ドストエフスキーのレビュー一覧

  • 未成年3

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    ネタバレ

    終わってみれば何のことはないのだが、語り手アルカージーだけが事態に気づいていないパターンが繰り返され、読者としても振り回されるかたちになった。
    父と子が揃って幼稚で、醜態を演じていて呆れ返ってしまった。特に感動屋で相手の嘘を見抜けないアルカージーにはヤキモキさせられる。どこに行っても子ども扱いされていて、まさにその通りの若者なのだ。今後働き口を探したら探したで何かよからぬことに巻き込まれそうだし、大学に行ったら行ったで詐欺に遭いそうで正直不安だ。
    マカールの話を聞いているときだけは少なからず幸せを感じた。しかし彼の話はそれを聞いている瞬間は感動を呼び起こすが、忙しない日常のなかに埋もれていくも

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    2025年02月28日
  • 新訳罪と罰 1

    無料版購入済み

    わかりやすい

    登場人物の名前が覚えられなくて読み倒すのが難しいロシア文学。そのロシア文学の最も有名なあの作品も現代日本に置き換えるとこんなに読みやすいのですね。

    #ダーク

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    2025年02月23日
  • 罪と罰 中

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    「諸君、なんだって椅子を壊すんです、国庫の損害ですぞ!」(検察官(著者:ゴーゴリ)の中の有名なセリフ)の引用にはとても笑った。

    ラスコーリニコフの自滅しそうな感じに「おいお前、逸まるな」と何度思ったことか。

    最後どうなるのか楽しみだ。

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    2025年02月23日
  • 未成年1

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    ネタバレ

    話の流れが掴みにくく読みにくいが、人々の理想や信念や思想がたくさん出てきて、それにじっくり向き合いたくなるような小説だ。
    死者が出たのは驚きだったが、この出来事を通してまた登場人物たちがどう考えるのか、興味がある。
    主人公アルカージーには、父と母を憎むのに十分な理由があるように思うが、そう単純には描かれていないことが徐々にわかってきた。憎んでもいるが愛してもいる。人間の複雑な心を深く見つめる視線を感じて好ましい。
    妹のほうが落ち着いた聡明さを見せたりしていて、アルカージーのそそっかしさが目立ち、これから何をするつもりなのか心配だ。
    その未熟なアルカージーの目線で話が進むため、全貌が見えていない

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    2025年02月21日
  • カラマーゾフの兄弟(中)

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    さあさ、中巻、ここからはひとみ姐さん曰く、面白くなっていき、あっという間に読み進められるよね。ってあれ?あれ?…ゾシマ長老の生涯、生い立ち、手記。進まね〜。上巻よりキツイわ。頑張れ私。でも、でも、中巻から頭角を表してくるキャラの魅力よ!アグラフェーナ・アレクサンドロヴナ(グルーシェニカ)、カテリーナ、そしてダントツのスメルジャコフ!ドミートリイの錯乱による或る夜。そして、物語は法廷サスペンスへ。神は死んだ!ドロドロの恋愛劇、父殺し、正義とは?ギリギリの心理戦。気づけば下巻へ。

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    2025年02月21日
  • 悪霊 3

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    『悪霊』と聞いてどんな姿を思い浮かべる?
    姿があるものと仮定してだけど

    なんか、むにゃむにゃっとした奴
    向こう側がぼんやりと見える半透明で、色は黒っぽいけど、青でもあって、見ようによっては赤っぽくもある
    体はなんか剥ぎ取られたカーテンのようで、形はあるようでないような
    とにかくでっかくてゆらゆらしていて、何かこう覆いかぶさってくるような
    で、ギザギザした口と尖った目が付いている

