
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ポルフィーリーペトローヴィチとの鬼気迫る論戦と
すべてをソーニャに明かし懺悔のため道に膝間づき、キスをするロージャ。
人物の心理描写が本当にみごと。
これを読まずに死ななくてよかった。
ぼくのソーニャはどこですか。Posted by ブクログ -
少し前に1巻の文句を言ったのを反省したくなるぐらい面白い。
心理的な怖さが持続しつつ加速、一気に読んでしまった。2巻だけでも傑作。
こうなると、あれ程読みにくくて、投げ出しそうになった1巻すら読み返してしまった。
さっき3巻を買いに行ったらまだ出てなくて、衝撃を受けた。
3巻が待ち遠しい。Posted by ブクログ -
凄い。すごすぎてよく分からないくらい。
感情の元の部分を直接殴られてるような文章だった。
全巻の中で一番好きな場面はカチェリーナの夫の葬式から亡くなるまでのシーン。
本当に人間書くのがうまい。Posted by ブクログ -
ドストエフスキーといったら、やっぱり衝撃作「罪と罰」?名作中の名作「カラマーゾフの兄弟」?もちろんそれらは外せないけど、この「悪霊」も彼の思想がぎっしり詰まった必読書です。Posted by ブクログ
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ドストエフスキーの五大長編の中ではもっとも好きな作品です。まだまだ無力さを持った未成年の主人公が力を尽くして未熟さから脱しようとしている様が好きだったりします。Posted by ブクログ
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イワンは何かから逃げるようにモスクワへ旅立つ。ゾシマ長老の死去とともにアリョーシャの心に何かの変化が表れる。そして自暴自棄になったミーチャはついに。。検事の取調べで身も心も丸裸にされたミーチャの心情描写がリアルで、実は本当は殺していないのか?とすら思わせる。
3人の兄弟がどういう形で再会するのか。...続きを読むPosted by ブクログ -
我々が信じてる<運命>とは、天下り式に手渡される絶対権力のメタファー。それこそが<シラミ>であり、ラスコーリニニフの思想的殺害相手だった。
しかし殺人は殺人。妄執から現実へと魂が引き裂かれる。
さて、光文社新訳文庫によりリハビリはこれくらいにして、そろそろそれ以外に入ろう♪Posted by ブクログ -
ドストエフスキーの真骨頂とも言うべき、「魂の相克」、善と悪のが同居。分裂する自我。いや善と悪という観念は人間が勝手に作り上げたもの。
ドスト氏はその上を喝破する。人間の奥深さ、不可解さに驚愕。
そして第3部はとにかくミーチャの滑稽さ過剰さに爆笑させられた。Posted by ブクログ