ドストエフスキーのレビュー一覧

  • カラマーゾフの兄弟 4

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    私にとって、最終巻の主人公はイワンだ。
    最終巻を読むまでは、ミーチャの激しい情熱やアリューシャの素朴な聖人さに魅力を感じていたが、最後になって、イワンの印象が強烈に変わった。あの冷徹な理性を持った彼が、「大審問官」の挿話を語った彼が、「神がいないなら、すべては許される」と考えていた彼が、スメルジャコフの殺人を聞きてひどく狼狽し、悪魔にとらわれ、衰弱していくとは驚愕だった。これまで、あれほど知性の強さを誇っていたのに、いざ自分の罪を眼前にすると、あれほど脆くなるとは思わなかった。
    彼にとって「神がいないなら、すべては許される」という思想は、あくまで頭の中の仮説だった。しかし、スメルジャコフはその

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    2026年02月22日
  • カラマーゾフの兄弟〈5〉エピローグ別巻

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    神の在否、罪の所在、赦しの在り方、信心と抗神、登場人物たちの性格と境遇が異なる価値観を生み出し、衝突とすれ違いを繰り返す。幸福とは何か、幸福を求める行動に罪は無いのか、幸福は犠牲の上に在るのか、幸福のために生きることは罪なのか、幸福は神より与えられるのか。

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    2026年02月21日
  • 白夜

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    ネタバレ

    なんでやねん、違うやん。
    結末は薄々感じていたが、でも期待してしまう。
    あぁ、辛いな。

    最後、会っていなかったら何か違っていたのかな。

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    2026年02月17日
  • 地下室の手記

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    人間がしてきたことといえば、ただひとつ、人間がたえず自分に向って、自分は人間であって、たんなるピンではないぞ、と証明しつづけてきたことに尽きるようにも思えるからだ。

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    2026年02月15日
  • 罪と罰(下)

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    ソーニャの愛としてのシンボル、スヴィドリガイロフのニヒリズムとしてのシンボル、ドゥーニャの家族としてのシンボル、それぞれが抱く「思想の良さと危険性」

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    2026年02月15日
  • 罪と罰(上)

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    ソーニャの愛としてのシンボル、スヴィドリガイロフのニヒリズムとしてのシンボル、ドゥーニャの家族としてのシンボル、それぞれが抱く「思想の良さと危険性」

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    2026年02月15日
  • カラマーゾフの兄弟 4

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    一巻を年始から読み始め、約一ヶ月半かけてようやく最後まで読み切りました。

    この巻に収められた第四部の中盤以降からが一番おもしろい。
    そこにたどり着くまでの長い長い旅路で挫折しなくてよかった…!

    一言で言うなら……いや、言えないな。
    父殺しができごとの中核にあるにせよ、そこに秘められた思想はあまりにも多様で今の自分には整理できない。

    ただ漠然と感じたことは、矛盾や逆説こそが人間であり愛なのだということ。

    法的に罰されることよりも、むしろ法から赦されること、逃れることこそが真の罰である。
    そして人間は真の罰を求める。少なくともドミートリイは。

    自分を罰するために、憎き恋敵に赦しを乞うたカ

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    2026年02月13日
  • 罪と罰 3

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    ネタバレ

    最後のプロローグに救われました、、、
    ラスコーリニコフに対する囚人の対応の変化に、つい笑ってしまいました。
    なかなか、この作品で笑うなんて場面はなく、常に憂鬱とした気分で読み進めていたのですが、最後は爽快に気持ちよく読み終えることができました。この本を手に取った過去の自分を褒めたいですね。

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    2026年02月11日
  • カラマーゾフの兄弟(上)

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    一度途中で挫折しましたが数年経ってふと読みたくなり、あまりの面白さに二度目は一気に読んでしまいました。何故一度目は読むのをやめてしまったのか分からないぐらい夢中になって読みました。

    文章から伝わってくる生命力が凄いです。読んでいる間は寝ても覚めても登場人物達が頭の中で騒いでおり、読み終えた次の日から数日熱を出して寝込みました。こんなに体力を持っていかれる作品に出逢えたことに感動しております。

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    2026年02月09日
  • 罪と罰 上

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    作品情報
    タイトル:罪と罰

    著者:フョードル・ドストエフスキー

    形式:Audible(7割)+書籍(3割)

    かかった時間:約27時間

    読みやすさ:★★☆☆☆

    罪と罰 (上)/ドストエフスキー, 江川 卓|岩波文庫 - 岩波書店
    罪と罰 (中)/ドストエフスキー, 江川 卓|岩波文庫 - 岩波書店
    罪と罰 (下)/ドストエフスキー, 江川 卓|岩波文庫 - 岩波書店
    Audible版『罪と罰 上 』 | ドストエフスキー | Audible.co.jp

    読み方に関する振り返り
    Audibleと書籍を併用。Audibleはハードルを下げてくれた一方、登場人物の名前が入り組んでおり、メモ

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    2026年02月07日
  • カラマーゾフの兄弟 3

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    フョードルの死、その犯人の予審、アリョーシャと子どもたちの動向がメインになる巻。

    二巻までとは打って変わって一気に読みやすくなる。
    ドミートリィ側の動向とアリョーシャ側の動きがどう関連していくのか、あるいはしていかないのか、楽しみ。

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    2026年02月03日
  • カラマーゾフの兄弟〈1〉

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    ほんとこの作品「やばい」です。。。。
    語彙力が退化するぐらい私は度肝を抜かれた作品。そして、私にとって大切な作品です。
    個人的に罪と罰より、展開も早く、面白い!!しかし、長いです!長すぎて周りで読んでいる人がいないので、どんどん布教したいです。

    帝政時代のロシアは検閲が厳しく、哲学などを学問として体系だって発表することはできなかったそうで、小説が一つの思想を発表するための手段として用いられたんだとか。そのため、ロシアの小説は、小説にしてはあまりに思想が出過ぎている。しかし、それがたまらない魅力である。(難しい哲学をストーリー仕立てで理解できるって最高では?)

