【感想・ネタバレ】罪と罰 1のレビュー

あらすじ

貧困・孤独・狂気の渦巻く大都会のかたすみに、「理想的な」殺人をたくらむ青年が住んでいた。酔いどれ役人との出会い、母からの重い手紙、馬が殺される悪夢。ディテールが、運命となって彼に押し寄せる!歩いて七百三十歩のアパートに住む金貸しの老女を、主人公ラスコーリニコフはなぜ殺さねばならないのか。日本をはじめ世界の文学に決定的な影響を与えたドストエフスキーの代表作のひとつ、ついに新訳刊行。

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Posted by ブクログ

(全巻読み終えた感想をまとめて記載)

罪を犯したラスコーリニコフ、その母と娘、罪を暴こうと追い詰める捜査官。登場人物それぞれの信念や価値観、生き方、信条が深く描かれています。さらに、当時のロシア社会の風潮や思想、宗教なども表現されていて、登場人物たちの内面がより鮮明に浮かび上がるように書かれています。

特に、ラスコーリニコフが罪を犯し、追い詰められ、徐々に変貌していく様は、鬼気迫る迫力があります。こちらが引き込まれていきそうになる生々しい描写はとにかく圧巻です。

対話シーンでは、それぞれの思想や信条がぶつかり合っていて激しいです。長尺のセリフが多く、宗教や時代背景も絡んでとにかく難解ですが、だからこそ一語一語に込められた言葉の意味や、行動の真意などを読み解く醍醐味があるとも言えます。どんでん返しや小気味よい展開を求めるのではなく、その点をじっくりと味わえるかどうかで、評価が大きく分かれるかもしれません。

総じて文句なしの名作です。定期的に読み返したいと思える素晴らしい小説でした。

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2025年06月06日

Posted by ブクログ

精神的に常に囚われている自分がラスコーリニコフに重なった。
久々に読む小説。歩きながらでも読んでしまいそうな勢いで熱中して読んている。
自分がドストエフスキーを読むとは考えたことも無かった。登場人物のロシア名すら覚えられないと感じていた。
しかし、この小説は凄い。引きずり込まれる。今後何度も読み返す予感がする。
今まで読まず嫌いだったのが悔やまれる。

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2025年03月26日

Posted by ブクログ

なにこれ。すごい。面白すぎる。

ドストエフスキーは、高校時代にカラマーゾフの兄弟を少し齧ったっきり。
難解な話の展開(と、当時は感じた)と登場人物の多さに挫折したのを覚えている。
そこからはドストエフスキー文学とはちょっと気まずくて(?)、正直言って避けてた。
でも、今回たまたまこの「罪と罰」を手に取って読んでみたら面白い面白い。
意味のわからない展開もあるし、相変わらず名前も覚えられないのに、なんでこんなにドストエフスキーを面白く感じるんだろう。
私は今結構病んでいて、そんな闇の深い自分の心にとって、この「罪と罰」が多分すごくいい鎮痛剤のような本だったんだと思う。
多分、高校時代に読んでいたら「なんだこれ」で終わっていたに違いない。
よくわからなかったなあと思う人はぜひ人生に絶望しきっちゃってる時に再読してみて欲しいです。

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2023年02月19日

Posted by ブクログ

命の価値によって殺人は許されるか?普遍のテーマに切り込む永遠の名作。あちこちで使われてしまうタイトル……元ネタはこちら。椎名林檎でもNintendo64でもないぞ!

これは面白い。難解な内容を想像していたが、犯行前後のサスペンスと犯人が心理的に追い詰められていく過程、深みのある人間関係のドラマに夢中になってしまった。

第1巻を読み終えた時点では、殺人の動機がまだぼんやりしているもののおそらくは、「多数の若者のために死んでくれこの老害!」ということだろうか。これは高齢化社会のなかで老人が命の価値をはかられる現状の日本にとってもリアルなテーマだし、犯罪を正当化する心理という意味では普遍的なテーマをはらんでいると思う。先が気になる展開な上、非常に考えさせられる内容に驚き、難解そうなタイトルに敬遠していた自分を説教したくなった。迷っている人は、とりあえずメッチャ面白いので読めー!

