ドストエフスキーのレビュー一覧

  • カラマーゾフの兄弟(中)

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    中巻を読み終えて、私なりに思う『カラマーゾフの兄弟』…略して『カラ兄(きょう)』(上巻の帯にそう書いてあったんです!!)の楽しみ方をここに綴りたい!!!!ネタバレなしで!!

    まずは残念ながらヘテロセクシュアルの女性、あるいはホモセクシュアルの男性の方のみに通用する読み方になってしまうのだけど、

    カラマーゾフの兄弟たちを、すんごいイケメンな男性たちに想像して読み進めるというもの。(ロシア系とか東欧系の顔立ちの白人男性だとより物語の中身とマッチするかもだけど、無理なら人種なんてどうでも良い!!)
    そうすると、ワクワクとゾクゾクがとにかく増すんです!!!

    「え?私も奪い合われてみたいけど?!」となる(笑)
    私の推しのイワンは、とんでもないイケメン&インテリな雰囲気が出まくりの教養人として想像してました(笑)
    (因みに @koten.book さんからは周りはみんなイワン推しだよと教えてもらい、自分も同じだと安心しました笑)

    でもロシアって究極の美女も多いし、女たちが揃うシーンでは、ものすんごい美女も想像してみた!!(笑)
    それも良かった!!

    はい。ルッキズム丸出しの低俗な(?)読み方はここまでとして…失礼いたしました。

    少し小難しい国家と教会がどうあるべきか的な、独白みたいになるところとかは、強めのお酒をちびちび飲みながら、お家で、小さな声に出しながら、自分が独白してるかのように読む!!
    ただただ私がそうしただけだけど、上巻の終わりの方はこれをやるのが堪らなく楽しかった。

    そしてそして、中巻の3/4くらいからは、どう読むかとかなく、続きが気になり過ぎて、無我夢中で読んでた!!
    気がついたら最終ページに!

    下巻がどうなるのか楽しみ。

    村上春樹さんと金原ひとみさんが感銘を受けた本、そして我らが @book26ts
    さんが名刺代わりに選ぶ本に入ってるから、もう読みたくて読みたくて(笑)

    だから読めてることが嬉しい!!

    人生のあれこれ、社会のあれこれ、全てこれに詰まってると思うの。
    現代に通じることばかり。

    そしてドストエフスキーさんの中から溢れ出る考えと言葉を、純粋に書き出している感が伝わってくる気がして、それがまたすごく好き。

    でももちろんただ書き出しているだけじゃなくて、全ての物語の順序立てが綺麗にされていて、伏線も全て綺麗に回収されていき、読んでいて快感なんです。

    私なんかが、ドストエフスキーさんの偉大さを語るまでもないんだけど!!(当たり前)

    だからって「逆に何がすごいの?」って思う意見があっても全然良いし!読んでみたけど合わなかったももちろんある!!
    金原ひとみさんだって上巻半分読むのに3ヶ月かかって、つまんない!って思ったて帯に書いてあるし!!(笑)

    とにかく下巻が楽しみだっ!!

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    2025年10月06日
  • カラマーゾフの兄弟〈1〉

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    10代後半に挫折した本作に、40を前にして挑む。感想は最終巻で。各巻では印象に残ったフレーズを。

    "もしも目の前で、うむを言わさぬ事実として奇跡が起きたなら、現実主義者はそれを認めるより、むしろ自分の感覚に疑いを抱くだろう。かりにその事実を認めるにせよ、それは自然の法則内での事実であり、自分にはその事実がただ未知のものにすぎなかったと考える。"

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    2025年10月06日
  • 悪霊(下)

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     大学卒業後は会社に勤めたが、在職1年で「勤務はじゃがいものように飽きあきしました」と語ったドストエフスキーの長編小説。何回も構想を書き直し、史実の事件をもとに構想を練ったこともあった。「成功したいという思いが全く無ければ、生きようとも欲さなくなるかもしれない」ことに気付かされた。「悪霊がいるなら神もいる」という意味で、信仰を語ることへの抵抗を取り除いてくれる一書。

