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複雑な出生で父と母とは無縁に人生を切り開いてきた二十歳の青年アルカージー・ドルゴルーキー。誇大妄想的な夢の実現に邁進する彼の目の前に、ある日、謎だらけの父親がとつぜん現れる。いったい何者なのか。父親も許せないが、自分も許せない。そう、心は揺れ、憎悪しつつも惹かれる日々。主人公を取り巻く魅力的な「女性」と「悪人」たちが暗躍する。ドストエフスキー後期の傑作。
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Posted by ブクログ
ドストエフスキーの小説に出てくる人ってコミュ障多くない?って言ったらコミュ障多すぎるしコミュ障じゃない人はモブキャラって言われて超ワロタ 1846年『貧しき人びと』 1848年『白夜』 1860年『死の家の記録』 1861年『虐げられた人びと』 1864年『地下室の手記』 1866年『罪と罰』 1...続きを読む866年『賭博者』 1868年『白痴』 1870年『永遠の夫』 1871年『悪霊』 1875年『未成年』 1880年『カラマーゾフの兄弟』 1881年連載していた『作家の日記』が絶筆となる
いつもながらの複雑な人物相関に翻弄される。 キレイには頭に入らない。 「ロスチャイルドになる!」と宣言したあたりからは一気に読み易くなる。
ちょうど新潮文庫版を読み終わったところに新刊として出たので、確認のための再読がてら読んでみた。一人称が「ぼく」なのはよい。新潮版でいちばん違和感があったのは「わたし」の持つ冷静さや大人感。こちらの訳だと、語り手の青くさいところや激高しやすいところ、現実をよく知らないくせにわけわかんないオレオレ理論に...続きを読むとりつかれるところが生々しくてよい。これ、若いときに読んでたら共感できてるのかなぁ。。ただ、ところどころ意味不明なところがあるのが気になる(工藤訳や米川訳で確認すると別に元がおかしいわけではなさそう)。
青年アルカージーが主人公。成人前の意識の無秩序いわゆる理想が、父親との確執をもたらす。経験、周囲の人たちの考えがどのように成長させていくのか。2022.11.12
ドストエフスキー五大長編小説を、カラマーゾフの兄弟、白痴、罪と罰、悪霊、の順番で読んできて、いよいよ最後の作品。続きの2と3がいつ出るのか分かってないが、このいつも通りに複雑な人間関係を覚えていられるかやや不安だ。 四大長篇の時には選から漏れる作品、とのことで、おもしろいのかどうか心配だったが、十...続きを読む分面白い。 ヴェルシーロフの複雑そうな人格が、庶子のアルカージーには鬱陶しかったり、魅力的だったり、面倒臭い奴感満載のリアクションとなっているよう。 P35 第1部第1章7 もしもできることなら、ぼくのことはすっぱり忘れてほしい(むろん、ぼくのことを少しでも覚えていてくれていると仮定してのことだが)、
話の流れが掴みにくく読みにくいが、人々の理想や信念や思想がたくさん出てきて、それにじっくり向き合いたくなるような小説だ。 死者が出たのは驚きだったが、この出来事を通してまた登場人物たちがどう考えるのか、興味がある。 主人公アルカージーには、父と母を憎むのに十分な理由があるように思うが、そう単純には描...続きを読むかれていないことが徐々にわかってきた。憎んでもいるが愛してもいる。人間の複雑な心を深く見つめる視線を感じて好ましい。 妹のほうが落ち着いた聡明さを見せたりしていて、アルカージーのそそっかしさが目立ち、これから何をするつもりなのか心配だ。 その未熟なアルカージーの目線で話が進むため、全貌が見えていない。まだ今は細部を積み重ねていく段階で、今後いろいろなことが作用しあっていくのを予感して期待している。
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