あらすじ
酷暑のペテルブルグ。小さな部屋で鬱々と暮らす貧乏な学生のラスコーリニコフ。彼には、郷里の家族の期待がかかっていた。しかしある夕暮れ時、彼は高利貸しの老人を斧で叩き殺してしまい--。
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Posted by ブクログ
厨二病臭いなあ。と思うけれど、確かに戦争があったからこそ進化があったのであって、
血が流されたからこそ、今の時代を紡ぎだせたのだと思います。
そういう理論は後からだからこそ言える事だと思うのです。その当時にしては人殺しは人殺しだし。何人も巻き添えで死んでしまうし。
戦争が終われば英雄扱いや、日本の戦後の兵隊たちを、同じ国の人間が蔑む。極端だなあ。どっちが正しいのかはさておいて。
人が傷つくのは駄目なのはどうしてなのか。それは自分が傷つきたくないから。それ故に犠牲を肯定したいロージャは私としてはすごく共感できるし、馬鹿だなと思う。
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三島由紀夫、小林秀雄、村上春樹、平野啓一郎、…
ドストエフスキーを読んで人生が変わった、影響を受けた、と随筆などで書いている作家や著名人を今に至るまで、本当に多く見かけてきた。
時代に関わらず普遍的なメッセージがあるんだろうなぁ、とは思いつつ、これまで何度もトライしては挫折している。
まず、本筋から外れるエピソードが多い。今時のストーリーを追うものではないと分かってはいるが、それにしても話が進まない。
また、登場人物の名前が分かりにくく、同じ人が複数の呼び名で登場する。
齋藤孝氏は、登場人物の個性的なところにも注目すると良い、などと著作の中で触れていたので、今回はそういうところを含めてじっくり時間をかけて読んでいこう、と思い再トライ。普段は上下巻になっている場合、下巻を読み終わってからまとめて感想を書くが、今回は忘れないうちに、と思い現時点の感想を。
一つは、酒、そしてそれによる酩酊状態の場面が多い。ロシア人はウオトカを日常的に大量に呑み、アルコール依存が社会問題になっていると聞くが、それはここでもベースになっているのではないか。
また、上巻後半までは冗長な表現が多く、読み進めるのになかなか忍耐力が求められたが、ラスコーリニコフの書いた論文のくだりに入って、それまで感じていた「なぜラスコーリニコフが殺人を決意したのか?」というモヤモヤが晴れて、一気に引き込まれた。
下巻が楽しみだー!
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難解な小説の代名詞として語られることが多い本作だが、思ったよりもエンターテイメント成分が多く読みやすかった。後半の畳み掛けるような展開は圧巻。
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上巻はあまり思想的・哲学的なテーマは出てこない。終盤でようやく主だった登場人物が出揃って「さあ、これから」というところで切れる感じだ。下巻が非常に楽しみである。
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私が読んだのはこの出版社のものではないのですが、同じく米川正夫氏の訳されたものでした。ぜひ米川氏の訳で読んでみてください。中学生時代に読み、衝撃をうけました。
Posted by ブクログ
貧しさは人を狂わせるのか。――若き大学生ラスコーリニコフは正義を掲げ老女を殺す。だが彼の心を支配したのは理屈ではなく罪悪感だった。人を裁く資格が自分にあるのか、神はどこにいるのか。ドストエフスキーの『罪と罰』は社会の闇よりも人間の心の闇をえぐる。懺悔と赦しをめぐる物語は現代の私たちにも問う。正しさの名で他人を裁くとき私たちはラスコーリニコフにどれほど似ているのだろう。
Posted by ブクログ
これは久々に読むの疲れた...
翻訳物独特の読みにくさというか自分がカタカナの名前覚えられないのも相まってなかなか読み進められないしわかりにくいところもあった。
後半で物語がどうなるのかは楽しみ。