ドストエフスキーのレビュー一覧

  • 白夜/おかしな人間の夢

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    この本の中で一番長い「白夜」は、ドストエフスキーのセンチメンタル•ロマンス短篇。
    こんなのも書くんだ、というくらい意外な出来だった。

    内気な青年(26)が恋に落ちた女の子(17)の恋愛成就を献身的に応援して、最後にきれいに振られる、というヒロイズムに満ちたお話。

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    2022年08月05日
  • 悪霊(下)

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    重い。上巻からだったが、悪いこと不安な事悩ましい事しか起こらない。下巻折り返しで、怒涛の不幸&不運のジェットコースターが始まる。不幸と不運と悩みが登場人物の数だけ有って、それが全部混ざって、後味の悪い暗澹な結果となってしまった。本当に誰も救われない話だった。重い。

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    2022年08月04日
  • 貧しき人々

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    本として読む初めてのドストエフスキー。
    47歳の下級官吏マカール・ジェーヴシキンと、若くして両親を失った18歳くらいのワルワーラ・ドブロショロワの半年にわたる往復書簡。
    まず、人物名がスムーズに読めない上に意外に多くの人がこの往復書簡に登場するので、なかなかそこから入り込むのが難しかった。
    その歳頃にしては随分聡明で落ち着いているように思えるワーレンカ(ワルワーラの愛称)が、なぜこんなやけにプライドが高いくせに妙に卑屈で自意識過剰なマカールと文通を続けたのだろうか疑問に思う。
    マカールは毎回「愛しいワルワーラ」、「私の天使」などと呼びかけているが、ワルワーラは「優しいマカールさん」、「親愛なる

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    2022年07月26日
  • 賭博者

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    ネタバレ

    後半のアレクセイがポリーナのためにルーレットに挑み、大金をメイクし続ける描写はまるで自分自身が賭博場にいるかのような興奮を覚えた。ルーレットに勝っても人生そのものの賭けにはおよそ負け続ける状態。それでも何かを信じて、明日もまた賭博場に行ってしまう。哀しき人間の性。

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    2022年07月07日
  • カラマーゾフの兄弟(1)

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    名作が1巻で読める手軽さがよかった。神の存在や良心、社会的立ち位置、恋愛など色々なテーマがあった。理解できたようなできないような感じで終わった。

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    2022年05月11日
  • 罪と罰

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    名作が手軽に読めた。漫画のイラストも綺麗で古臭さがなく一気に読めた。登場人物も最初のページを見ながら読むと忘れても思い出せた。罪、良心、愛、など普遍的なテーマだからか、奇抜な内容ではない。

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    2022年05月04日
  • 地下室の手記

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    前半は主人公の思想ばかりで退屈。後半はずっと面白いが、コミュ障、ヒキオタ的自意識過剰っぷりが読んでいて暗澹とした気分にさせられる。

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    2022年04月17日
  • カラマーゾフの兄弟(1)

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    原作に挫折しそうだったので漫画で読んでみた。
    ストーリーの大枠は掴めたけれど漫画でもなお難解だった。何度か反芻して理解を深めたいなと思う。
    印象に残ってるのはイワンの大審問官のシーン。冷静で知的なイワンが次第に発狂していくところがインパクトあった。

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    2022年04月13日
  • 未成年1

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    ドストエフスキー五大長編小説を、カラマーゾフの兄弟、白痴、罪と罰、悪霊、の順番で読んできて、いよいよ最後の作品。続きの2と3がいつ出るのか分かってないが、このいつも通りに複雑な人間関係を覚えていられるかやや不安だ。

    四大長篇の時には選から漏れる作品、とのことで、おもしろいのかどうか心配だったが、十分面白い。
    ヴェルシーロフの複雑そうな人格が、庶子のアルカージーには鬱陶しかったり、魅力的だったり、面倒臭い奴感満載のリアクションとなっているよう。


    P35 第1部第1章7
    もしもできることなら、ぼくのことはすっぱり忘れてほしい(むろん、ぼくのことを少しでも覚えていてくれていると仮定してのことだ

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    2022年03月29日
  • カラマーゾフの兄弟(中)

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    ゾシマ長老の死、フョードルの死、ミーチャの連行とイベント盛りだくさんの中巻だが下巻への大いなる布石という感もあってなかなか消化不良な部分多し。ゾシマ長老の説法はなかなか心を揺さぶる「ありがたいお話」という感じがするが上巻のイワンが持ち出した大審問官ほどの凄みを感じないのは何故か。
    途中途中で挟まれることわざとかちょっとした詩歌のノリがあまりにも19世紀ロシア然としててまったく入ってこなかった、、。それはそれとして楽しめるのが上級者なのだろうが。
    次でついにラスト、下巻にも当然のごとく期待。