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    2025年10月05日
  • 罪と罰 1巻

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    興奮冷めやらぬうちにレビュー。

    今日行った温泉施設の漫画コーナーに置かれていた本作。ドストエフスキーか〜と思って手にとってみると、まさかの漫画太郎先生の作品。名前は知っていたけど、こんなに凄いのか。荒唐無稽でとにかく下品極まりない。老若男女すべての人間が同等に、局部を露出しては糞尿を撒き散らす。汚すぎて目も当てられないけど、しかし独創性という点においてはこれ以上のものはないし、恐らく原作の内容を所々なぞっていて、原作の哲学的で社会的な要素もしっかり内包されているんだと思う。でもそれを感じさせないアホさ、感じようとするのが馬鹿らしくなるほどのアホさが前前前面に出ていて、絵も本当に汚いし、最低にキモいし、人によってはクソ漫画かもしれないけど、自分はそのロックというかパンクというか、自己表現を突き詰めすぎて破綻しまくっている感じがカッコよすぎて、マジで感動している。

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    2025年10月04日
  • カラマーゾフの兄弟〈1〉

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    実在の人物なんじゃないかというディテールのこまかさで綴られるキャラクターの愛憎劇。父親一人と子供たちはどこへ向かうのか。長大な物語の一端を見た。これからその深奥へと歩みを進めていきたい。

    神の存在。宗教。様々な議論が交わされる。ドストエフスキーの論展開は説得力があり、ロシアの知識人などは、議論で援用するために、その論法を学ぼうと、本書を読むのだとか。物語の楽しさ、実用性。まさに教養となる一冊だ。

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    2025年10月04日
  • カラマーゾフの兄弟(上)

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    (いつも感想を読んでくれる)あなたへ

    季節の変わり目だけど、元気にしてる?
    私は今とある外国の、とある家族の元で、ホームステイをしているの!ビッグニュース!!あ、ストーリーズにもよく上げてたから知ってるか(笑)でもこうやって改めて報告するのは初めてだよね。

    ホームステイはいつかしたいと思ってたことなんだけど、不安がなかったと言ったら嘘になるし、何ならモチベーションが下がってた時期もめちゃくちゃあるんだよね。
    もう少し先延ばしにしようかなと思ってたの。
    でも、やっぱり最近沸々とワクワクの方が勝ってきて、「行くなら今しかない!」と思って、思い切って来ちゃった!!何がきっかけだったんだろ?もしかしたら、最後に触れた文化が、あまりにも自分に近いもので、その反発が起こったのかも。

    ドイツ語でね、「Fernweh(フェルンヴェー)」って言葉があるんだけど、ホームシック(Heimweh[ハイムヴェー])と真逆の意味の単語で、「これまでに行ったことのない場所やどこか遠い場所へ行くことを欲する状態」を指している言葉なんだよね。

    まさしくこの「フェルンヴェー」がホームステイをする原動力になったの!!

    でもね、来てみたら、やっぱり母国語で話せない国でのホームステイは寂しいこともあるし、不安もあるし、結局またホームシックになって「早く帰りたい…」ってなることもあるし、なんなら「何を話してるの?」って理解に及ばない事もあったりするんだよね。アウェー感ももちろん感じるよ。

    それでも、断然ワクワクだったり、アドレナリンが出まくるほどの楽しさだったり、思い切って来た自分が誇らしいっていう気持ちだったりが勝ってる!!圧倒的に!!知らない世界の知らない文化の人たちと触れ合うことで、学びがめちゃくちゃ多いし、時としてそれがぴったりと自分の文化や自分の国の人たちと重なり合ったりしてる瞬間を感じる時に、震えるんだよね。「あ、人間の根本とはこういうことなのか…それは変わらないのか…」って痛感するんだよね。

    最近では、気になる人も出てきたんだ(照)
    イワンっていうものすごいクールな知的人なんだけど、この間実は彼の修羅場を目撃しちゃって、去り際に「奥さま、私はご褒美を求めてはおりませぬ。」ってうシラーの詩の一節を、ドイツ語で捨て台詞として吐いていったんだよね。

    ここだけ切り取って話しても、彼のかっこよさが伝わらないかもしれないね、ごめん(笑)でもね、私はこの時、めちゃくちゃ痺れたんだよ。本当にやばかった(笑)カッコよかった…

    まぁ、そんな感じでめちゃくちゃこちらでの生活、楽しんでます!!