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2022年10月20日

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第一部あらすじ​

7月の太陽が照りつけるペテルブルグの街中を、元大学生ラスコーリニコフは歩いている。
彼は殺人計画を立てていて、そのターゲット金貸し老女アリョーナの居室を下見の目的で訪れるのである。はたして実行できるのか、神経質にびくびくしている様子が描かれる。
いよいよ金貸しアリョーナの部屋に着き、古い銀時計を質草に金を借り、また訪れると予告して去る。

幾ばくかのお金を手にして居酒屋に寄るラスコーリニコフ。そこで、マルメラードフという飲んだくれの元役人に出合い、酔いに任せたおしゃべりで彼の家庭事情を聴かされる。再婚した妻の病気、子沢山、そして前妻との実娘ソフィアの稼ぎ(売春)に頼る生活。
ラスコーリニコフは酔っぱらったマルメラードフをそのアパートまで送り、貧困にあえぐとても悲惨な生活状況をつぶさに見る。

自分の下宿に帰ったラスコーリニコフは母からの手紙を読む。仕送りが途絶えた事情、妹ドゥーニャの家庭教師先での災難、ルージンという男との婚約を知る。しかし、その婚約は母や妹の貧困脱出の打算が見え、暗澹となる彼。

ラスコーリニコフは、自身の非力、むなしさに悲嘆・無気力で自堕落になっている様子、そして金貸し老婆を殺さなくてはいけない、という極端な思想に走る狂気的状態が描かれる。

いよいよ、息詰まる殺人実行の描写で、第一部は終わる

わたしの感想
ラスコーリニコフが殺人を実行するまでにどうして至ってしまうのか?あまりにも唐突で、ちょっと理解できなかった。ストリーが進むにしたがってわかるのだろうか。
それはむしろ、酒場で知り合ったマルメラードフという飲んだくれの独白。どうしようもない哀れな自虐話の内容。母親からの手紙の内容のおぞましさ悲惨さ。母・妹が彼に期待し犠牲に走る心理。それを知り怒り不甲斐なく思うラスコーリニコフ、そんな別物語が潜んでいるのを感じるのは、読む視点が変わったのだ。


第二部あらすじ

夢中で下宿に帰って死んだように眠っても興奮冷めやらないラスコーリニコフ。そこへ突然の警察からの呼び出し状にぎくりとする。

ドキドキしながら警察を訪れ、別件「不払い下宿代の催促だったとだった」と知る。警察の事務官ザメートフにラスコーリニコフが「自身が父親の早世による貧困で大学をやめざるを得なかった事情、下宿屋の娘との婚約、死別したために借金になってしまった」事情を語り、書類にサインするも、警察では「金貸し老婆殺人の話題」が飛び交っていて、精神が持たず失神してしまう様子。そこから彼の罰が始まる。

下宿で寝込み、友人ラズミーヒンや医師のゾシーモフたちが親身に介護するも、抜け出してアリョーナのところから盗んだものを隠したりする。妹の婚約者ルージンが下宿に来れば喧嘩したり、警察事務官ザメートフと危険な会話をしたり、街をさまよい懊悩する。

そのさなか、マルメラードフの事故死に遭遇、母から送金されたなけなしの25ルーブルをマルメラードフの残された家族にあげてしまう。

下宿に戻ると田舎から出て来た母と妹ドゥーニャが待っていた。

​わたしの感想​​
​​あらすじを忘れていたからなのか、ジェットコースターのように変化にとんだ展開に驚く。さすが犯罪ミステリー小説の古典だ。それから、スラブ人のというか、ロシア人の極端な性格、熱するかと思いきや、氷のように冷める上がったり下がったりの行動の満載に圧倒される。『カラマーゾフの兄弟』もそうだったが、ドストエフスキーの骨頂だ。

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2022年05月31日

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ラスコーリニコフの慢性的な憂鬱感が作品を通して感じられ、現在は大学生でもなく、貧乏で何者でもないという立ち場の危うさと闘っているのが妙に生々しい。

『カラマーゾフの兄弟』が長編であり、ドストエフスキーの作品は「難解」で「文学上級者向け」というイメージがあったため、現段階でかなり読みやすく、楽しめていることに驚いている。『罪と罰』にもう少し早く出会ってもよかったなと思いつつ、もう少し読み進めることとする。

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2022年03月04日

Posted by ブクログ

 旧訳版を古本屋で見つけて読んでいたのだけど、上巻の終盤になって自分が話をまったく整理できてないことに気づいてよくわからなくなってしまったので、新訳版を買い直した。

