ドストエフスキーのレビュー一覧

  • 悪霊(下)

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    「革命運動の誹謗書」という本書に対する評価が、ロシアでは根強いようです。
    確かに同じ感想を持ちました。左翼革命が結局のところ帰結するところになるおぞましさを見た感があります。「ソ連とは壮大な実験の失敗ではなかったか」という教科書の一文を思い出しました。

    ただこれが革命誹謗のみを目的とした書であるとは思えません。
    残念ながら自分の読解ではこの感想に至り得ませんでしたが、「ロシア的なものの悲劇性(=スタヴローギン)」を結晶させた、という裏表紙の説明がしっくりきているように思われます。
    己のあらゆる点における底の浅さ自覚し、自殺したスタヴローギン。ウォッカがないとロシア人はみんなこうなってしまうの

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    2010年10月21日
  • 悪霊(上)

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    「無神論を悪霊に見立て、それにとりつかれた人々の破滅を描く―」
    裏表紙の文です。
    シャートフやニコライ、またそれに迫るピョートルなど、確かに破滅の足音が聞こえてくる感があります。

    しかし正直「白痴」同様読みにくさを感じました…。

    ステパン氏とは何の描写なのでしょうか?
    アンチ無神論者であるが滑稽に描かれている彼の様は何の意味を持っているのでしょう。

    風車に向かうドン・キホーテのような無謀な挑戦をする存在としてでしょうか?つまり新時代の自由思想に無謀にも向かっていく、哀れな過去の遺物という役割を背負わされているのか。

    悪霊という題は何を意味しているのか?
    ただ単に著者の嫌悪感を表している

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    2010年10月21日
  • 罪と罰 中

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    生とは?死とは?
    善とは?悪とは?

    善の為の殺しは善なのか?悪なのか?

    小野不由美【屍鬼】もお薦め.

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    2010年09月30日
  • 悪霊(下)

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    禍々しい表紙とは裏腹に、滑稽な描写が目立った上巻。しかし、下巻も中盤以降に入ると、じわりじわりとその禍々しさが露見してくる。表紙に内容が追いついた、とでも言えようか。

    本編を読んだ段階では、『悪霊』と形容できる具体的人物はスタヴローギンではなくピョートルであるように感じた。上巻のおしゃべりはどこへやら、極悪非道の限りを尽くすピョートルに、あるいは魅せられる人もいるのではないだろうか、と思うくらいだ。事実、巻末解説によると、元来は主人公はピョートルであり、ドストエフスキーはその設定で700枚以上の原稿を書いていたらしい。

    ここで注を入れておくと、物語冒頭で引用されている聖書の中の、悪霊に

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    2010年06月10日
  • 死の家の記録

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    思想犯として逮捕され、死刑を宣告されながら刑の執行直前に恩赦によりシベリア流刑に処せられた著者の、四年間にわたる貴重な獄中の体験と見聞の記録。

    獄中体験記ということで、初めはグロテスクなシーンが多いのではと想像していたが、実際に読み始めてみると、囚人たちの人間味あふれる個性に強く惹かれ、あっという間に読み切ってしまった。
    獄中の中にあって不自由な生活を強いられてはいても、「人間」を失うことのない囚人たちの生き様に、深い興味を覚えた。

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    2010年05月15日
  • 虐げられた人びと

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    「虐げる」側に回って醜く生きるより、彼らのように誇り高く生きたい.。神様は常に虐げられる側の人々を愛するとわかっていても、報われない現実に心が痛みます。ドストエフスキー初期の長編小説です。

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    2009年10月04日
  • 罪と罰(下)

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    聖なる娼婦ソーニャの存在。ラスコーリニコフが導き手として求めていたものは、英雄ナポレオンではなく彼女であったにちがいありません。娼婦と殺人者、神を愛する者と無神論者。一見対照的な2人の間に、言葉では語りつくせない魂の結びつきがありました。

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    2025年08月11日
  • 罪と罰(上)

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    選ばれた人間には後の行いのために現行の秩序を乗り越える権利があるという理論の下、金貸しの老婆を殺害した主人公ラスコーリニコフ。しかし、思わぬ計算違いから老婆の妹にまで手をかけ、罪の意識に苦しめられることになります。貧しい人々の報われない不条理、痛ましさ、それ故の優しい心。作者が見続けたペテルブルグの本当の姿を描いた、ドストエフスキーの代表作です。

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    2025年08月11日
  • 死の家の記録

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    この本は表面上は『妻を殺した貴族の監獄の記録』と言うことになっていて、小説の形を取っているのだが、実際はドストエフスキー自身の監獄の体験記と言う形のドキュメンタリーである。

    ストーリーと言うものはほぼなく、監獄の情景や人間の、密度の濃い描写が延々となされるため、読み続けると疲れるかも知れない。しかし時々手にとって少しずつ読んでみることで、19世紀ロシアの『滅び去った民衆』、つまり『最底辺の人々』の暮らしぶりに自分を共鳴させることができる。

    その意味で、『カラマーゾフの兄弟』よりも現代に流行ってもいいと思える一冊。格差社会の現在の日本の中で、我こそは最底辺だと自称する自虐的な人たちが最近

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    2009年10月04日
  • 罪と罰 中

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    5点では足りない。

    第4部。
    ルージン氏との会食の場面。
    ソーニャに『ラザロの復活』の朗読を強制する場面。
    予審判事ポルフィーリィの尋問の場面。
    怒涛の展開が、雪崩のように押し寄せてくる。
    尋常ならざる緊張感。
    今までの数多の伏線が収斂し、今まさに爆発せんとする。
    その興奮が。

    早く下巻を購入しないことには。

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    2009年10月04日
  • 悪霊(下)

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     様々な人物達の想いや情動の織りなしして繰り広げられる壮大な物語である。同じような行為を行う他の同志とは一体化できない孤独さをもった怪物、ニコライ・スタヴォーギンの哀しみ、そして最後の自決シーンが、とても印象に残った。 2008.8.4-7.

