ドストエフスキーのレビュー一覧

  • 罪と罰 2
    みんみん激推しの『罪と罰を読まない』を読むにあたり、『罪と罰』を知らなくてもめっちゃ面白いとのことでしたが、みんみんと同じじゃつまらないじゃないかねワトソン君
    というわけで読まない言うてるのにあえて読むという天のジャッキーなスタンスで読み始めた『罪と罰』ですが思いのほか面白くてなんか得した気分
    たま...続きを読む
  • 罪と罰 1
    興奮した

    面白いのだ!遠い昔の少年時代に読んだときはちんぷんかんぷんだった記憶が薄らとある
    途中で投げ出してしまったような気もする
    国語のテストの問題文でしかない物語だった気がする

    しかし今回は分かる、分かるというかちゃんと面白い
    すばらしい新訳のおかげなのか、自分が人生経験を重ね渋みのある大人...続きを読む
  • やさしい女・白夜
    『やさしい女』は、41歳の質屋の男が小金にものをいわせて16歳の少女と結婚するものの、ある日自殺されてしまい、死体を目の前にいろいろと回想する話。

    この男、自分はえらくて妻や女を無意識に下にみてて、その癖なにも喋らなくても相手が自分を理解してくれるはずだし、愛してくれているはずとかいう謎の思い込み...続きを読む
  • カラマーゾフの兄弟〈3〉
    2巻と比べて話の展開が早く、分かりやすかった。ミーチャ視点の話が大半で、事件が起きた日のことが詳しく書かれており、彼の焦ってる様子がよく伝わった。
  • 罪と罰 中
    3章
    1 ラスコーニコフの部屋
     ラズミーヒンがドゥーニャ親子を連れ出して、ラスコーニコフの容体は自分が見て、報告するから、ゆっくり休むようにと言う。ドゥーニャ親子はラズミーヒンを親切な人と思います。ただ、ラズミーヒンは自分でも言ってますが、ラスコーニコフの女家主ともいい仲になっているので、単なる親...続きを読む
  • カラマーゾフの兄弟(下)
    初めて読んだドストエフスキー。ロシア文化や宗教、時代背景などはほとんど知らずに読んだので、よくわからない箇所もあったが、下巻はするすると読むことができ、面白かったです。
  • 罪と罰 下
    殺人を犯した人間の心理描写は卓越している。が、いくら精神的に病んでいるとはいえ、知性ある者だけにたかが金貸しばばあの金で人生を好転させようとする筋立ては、現実味に欠ける。
  • 未成年3
    草稿段階でのタイトルが「混沌」だったというのが納得できるような大ドタバタ劇。

    娘が父親を禁治産者にしようとする企みを書いた手紙の行方が一貫して重要なのだが、その肝の手紙をコートに縫い付けた後、ちっとも現物確認をしない主人公が、案の定悪友に騙されすり替えに遭う。

    父親が女中に手を出し主人公を産ませ...続きを読む
  • 罪と罰(下)
    上巻からの勢いで読み進めたものの、本筋のストーリーがなかなか進まず途中で投げ出しそうになりながらやっと読破。重苦しい展開と難解さもあってしんどい大作でした。
  • 罪と罰
    とても面白かった。
    人間の思想、捉え方によってこうも人生が変わるとは。
    いろいろ考えさせられる内容でした。
    まんがで読みやすかったので、違うものも読んでみたくなりました。
  • カラマーゾフの兄弟〈2〉
    イワンがアリョーシャに話をする内容が特に難解でした。この後に続くゾシマ長老の過去の話が簡単に感じられるほどです。
  • ステパンチコヴォ村とその住人たち
    ユーモア小説ではあるけど、そこまで笑えるというほどではなく、普通にこの状況やばいし怖くないか?と思う場面も多かった。
    ただ、他のドストエフスキー作品に比べると、思想や宗教についてのことがほぼ書かれてないし、難しさもないので読みやすい。

    自尊心を拗らせに拗らせたフォマーが本当に読んでてイライラした。...続きを読む
  • 罪と罰(下)
    星野智幸の『俺俺』みたいな表現を借りれば、「俺」がいた。大仰な詭弁を実践してしどろもどろするロージャも、自分中心の行動の直後に他者へ施しをし自殺をするスヴィドリガイロフも、なぜか自分から苦しみを受けに行こうと自白をしたミコライも、全員「俺」だった。

    裁判の最中に、盗った財布の中身も確認しなかったこ...続きを読む
  • ステパンチコヴォ村とその住人たち
    フォマーのこじらせた自尊心が平和な一家を恐怖に陥れる筋書きは、かつてのドスト自分達と重ね合わせて苦い思いを含めつつ、それを風刺させる事で過去の精算をしたのだろうか。
  • 罪と罰 1
    『同志少女よ敵を撃て』を読んで、久々にロシアふに触れたくなり10年以上ぶりに再読
    光文社の新訳版は初めて
    訳が良いせいか、この作品はこんなに読みやすくて面白いストーリー展開だったかと認識を改めた
  • 未成年(下)
    下巻のラスト200ページくらいは怒涛の展開なので先が気になってどんどん読めた。
    ただ、五大長編のなかではやはり読みにくいしわかりにくくてあまり楽しめない部分もあった。

    トリシャートフについてもっと知りたかったなぁ。
    なかなか魅力的なキャラだったと思う…。
  • 地下室の手記
    ドストエフスキーらしい文体、生々しさ、そして抉ってくる感じがとても良かった。自分もこういう人間じゃないか?と考えさせられ、ちょっとした不快感すら感じる。でもその「生々しい等身大の姿」をこうして文章で表現できてしまうのだから、ドストエフスキーは恐ろしいなとも感じる。
  • 白夜/おかしな人間の夢
    初期の傑作短編でありドストエフスキーらしくない感傷的な作品である「白夜」と、『作家の日記』内から掌編を3つと、エッセイがひとつ収録されています。表題作の二作について、かんたんな感想を。ネタバレがありますので、ご注意を。

    「白夜」
    主人公の夢想家の26歳の男がある夜に、17歳の乙女ナースチェンカと出...続きを読む
  • 罪と罰(下)
    人を殺しても許される人間と許されない人間。
    ラスコーリニコフは自分を特別な人間であり、前者だと考え、殺人を犯す。だが、実際は、バレるのではないかと精神的にも状況的にも追い詰められていく。神を信じる慈悲深いソーニャに愛し愛される事により、人間らしさを取り戻し、生きようする力を得る。
    スヴィドリガイドフ...続きを読む
  • カラマーゾフの兄弟〈5〉エピローグ別巻
    暫く間が空いたが、今日5巻を読み終えた。感想は?と聞かれると少し躊躇する。あまりにも表現が、気持ちが、そして神とのつながりや断絶が強すぎ、理解できない部分が多い。作者の神経の繊細さと激しさ、愛への狂おしいほどの猛進。兎に角もう一度読まないと理解は半分かもしれない。ロシアの人名や地名の難しさ。特に人名...続きを読む