ドストエフスキーのレビュー一覧

  • カラマーゾフの兄弟 2

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    第一編から第二編の中盤までは、正直読むのがつらいくらい退屈だったけど、第二編の「大審問官」以降グイグイ引き込まれました。

    人物の造形を読者に伝えるためなのか、最初のほうはとにかく無軌道なおしゃべりが延々と続き、ストーリーもないので苦しい…。

    でも、「大審問官」からはおしゃべりも理路がわかりやすくなってきて、ストーリーも動き始める。

    作中屈指の名場面と言われる「大審問官」はもはや物語というより聖書の考察ですね。
    キリスト教において標榜される自由とは何かが、単なる個人の経験ではなく、聖書の読み込みと解釈から考えられている。
    聖書やキリスト教に内在する逆説を暴き出していくという点で、脱構築的手

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    2026年01月05日
  • 地下室の手記

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    ネタバレ

    繰り返される自己ツッコミのため、もう誰の話をしてるのか本人もわからなくなってしまってる自意識過剰な長台詞に笑う。
    ぶつかりおじさんとしても登場する。彼らの心情ってこんな感じなのだろうか。
    旧友との食事会で嫌われるようなことばかりして、最後は友人からその場に居ないものとして無視された挙句、仲直りしたくて気づいてもらおうと店の中を閉店まで行ったり来たりしてる健気な一面も。だったらそんなこと最初からしなければいいのに、そういうわけにもいかない性分らしい。

    癖はあるので好き嫌いは分かれそう。

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    2026年01月05日
  • カラマーゾフの兄弟〈4〉

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    あー面白かった!!!!
    このドストエフスキーという人は二百年ぐらい時代を先取りしちゃってる、というか普遍的に人間を見透かしちゃってる!!
    虹色のルーブル紙幣のように人間は、「真実」とは多面的で、読者もこの大事件に引きずり回されちゃうのだ。
    一気読みしてしまった。大声で世界中にお薦めして回りたい最高のエンタメ

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    2026年01月04日
  • 罪と罰(下)

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    概念が人格化した様な登場人物たち。荒ぶる言葉に立ち上がる手触りのある世界観。ラスコーリニコフの気持ち、完全に自分と違っていた。そして救済はかのように、唐突に、そして静かに、心の中に訪れるのだと思う。

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    2026年01月04日
  • 罪と罰(上)

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    めちゃくちゃ面白かった。カラ兄のときもそうだったけど、なんか意味わからない小難しいことや概念とか言ってたり、字詰め詰めではぇ〜って感じのページがほとんどなのに、さらにすっげぇ疲れてる行き帰りに読んでるのに、狂ったように次のページを求めてしまう中毒性がある。これなんなの!?やっぱスゴイネ!!
    あと引き続き名前にもすごく中毒性があって、ラスコーリニコフ、ロジオン・ロマーヌイチ、スヴィドリガイロフ、ポルフィーリイ、カテリーナイワーノヴナ…とかずっと名前が頭の中でぐるぐる回ってタノシイ。

    でもカラ兄より割と難しいパートは少なくて、普通にサスペンスというかミステリー(ではないか?)としても楽しめた。特

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    2026年01月06日
  • カラマーゾフの兄弟(上)

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    「この世には2種類の人間がいる。カラマーゾフの兄弟を読破したことがある人間とそうでない人間だ。」という言葉があるそうですが、この言葉知らなくても読んだ人みんなこう思うんじゃないかな。なんていうか、ただ1つの物語を読んだっていうより、「カラマーゾフの兄弟」っていう「経験」をしたって感じだった。
    最初はなんか小難しくてつまんないよくわかんない場面が延々と続いてて(それは最後までずっとそう)、絶対ここで全世界の何千万人もの人がリタイアしたんだろうなーと思いつつ、気がついたらどんどんページを捲る手が止まらなくなっていて、早く読みたくてたまらなくなっていた。毎日10時-22時で働かなきゃいけない限界の時

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    2026年01月06日
  • カラマーゾフの兄弟(下)

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    ネタバレ

    アレクセイが少年たちに語る子供時代の記憶の大切さに関して、彼自身は自分の子供時代をどう捉えているのだろう。良い演説だと感じる反面、カラマーゾフ兄弟の出自を考えると悲しい気持ちにもなった。

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    2025年12月30日
  • カラマーゾフの兄弟(中)

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    上中下3巻の中でも特に内容盛り沢山の巻だと思う。メインキャラだけでなくサブキャラも個性的で面白い。バラバラに動いていた歯車が少しずつ噛み合って、一つの結末に向かい始めていると感じた。

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    2025年12月30日
  • カラマーゾフの兄弟〈1〉

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    ようやくまとまった時間が取れたので、「カラマーゾフの兄弟」を読み始めました。個人的には、ドストエフスキー作品の魅力は「人間の本性に迫る、徹底したリアリズム描写」だと思います。作中を通して、自分の本性が暴露されているような気分に陥るため、かなりの怖さを伴いますが、他の作品ではなかなか味わえい読書体験です。挫折せずに最後まで読み切りたいと思います。

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    2025年12月29日
  • カラマーゾフの兄弟 2

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    第2巻を読み終え、主人公アリョーシャに対する印象が劇的に変化した。第1巻における彼は、周囲が強欲の怪物ばかりであったがゆえに、相対的に「若くして完成された聖人」のように見えていた。しかし今巻では、「中途半端な人物」という印象になった。兄に侮辱されたスネギリョフに恥辱を忘れる代わりにお金を無心する、という浅慮に手を貸してしまったり、恋愛経験などなさそうなのに、カチェリーナに、本当はイワンが好きなのだと言ってみたり、どこか浅くて半端な行動をとっている。そういえば、物語のまえがきに、アリューシャは「明確さを欠いた活動家」と作者が言っていた。