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    2009年10月07日
  • 罪と罰(下)

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    全体的には思うがままに喋り出す登場人物たちの長いおしゃべりに辟易しつつも、100年以上も前に書かれたとは思えない程精緻な心理描写に驚いた。下巻では意外性のあるストーリー展開に高揚感もあり、心理戦の巧妙さにハラハラした。こういった古典文学を読んだのが初めてだったが、手塚治虫が漫画の神様と言われたように、文学もかなり序盤に完成形が存在していたことに驚きつつ、なにか腑に落ちた。

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    2026年05月10日
  • 地下室の手記

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    風俗に行って女に説教するタイプのキモイ男をとんでもない語彙で書き上げた本。
    太宰治とよく比べられてるイメージがあるけど、ネガティブ度合いのベクトルが異なってる気がするなと。

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    2026年05月07日
  • 罪と罰 1

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    初のドストエフスキー。150年も昔に書かれた作品。
    元大学生のラスコーリニコフは、近所に住む高利貸しの老女殺害をもくろむ。

    よくわからないけど、惹きつけられる。中毒性あり。
    何が面白いのか言語化できないのがもどかしいけど、段落の少ない文字で満たされたページも、あらゆる登場人物が行う一人語りも、ずっと読んでいたくなる。

    不思議な切実さ。緊迫感。切羽詰まった語り口。
    それに痺れる。憧れるゥ。

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    2026年05月06日
  • 罪と罰(上)

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    ロシア文学へ初挑戦。
    タイトルや出版年から堅苦しい難解な内容を想像したが、苦労する箇所はあったものの全体的に読みやすく、面白い物語だった。

    ◼︎苦労した箇所
    ●人名の把握が困難
    ただでさえ日本人にとって馴染みのないロシアの人名であるのに、ミドルネームやニックネームが多用されている。
    しかもそれが会話文のみならず、「地の文」でも統一されずに用いられているので、1人の登場人物について様々な呼び名が飛び交い、「これ誰だっけ?」が頻発する。
    ネットで拾った相関図を手元に置きながら読み進めたが、それでも苦労した。

    ◼︎良かった点
    ①全体的な読みやすさ
    19世紀後半〜20世紀初頭の海外文学はときどき触

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    2026年05月06日
  • カラマーゾフの兄弟〈3〉

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    人物の一貫性に魅力を感じた。
    一見、矛盾だらけの言葉を吐く主人公のお兄ちゃん、ミーチャがいる。
    その矛盾の言葉が積み重なっていった時、人としての一貫性、あぁこの人は誠実なんだ、不器用なんだ、精一杯なんだって気持ちになれた。
    全巻の2巻ではイワンの哲学がかっこよく、この3巻はミーチャの魅力が溢れている。

    あぁ、キャラが好きだなぁ。
    次はアリョーシャかな?

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    2026年05月04日
  • 罪と罰 2

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    ネタバレ

    ザメートフとゾシーモフがゴッチャになってしまう。3部でのポルフィーリーとラスコーリニコフの議論とか4部でのズヴィドリガイロフとの会話あたりは夢中になってしまう(笑)ソーニャとラスコーリニコフの関係も気になってくるし読むのが楽しいな(笑)

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    2026年05月04日
  • 罪と罰(上)

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    なんとなく小難しそうな印象があったが、文章自体はそこまで難しいものではなかった。
    しかしながら登場人物の名前、呼ばれ方で多くの人が挫折すると思われるので、ChatGPT等で「ネタバレはせず、登場人物の呼び名、プロフィールをまとめて」とお願いするといいかも。

    エンターテイメント性と難しいテーマが共存している傑作だとは思う。意味不明な部分も所々あったが。

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    2026年04月17日
  • 罪と罰 下

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    現代文学ばかり読んできたので、読み切るのに苦戦した笑
    だが内容としては名作とされるだけあって秀逸なものだと感じた。貧困や殺人といった社会問題を扱ってはいるが、本質として見えてくる人間の倫理観や理性の葛藤に対する描写が良かった。また、犯した罪に対する罰がただの法的なものだけではなく、自らの内面に生成されるものなのだと気付かせてくれる。

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    2026年04月17日
  • カラマーゾフの兄弟(中)

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    ゾシマ長老の所が難しかった。
    でも神の話や考え方は面白かった。

    中巻は話がぐっと動くから上巻より面白い。
    ドミートリイやアリョーシャに比べるとイワンが影が薄いがこれから濃くなるのかもしれない。

    ペルホーチンがいい人で好き。



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    2026年04月12日