    まだ目処はついてないけど、ホームステイが終わる時は必ず来るし、帰国した後に見る景色がどう変わってるのか、すごく楽しみ!!

    土産話なら沢山できると思うから、また聞いてね!!!

    じゃあ、また連絡します!
    あなたも体に気をつけて、元気でね!


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    2025年09月28日
  • 悪霊(下)

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    11/10

    “生なる者たちの、愛の所有は偽りなり。しかし死して真実にかす。”

    神が宙吊りにされた社会に、解き放たれた悪霊たちが合唱する物語である….

    革命的思想という名の「正義」に偽装された悪霊に取り憑かれた、知識と強欲の白痴たち。ドストエフスキーが映し出すのは、人類とロシアの終曲であり、悲劇の極みである。第一部、第二部で積み重ねられたもの。いや、むしろ最初から計画されていたのかもしれない。それがすべて第三部で解き放たれる。用済みになれば即座に死ぬ。人々が次々と消えていくその様は、究極のカタストロフィだ。そして、それぞれの人物には自分なりの愛があり、崩壊がある。
    だがその愛は饒舌的で偽りに見える。それでいて崩壊はカタストロフィ敵でで奇しくも真実なのだ。これが真理であると僕は思う。

    「スタヴローギンの告白」には、『悪霊』の根源的な土台が潜んでいる。スタヴローギンの破壊的衝動と倫理の崩壊は、読者を強烈に魅了する。ニコライは神を殺した悪魔のように見え、やがてチホン神父すらも悪魔的な存在へと映ってくる。
    「また罪を犯す。」
    この一言に伏線的な予言が凝縮されており、作品全体を照らす輝きを放っている。

    僕が最も好きな一節は、「人間が不幸なのは、自分が幸福であることを知らないからだ。」

    スタヴローギン。彼はアリョーシャ・カラマーゾフに近いのかもしれない…

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    2025年09月17日
  • 罪と罰 下

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    ネタバレ

    青空文庫にて。

    読むのにかなりかかったけど思ったより面白かった。
    序盤〜中盤は殺人の動機がよくわからず本当にただの気狂いなだけでは?と思ってた。でも、金はないのに慈善的なこともするし躁鬱病的なものかなと。

    終盤あたりでナポレオンなどの非凡な人間は殺人を正当化できる(自分もそうである)と信じての行動だったけど、凡人のように気に病んでしまった。だけど、それを認めることができなくて悩んでた。と理解できた。それが「罪」の意識。

    で、最後には「罰」を受け入れることでソーニャの愛に救われる。ソーニャが聖女すぎる。

    それぞれのキャラクターも何のために出てきてるか中盤まではよくわからなかったけど、終盤にはちゃんと役割が確立してた。

    長いしよくわからないところもあり、ちょっとめげそうになったけど最後まで読んで良かった。

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    2025年09月07日
  • 罪と罰 中

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    ラスコーリニコフの思想を知れる第三部は非常に面白い。

    つまり、根本思想というのは、人間は自然の法則によって、大別してふたつの部類に分けられる、ひとつは低級な(凡人の)部類で、自分の同類を生殖する以外何の役にもたたない、いわば材料にしかすぎない部類と、もうひとつは、自分の環境のなかで新しい言葉を発する天賦の才というか能力を持っている人間です。145

    第一の部類、つまり材料となる部類は、だいたいにおいて、その本性から言って保守的で、礼儀正しい人たちで、服従を旨として生き、また服従するのが好きな人たちです。
    第二の部類は、つねに法の枠をふみ越える人たちで、それぞれの能力に応じて、破壊者ないしはその傾きを持っています。146

    非凡人は目的のためならば犯罪を犯してもよいという暴論。面白い。



    ぶくぶく食い太っていて、欲望を抑えるなんて、からきしだめな男だ-ぼくが不潔と言ったのはこれさ。君はすっかり自分を甘やかしている。34

    太っていることを甘えとする。面白いけど賛成はしないでおく。


    下巻ではラスコーリニコフはどのような苦痛を感じ、最後にはどのような結末になるのか期待が高まる。

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    2025年08月22日
  • カラマーゾフの兄弟(中)

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    本書(中巻)は、第二部の途中から第三部。読みどころ満載で、感嘆のため息が出てしまいました。すごい、すぎる。