    自分が思い浮かべる『悪霊』はそんな姿だ

    そしてドストエフスキーの『悪霊』もそんな物語だった

    別にいいのです
    誰にも理解されなくても

    『悪霊』はなんかむにゃむにゃっとした悪意のかたまりの物語でした

    さぁ、ネン

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    2025年02月18日
  • 罪と罰 1

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    ずっと読みたかった本。描写が細かくゆっくり読めば状況をイメージしやすい。平易で無理のない表現のため読みやすい。しかし人名が多くなかなか大変。メモしながら読むしかない。これからどんな展開になるのか、なぜラスコーリニコフは殺人を犯したのか、すごく気になる。3〜6章も楽しみだ
    読書ガイドの細かさが光文社古典新訳文庫で買って良かったなと思った。

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    2025年02月17日
  • 罪と罰(下)

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    長年読もう読もう思っていて、なかなか手が出せずにいた「罪と罰」を、ようやく読むことができて、まずは良かったと思います。固く重苦しい話かと思っていましたが、コメディ的な要素も多くあって、それなりに楽しく読めました。

    マルメラードフが死にかけているところに、派手派手な格好でやってくるソーニャなんか、哀しいけれど、笑ってしまいます。ラスコーリニコフの母親のおろおろしたところもとてもコミカルで、これを楽しいと言ってしまっていいのかどうかとも思いますが、楽しいです。

    文庫本の裏表紙にあるあらすじですが、全然本質をついていないように思いました。罪の意識とか良心の呵責とか、そういうことかなぁ。まぁ、広く

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    2025年02月17日
  • カラマーゾフの兄弟〈5〉エピローグ別巻

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    エピローグは、明るい未来を感じさせるものでした。「カラマーゾフ万歳!」と青年たちが叫ぶのはよくわからなかったですが。
    ドストエフスキーの生涯や解説は興味深い内容でよかったです。作品を振り返ることができました。

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    2025年02月12日
  • カラマーゾフの兄弟〈4〉

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    カラマーゾフ兄弟のそれぞれの動きが明らかにされて、読みやすかったです。事実とは別に法定ではさまざまな憶測のもとにミーチャを裁こうとしているやりとりが興味深いです。ミステリーとしての面白さが味わえます。

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    2025年02月11日
  • 悪霊 2

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    長いわ!( ゚д゚ )クワッ!!

    もうね、ず〜っとほのめかしなのよ
    なんか裏で進んでるな〜
    なんか企んでるな〜
    なんか隠してるな〜
    ってのは分かるのよ
    分かり過ぎるのよ

    でも肝心なことはち〜っとも出てこない
    引っ張る引っ張る
    つか引っ張りすぎやでドストエフスキー!
    もう、いらん話ばっかりやん!っていうね

    そして分かり過ぎるくらい分かることがもうひとつ
    みんなちょっと狂ってる!
    そしてちょっと狂ってる人の中からだいぶ狂ってる人が浮かびあがってくる!

    そいつこそが『悪霊』なのだ!(ババーン)

    あとさー
    巻末の読書ガイド、あれいらんわー
    いやドストエフスキーを分かりやすくって意図は分かるん

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    2025年02月09日
  • 罪と罰 2

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    ラスコーリニコフの言動がよくわからなくなる時があり、人物も増え途中で挫折しそうになったけど何とか読み切った…!次でラスト!

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    2025年02月08日
  • 悪霊 1

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    ネンイチドストです!
    2023年『罪と罰』
    2024年『白痴』
    ときて今年2025年は『悪霊』でございますよ!
    ドストエフスキーの五大長編を執筆順に読んでいるんですねー

    もちろん大好きな光文社古典新訳文庫です
    全3巻+別巻という構成となっておりまして、それぞれ546頁、747頁、626頁、363頁という大長編!さすがのわいもえいや!と気合を入れてかかる必要がありますわ

    エンヤ!

