カラマーゾフの兄弟(中)

カラマーゾフの兄弟(中)

小説・文芸
1,045円 (税込)

5pt

19世紀中期、価値観の変動が激しく、無神論が横行する混乱期のロシア社会の中で、アリョーシャの精神的支柱となっていたゾシマ長老が死去する。その直後、遺産相続と、共通の愛人グルーシェニカをめぐる父フョードルと長兄ドミートリイとの醜悪な争いのうちに、謎のフョードル殺害事件が発生し、ドミートリイは、父親殺しの嫌疑で尋問され、容疑者として連行される。

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カラマーゾフの兄弟 の一覧

1~3巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~3件目 / 3件
  • カラマーゾフの兄弟(上)
    1,100円 (税込)
    物欲の権化のような父フョードル・カラマーゾフの血を、それぞれ相異なりながらも色濃く引いた三人の兄弟。放蕩無頼な情熱漢ドミートリイ、冷徹な知性人イワン、敬虔な修道者で物語の主人公であるアリョーシャ。そして、フョードルの私生児と噂されるスメルジャコフ。これらの人物の交錯が作り出す愛憎の地獄図絵の中に、神と人間という根本問題を据え置いた世界文学屈指の名作。
  • カラマーゾフの兄弟(中)
    1,045円 (税込)
    19世紀中期、価値観の変動が激しく、無神論が横行する混乱期のロシア社会の中で、アリョーシャの精神的支柱となっていたゾシマ長老が死去する。その直後、遺産相続と、共通の愛人グルーシェニカをめぐる父フョードルと長兄ドミートリイとの醜悪な争いのうちに、謎のフョードル殺害事件が発生し、ドミートリイは、父親殺しの嫌疑で尋問され、容疑者として連行される。
  • カラマーゾフの兄弟(下)
    1,155円 (税込)
    父親殺しの嫌疑をかけられたドミートリイの裁判がはじまる。公判の進展をつうじて、ロシア社会の現実が明らかにされてゆくとともに、イワンの暗躍と、私生児スメルジャコフの登場によって、事件は意外な方向に発展し、緊迫のうちに結末を迎える。ドストエフスキーの没する直前まで書き続けられた本書は、有名な「大審問官」の章をはじめ、著者の世界観を集大成した巨編である。

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カラマーゾフの兄弟(中) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    光文社古典新訳文庫から乗り換えたので、第三部の第八編「ミーチャ」からスタート。
    挫折が怖くてとにかく読みやすさ重視の光文社版をここまで読んできたものの、流石にここから挫折することもないだろうから定評のある新潮文庫で続きを読むことにした。

    なお、ネットで探せばすぐに見つかるが光文社の亀山訳にはロシア文学者や有識者からのかなり痛烈な批判がある。
    玄人からすれば許せない訳でも門外漢なら気づかないレベルだろう、と高をくくって光文社版で読み始めたものの、読んでいてどうも腑に落ちない箇所がちらほら。調べてみたら誤訳として指摘されていた。

    内容についてだが、「予審」がすこぶるよかった。

    僕は人間というものを、時折、それもこと人生の大切な局面において、信じられないほど不合理なことをしてしまう生き物だと思っている。
    しかし一方で、世の中のほとんどの犯罪や事件は常識や社会通念で説明がつくのもまた事実。人間の考えることなんて所詮はみんな似たり寄ったり、およそ常識では信じがたい釈明なんていうものは嘘に決まっている。そう思いたくなる時もある。

    そんな僕自身の鬱屈した気持ちを晴らしてくれるような真実味が、ミーチャの釈明にはあった。
    いくぶん狂気じみてはいるものの、どこまでも真摯なミーチャの話ぶりと、聞く耳を持たずに瑣末なこと(捜査上の必要があるのは理解できるが、当事者からすればやはり「瑣末なこと」だろう)ばかりを白けた表情で質問する官憲の鈍麻した感覚。
    文章にして説得力のあるもの以外は存在しないも同然、とでも言わんばかりの行政官的な、もっと広くいえば法的な思考様式は、人間が人間に対して抱くべき敬意や謙虚さを蝕んでしまうのかもしれない。

    安易に権力批判をしたくはないが、この滑稽ですらある対比は、僕にはいささか心苦しいものだった。

    0
    2026年09月17日

    Posted by ブクログ

    ドストエフスキーの大作、「カラマーゾフの兄弟」の中編。

    前半は、ゾシマ長老が亡くなることに関する物語が書かれ、後半は、父フョードルが殺され、ドミートリィが尋問され、容疑者として連行されることが書かれる。

    前半の内容も圧倒されるが、後半になるにつれ、読むのが止まらなくなる。ドミートリィの言葉一つ一つが、次は何を話すのかと惹きこまれる。
    何度読んでもおもしろい。

    0
    2026年09月02日

    Posted by ブクログ

    本作は腑に落ちる答えも気持ちのいい共感も与えてくれないし、少しでも理解した気になった瞬間、容赦なく梯子を外され、「これならどうだ、お前の理屈はどこまで耐えきれるかな!」と思考の逃げ道を塞ぎながら詰め続けてくる

    0
    2025年12月14日

    Posted by ブクログ

    中巻を読み終えて、私なりに思う『カラマーゾフの兄弟』…略して『カラ兄(きょう)』(上巻の帯にそう書いてあったんです!!)の楽しみ方をここに綴りたい!!!!ネタバレなしで!!

    まずは残念ながらヘテロセクシュアルの女性、あるいはホモセクシュアルの男性の方のみに通用する読み方になってしまうのだけど、

    カラマーゾフの兄弟たちを、すんごいイケメンな男性たちに想像して読み進めるというもの。(ロシア系とか東欧系の顔立ちの白人男性だとより物語の中身とマッチするかもだけど、無理なら人種なんてどうでも良い!!)
    そうすると、ワクワクとゾクゾクがとにかく増すんです!!!