    アリョーシャの師であるゾシマ長老の死去。その中での彼の心の変化が描かれた後が、本書(中巻)の真骨頂。

    アリョーシャの兄、ドミトリーが大いに動きます。婚約者カテリーナと別れて、グルーシェニカ(父の愛人でもある)と新生活を始めたいと思っているドミトリー。カテリーナから預かった3千ルーブル返済の必要性もあり、金策に走ります。

    大立ち回りさながらのドミトリーの動きに、BGMとしてルパン3世のテーマでもかけたい気分。

    そんな中、血生臭い事件勃発。父フョードル殺害事件の容疑者として連行されるドミトリー。

    お腹いっぱいのスリルを味わうことができました。人間の心理描写、最高にして最強。下巻はどんな展開になるのか・・・・

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    2025年08月13日
  • カラマーゾフの兄弟(上)

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    独特の言い回しがとても謎めいていて、読み始めからのめり込みました。

    主人公はアリョーシャ20歳。ゾシマという長老を師とする修道僧。私の印象としては、世間知らずの優等生タイプ。優しい。

    アリョーシャには2人の兄がいます。ドミトリー28歳。イワン24歳。

    3人の父はフョードル55歳。荒々しさマックスの人物として描写されます。いい意味でも悪い意味でも、率直かつエネルギッシュという印象です。

    ドミトリーの母親とアリョーシャ、イワンの母親は違います。

    こんな登場人物の設定からしても、カラマーゾフ家はミステリアス満載で、何かしら事件が起きそうでドキドキします。この家の料理人スメルジャコフのエピソードもなかなかです。

    息子と父親が言い争う場面は、舞台劇を見ているような臨場感がありました。

    父親、息子共に女性とお金に関わる問題があり、人間の心の奥底にあるものを、怖いぐらいにえぐりとる描写に、圧倒されっぱなしでした。

    上巻後半で、神の存在について語られるところは難解でした。

    怖いもの見たさのような感じになってきていますが、今後の展開が気になります。

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    2025年08月12日
  • カラマーゾフの兄弟(下)

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    長い長い旅でしたね。3ヶ月くらいかかったかな?
    価値観に強い影響を与えられたと言わざるを得ない。
    子供の教育については色々考えちゃうんですけど、アリョーシャに語られるってのが非常に心に響きますね。それがやっぱドストエフスキーのすごいところですわ。
    あ感想書く。
    下巻は主にミーチャの尊属殺人についての裁判ですね。ミーチャはずっと父を殺してないと言い張っているが(状況的にミーチャが疑われて当然なのである)、感情的な性質から起こした様々な暴力的な出来事のせいで市民からそれを信じてもらえない。
    しかし決定的な証拠がないため、裁判は無実にもなり得る、といった具合。
    でまあ上巻中巻の長い前置き故に読んだ人はわかるんやけど、誰がどう見てもミーチャは有罪。しかし親しい人はミーチャの嘘がつけない性質を知っているためにミーチャは無実だと信じ切っている(召使にスメルジャコフってのがおって、ミーチャが殺してないとしたらこいつしか殺せない)(でもこいつは当時病気持ちで殺せるはずがないと市民は信じている)(前代未聞の括弧が連続するという事態が起きてしまった、ここからこの小説がどんだけ長いかをわかってくれ)。
    まあ実際スメルジャコフが嘘ついとったので殺した犯人はスメルジャコフなんですが、これには色々事情がありましてその証言が聞き入れてもらえないんですよ。次男イワンしかこの事実を知らないのだが、イワンが妄想を見てしまう重病にかかっているため聞き入れてもらえない的な。おまけにスメルジャコフ自殺するし。
    で!弁護士が色々頑張ってすごい逆転裁判!かと思いきや有罪は覆らないってまでが裁判のオチ。
    何が面白いってこの展開は内面に触れる上で重要であるだけで、物語の本筋ではないということ(主観ね、違うと思っても気にしないで)。
    アリョーシャが、兄が無実であることを最初からわかってて、しかも有罪って判決されることをわかっていることが面白いんです。
    信心深く、正直であるためにみんなから愛される主人公アリョーシャが、何もかも、ましてや精神的な部分すらも見抜いてしまっていることが私には非常に面白かった。
    内面を見抜きながらも、一切その人のことを馬鹿にしていない姿勢に深い尊敬の念を抱くばかりです。
    物語のオチとしては、この事件がロシア中に知られ、様々な憶測が飛び交う中、アリョーシャが最後に子供達に個人的な考えを述べます。この考えがおそらくドストエフスキーが最も伝えたかったことなのではないでしょうか、と考えてしまいますね。
    そのくらい、オチまでの流れがしっかりしていた。そして、最後のアリョーシャの言葉は大変響く。それもこれも、上巻、中巻と長い間キャラの性質について深掘ったためであり、それが最後のアリョーシャの言葉に繋がるのである。
    愛もテーマにあると思うが、子供の教育が最もドストエフスキーの語りたいところだと、オチでそう思った。
    いやー、面白かった。
    反省した。
    これは今日色々考えちゃいますね。
    1番心に残っている言葉は、アリョーシャの「人間の魂にそれほど多くのことを求めてはいけない。」
    これです。シンプルやし、言い尽くされたような言葉でもあると思われるが、アリョーシャが言うのが良いんです。これは本当に、忘れてはいけないことだと、個人的に思いましたね。