    スネギリョフがアリョーシャの提案を拒絶する場面は、今巻

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    2025年12月28日
  • カラマーゾフの兄弟(下)

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    大審問官が自身の苦悩や葛藤を極限まで突き詰め、激烈なまでにキリストを糾弾するという逆説に満ちた上巻の一幕が脳裏から離れないが、
    「父殺しの犯人は誰か」という娯楽小説としてすら消費できてしまう両義性からも、この傑作の化け物じみた本性が窺える

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    2025年12月16日
  • カラマーゾフの兄弟(中)

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    本作は腑に落ちる答えも気持ちのいい共感も与えてくれないし、少しでも理解した気になった瞬間、容赦なく梯子を外され、「これならどうだ、お前の理屈はどこまで耐えきれるかな!」と思考の逃げ道を塞ぎながら詰め続けてくる

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    2025年12月14日
  • カラマーゾフの兄弟(上)

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    難しいらしいし〜、頁数多くて萎えるし〜、と敬遠してきたことが心底悔やまれる
    無知蒙昧な私が想像していたワケワカランお堅い文学ではなかった
    とりわけゾシマ長老の言葉は、彼の柔和な佇まいとは裏腹に鬼気迫る迫真性があり、思わず息を呑んだ

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    2025年12月12日
  • カラマーゾフの兄弟(下)

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    いや凄かった。ありとあらゆるテーマ、人間社会の問題や物語のベースとなるものが詰まっている。
    児童虐待、身内殺し、階層社会、宗教の限界を描きつつ物語は最後の法廷劇でクライマックスを迎える。
    正直、父親殺しの話、くらいの知識しかなく読み始めたので、最後までどうなるか分からずハラハラドキドキしながら読みました。

    正直消化はできていないし分からない。
    以下メモ。
    スメルジャコフがフョードルを殺したのは、結果なぜだったのか。金ではなかった。知能は高いが同じ兄弟として扱ってもらえず、自分の出生を憎み、その原因を作ったフョードルに復讐したいと思っていたとしても不思議ではない。

    何でミーチャは有罪にならな

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    2025年12月07日
  • 罪と罰(上)

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    自分の愛読、あるいは尊敬している文学者も、教養人も、なにかとドストエフスキーという作家を通ってきている人ばかりなような気がしていたので、自分も大学を出る前に読んでみようと思った。

    簡単に概要から。
    主人公ラスコーリニコフは経済的に苦しく大学を去った元学生で、彼は「一つの犯罪、過ちを犯したとしても、それ以上の善行を積めば許される」(これは上巻では、酒場の大学生の会話や新潮文庫のあらすじにしか出てこないので、ラスコーリニコフ自身がそう考えているかはわからない)とか、「人間は凡人とは凡人に二分され、歴史に名を残した偉大な偉人たちも犯罪者であるように、犯罪を犯しても正当化される人間が存在する、そして

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    2025年12月05日
  • カラマーゾフの兄弟 1

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    15年ぶりの再会。あの過剰な語りをまた経験したくなり、本を開いた。過剰な語りは過剰な感情と行動を伴い、有無を言わさぬ力で、読者を物語の世界へと深く引きずり込む。
    色々と過剰で、化け物のような人々。このような人間がいるのかと思えるほど、感情と行動の起伏が激しい。今巻は特に、カラマーゾフ3兄弟の父親フォードルと長兄ドミートリィが目立つ。序盤の山場は、ゾシマ長老との会食での大立ち回り。強欲で好色なフョードルは、自ら道化のような役回りを演じる。自分でこしらえた感情を自分で真に受けて感動するもんだから、どこまで本気で、どこからが演技か境目が無くなってしまう。その結果、彼の人物像は、凡庸な理解が及ばない、

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    2025年11月24日
  • 罪と罰 下

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    辛く陰うつなストーリーがずっと続いているのに、最後のシーン、寒く荒れ果てた土地で、心の自由?を感じているラストが、印象的だった。

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    2025年11月20日
  • カラマーゾフの兄弟〈2〉

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    村上春樹とウィトゲンシュタインが「『カラマーゾフの兄弟』は50回は読んだ」と言っていたが、あと5回読んでも読むたびに新しい発見がありそうな小説であることがわかる。

    イワンの「大審問官」は本作品の山場と言われているが、解説サイトで予習しても難しかった。それに比してゾシマ長老の独白は共感できる部分が多かった。自分を振った女性を殺した男性の良心の呵責、この部分は「罪と罰」との関連を強く感じることができる。

    第3巻と第4巻も楽しもうと思う。

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    2025年11月14日
  • 罪と罰(上)

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    ラスコーリニコフ、何なんだお前は、という気持ちを抱えたまま読み進める。
    まさかの凶行。
    かと思えば、あらゆる登場人物との絡みで意識があっちへこっちへと揺さぶられる。
    「いつバレるのか、いやバラすのか」という緊張感が常に付きまとう。
    後半になって体調が落ち着いてきたところでは、まるで私自身が風邪から直ったかのような爽やかさを感じつつも、しかし罪が消えるわけでも、逃げ切れるわけでもない。

    巻末付近で語られた、ラスコーリニコフの論文の話が非常に重要だ。
    私は、彼が持論を信じているというよりかは、それを信じたいが故に実践するか、自分自身が非凡人であるかどうかを試したいという若さゆえの過ちが彼を凶行に

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    2025年11月12日
  • カラマーゾフの兄弟(上)

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    ネタバレ

    亀山版を読み終わり、読み直したいと思ったので二週目は原版に挑戦中。結末を知っているからなのか、初読時に比べてドミートリイは悪人に見えないし、イワンからは病みそうな雰囲気を感じる。

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    2025年10月31日