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    2022年03月17日
  • 貧しき人々

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    最後まで退屈せず読めたは読めましたが、自分を、誇張して若い女の子に尽くして愛して尽くし続けるマカールさんにワーレンカの立場になって寒気がしました。なんだか後味が悪いです。

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    2022年03月13日
  • やさしい女・白夜

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    初ドストエフスキー。初めては罪と罰とかカラマーゾフの兄弟とか読むと思うけど、長編を読む自信がなかったので。。

    やさしい女:妻が身投げしてしまい1人残された主人公の独白。思い込みが強くプライドが高くめんどくさそうな人間。これがドストエフスキーか。
    白夜:衝撃だった。途中までは「ロシア文学にありがちな感じか」と感じつつ、ハッピーエンドで終わりそうになり珍しいなと安堵したのも束の間、まさかのラストだった。第三者視点だと救いがないが「僕」はある種救われてるのかもしれない。「愛する」ことの難しさ。あまりの衝撃にドストエフスキーすげえ…と思った。

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    2022年02月27日
  • 罪と罰 下

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    スヴィドリガイロフがラスコーリニコフの言葉を混ぜながらカチェリーナの子ども達の援助を申し出るくだり、いいね

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    2022年02月28日
  • 罪と罰 中

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    自己犠牲のいさおし ルージンのケチくささ、求める女性の条件、キモくてムカつくけど生々しいリアリティあるかも
    罪の女(グルーシニツア)→グルーシェニカの由来?
    ユロージヴァヤ(聖痴愚) 他のドスト作品にも度々登場

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    2022年02月05日
  • カラマーゾフの兄弟〈2〉

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    カラマーゾフ新訳、第二巻。ちょうど、NHKラジオの文学の世界で、ドストエフスキーの特集をしていて、彼が本書を書いた背景や時代を理解しながら読んだが、それでも難解。

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    2021年12月15日
  • カラマーゾフの兄弟〈1〉

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    いつかは読もうと思っていた「カラマーゾフの兄弟」。NHKの「100分de名著」放映も見た。再放送も見て、流石に潮時と思い、読み始める。

    亀山先生の解説のお蔭で、プロローグの「著者より」に書かれているように、書かれなかった第2の小説の構想があったこと、三男アリョーシャが主人公だということを頭に入れる。

    出鱈目な父親フョードル、直情型で破滅型の長男ドミトリー、ニヒルな無神論者イワン、修道院で長老ゾシマに仕えるアリューシャ。

    三人の息子について全く放任だった父親、フョードル。長男ドミトリーと二男イワン、三男アリューシャは育ての親も違う。だから、この四人の濃厚な関係が納得しがたい。小説も面白さと

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    2021年11月28日
  • 白夜/おかしな人間の夢

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    読んで5人ではなした。

    コミカルな笑なのでは?マゾヒズム。
    青年期の恋の明るさ。
    貧しくない人のはなし。
    主人公と下宿やの青年に名前がない。

    ほかたんぺん。

    狼がきたぞーのあのはなしとにてた。百姓のマレイ、。

    おかしな人間の夢。あの少女にたすけられたんだな。きになることがあると人は生きられる?

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    2021年09月28日
  • 罪と罰 1

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    『『罪と罰』」を読まない』を読んでから、読もう読もうと思っていたが、ようやっと重い腰を上げた。

    ラスコにしろ、マメ父にしろ、クセが強すぎる。独り言を言いながら散歩しまくったり、やたら気絶したり。いきなり語り出したと思ったら、ドMだったり。

    まだ1冊目だから序盤でこんなもんじゃこれからどうなるんだろうという心配と、それと同時にこれからさらにクセの強いキャラが出るのか楽しみでもある。

    人気のあったスベが気になる。続きが楽しみ。

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    2021年09月23日
  • 罪と罰

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    原作を読んでいないが、漫画は情景が絵図化されているので理解しやすかった。
    物語として普通に楽しめた。

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    2021年09月05日
  • カラマーゾフの兄弟〈3〉

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    カラマーゾフも折り返し、後2冊です。
    絶望的な量だと思ったのですが、この一冊に救われました。

    ミーチャが中心になることで、話が早い早い。スピーディーなミステリーを読んでるようです。
    ただ、イワンの告白や、ゾシマ長老の話に比べると引き込みは弱かった。私にとっては一服の清涼剤になりました。

    ミーチャの今後が気になる終わり方です!

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    2021年07月07日