    非常に読み直すのが楽しみな作品の1つです。

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    2025年08月10日
  • カラマーゾフの兄弟〈4〉

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    自らを社会主義者と言う少年コーリャの登場からイワンとスメルジャコフとの会話、そして裁判で下された驚愕の判決で終わる4巻→
    4巻の最終章である「誤審」の読み応えはすごい。検事補イッポリートの魂の論告もすごいけど、それを見事にひっくり返す他国から呼ばれた弁護士フェチュコーヴィチの弁論がまだ鮮やか。この場面だけ映像で見たいぐらい面白かった。
    そこからの判決!!!うおおおおってなった。面白いよドストエフスキー

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    2025年08月06日
  • カラマーゾフの兄弟〈5〉エピローグ別巻

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    それぞれのその後が描かれる最終巻! →

    エピローグの終わってない感もすごい。本当なら第二部があったはずなので、おそらく第二部のプロローグに繋がるんだろうな、という終わり方なんだけど……けど!!

    カラマーゾフの兄弟って、未完なんですよ!私知らなくてびっくり(←下調べせずに読み始めるタイプ)続きが読みたいー!!!

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    2025年08月06日
  • カラマーゾフの兄弟〈1〉

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    ドストエフスキーに興味を持ったからには いつか読んでみなければなるまいと思っていた超大作。 頑張って 読んでみました。
    超 難解で暗黒の世界。ミステリーの最高峰とか言われてるようですけれども そういうジャンル じゃないんじゃないでしょうか
    もう存在が、 人間の存在そのものというかドストエフスキーの思考 そのものというかが難解すぎてその存在がミステリーでございます。
    非常に視点が いろいろ変わって様々な文化政治 人々の生活 思想も巻き込みながら 展開していく物語の力 強さ というのはやはり 素晴らしいのですが やっぱり行動の原理がわかんないですっていうのは相変わらずの ドストエフスキー節でございます。複雑な構造が同時進行で様々に組み変わっていくようすは、鬼滅の刃の無限城みたい?
    登場人物たちのいう理屈はそれぞれ理解しがたくぶっ飛んでいるのですが、それぞれに強い情熱を持って我が道をつきすすんでおり、突き進み過ぎて互いになんにも理解しあえない。それでも
    それぞれの感情が非常にあらわでみずみずしいため沼に引き込まれたまま戻れないうちに4巻までたどりつきます。
    未完の大作でここまで読むのもしんどかったですが、その後のアレクセイの話も、あるなら読んでみたかった。
    アレクセイのその後が本編のはじまりで、それまでのことはプロローグに過ぎないというようなことが冒頭にあったので、ドストエフスキーのアタマの中には何があったのかと気になる。
    ロシアのことが理解できてないのか作者の世界がわかんないのかわかんないけど でもそれでも超絶な吸引力があるというのはすごいなとそこに尽きるかと思います
    個人的にはゾシマ長老さん あたりのところが非常に 心を打つというかこう 衝撃を受けたところです 1巻だけの登録ですが 全巻読んでの感想です
    理解できないのに心だけは惹かれる衝撃度に、滅多にない5評価。好きかと聞かれたら分かんないとしか言いようがないし、お勧めかと聞かれたら、しんどいですよ、としか伝えようがない。
    学生時代のような集中力が続かない 年齢になってもここまでの難解でボリュームのある大作を 現代人に読ませ 切る その力というのはやはり 凄まじいものがあるなと思います

