ドストエフスキーのレビュー一覧

  • 悪霊(下)

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    禍々しい表紙とは裏腹に、滑稽な描写が目立った上巻。しかし、下巻も中盤以降に入ると、じわりじわりとその禍々しさが露見してくる。表紙に内容が追いついた、とでも言えようか。

    本編を読んだ段階では、『悪霊』と形容できる具体的人物はスタヴローギンではなくピョートルであるように感じた。上巻のおしゃべりはどこへやら、極悪非道の限りを尽くすピョートルに、あるいは魅せられる人もいるのではないだろうか、と思うくらいだ。事実、巻末解説によると、元来は主人公はピョートルであり、ドストエフスキーはその設定で700枚以上の原稿を書いていたらしい。

    ここで注を入れておくと、物語冒頭で引用されている聖書の中の、悪霊に

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    2010年06月10日
  • 死の家の記録

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    思想犯として逮捕され、死刑を宣告されながら刑の執行直前に恩赦によりシベリア流刑に処せられた著者の、四年間にわたる貴重な獄中の体験と見聞の記録。

    獄中体験記ということで、初めはグロテスクなシーンが多いのではと想像していたが、実際に読み始めてみると、囚人たちの人間味あふれる個性に強く惹かれ、あっという間に読み切ってしまった。
    獄中の中にあって不自由な生活を強いられてはいても、「人間」を失うことのない囚人たちの生き様に、深い興味を覚えた。

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    2010年05月15日
  • 罪と罰 下

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    ここまでくるのに凄く時間がかかりました。メモをしもって読まないと読めないという自分の読解力の無さに気づかされます。

    ラスコーリニコフの友人ラズミーヒンがいい奴で好きです。

    ラスコーリニコフが殺人を犯し、狂乱する場面は怖かった。

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    2013年01月13日
  • 虐げられた人びと

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    「虐げる」側に回って醜く生きるより、彼らのように誇り高く生きたい.。神様は常に虐げられる側の人々を愛するとわかっていても、報われない現実に心が痛みます。ドストエフスキー初期の長編小説です。

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    2009年10月04日
  • 罪と罰(下)

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    聖なる娼婦ソーニャの存在。ラスコーリニコフが導き手として求めていたものは、英雄ナポレオンではなく彼女であったにちがいありません。娼婦と殺人者、神を愛する者と無神論者。一見対照的な2人の間に、言葉では語りつくせない魂の結びつきがありました。

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    2025年08月11日
  • 罪と罰(上)

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    選ばれた人間には後の行いのために現行の秩序を乗り越える権利があるという理論の下、金貸しの老婆を殺害した主人公ラスコーリニコフ。しかし、思わぬ計算違いから老婆の妹にまで手をかけ、罪の意識に苦しめられることになります。貧しい人々の報われない不条理、痛ましさ、それ故の優しい心。作者が見続けたペテルブルグの本当の姿を描いた、ドストエフスキーの代表作です。

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    2025年08月11日
  • 死の家の記録

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    この本は表面上は『妻を殺した貴族の監獄の記録』と言うことになっていて、小説の形を取っているのだが、実際はドストエフスキー自身の監獄の体験記と言う形のドキュメンタリーである。

    ストーリーと言うものはほぼなく、監獄の情景や人間の、密度の濃い描写が延々となされるため、読み続けると疲れるかも知れない。しかし時々手にとって少しずつ読んでみることで、19世紀ロシアの『滅び去った民衆』、つまり『最底辺の人々』の暮らしぶりに自分を共鳴させることができる。

    その意味で、『カラマーゾフの兄弟』よりも現代に流行ってもいいと思える一冊。格差社会の現在の日本の中で、我こそは最底辺だと自称する自虐的な人たちが最近

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    2009年10月04日
  • 罪と罰 中

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    5点では足りない。

    第4部。
    ルージン氏との会食の場面。
    ソーニャに『ラザロの復活』の朗読を強制する場面。
    予審判事ポルフィーリィの尋問の場面。
    怒涛の展開が、雪崩のように押し寄せてくる。
    尋常ならざる緊張感。
    今までの数多の伏線が収斂し、今まさに爆発せんとする。
    その興奮が。

    早く下巻を購入しないことには。

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    2009年10月04日
  • 悪霊(下)

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     様々な人物達の想いや情動の織りなしして繰り広げられる壮大な物語である。同じような行為を行う他の同志とは一体化できない孤独さをもった怪物、ニコライ・スタヴォーギンの哀しみ、そして最後の自決シーンが、とても印象に残った。 2008.8.4-7.