    はい、本編
    もうね、さすがに三作目ともなるとドスちゃんのやり口にも慣れてきましたよ
    あっち飛びこっち飛びです
    しかもですよダブル主人公と目されるニコライとピョードルがまぁ出てこない出てこない
    一巻の最後の方ですよ

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    2025年01月26日
  • カラマーゾフの兄弟〈4〉

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    名作を読もうシリーズ。とっつきやすさから光文社の新訳文庫で。駆け足で進んできてこれにて本編終了。小難しいと思っていたけど、新訳の為か案外読みやすく最後まで楽しく読めた。続編の構想があったとかなかったとか。これがドストエフスキー生涯最後の作品。

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    2025年01月22日
  • カラマーゾフの兄弟〈1〉

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    ★★★★ 何度も読みたい

    ロシア文学というかドフトエフスキー特有の、回りくどくキャラクターが入り乱れる作品。読み途中で数日置くと、誰だかわからなくなってくる。
    主な登場人物は、おそらく主人公のアレクセイ(アリョーシャ)、その父のフョードル、そして長兄ドミートリー(ミーチャ)、次兄イワン。カッコ書きで示したのは愛称だが、この作品でも『罪と罰』など他の作品と同様、何の前置きもなく突然愛称が登場する。

    さて、肝心の内容だが、金や女に汚い父フョードルと長兄ドミートリーの間で勃発した美女・グルーシェニカの争奪戦に、清廉な少年アレクセイがカラマーゾフの血の汚さに気付いていく、といった感じだと推測され

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    2025年01月09日
  • 罪と罰(上)

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    筆者の、人間の心理描写がめちゃくちゃ丁寧で読んでるボク自身もラスコーリニコフの苦悩には共感したし辛くなった それでもめちゃくちゃ面白かった だからまたいつか読んだら理解が深まってもっと面白くなると思う

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    2025年01月02日
  • カラマーゾフの兄弟〈1〉

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    ある意味ではこのまま終わってよかったなと思う
    何をどこから言えばいいのかわかんないけど、ひとつ言えるとすればこの世のあらゆるテーゼが詰まった小説だった
    あのころのロシアは全国的にキリスト教(ロシア正教)の力が強かったからこの小説が成り立つんだと思う

    世界史や神学、哲学を学ぶ上で欠かせない一冊だなと思った
    個人的にはイワンが好き
    理性と良心の狭間で揺れ動きながら…
    というのがグッとくる

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    2025年01月02日
  • 地下室の手記

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    久々の再読。
    ドストエフスキーって、ホントしつこいというか、まあ最初の「地下室」で今時の読者は挫折すると思う。地下室に引きこもっている40代の語り手が、とにかく俺はこう思うって話を、情景描写も人物描写もほとんどなく、延々と熱く鬱陶しく語るんだから。もう、うんざりという気持ちにほとんどの人がなると思う。しかし、ここは我慢して読む。
    次の「ぼた雪にちなんで」になると、彼が24歳の時のエピソードとなり、他の人物も出てきて読みやすくなる。彼がなぜそうなったのかが徐々にわかってくる。
    しかし、貧しく、見た目も悪いだけでなく、自意識過剰でプライド高く、あらゆる人をバカにしているので、決して読者が好きになれ

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    2024年12月29日
  • 白夜/おかしな人間の夢

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    表題の『白夜』と『おかしな人間の夢』はよかった。他はそんなに。特に『おかしな人間の夢』はドスト氏の思想をわかりやすく表していると思う。長編の補助線になりそう。

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    2024年12月17日
  • カラマーゾフの兄弟(上)

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    ネタバレ

    アリョーシャが好き!!上中下でしかもそれぞれページ数も多く読み始めはちゃんと読み切れるのか不安だったけど以外と飽きずに読み続けられる。下巻も最後の方にもなるとすっかりこの世界感もお馴染みになり、もうアリョーシャに会えないのかと思うと急にさみしくて読み終えたい気持ちと読み終わりたくないがせめぎ合う。スネリギョフも好き。スネリギョフが出てくる話はだいたい哀愁が漂って泣ける。
    出てくる人物みな個性強くてキャラ立っているんだけど、みんな情緒不安定でヒステリック笑
    気持ちがコロコロ変わるので次の瞬間にはどんな行動に出るか予想がつかない。アリョーシャは唯一まともかと思いきや女の子に告白されるとなぜか使命を

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    2025年03月28日