斎藤幸平のレビュー一覧

  • ゼロからの『資本論』

    Posted by ブクログ

    資本論おもしれーのかも!!!ってなった。
    本書はまず、資本論中の富、商品、労働と労働力と言った言葉を丁寧に解説してくれる。
    次に現在世界で起きている過労死や格差、環境破壊について、資本主義の仕組みから必然的に発生するものだとわかりやすく教えてくれる。
    そして、最後は読者へマルクスの最晩年の思想である『脱成長コミュニズム』というポスト資本主義社会を思い描ける希望を与えてくれる。

    はじめは脱成長なんて突飛な思想に感じるかもしれない。書中のあるアメリカ人文芸批評家も「資本主義の終わりを思い描くより、世界の終わりを思い描く方が簡単」と言っているくらいで、自分も完全に同意。
    けれども、その発想の貧困さ

    0
    2024年09月03日
  • コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン)

    Posted by ブクログ

    今の社会を変えたいと思うなら選挙で政権を変えることに一生懸命になるのではなく、自分たちの手の届く範囲で当事者意識をもって運動することが重要だと感じた。そのためにコモンを見直し、それを自治していくことが大切だとわかった。身近なところから社会を変えていけると希望がもてた。

    0
    2024年08月31日
  • 天才たちの未来予測図(マガジンハウス新書)

    Posted by ブクログ

    これまでの日本はそれはそれで良かった。ただ、いつまでも良い訳ではなく、最近ではそれにしがみつくことがこの国の足を大きく引っ張ってきいるとも言える。そんな状況下で過去からの流れに影響されることなく自由に研究してきた人達が目の前の問題、将来の課題に対する意見や解決策を述べている。非常に頼もしい意見ばかりだ。
    社会に役立つための研究をしている訳ではなく、自分が取り組んできた研究が社会のこういうところに役立つはずだ、という考えがとてもいい。こういう人達に任せたいと思ってしまう。
    絶対的安心がないと採用しないという日本独自の安全策に見切りをつけて、この人達の考えを試しに一度取り入れてみるという方法はない

    0
    2024年08月31日
  • ゼロからの『資本論』

    Posted by ブクログ

    マルクス「資本論」の要諦を最新のMEGA研究も交えて読み解く良書。著者の「マルクス解体」は難しくてなかなか進まないが、この本で基礎を押さえてからなら読めそう。

    0
    2024年08月13日
  • 倫理資本主義の時代

    Posted by ブクログ

    ナンシー・フレイザーの資本主義に対するヒステリックなディスりと比べ、大人な感じ。けど、結局、難しいは難しい。

    ナンシー・フレイザー → 白井聡 → 斎藤幸平 → マルクス・ガブリエル → 柄谷行人 → ナンシーへ戻るw

    「子どもをマイノリティにするな」は激しく同意。

    0
    2024年07月16日
  • 天才たちの未来予測図(マガジンハウス新書)

    Posted by ブクログ

    また読みたい。子供にも読ませたい。
    天才も平坦な道を歩んできたわけではないんだな。
    視野がかなり先まで見据えていて、深い。

    0
    2024年06月11日
  • コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン)

    Posted by ブクログ

    人新世の「資本論」の斎藤幸平、「永続敗戦論」の白井聡、岸本聡子杉並区長ら
    そうそうたるメンバーが自治を語る、コモンを語る、自律を語る。

    正直難易度が高く、頭に入らないものもあった。
    一番理解しやすかったのは藤原辰史さんの農業の自治。

    古来人間は集って狩猟、農業を営んでいた。そこに自治があった。
    種の保管、水の確保、料理。
    最小単位の集団で、自分たちで取り決めをし、少しでも全体の収穫を大きくしようとした。
    ここに国が絡むと、年貢を納めることになるが、これを金銭で納めるようにすれば
    商売の考えが生まれ、余剰金で新しいものが買える。そこにも自治ができる。
    などなど、人類の歴史に根付いた自治の話は

    0
    2024年05月23日
  • ゼロからの『資本論』

    Posted by ブクログ

    面白かったー!現代社会の身近な出来事を例に引きつつ、「資本論」やマルクス思想の意義を問い直している本。難解な名著を噛み砕いて解説していて分かりやすかったー!
    資本論=学生運動のバイブルというイメージでしたし、旧時代の象徴と思い込んでいましたが、まるで今の時代の処方箋のようにも読めるのですね。
    (※私は「資本論」自体は未読です)

    ただ、この資本論的ユートピアが、どこまで現実社会にコミットできるのかは分からない。
    表層的な理解のまま共有されたり、時の政権に利用されるのは危うい。
    それこそ歴史の例として、現実の社会主義国家の実態とか、
    岡倉天心の「アジアは一つ」の言葉だけが一人歩きし、大東亜共栄圏