 旧訳は上下巻だけど新訳は3巻に分かれていて、最近の「100分で名著」のアンコール放送で、同じくドストエフスキー著の『カラマーゾフの兄弟』を解説してるロシア文学研究者の亀山郁夫さんが訳。
1巻は第一部と第二部。解説もついていて、登場人物の愛称を絞っていたり旧訳より行間も広くなっていたりで私にはわかりやすかった。
 年取ってもう少し理解できるような力がついたら読み比べるのもありだなと思う。

 わからなくてもとりあえず最後まで読んでみるぞという感じ。
がんばる

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2022年02月21日

Posted by ブクログ

 あの時代のロシアの社会が違うのか、ラスコーリニコフやソーニャが違うのか。ドストエフスキーが変なのか。俺の人生観が狭いのか。本を読み進めるたびに異様な世界に入らなければならなかった。
 でも、“腐っても鯛”。へんな例えで申し訳ないけど、とんでもない登場人物たちは見事にロシア社会を描いているし、想像させてくれる。
 そして生きている。この今の日本の多くの人たちよりずっと。

生誕200年。文豪と言われる所以が少しわかった気がする。
他の作品も読んでみるよ。ドストエフスキー。

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2021年11月29日

Posted by ブクログ

 翻訳を変え、これにて三読目。新潮文庫、旺文社文庫はいずれも全2巻だったはず。光文社古典新訳文庫では全3巻。文字が大きいせいだろう。
 親友ラズミーヒンが出てくると物語を覆う暗雲が切れ、晴れ間が覗く。女中のナスターシャを初め、世話焼きが多い。ラスコーリニコフには放っておけない魅力があるのか。
 巻末の読書ガイド12「ラスコーリニコフの聞きちがい」には膝を打った。
 

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2021年11月29日

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ドストエフスキーが読みたくて、どれから行こうかなーと悩んでいてコレ。ミステリー好きなら外せないとどこかで見かけたので。

新薬古典文庫の亀山訳はとにかく読みやすくていいよねー。賛否両論だけど、個人的にはミステリー小説として楽しめたので良かった。
1ではラスコーリニコフの脳内駄々洩れ回とラズミーヒングダグダ回って感じ?ぐいぐい引き込まれるのほんとすごい。

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2021年08月23日

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ネタバレ

□星5
岩波文庫と比較して、まず言葉遣いが現代寄りであるため、内容に入れる点で古典新訳の優位性が個人的に凄く魅力的に映った。

□内容・感想
正直、岩波文庫の上までは読んで、放置して古典新訳でちゃんと読もう!と思って読んでいたので大筋は知っていた。
ラスコーリニコフの狂気と人間味が混じる描写は、サイコパスとはまた異なった、理解に及ぶ範囲の心情を鋭く映し出していると感じた。
正直、登場人物と話の細かな要点等をメモしているわけではないので、見逃している点も多々あると思い感想を述べられるほどではないが、古典ならではの重々しさを漸次、感じた次第。

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2020年12月15日

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はじめてのロシア文学ということで、少々難しく感じる部分もあった。そもそも海外文学に慣れていないのもある。
殺人を犯すまでが長々しく、これから何が起こるのか、何が起こっているのかわからない状態が長い。それでも、殺人を犯してからはスルスルと読めた。
続きが楽しみ

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2025年10月20日

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カラマーゾフの兄弟からの流れでよんだ
カラマーゾフの兄弟のおかげでロシアのテンションには慣れていたのでカラマーゾフよりはすんなり読めた が、 特段面白いとは感じなかった覚えがある でも面白いとゆう投稿がたくさんあるからまた読んでみようかな

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2025年09月12日

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エピローグ付きの六部からなる長編小説 第一巻(収められているのは第一部、第二部)

1865年夏当時のロシア首都サンクトペテルブルクが舞台
元大学生の青年が金貸しの老女を殺害する話

貧困と精神的な行きづまり
心気症に似た鬱的な状態で
金貸しの老女を憎むようになる

「ある考え」(殺害)を実行に移すかどうか逡巡し、重なり合う様々な偶然により犯行へと導かれる様子が主人公(ラスコーリニコフ)の心の声、セリフなどで語られる

殺害は老女だけでなく、その妹も計2人

孤独かと思いきや心配してくれる友人ラズミーヒンや、世話をしてくれるナスターシヤがそばにいて意外。

巻末に訳者亀山郁夫の読書ガイドがあり、作品誕生の経緯や当時のサンクトペテルブルクの環境、また地図で主人公ラスコの家や盗品の隠し場所まで記されていて興味深かった。

なんだかひと昔前より、だいぶ読みやすいよう解説されているのは新訳ならではないかと思う。

登場人物を記した栞が付いている(カタカナ登場人物多し)