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    2025年08月03日
  • カラマーゾフの兄弟〈3〉

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    ゾシマ長老の死とその後の動きからグルーシェニカの初恋の相手の話、長男ドリートミーが愛を手に入れるため金策に奔走する中で起きるある事件……。

    ミーチャァァ!!これは長男ミーチャの魂の物語ッ!!!(落ち着け

    2巻までの小難しい宗教関連の話から一転、3巻は疾走感あふれる展開でめちゃくちゃ面白かったッ!!グルーシェニカとミーチャ、それぞれの生き様に釘付け。1巻では嫌なやつだった二人が生き生きと描かれていてもうすっかり応援したくなる感じ……ドストエフスキー氏こわい。キャラ造形が上手すぎる

    父殺しの犯人もきっちりぼかしていて、ミステリとしても楽しめる。すごい……これは面白いよ……これが、モーム氏が選んだ十大小説……傲慢と偏見もめちゃくちゃ面白かったもんな……モーム、気が合うかも(失礼がすぎる)
    残すは最終章ッ!!ミーチャの行く末を見守るぞー!!!



    あ、3巻の推しはペルホーチンです。
    世話焼きおじさん(若いかも)好き。そしてこんな感じなのに街の人に好かれているミーチャ、謎すぎる……
    (ジリジリと少しずつ読んでます。リビングが賑やかでなかなか集中できないのが困りもの)

    ペルホーチン、ハンサムな青年やったわ……なんか、おじさんかと勘違いしてすまぬ。
    ホフラコーワ夫人もいい味出してるよなー。こういうマダム、いるよねー!!ペルホーチンとのやりとり、完全に喜劇やん笑

    ドストエフスキー兄貴、脇役キャラが秀逸で好き。悲劇と喜劇のバランスがたまらん。


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    2025年08月02日
  • カラマーゾフの兄弟〈2〉

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    ゾシマ長老と敵対するフェラポント神父の登場からイリューシャと父スネギリョフとの出会い。イワンの大審問官にゾシマ長老の辞世の説教まで。

    特にこだわりがなければ巻末の読書ガイドは先に読むのがオススメ。

    イワンの創作物語詩である「大審問官」はロシア内でのキリスト教の立ち位置などがわからない私にはふわっとしかわからず。ただ、熱量はすごい。冷めた感じのイワン、こんな熱い男だったのか……。

    罪罰の時にも思ったんだけど、ドストエフスキーは連載小説がうますぎる。2巻の終わりの引きはやばい

    あの終わり方はすぐ次読みたくなるやん……小説の構成力というか何というか、ほんとに上手いな……。
    宗教に関しては全く詳しくない私がこんなにグイグイ引き込まれるの、マジすごい。
    あと、亀山郁夫氏の翻訳がとにかくライトで読みやすい。
    格式より読みやすさ重視の私、大歓喜。






    2巻読み終わって気づいたんだけど、もしかして光文社版のカラマーゾフの兄弟は巻末の読書ガイド読んでから本編読んだ方が良さげ……?(いつも巻末のあとがきや解説は本編読み終わったお楽しみとして取っておく人)
    この情報、「大審問官」読む前に知りたかった……ッ!!ってなってマス、今(笑)

    3巻は読書ガイドから読むし、迷ったら巻末読むわ。亀山先生ありがとう。

    でも、「ゲーテのファウストも是非読んでね!」はハードルが高すぎますよ亀山センセェ……でも、アリョーシャが見たイワンの背中の暗示……知りたい……

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    2025年08月02日
  • カラマーゾフの兄弟〈3〉

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    ドミートリーの話がスピーディに展開。ここまでの哲学的な話もなく、2巻までと違ってわかりやすい話でした。面白いです。

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    2025年07月26日
  • カラマーゾフの兄弟(下)

