ドストエフスキーのレビュー一覧

  • 罪と罰 2

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    ますます面白くなってきた
    ますます趣深くなってきた

    ここに描かれていることは
    人間の暮らしがある限り
    時代を超えて
    国境を越えて
    時を超えて
    ありうる感情なのだ
    と 改めて思ってしまう

    そして いよいよ
    第三巻へ

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    2019年08月25日
  • 白痴4

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    怒涛の展開だった。なんともやりきれない話なのだけれど、引き込まれた。
    相手のことを思うがゆえに、二人にとってよくない方向に進んでしまうのは、どこに原因があるのだろうと考えてしまう。素直に享受すればよいのに、どこかで自分を卑下してしまうのか、傷つくことに快を得るからなのか。

    純粋な気持ちにも、いろいろな表れ方があるのだなあとも思った。周りの人にとって気持ちのいい表れ方もあるし、表裏がなくても苛立たせる表れ方もあるし、陰湿で苛烈な表れ方もある。表面だけでは内面はわからないし、内面が同じでも表面は異なることがある。

    そういう人間の性質も、小説が尽きない要因なのだろう。

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    2019年06月21日
  • 地下室の手記

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    主人公は、自意識過剰で妄想癖があり、人を征服することが愛だとのたまう、救い用のない駄目人間でサド気質がある。しかし、主人公は自分がダメ人間であることに気づいているのにも関わらず、欠点を修正するどころか、逆に拍車をかけるように、欠点の上から欠点を重ね続けているので、マゾ気質な面も持ちわせている。そんな彼が若かりし頃の独白における行動は、滑稽で笑える。しかし、勿論主人公ほどではないが、過剰な自意識の覗く瞬間が私にも多少なりともあるので、共感した部分があったのも事実だ。

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    2019年05月20日
  • 悪霊 1

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    以前別の出版社のものを読もうとしたら訳が馴染めず序盤でリタイヤしてしまったけど、こちらは読みやすい訳なので読みきれた。
    この訳者の訳は批判されることもあるようだけど、細かいところは一旦おいておいてまず読みきることを前提とするなら一番向いてる気がする。
    しおりに登場人物表もついてるのでわかりやすいし。

    それでも後半までは話があまり進んでる感じがしなくてしんどかったけど、キリーロフの話は引き込まれるものがあったし、終盤やっとスタヴローギンとピョートルが登場してからは展開が気になって楽しく読めた。
    ここからだいぶ話に勢いがつきそうな気がするので2巻も楽しみ。

    (2024/01/22 再読)

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    2019年01月26日
  • 白痴4

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    ネタバレ

    Wikipediaで登場人物の確認をしていたら、うっかり結末が目に入ってしまったのが悔やまれる。オチを知らない状態で読みたかった。。
    ナスターシアとアグラーヤのどちらを選ぶか?と問われたら、世間の男子の意見は割れるでしょうが、私はナスターシアかな。。

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    2018年11月17日
  • 白痴2

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    「貧しき騎士」の朗読前後の、A.M.D. A.N.D. A.N.B. N.F.B. の違いのくだりは、亀山さんの解説を読まない限り絶対に分からない。。。

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    2018年10月27日
  • 白痴1

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    感想は全巻読後に。(主人公って本当に白痴?、十分知的な人に見えるが? が初巻の印象。ナスターシアの方が余程。。)

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    2018年10月22日
  • カラマーゾフの兄弟(1)

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    原作はまだ読んでいないが、その練習?予習?として。ストーリーを知っとくのは大事そう。しかし、あの長さのものを1冊のマンガにしただけなのに、この面白さ…いよいよ小説にチャレンジするときが来たか、、

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    2018年07月21日
  • 白夜

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    妄想過多なひきこもりっぽい男性の恋愛における一人相撲。ちょっと寅さんぽくもあるが、寅さんほど純情じゃなくてニヒルか?ドストエフスキーさんは意地悪い人なのかなぁ~とか思った。

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    2018年06月20日
  • 死の家の記録

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    一応架空の主人公を設定していますが、実際にはドストエフスキーの実体験を描いているルポタージュのような小説。ノンフィクション、ドキュメンタリーの好きな私には読みやすかった。描かれる囚人たちの描写も様々で面白く読めた。
    鞭打ち刑は想像以上に厳しい物のようで、それで死んでしまうこともあった刑罰のよう。小説内で主人公は「犯罪の差異に刑罰の結果の重みが平等に応対しているか」「同じ刑罰でも、受ける人によって非常に軽い結果となる場合と思い結果になる場合があるが、それは平等なのか」、囚人たちが真に欲しているのは「自由」であり「思い通りにふるまう自由」を求めていること、刑罰が囚人の更生にならないことなどについて

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    2018年05月08日
  • カラマーゾフの兄弟〈4〉

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    裁判シーンも凄かったけど、イワンとスメルジャコフのやり取りが一番気持ちがしんどいながらも一番のめりこんで読めた。
    私は三兄弟の中ではイワンが性格的に近い部分があるからかイワンのシーンは読んでて引きずり込まれそうになったところも多かった。

    (2022/05/09に再読。感想は再読記録のほうに。)

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    2018年03月31日
  • 罪と罰 下

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    本書の魅力は、登場人物がそれぞれ強烈な特徴を持っていることです。

    特にラスコーリニコフは、自らの考えを正しいと信じ、最後まで変わることがありません。自首し投獄される中でも道徳的な罪というものを認めることができずに葛藤します。自分を非凡な人間だと信じる自尊心が強く、高慢で不信心な若者が、人を殺めたときにどう感じるのか、生生しい苦悩の描写に引き込まれました。

