ドストエフスキーのレビュー一覧

  • やさしい女・白夜

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    自意識の迷宮をさまよう話、長編の中のエピソードであれば笑うところなのだろうけれど、中編でそこだけ切り取って見せられると、もの悲しい。
    聖性にも俗性にも片寄らない女性登場人物はドストエフスキーの作品では、あまり出会わなかった気がする。いずれ再読したい一冊。

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    2014年06月30日
  • 罪と罰 1巻

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    キャーー!って手で顔を覆って指の隙間から見ちゃうけどその後ギャーー!!ってその手の中に汚物吐きそうになる漫画。

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    2014年06月23日
  • 白夜

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    ネタバレ

    中学生の時に手を出しておけば良かったなと思える作品。ドストエフスキーという作者名の重苦しさからは想像もできないほどセンチメンタルな短編。『地下室の手記』の主人公とは違って、何だか愛らしさを感じてしまった。ナースチェンカが青年の空想の産物では無かっただけ救いがあると考えよう……
    訳文にはやっぱり違和感を感じてしまった。光文社古典新訳文庫とかで新しく訳して出した方が良いんじゃないかな……

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    2014年05月26日
  • 罪と罰 上

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    ネタバレ

    途中でマルメラードフという中年のおじさんが出てくる。彼は仕事をしない。家で酒を飲んでクダを巻くだけなので、代わりにまだ若い(幼い)娘が体を売り、それでどうにか弟妹を養っている。彼の妻は典型的なヒステリーで、侯爵家に生まれたという虚しい過去の栄光が精神の支え。
    マルメラードフは仕事を得る。得るって言っても妻がなんとか斡旋してくれただけでこの人自身は何もしない。妻は大喜びでなけなしの金をはたき、新品のシャツ、きれいな靴、汚れてない帽子、そんなものを買ってきてくれる。弟妹にも久々に温かいスープなんかが出されて、さていよいよ初出勤という日、マルメラードフは職場にいかずに酒屋で飲んだくれ、当たり前だがク

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    2014年03月04日
  • 悪霊(上)

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    司馬遼太郎が、ある講演で、日本の小説は前置きが短いが、海外の小説は本題までがやたら長く苦痛なのがあると言ってたが、この小説はその最たるものかもしれない。14.3.3

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    2014年03月03日
  • 罪と罰 1巻

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    漫F画太郎の絵はガキ使で浜ちゃんの似顔絵描いてるのしか見たことがなかったんだが、表紙と中絵のギャップをこれほど狙っている作品も凄いな(笑)

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    2014年02月10日
  • 白夜

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     ドストエフスキーにはいきなり「カラマーゾフの兄弟」から入った。光文社古典新訳文庫に亀山郁夫の新訳が出たばかりだったので手に取った。次に「罪と罰」を亀山氏が新訳を出すということだったが、私の希望に間に合わなかったので、こちらは江川卓訳で読んだ。

     「白夜」はドストエフスキー初期の頃の作品らしいが、若い頃はこういう情緒的な作品も書いていたのだなと確認することができる作品であると思う。比較的短いのですぐに読み終えることができた。

     登場する主人公はドストエフスキー本人なのだろうか。ナースチェンカの一言に一喜一憂する彼の心の浮き沈みが痛々しくもある。清純そうでありながら、若いくせに「あたしに恋を

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    2014年02月01日
  • 罪と罰 上

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    名作なんでしょうか。なんでしょうね。主人公は馬鹿ですか。馬鹿なんでしょうね。質屋のお婆さんがそこまで悪人に見えなければ、犯行も稚拙であれば、言い訳ばかり、言い訳ばかり、なんなんでしょう。男は馬鹿ですか。そうなんですか?罰を受けろ。中、下に期待。

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    2013年10月14日
  • 賭博者

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    タイトルにもある賭博者の心理描写がメインなのですが、私は登場人物が恋い慕う女性に対して、冷たい扱いを受けて苦しみながら、奇妙ながら密接な関係を気づけていることそのことに喜びと生きがいを感じている哀れさが心に響きました。その後身に起きる出来事に翻弄される中で、恋い慕う気持ちを失い、完全に人間性を失う、それをかつての友人に数年ぶりの再会で指摘される、ぼんやりとした絶望で幕を閉じます。

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    2013年10月10日
  • 罪と罰 上

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    これは久々に読むの疲れた...
    翻訳物独特の読みにくさというか自分がカタカナの名前覚えられないのも相まってなかなか読み進められないしわかりにくいところもあった。