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    100/10
    パンを選ぶか?愛を選ぶか?神を選ぶか?
    人間の本質、愛、憎しみ、信仰、無神論、正義、理性。様々な神や人間への問いかけが、この物語に交差している。登場人物それぞれが、思想も違えば、愛した方も違う、生き方ももちろん違う。そんな多様な人間劇が「カラマーゾフの兄弟」内で行われる。有象無象の映画をこれまで数えきれないほど観てきたが、これほど多くのテーマを均等に際立たせ、尚且つ一つ一つの物語として、魅せているフィクション作品は他にない。例えば「大審問官」では、自由を与えられた人間は、それを抱えきれず苦しみ、結局は誰かに支配されることを望む、そんな絶望的な真理が語られる。私はその言葉に抗うことができなかった。今もその思想は、胸の内で静かに、しかし確かに蠢いている。他にも印象的だった場面のひとつに、「ゾシマ長老の過去編」がある。そこには、神への愛、赦しの深さ、そして人間への限りない信頼といったテーマが、言葉ではなく生き様として語られている。特に私が心を打たれた一節は次のような場面だ。「それじゃわたしたちは、召使をソファに座らせて、お茶を運んでやらなきゃいけないんですか?」わたしは答えた。「せめてたまには、そうしたって罰は当たらないでしょうに」みんなは大笑いした。この言葉に私は深い感動を覚えた。そこにはロシアに残る身分制度や奴隷的な慣習への静かな批判が込められているようにも感じられる。ゾシマは、決して高らかに正義を叫ぶことはしない。ただ、日常の中でほんの少し視点を変え、「たまには席を譲る」という小さな愛の行為を通じて、人間の尊厳を回復させようとしているのだ。この一節は、兄弟愛や友愛の延長として、すべての人間に対する深い敬意を示している。読んでいて、思わずドストエフスキーという作家の胸に飛び込みたくなるような、そんな衝動を覚えた。そして、最後の「裁判編」。この章には、それまでの全ての出来事が一点に収束し、爆発するような迫力があった。まさに「正義 対 正義」。どちらも譲ることのできない信念を抱え、検事と弁護士がぶつかり合うその応酬は、永遠に終わらない議論のようでもあり、私は読者であるはずなのに、いつしか傍聴席に座っているような気持ちになった。そして気がつけば、被告席のミーチャの姿に強い共感と、どうしようもないほどの同情を抱いていた。彼が本当に犯人かどうか、という問題よりも、彼の苦しみ、彼の叫び、その生きざまに、私たちは何度も揺さぶられる。だが、私たち読者は本当の犯人を知っている。だからこそ、この裁判はどこまでも虚しく、そして悲しい。事実ではなく、言葉と印象、感情と偏見が人を裁いてゆくこの構図に、私は息苦しさを覚えずにはいられなかった。ラストに訪れるアリョーシャのスピーチで、私は初めてフィクション作品に涙した。これまでの愚劣な行いや偽りが渦巻く物語の中で、アリョーシャはなおも純粋で、汚れなき神を信じる子供たちに向けてこう語りかけた。「わたしたちは、憎しみを持ってはならない。どんなことでも忘れてはならない。あの時感じたことを、あの時見たものを、ずっと覚えていよう。いずれまた、思い出す時が来る。だから、生きていこう。」そしてこうも言った。「人生を恐れてはならない。何かしら正しいことをすれば、きっと人生は楽しくなる。」、この物語が、私に訴えかけるのは、まさにこの部分だと思う。神が存在しようが、しないだろうが、人間の矛盾も、愚かさも、愛がなくても、救済の可能性もすべてを飲み込みながら、それでもなお、一歩づつでもいいから、あゆみ続けるアリョーシャは本当に美しい。
    ”生きていこうじゃないか、人生なにが起きようとも、どうだっていい。ただ、人を愛しつづけ、死をも愛そう。”人として生きるってもんは、まさにこうじゃないか?
    自分は在り来りかもだけど、愛を選ぶ。多分ね笑

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    2025年07月24日
  • カラマーゾフの兄弟〈2〉

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    今回はゾシマ長老やその他の人物にスポットの当たる巻。難解な部分もありますが、本編の後にある訳者のガイドは文化背景、歴史背景を理解するのに役立ちました。

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    2025年07月12日