    ラスコーリニコフがソーニャを罪人だと責める理由が最初分かりませんでした。ソーニャが自分の人生を生きないから、つまり偉大な人生を貪欲に求める彼の思想と正反対だからだと読み終わった後に思いました。

    エピローグの結末は個人的に好きです。

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    2018年03月18日
  • 罪と罰 中

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    ネタバレ

    FeBeで聴書

    主人公の心の動きを整理してみました。
    家族の訪問にて家族との再会に喜ぶも同時に拒絶する。
    ソーニャの訪問にてソーニャに惹かれる。
    ポルフィーリーのもとへ時計を取り返しに行くと称して偵察に行く。ラズミーヒンを騙す狡猾さが見られる。
    スビトリガイロフの訪問に驚く、幽霊の話に自分の経験と重なりあっけにとられる。
    ルージンと妹の縁談の破談。家族と絶縁する。罪人としての意識と決心が読み取れる。
    ソーニャに会いに行く。彼女を自分と同じ罪人とし、一緒にいるべきだと考える。
    警察署にてポルフィーリーと面会する。自白に行くのかと思いきや、ポルフィーリー見抜かれないように振る舞う。手の内を暴こう

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    2018年03月18日
  • 罪と罰 上

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    ネタバレ

    FeBeで聴書

    主人公の心の動きを整理してみました。
    ある計画が頭に浮かんでいるが、現実味がなく感じている。
    マルメラードフとの出会い。自分の惨めな境遇と重なって、彼に共感する。人間どこかに居場所がなくっちゃいけない。
    母からの手紙。彼の人柄が分かる。妹想いの兄であること。事の一切を見抜く鋭い利口さがある。ひねくれている。
    衝動的に行った外出。偶然に絶好の機会が訪れ、計画の実行を決心する。
    計画の決行。精細さを欠いた、行き当たりばったりの行動から決心しつつも、自分の中で受け入れられていないことが分かる。そして、自らが事を起こす前に想像していたにも関わらず、気が動転しこらえきれなくなる。
    その

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    2018年02月15日
  • 悪霊(下)

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    ちょっと前に「白痴」も読んだが、ドストエフスキーって長編作家として欠点有り過ぎだと思う。
    海堂尊さんは同日に同時並行に起こる事件をデビュー作として書いたが、編集者の助言で「チームバチスタ」「ナイチンゲール」の2作に書き直したという。僕が編集者だったら、この作品をステバン氏、ピョートル、ニコライが主人公の3作に書き直させるな。

    終盤のステバン氏の再登場。ロシアの大衆を愛すると云いつつ、世間知らずで、まったく大衆を知らない。知と美に殉じ、変な拘りで自分を追い込んでいく。しかし、ドストエフスキーは愛情をもって、このピエロ的人物を描いている。

    その息子、ピョートルは頭に穴が開いたよう軽薄な人間。そ

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    2018年01月08日
  • 未成年(下)

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    ドストエフスキーの本は一度読んだだけでは理解が完全ではないと言われてますが、この本は苦戦しました。
    まず、登場人物が多い!
    これから読む方は書き出しながら読むのをお勧めします。

    内容としては、とにかくごちゃごちゃしています。
    というのもヴェルシーロフが何人もの女性を抱えるのは今で言う「ゲス不倫じゃないか!」とも言えますが、調べてみるとこの頃のロシアは離婚という法律がなく、一度結婚したらずっと離婚をせず、ヴェルシーロフのようにカテリーナに結婚を申し込むような二重三重結婚はよくあることだそうで、日本人の感覚で言うとちょっと信じられないから余計に混乱してしまう理由の一つでもあると思います。

    一番

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    2017年08月29日
  • 賭博者

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    ギャンブルの描写が、
    ギャンブルを知っているからこそ書けるというものでした。
    主人公が後半に大勝負するところも含めて、
    ギャンブルにはいろいろな面があり、
    いろいろな局面をつくり、
    いろいろと作用することがよく描かれていると思った。
    そして、その魔性についても。

    このギャンブルの描写はちょうど良い距離感なんでしょうね。
    もっと深く、微に入り細を穿って描けそうな気もするのだけれど、
    そうなると個人的すぎて、
    ギャンブルとしてはひとつの断片的性格が強くなりそう。
    『賭博者』の極端なギャンブルの例たちが合わさって、
    ひとつの全体性みたいなものが感じられるようになっている。
    ギャンブルそのものについ

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    2017年08月16日
  • 罪と罰 上

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    とにかく主人公には共感できないが、若い時に読んだら感想は相当違いそうでもある。やはりドストエフスキーは若い時に読んでおくべきだと実感。
    バフチンの「ポリフォニー」という表現の仕方がこの『罪と罰』を読むまで全然腑に落ちなかったのだが、確かにこの本では登場人物それぞれが強烈な主張をしつつも、それが何か作者の意見を目指すための主従関係には置かれておらず、そのまま対置されたままになっている感が強い。バフチンが『罪と罰』だけをことさらに重視していたという記憶はないが、とてもドストエフスキーらしさにあふれた作品なのだということなんだろうな。

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    2017年07月21日
  • 罪と罰 上

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    難解な小説の代名詞として語られることが多い本作だが、思ったよりもエンターテイメント成分が多く読みやすかった。後半の畳み掛けるような展開は圧巻。

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    2017年06月04日
  • 賭博者

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    お祖母ちゃんが登場してからの展開のジェットコースター感たるや。僕は頭に血が上りやすいタイプなので、ドストのほかの作品を読んでも登場人物に共感することが多いのだが、この本はまさに賭け事にハマった自分のシミュレーションに他ならないなと感じた。パチンコにだけは手を出すまい。自らの誠実な気持ちのすべてを、賭博室へ向かうための言い訳にすり替えてしまう描写がリアルで恐ろしい。

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    2017年04月07日