    また、ドストエフスキーは一回捕

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    2026年02月03日
  • 地下室の手記

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    ひたすらに地下室で主人公は考え続ける!!自分はあまりにも賢すぎるがゆえに思ったことを行動に移せないのだ、と言い訳をしてみたり、身分や貧乏という自分の置かれた立場に関係なくもっと堂々としていたい、でもできない…と不器用で愚かな葛藤。とても暗い手記なのに、なぜか笑える、不思議なドストエフスキーの世界観が詰まった作品です。

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    2026年01月29日
  • 地下室の手記

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    ドストエフスキーの『地下室の手記』を読み終えた。読んでて気が滅入ったりもしたけど、それも含めてけっこう楽しめた。

    俺なりに内容をまとめると、社会に溶け込めない孤独なオヤジが、自分自身と他人とに向けた恨みつらみを代わる代わる書き連ねるだけで一冊終わる本。

    主人公である書き手は臆病さと高慢さを兼ね備えた性格の悪い男で、社会とうまくやっていくこができない貧乏な役人。
    こういう、性格や色々がズレてるせいで孤独に暮らしてる狂人を主人公とした作品として、俺はやっぱり映画の『タクシードライバー』を連想するんだけど、本作の主人公は『タクシードライバー』のトラヴィスと少し違うところもある。

    トラヴィスは「

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    2026年01月13日
  • カラマーゾフの兄弟 2

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    第一編から第二編の中盤までは、正直読むのがつらいくらい退屈だったけど、第二編の「大審問官」以降グイグイ引き込まれました。

    人物の造形を読者に伝えるためなのか、最初のほうはとにかく無軌道なおしゃべりが延々と続き、ストーリーもないので苦しい…。

    でも、「大審問官」からはおしゃべりも理路がわかりやすくなってきて、ストーリーも動き始める。

    作中屈指の名場面と言われる「大審問官」はもはや物語というより聖書の考察ですね。
    キリスト教において標榜される自由とは何かが、単なる個人の経験ではなく、聖書の読み込みと解釈から考えられている。
    聖書やキリスト教に内在する逆説を暴き出していくという点で、脱構築的手

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    2026年01月05日
  • 地下室の手記

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    ネタバレ

    繰り返される自己ツッコミのため、もう誰の話をしてるのか本人もわからなくなってしまってる自意識過剰な長台詞に笑う。
    ぶつかりおじさんとしても登場する。彼らの心情ってこんな感じなのだろうか。
    旧友との食事会で嫌われるようなことばかりして、最後は友人からその場に居ないものとして無視された挙句、仲直りしたくて気づいてもらおうと店の中を閉店まで行ったり来たりしてる健気な一面も。だったらそんなこと最初からしなければいいのに、そういうわけにもいかない性分らしい。

    癖はあるので好き嫌いは分かれそう。

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    2026年01月05日
  • カラマーゾフの兄弟〈4〉

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    あー面白かった!!!!
    このドストエフスキーという人は二百年ぐらい時代を先取りしちゃってる、というか普遍的に人間を見透かしちゃってる!!
    虹色のルーブル紙幣のように人間は、「真実」とは多面的で、読者もこの大事件に引きずり回されちゃうのだ。
    一気読みしてしまった。大声で世界中にお薦めして回りたい最高のエンタメ

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    2026年01月04日
  • 罪と罰(下)

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    概念が人格化した様な登場人物たち。荒ぶる言葉に立ち上がる手触りのある世界観。ラスコーリニコフの気持ち、完全に自分と違っていた。そして救済はかのように、唐突に、そして静かに、心の中に訪れるのだと思う。

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    2026年01月04日
  • 罪と罰(上)

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    めちゃくちゃ面白かった。カラ兄のときもそうだったけど、なんか意味わからない小難しいことや概念とか言ってたり、字詰め詰めではぇ〜って感じのページがほとんどなのに、さらにすっげぇ疲れてる行き帰りに読んでるのに、狂ったように次のページを求めてしまう中毒性がある。これなんなの!?やっぱスゴイネ!!
    あと引き続き名前にもすごく中毒性があって、ラスコーリニコフ、ロジオン・ロマーヌイチ、スヴィドリガイロフ、ポルフィーリイ、カテリーナイワーノヴナ…とかずっと名前が頭の中でぐるぐる回ってタノシイ。

    でもカラ兄より割と難しいパートは少なくて、普通にサスペンスというかミステリー(ではないか?)としても楽しめた。特

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    2026年01月06日
  • カラマーゾフの兄弟(上)

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    「この世には2種類の人間がいる。カラマーゾフの兄弟を読破したことがある人間とそうでない人間だ。」という言葉があるそうですが、この言葉知らなくても読んだ人みんなこう思うんじゃないかな。なんていうか、ただ1つの物語を読んだっていうより、「カラマーゾフの兄弟」っていう「経験」をしたって感じだった。
    最初はなんか小難しくてつまんないよくわかんない場面が延々と続いてて(それは最後までずっとそう)、絶対ここで全世界の何千万人もの人がリタイアしたんだろうなーと思いつつ、気がついたらどんどんページを捲る手が止まらなくなっていて、早く読みたくてたまらなくなっていた。毎日10時-22時で働かなきゃいけない限界の時

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    2026年01月06日