    後半で物語がどうなるのかは楽しみ。

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    2013年07月04日
  • 罪と罰 4巻(完)

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    解説を読んでもう一度漫画を読むと、ただのエログロナンセンス漫画ではないという事に気づく、この奥深さ。

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    2013年04月16日
  • 罪と罰 上

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    自分は非凡だと確信している青年が、その非凡さ故に金貸しの

    ああもう無理だ。面倒だ。
    要するに馬鹿が金貸しババァの頭を斧でかち割って、勝手に怯え続けるだけの話だよ。

    古典として読んでおくと色々と他のお話を読む、観るにあたり
    良い予備知識となるし
    ロシア人ってのは寒くて薄暗い部屋の中でじっとしてるからこんな鬱々としてひたすらに長ったらしい文章を思い付くんだよ
    っつーか何よあの言語形態。長ったらしい上に書き辛くてボフボフ何云ってんだがわかんない言語。
    そんな生活してっからそんな言葉思い付くんだよとか思ったり
    あー夏目漱石とか、こういうのの影響受けまくってたりするんじゃね?
    っていうか、この当時の

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    2013年04月15日
  • 虐げられた人びと

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    公爵の息子アリョーシャ、適当すぎ。ナターシャもワーニャも人良すぎ。ネリーの存在が強いインパクトありました。

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    2013年01月20日
  • 白夜

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    切なすぎる。
    センチメンタル吹き荒れ過ぎ。
    いたたまれない。

    友情、同情、愛情。

    ろくでもねー女だな、ナースチェンカ。小悪魔め。
    でも、こういう主人公のような男は現代にもいるよな。
    俗にいう「良い人」と称される典型だな。
    切ねー。

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    2012年12月06日
  • 悪霊(上)

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    こんな場面転換、ありなのか・・・

    ストーリーといい、登場人物の多さといい、ドストエフスキーの作品はまだまだ私と馴染みが良くないようです。

    下巻へ行くには、いったん、休まねば…

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    2012年11月19日
  • 罪と罰 下

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    最終的にロージャとソーニャに救いが訪れて良かった、という恋愛小説的な読み方だとエピローグまでが長かったトホホ

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    2012年09月30日
  • 悪霊(上)

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    一番難解といえば難解。スタヴローギンとは結局何者か。キリーロフがいい。お茶が好きで、生きているのが好きなんだけど死のうとしている。その思想がスタヴローギンの所産とされているのが解せない。スタヴローギンの他人をそそのかすという資質がとても良い。ピョートルステパノヴィチの実務的な才能とは違い、そのカリスマ性を描写されている。主人公がいるタイプの作品。結構好きだよ。

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    2012年09月24日
  • 貧しき人々

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    以前、新潮文庫版で読んで以来の再読。ドストエフスキー文学のモチーフがそこかしこに散りばめられているデビュー作。悪くはないが、その後の作品と比べるとやはり薄味。

    やはり、これからドストエフスキー読むなら「罪と罰」以降の大作から読んだ方が良いと思う。
    厚かろうが薄かろうが、読み始めたら一気に読んでしまうことにおいては、どの作品も同じだし。

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    2012年05月13日
  • 悪霊 1

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    この巻ではまだ、なぜ「悪霊」という題なのかがわからない。しかし癖のある人物がたくさん登場し、関係性も入り乱れ、目まぐるしく言葉が飛び交う中に、数々の伏線が張られていくような予感がある。
    亀山さんの解説を読んで、物語がどうやら今後とんでもない方向に向かうらしいことを知ってどきどきしています。自分が女だからか特にワルワーラ、リザヴェータのアンビバレンツな言動に共感と関心をもって読んでるので、次巻以降の展開が楽しみ。男では今のところキリーロフに傾倒。建築技師ってところがまた素敵じゃないー。

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    2013年03月01日
  • 悪霊(下)

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    初ドストエフスキーで,たまたま以前何かの講義で「悪霊」の話が出てきていたので読んでみた。

    なんかとてつもなく深いな,ということは感じられた。前半~中盤はまったりとした流れで,登場人物の名前が覚えられず苦労した。本の最初に登場人物一覧みたいなのがあればよいのにと思った。
    中盤以降は差し迫った場面が増えてどんどん読み進められたが,如何せん個々の登場人物のことをよく理解できていないためか,それで何なのか?という感じだった。
    総じて,書かれた当時のロシアについての背景知識がないと本質的な部分は分からないのかな,と思う。そういう意味では,ロシアに興味を持ったし,またいずれこの深そうな作品に挑戦してちゃ

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    2011年10月16日