脱落せずに読みきることができてよかった。第二巻も読む。

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2025年08月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

長大な物語を饒舌な会話の力で一気に押し切るという本作の技法は、現代のエンターテインメントにとっても参考になるだろう。読者にとっては、程よい長距離走のような読書体験であり、読後には大きな達成感が得られる。
ただし、「殺人」というテーマの是非については掘り下げがやや不十分かもしれない。ソーニャへの悔悟に関しても、まだその入口に立ったに過ぎない。

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2025年04月18日

Posted by ブクログ

ずっと読みたかった本。描写が細かくゆっくり読めば状況をイメージしやすい。平易で無理のない表現のため読みやすい。しかし人名が多くなかなか大変。メモしながら読むしかない。これからどんな展開になるのか、なぜラスコーリニコフは殺人を犯したのか、すごく気になる。3〜6章も楽しみだ
読書ガイドの細かさが光文社古典新訳文庫で買って良かったなと思った。

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2025年02月17日

Posted by ブクログ

まんがで読破シリーズで読んだ。
あっちゃんのYouTubeより視聴。
サクサク読めたから軽い感じがしたけど、小説だったら重厚感ありそう。
罪悪感を抱えながら過ごすって苦しいよなあ、、、
ソーニャみたいな懐の広い女性ってほんまにいるんかなあ

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2024年11月22日

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ドストエフスキーの歴史的名作。老女を殺害した青年の心理描写の変遷を描く。ロシア革命前夜のソドムのようなペテルブルクの様子や、そこで暮らす人々の品位水準や生活様式がよくわかる前半の描写が見事。外的要素や事実が発覚するたびに右へ左へ上へ下へ揺れ動く青年の心理はサスペンス要素が強く、いま読んでも全く飽きずにぐいぐい引き込まれる。

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2023年12月03日

Posted by ブクログ

威勢のいい会話、特に気の良い(いい人すぎてつらい) ラズミーヒンの存在が思いのほかこの作品を明るくしていて、個人的には「カラマーゾフの兄弟」よりも大分好き。犯罪前、現場、事後の嫌な感じをずっしりと追体験できる点で、無茶なことに走りかねないような状況に陥った人にぜひ読んでほしい。

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2023年08月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

古典作品と呼ばれるものがどうして読み継がれているのか、この歳にしてようやくわかった気がした。
ラスコーリニコフの苦悩、その時代に流行った思想を先鋭化しているという意味では、ロシアの帝政末期の人間しか持ち得ない苦悩なのかもしれない。けれど、普遍的な、簡単に言ってしまえば、自分という存在の価値を信じきれない人間の苦悩、がその根底にあると思った。キリスト教の思想を言語化できるほど理解をしていないので、ラスコーリニコフと宗教の関係性について深く考えられないことがとても悔しいが、ラスコーリニコフがソフィアに対して抱いていたある種の畏怖と乞いたい赦しは共感できる気がしており、罪を打ち明ける場面、自首をしにいく途中で跪く場面、エピローグでソフィアの膝に頭を預ける場面、泣けてしまった。
ロシア史とキリスト教史を学んでからもう一度読んで深く潜りたい。

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2023年08月03日

Posted by ブクログ

罪と罰と聞くと今まで何やら堅苦しい感じがして敬遠していたが、思っていたよりは簡単に読め、ハラハラしながら読む事が出来た。

ただリザヴェーダを殺すところがピークで、その後は若干眠くなった。細かい心理描写とか古典作品が好きな人は面白いんだろうけど、、、
ブリヘーリヤならレベシャートニコフやら人の名前が覚えにくいけど、登場人物とその概要が書いてあるしおりがあって助かった。

1巻ではラスコーリニコフが病気から復活する所で終わった。最終的には捕まるのか逃げ切るのか。それとも自殺エンドなのか、、、
2巻を早く読みたい

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2023年04月07日

Posted by ブクログ

罪と罰に苦手意識を持っていたけどこの訳は良くわかるし、ペテルブルグの陰鬱な雰囲気をなんとなくコミカルに描いているのでクスッと笑ってしまうところもある。ドストエフスキーで笑える自分、
成長したな、と思う反面やはり訳が素晴らしいのだなとも思う。

