ドストエフスキーのレビュー一覧

  • 地下室の手記

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    ネタバレ

    地下室の住人の捻くれたものの見方への嫌悪感と尊大な自尊心への共感性羞恥に心が掻き乱された。
    ただ、リーザと夜を共にしていながら「こんな世界にへたばっているんだな」と講釈を垂れる男の存在はは現実世界の夜の住人からも聞くし、この地下室の住人が特別醜い人間というわけでもないのでしょうね。
    それにしても、リーザがどうにも従順すぎると感じたのはこの本が随分前に書かれたものだから?

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    2023年05月01日
  • 罪と罰 2

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    最後の方のラスコーリニコフと予審判事との腹の探り合いがなんとも面白かった。おかした罪から仮に事実上逃れられたとしても、心理的にはどこにも逃げ場がないというポルフィーリの一言に戦々恐々とするラスコーリニコフの青ざめた感じが目に浮かぶ。一旦は罪から逃れられたように見えても、さらに嘘に嘘を重ねることで、この後どんどん追い詰められる様が想像される。

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    2023年04月30日
  • 罪と罰 下

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    高校生の時に読むことに挫折してはや何十年。
    読み終えたことに満足してしまい、なんて書いていいのやら。
    過去に、いや今もこの本についていろいろ書いている人たちがいるので、高尚な感想はその方たちにお任せします。
    読み終えた時に真っ先に思ったのは、宗教をベースにした恋愛小説?って思った。

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    2023年04月29日
  • 罪と罰 2

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    前半は個人的に心理描写系の場面が多くてちょっとつまらなかったけど、後半からはストーリーが大きく動いて面白かった。特に最後の方のポルフィーリによるラスコリーニコフの尋問はハラハラして面白かった。

    ルージンさん、確かに嫌な奴だしウザい場面もあるけど、そこまで結婚反対するもんなのかな?一応は金持ちだし仕事出来るし。ラスコリーニコフが突っかからなければ形式上はそこそこ良い関係は続けられそうだけど、、、
    それだけラスコリーニコフの妹に対する愛情が強かったの?それなら母は自分の娘をそこまで大切に思ってなかったって事にならない?それとも母は人の本性が分からないお人好しかバカって事?

    罪と罰というタイト

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    2023年04月17日
  • カラマーゾフの兄弟〈5〉エピローグ別巻

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    何が起きたのかは何とか理解できたが、そこから宗教や心理学、哲学に繋げることは非常に難しかった。もう一度読んだらもう少し深く理解できるのかもしれないが、そんな元気はもうない…(゚∀゚)

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    2023年04月10日
  • 罪と罰 1

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    罪と罰と聞くと今まで何やら堅苦しい感じがして敬遠していたが、思っていたよりは簡単に読め、ハラハラしながら読む事が出来た。

    ただリザヴェーダを殺すところがピークで、その後は若干眠くなった。細かい心理描写とか古典作品が好きな人は面白いんだろうけど、、、
    ブリヘーリヤならレベシャートニコフやら人の名前が覚えにくいけど、登場人物とその概要が書いてあるしおりがあって助かった。

    1巻ではラスコーリニコフが病気から復活する所で終わった。最終的には捕まるのか逃げ切るのか。それとも自殺エンドなのか、、、
    2巻を早く読みたい

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    2023年04月07日
  • 罪と罰 1

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    罪と罰に苦手意識を持っていたけどこの訳は良くわかるし、ペテルブルグの陰鬱な雰囲気をなんとなくコミカルに描いているのでクスッと笑ってしまうところもある。ドストエフスキーで笑える自分、
    成長したな、と思う反面やはり訳が素晴らしいのだなとも思う。

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    2023年04月05日
  • カラマーゾフの兄弟〈4〉

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    ロシアがウクライナ侵攻しているタイミングです。特に最後の章が面白かった。当時の宗教や社会制度に対する著者自身の葛藤を代弁している作品とも言われますが、現在のロシア政権やその問題と重なって見えてくるところがありました。

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    2023年04月02日
  • カラマーゾフの兄弟(中)

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    『カラマーゾフの兄弟』(中編)ドストエフスキー
    深淵に脚を踏み入れ2/3まで読み進んだ。
    ゾシマ長老が亡くなってからの前半と、ドミートリイが父親殺し(してないって言ってる)をして、最愛の(というか狂愛している)グルーシェニカに愛を表現しまくってる最中に警察に殺人罪で連行さえるまでの一巻。
    上巻はロシア文学表現に慣れなくてなかなか進まなかったけど、中巻はテンションに慣れて一気に読めたしめっちゃ面白かった。

    グルーシェニカがガチで悪女(そして悪女であるに相応しい美人)すぎて老人は殺されるし、周りの人も血を流すし、息子は正気を失って完全にアカン人になっちゃってる。
    たまたま今日読み終わって、愛を

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    2023年03月31日
  • 悪霊 3

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    俗悪と悲劇を結びつけるために多大な労力を要したであろう作品であり,構造を把握するだけでも複数回読まねばならないことは決まっている。その中で訳者による解説は心強い。