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    2009年10月07日
  • カラマーゾフの兄弟〈5〉エピローグ別巻

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    最後は泣けた。
    アリョーシャが、人間の、人生の真実を子どもたちに語ったその言葉は、この小説の核として奥の方で輝いていたものだ。
    今までの長い物語があったからこそ、アリョーシャの言葉は胸に響いて鳴りやまない。
    心が洗われるような思いのする最後だった。

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    2026年01月06日
  • カラマーゾフの兄弟〈3〉

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    おもしろくなってきた。
    会話がくどいところはあるものの、ミーチャにかけられた容疑はなかなか覆すのが難しいように思える。
    真犯人は他にいる。それは感じる。
    扉のこと、金の行方など、保留された謎が面白い。
    名前が浮上しないあの男が真犯人なのではないか、という予想もうかぶ。
    先が楽しみになってきた。

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    2026年01月03日
  • カラマーゾフの兄弟 1

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    最初を乗り越えればそのあとは怒涛の展開でおもしろい、とよく聞くので次の巻が楽しみです。

    キリスト教関係の主題のところが難しい…!

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    2026年01月02日
  • 地下室の手記

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    かつて20歳頃に一度読んだのだが、その時は「手記の中で社会を断ずるイタい引きこもりおじさん40歳」という感想だったと思う。
    なんとなくみすぼらしさや不潔さを感じていたような気がする。

    もう20年も前だからそんな程度の記憶しかないのだが、奇しくももこの「イタいおじさん」と同じく、自分も今年で40歳になる。
    果たしてこの度読んだ感想といえば
    「あれ、自分もこのおじさんと同じ人種になってないか?」だ。

    いや、当然、時代も文化も環境も全く違うし、この手記の中で語られるあらゆる面で自分と同じではないのだが、かつて20歳のときに読んだ時と今回読んだ時とを比べると、あきらかに自分がこの「イタいおじさん」

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    2026年01月02日
  • カラマーゾフの兄弟〈5〉エピローグ別巻

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    19世紀ロシア社会の激動を背景に描かれた小説であり,きわめて多くの問いを内包し,長く人々を魅了してきた作品である。

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    2026年01月01日
  • カラマーゾフの兄弟〈4〉

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    19世紀ロシア社会の激動を背景に描かれた小説であり,きわめて多くの問いを内包し,長く人々を魅了してきた作品である。

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    2026年01月01日
  • カラマーゾフの兄弟〈3〉

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    19世紀ロシア社会の激動を背景に描かれた小説であり,きわめて多くの問いを内包し,長く人々を魅了してきた作品である。

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    2026年01月01日
  • カラマーゾフの兄弟〈2〉

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    19世紀ロシア社会の激動を背景に描かれた小説であり,きわめて多くの問いを内包し,長く人々を魅了してきた作品である。

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    2026年01月01日
  • カラマーゾフの兄弟〈1〉

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    19世紀ロシア社会の激動を背景に描かれた小説であり,きわめて多くの問いを内包し,長く人々を魅了してきた作品である。

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    2026年01月01日
  • カラマーゾフの兄弟〈5〉エピローグ別巻

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    ひとこと、重厚。
    多くの人が何度も読み返す理由がわかる気がした。初回は大筋だけつかめただけだった。理解しきれなかった細部が、より気になった。
    淘汰されずに、大作として読み継がれていることに納得。

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    2025年12月12日
  • カラマーゾフの兄弟〈4〉

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    ミーチャの人間臭さ。イワンの苦悩。アリョーシャの達観。

    "彼は最後まで言い切らず、法廷のすみずみまで響きわたる声でわっと泣き出した。それは、彼の声ではないみたいな、新しい声、思いがけない声、はたして彼のどこから湧いてきたのかわからないような声だった。"

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    2025年12月08日