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2023年04月05日

Posted by ブクログ

先日の『悪霊』に続いて『罪と罰』も亀山郁夫氏の新訳で読んでみたくなり。
『罪と罰』は高校生の頃に読んだ新潮文庫の工藤精一郎訳、数年前に読んだ岩波文庫の江川卓訳に続いて3回目となります。

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2023年03月18日

Posted by ブクログ

興奮した

面白いのだ!遠い昔の少年時代に読んだときはちんぷんかんぷんだった記憶が薄らとある
途中で投げ出してしまったような気もする
国語のテストの問題文でしかない物語だった気がする

しかし今回は分かる、分かるというかちゃんと面白い
すばらしい新訳のおかげなのか、自分が人生経験を重ね渋みのある大人の男に成長を遂げたのか
もちろん後者に決まっている
ミルフィーユのように経験を重ねいやミルフィーユは甘いからこの例えは違う

主人公ラスコーリニコフはとにかくいかれている
最初からそうだったのか、なにかの罰としてそうなったのかとにかく支離滅裂だ
その支離滅裂な心理描写がとんでもなく巧みだ
とてつもい説得力だ

いかれた男の心理など経験したことないので分かるはずもないのに、それはこういう心理に違いないと思わせる

すげーなドストエフスキー!

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2023年03月02日

Posted by ブクログ

『同志少女よ敵を撃て』を読んで、久々にロシアふに触れたくなり10年以上ぶりに再読
光文社の新訳版は初めて
訳が良いせいか、この作品はこんなに読みやすくて面白いストーリー展開だったかと認識を改めた

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2022年12月19日

Posted by ブクログ

3部まとめての感想。

この文庫本は最後に訳者からのヒントみたいな解説が載っているので、満遍なく理解できた。

その上で...全編飽きることなく面白かった。
ドストエフスキーの表現だったり構成がとても面白いと思うのだけど、日本語にしても面白いのは訳者の努力だと思う。
ドストエフスキーの表現力というので言えば、ラスコーリニコフの具合の悪さや卑しい感情に対する表現が抽象的なんだけど、妙に分かる感覚が多くて、読んでるこっちまで具合悪くなった。

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2022年01月07日

Posted by ブクログ


何でもないただの学生が人を殺したらどうなるか?

一時の衝動に身を任せ、錯乱して、動揺して、その後どうなっていくのか、目が離せない

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2020年08月26日

Posted by ブクログ

ドストエフスキーは『地下室の記録』から二作目。
再び亀山郁夫さん訳。
いつか読もうと思っていたところに、本の交換会で頂いたので、早速。

一分冊目の感想としては、前出の『地下室の記録』と似たモチーフで、これがドストエフスキーの作風なのかと改めて感じた。

思弁癖が強く、プライドと自己嫌悪にさいなまれる主人公。
物語で重要な役割を果たす娼婦という職業と存在。
ナポレオン戦争勝利後になお、「ロシア」と「ヨーロッパ」の間で揺れる19世紀ロシアの知的世界という背景。

『地下室の記録』を読んだ際にも感じたが、この自己嫌悪の主人公はドストエフスキー自身だろう。
そこに天才作家の人間らしいところも見えるのだが、あまり健康的でない作風は、自分の好みとは少し違うところもある。

第二分冊以降楽しみに。

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2025年01月18日

Posted by ブクログ

全く何の話をしているのか分からないときと、わかる!!!みたいなときがあって、自分はこれを読み終えれるのか!?みたいになっていた 読み終わってから数ヶ月経ち、続きが読みたいと思うようになった

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2022年12月09日

A

購入済み

よくわからない

ラスコーリニコフは何がしたいのだろうか。
他の登場人物の感情の起伏にもついていけない。
国も時代も違うのだから仕方ないことだが。
きっと、人間に普遍なテーマがあるのだろう。
それを期待して、次の巻を読もう。

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2022年10月02日

Posted by ブクログ

『『罪と罰』」を読まない』を読んでから、読もう読もうと思っていたが、ようやっと重い腰を上げた。

ラスコにしろ、マメ父にしろ、クセが強すぎる。独り言を言いながら散歩しまくったり、やたら気絶したり。いきなり語り出したと思ったら、ドMだったり。

まだ1冊目だから序盤でこんなもんじゃこれからどうなるんだろうという心配と、それと同時にこれからさらにクセの強いキャラが出るのか楽しみでもある。

人気のあったスベが気になる。続きが楽しみ。

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2021年09月23日

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