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    2023年03月25日
  • 悪霊 2

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    俗悪と悲劇を結びつけるために多大な労力を要したであろう作品であり,構造を把握するだけでも複数回読まねばならないことは決まっている。その中で訳者による解説は心強い。

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    2023年03月25日
  • 悪霊 1

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    俗悪と悲劇を結びつけるために多大な労力を要したであろう作品であり,構造を把握するだけでも複数回読まねばならないことは決まっている。その中で訳者による解説は心強い。

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    2023年03月25日
  • カラマーゾフの兄弟(上)

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    その名著の名こそ有名だが、なかなか実際に読んだという人には出会ったことがないドストエフスキー最後の長編小説。とあるハルキストが「読んだし持ってる」ということで拝借した。

    タイトルにもなってる「カラマーゾフの兄弟」たちよりはじめに、父親にあたるドスケベアル中親父(失敬。)が登場するんだけどその男の名前が著者フョードル・ドストエフスキーと同じフョードル・パーヴロウィチ・カラマーゾフなのがまずめっちゃおもろい。
    上巻にはほとんど登場人物をセッティングするための説明書きだったり人柄がわかるエピソードだったりでページが費やされるんだけど、まず長男のドミトリーのサイコパスさがええ、、ってなって(しかも父

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    2023年03月24日
  • 罪と罰 上

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    罪と罰をモチーフにした漫画を読んでいたせいか、変な先入観がある。
    ラスコーリニコフは、独善的で妄想狂の異常者にしか見えない。好感どころか嫌悪感しか抱かない。
    このあと、徹底的に打ちのめされてもらいたい。
    ラスコーリニコフの自爆ではなく、理詰めで暴かれて追い込まれてほしい。
    そんなサディスティックな気持ちにさせられる男だ。

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    2023年03月20日
  • 罪と罰 1

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    先日の『悪霊』に続いて『罪と罰』も亀山郁夫氏の新訳で読んでみたくなり。
    『罪と罰』は高校生の頃に読んだ新潮文庫の工藤精一郎訳、数年前に読んだ岩波文庫の江川卓訳に続いて3回目となります。

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    2023年03月18日
  • 地下室の手記

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    地下室:この手記の筆者も「手記」そのものも、いうまでもなく、フィクションである。
    始:ぼくは病んだ人間だ…ぼくは意地の悪い人間だ。
    終:しかしわれわれもまた、もうこのあたりでとめておいてよかろう、と考えるものである。

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    2023年03月17日
  • 罪と罰 2

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    相変わらず好き。
    何が好きなのかわからないけど好きなんだ。
    ドストエフスキーは、このラスコリーニコフの犯した罪に罰を与えるのか、それとも救いを与えるのか。結末をどう描いているのか、それだけがとても気になる。

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    2023年03月08日
  • 罪と罰 2

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    みんみん激推しの『罪と罰を読まない』を読むにあたり、『罪と罰』を知らなくてもめっちゃ面白いとのことでしたが、みんみんと同じじゃつまらないじゃないかねワトソン君
    というわけで読まない言うてるのにあえて読むという天のジャッキーなスタンスで読み始めた『罪と罰』ですが思いのほか面白くてなんか得した気分
    たまたま寄ったスーパーが特売日だった気分(違う)
    久しぶりに着たコートのポケットに百円入ってた気分(違う)

    さて罪も罰も続くといった感の第二巻ですが、なんといっても罪を犯したラスコーリニコフと対決する予審判事ポルフィーリーに惹かれましたよ
    どこまで確信をもってラスコーリニコフと対峙しているかは伏せられ

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    2023年03月02日
  • 罪と罰 1

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    興奮した

    面白いのだ!遠い昔の少年時代に読んだときはちんぷんかんぷんだった記憶が薄らとある
    途中で投げ出してしまったような気もする
    国語のテストの問題文でしかない物語だった気がする

    しかし今回は分かる、分かるというかちゃんと面白い
    すばらしい新訳のおかげなのか、自分が人生経験を重ね渋みのある大人の男に成長を遂げたのか
    もちろん後者に決まっている
    ミルフィーユのように経験を重ねいやミルフィーユは甘いからこの例えは違う

    主人公ラスコーリニコフはとにかくいかれている
    最初からそうだったのか、なにかの罰としてそうなったのかとにかく支離滅裂だ
    その支離滅裂な心理描写がとんでもなく巧みだ
    とてつもい

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    2023年03月02日
  • やさしい女・白夜

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    ネタバレ

    『やさしい女』は、41歳の質屋の男が小金にものをいわせて16歳の少女と結婚するものの、ある日自殺されてしまい、死体を目の前にいろいろと回想する話。

    この男、自分はえらくて妻や女を無意識に下にみてて、その癖なにも喋らなくても相手が自分を理解してくれるはずだし、愛してくれているはずとかいう謎の思い込みがすごくて、序盤の方何回も「うわ…きっっつ…」って言っちゃった。
    ずっと無口を通してたとおもったら、急に感情迸りまくって妻に跪いてキスしたりするもんだから、感情表現が下手くそか…ってなった。
    他人の気持ちわからなさすぎるし、俺が俺がの場面が多い。

    でもラスト妻が自殺するシーンからはなんだか泣けた。

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    2023年03月01日