やさしい女・白夜

やさしい女・白夜

1,254円 (税込)

6pt

3.8

小金にものを言わせ若い女を娶った質屋がその妻に窓から身投げされ、テーブルの上に安置された遺体を前に苦渋に満ちた結婚生活を回想する――。人を愛すること、その愛を持続することの困難さを描いたドストエフスキー後期の傑作「やさしい女」とヴィスコンティによる映画化で知られる初期の佳品「白夜」を読みやすい新訳で収録。

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やさしい女・白夜 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2014年02月17日

    フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキーの中編2編です。
    どちらも男性から女性への愛をテーマにしていますが、「愛すること」への苦悩が滲み出た作品になっています。しかし、男性目線から言えば、これはむしろ「面倒な女」「性悪女」に「問題あり」なのではないだろうか。(←わっ、ブーイングは赦してください。...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年11月25日

    『やさしい女』は41歳の中年男の話。『白夜』は26歳の青年の話。オジサンと若者だけどどっちも理屈っぽくてプライドが高い男の考えが綴られる。もう読んでいて「バカ!バカ!バカ!」と泣きたくなるくらい。でもそんな不器用な人間の話だからこそ、今読んでも面白いのかもしれない。

    0

    Posted by ブクログ 2020年06月24日

    ●白夜

    ドストエフスキーの第11作。
    1848年 27歳。

    白夜のペテルブルグで繰り広げられる清新なロマンス。
    青年の恋愛は、こうでなくてはね。
    美しい中編。
    佳品です。

    25年ぐらい前に米川正夫訳で読んだ「白夜」は、冒頭が素晴らしかった。
    それに較べると、この講談社文芸文庫版は、イマイチのよ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年11月11日

    えげつない、遊川和彦さんのドラマ(「家政婦のミタ」「〇〇妻」)みたいな、崩壊夫婦の葛藤と、死の物語。
    大爆笑の失恋ドラマのような、19世紀最高の振られっぷり、と言いたくなるボーイ・ミーツ・ガール。

    ドストエフスキーさん、敬遠するのはホントに勿体ないですねえ。


    ############


    ドス...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年12月12日

    若い頃に、一気に読んだ地下室の手記。超絶長い独白シーンの心理描写に、なんとも魂を揺さぶられた作家。20年以上もあいて、手に取った。
    やさしい女だけ読んで、返してしまった。
    返した後に、皆さんの感想を読んで、白夜も読もうと思ふ。

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    Posted by ブクログ 2022年02月27日

    初ドストエフスキー。初めては罪と罰とかカラマーゾフの兄弟とか読むと思うけど、長編を読む自信がなかったので。。

    やさしい女:妻が身投げしてしまい1人残された主人公の独白。思い込みが強くプライドが高くめんどくさそうな人間。これがドストエフスキーか。
    白夜:衝撃だった。途中までは「ロシア文学にありがちな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年06月30日

    自意識の迷宮をさまよう話、長編の中のエピソードであれば笑うところなのだろうけれど、中編でそこだけ切り取って見せられると、もの悲しい。
    聖性にも俗性にも片寄らない女性登場人物はドストエフスキーの作品では、あまり出会わなかった気がする。いずれ再読したい一冊。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年03月01日

    『やさしい女』は、41歳の質屋の男が小金にものをいわせて16歳の少女と結婚するものの、ある日自殺されてしまい、死体を目の前にいろいろと回想する話。

    この男、自分はえらくて妻や女を無意識に下にみてて、その癖なにも喋らなくても相手が自分を理解してくれるはずだし、愛してくれているはずとかいう謎の思い込み...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2015年09月03日

    男性目線からの恋愛もの。

    「やさしい女」

    題名と内容がすぐには結び付かない感じ。

    主人公(中年男性)の想いがぐいぐい強すぎて
    息苦しい~。。

    「百夜」

    片思いの男性と、別の人に思いを寄せる女性。

    女の人ってこういうとこあるわ~、
    なお話。

    0

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