    「え?私も奪い合われてみたいけど?!」となる(笑)
    私の推しのイワンは、とんでもないイケメン&インテリな雰囲気が出まくりの教養人として想像してました(笑)
    (因みに @koten.book さんからは周りはみんなイワン推しだよと教えてもらい、自分も同じだと安心しました笑)

    でもロシアって究極の美女も多いし、女たちが揃うシーンでは、ものすんごい美女も想像してみた!!(笑)
    それも良かった!!

    はい。ルッキズム丸出しの低俗な(?)読み方はここまでとして…失礼いたしました。

    少し小難しい国家と教会がどうあるべきか的な、独白みたいになるところとかは、強めのお酒をちびちび飲みながら、お家で、小さな声に出しながら、自分が独白してるかのように読む!!
    ただただ私がそうしただけだけど、上巻の終わりの方はこれをやるのが堪らなく楽しかった。

    そしてそして、中巻の3/4くらいからは、どう読むかとかなく、続きが気になり過ぎて、無我夢中で読んでた!!
    気がついたら最終ページに!

    下巻がどうなるのか楽しみ。

    村上春樹さんと金原ひとみさんが感銘を受けた本、そして我らが @book26ts
    さんが名刺代わりに選ぶ本に入ってるから、もう読みたくて読みたくて(笑)

    だから読めてることが嬉しい!!

    人生のあれこれ、社会のあれこれ、全てこれに詰まってると思うの。
    現代に通じることばかり。

    そしてドストエフスキーさんの中から溢れ出る考えと言葉を、純粋に書き出している感が伝わってくる気がして、それがまたすごく好き。

    でももちろんただ書き出しているだけじゃなくて、全ての物語の順序立てが綺麗にされていて、伏線も全て綺麗に回収されていき、読んでいて快感なんです。

    私なんかが、ドストエフスキーさんの偉大さを語るまでもないんだけど!!(当たり前)

    だからって「逆に何がすごいの?」って思う意見があっても全然良いし!読んでみたけど合わなかったももちろんある!!
    金原ひとみさんだって上巻半分読むのに3ヶ月かかって、つまんない!って思ったて帯に書いてあるし!!(笑)

    とにかく下巻が楽しみだっ!!

    0
    2025年10月06日

    Posted by ブクログ

    本書(中巻)は、第二部の途中から第三部。読みどころ満載で、感嘆のため息が出てしまいました。すごい、すぎる。

    アリョーシャの師であるゾシマ長老の死去。その中での彼の心の変化が描かれた後が、本書(中巻)の真骨頂。

    アリョーシャの兄、ドミトリーが大いに動きます。婚約者カテリーナと別れて、グルーシェニカ(父の愛人でもある)と新生活を始めたいと思っているドミトリー。カテリーナから預かった3千ルーブル返済の必要性もあり、金策に走ります。

    大立ち回りさながらのドミトリーの動きに、BGMとしてルパン3世のテーマでもかけたい気分。

    そんな中、血生臭い事件勃発。父フョードル殺害事件の容疑者として連行されるドミトリー。

    お腹いっぱいのスリルを味わうことができました。人間の心理描写、最高にして最強。下巻はどんな展開になるのか・・・・

    0
    2025年08月13日

    Posted by ブクログ

    大審問官への反論としての「ロシアの修道僧」。ガリラヤのカナをアリョーシャが幻視する場面、聖書の朗読と幻が絡み合う叙述が素晴らしい。この場面が、書かれなかった続編のアリョーシャの「闘争」の伏線だったのかな。中盤以降はミーチャの独壇場。金をめぐって東奔西走、セッターやホフラコワ夫人とのやりとりは爆笑必至。童の夢は全能の神が創ったはずの世界になぜ不幸や悲しみが存在するのか、という問い。この世界の不完全さを愛や善によって埋めていくのが人間の務めだと目覚めた彼は悟る。枕の挿話は感動的。

    0
    2022年08月12日

    Posted by ブクログ

    フョードルの好色さと似通った性質を父が持っていて辛い。
    ドミートリーがあれほど父親を嫌悪するのは、結局のところ自分が父親と似ていることを心のどこかで自覚しているからじゃないのか…この二人からは、自分を大切にしようとしない人間を見たときの不愉快な印象をいつも受ける。

    ゾシマ長老の説教は、この物語の中で数少ない美しい章だ。

    0
    2022年01月26日

    Posted by ブクログ

    遂に待ち望んだ《物語の加速》が!欲と高潔にまみれた三兄弟の運命の歯車が廻転し始める。これは狂気なのか、それとも狂気の衣を纏った悲劇なのか。それにしても、長男ミーチャの超合金的自意識の硬さは目を見張る。飲み込まれそう。

    0
    2022年01月15日

    Posted by ブクログ

    物語が一気に進む。
    二つの死と三兄弟の人生の変わり目が見応えだった。
    上巻と同じで非常に読みやすかったし、分かりやすかった。
    早く下巻を読もう。

    0
    2020年11月13日

    購入済み

    神の存在意義からミステリーへの

    前半は、(前編)最終部の「大審問官」から続く神の存在についての考察が続きます。それは、アリョーシャが慕うゾシマ長老の死によって、さらに問われることに。この部分を読み進めるうちに、遠藤周作さんの名著「沈黙」を思い浮かべました。神への信仰が深まるにつれ、本当に神は存在するのか…。永遠に解決されない課題なのでしょうか…。
    一転、後半からミステリー調の流れになって、現実に引き戻されます。そして、ついにその時は訪れるのです。

    0
    2020年05月16日

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