    0
    2024年05月23日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

    Posted by ブクログ

    (2022/1/8)
    2020年、まだコロナ第2波くらい、オリンピック延期、という段階で書かれたアンソロジー。

    日本の知性が集結している。多くの方が参加している。

    読み始めたとき、それぞれのお名前の横に簡単な肩書しか書かれておらず、

    もう少し人物紹介すればいいのに、、、と思ったのだが、巻末にまとめて紹介されていた。

    この本は中高生向きなので、それぞれの著者を知らない可能性が高く、人物紹介が長いとかえって予断を持って読み始めてしまうので、避けたのかな、と推察。

    私は彼らの著作を結構読んでいるので、背景を知って読むとより立体的に読めた気がする。

    一つ一つのコラムにコメントをするのは野暮

    0
    2024年05月21日
  • ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた

    Posted by ブクログ

    マルクス研究者の斎藤幸平さんが現場で学ぶに年間の話。「理論の重要性を信じ、理論と実践とは対立しないからこそ、私のほうがもっと実践から学ばなければいけない」と冒頭で話していたが、現場での小さな未来への萌芽を垣間見て希望を抱き、自分や社会の中にある新しい問題点を見た。面白かった。
    新しく知った知識
    コオロギは飼料効率(与える餌と得られる量の関係)が実は高い


    気になった団体、人
    ネクストグリーン但馬
    RE-SOCIAL  鹿肉の会社
    水俣市

    0
    2024年05月02日
  • マンガでわかる! 100分de名著 マルクス「資本論」に脱成長のヒントを学ぶ

    Posted by ブクログ

    あくまで資本主義の全否定というより、資本主義の欠点をこれからどう補うのか?という建設的な観点で読み込むことができました。

    0
    2024年03月27日
  • コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン)

    Posted by ブクログ

    人新世の資本論で説かれていたことを、さらに具体的にどうやって実現していくか。それを斎藤幸平氏だけでなくさまざまなジャンルの人も語っている。

    杉並区長の岸本聡子さんの章がとてもおもしろかった。
    「共生」や「協力」「包括」「共有」といった、女性的価値で政治や選挙のやり方、組織のあり方をかえていくフェミナイゼーション、地域社会や草の根から発する市民の集合的な行動を大切にして「水平的で多様でフェミニン」なら関係を気づくことを志向することの大切さ(97ページ)とケアの視点、特にフェミナイゼーションが今年の私のキーワードになりそう。

    0
    2024年01月09日
  • ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた

    Posted by ブクログ

    人新世の資本論の著者だったとは。まだそちらは読んでいないが、この本の内容から斎藤さんには十分に興味を持てた。
    ちょっと現場に行ったくらいで全てを知ってるという顔はもちろんできないと思うが何も知らないから何も言わないは決して良いことではないと思う。
    知ったかぶりをしない、排他的にならないというのは心がけたい。

    0
    2024年01月02日
  • コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン)

    Posted by ブクログ

    資本主義による大量生産、大量消費の時代は終わりつつある。この危機を乗り越えるためのキーワードは「コモン」である。私たちも生き方を見直さなくてはならない。

    0
    2023年12月05日
  • ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた

    Posted by ブクログ

    初めてこの作者の本を読んだ。
    日本にはたくさんの問題があることに改めて気づかされた。全て解決する道はまだまだ遠い。読んでいて気持ちが暗くなるような部分もあったけれど、自分も知るというところから、一歩ずつ色々なことの理解を深めたい。自分には何ができるだろうか。この問いは生きている限り絶対に放棄したくない。そう思わされる、考えさせられる本だった。

    0
    2023年11月17日
  • コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン)

    Posted by ブクログ

    「はじめに」から続く7章と「おわりに」まで、著者それぞれの立場や専門ならではの視点から、「コモンとは?」「自治とは?」を終始問われ考えさせられるのだが、事例が分かり易いし文章も読みやすく、押し付けがましくもないのでずんずん読める。これまでモヤモヤしていたことにやっぱりおかしいものはおかしいと言おうと思えたり、具体的なヒントも満載の一冊。

    0
    2023年10月23日
  • ゼロからの『資本論』

    Posted by ブクログ

    これまでに読んだ『資本論』の解説本の中で最も分かりやすく、腑に落ちる部分が多かった。
    基本的には『人新生の「資本論」』と共通する主張と情報だが、本書の主題通り、『資本論』、そして『資本論』には収録しきれなかったマルクスの思想の終端に至るまでが解説されていて、理解がさらに深まったように思う。

    個人的には特に、
    「物質代謝としての労働」、「富とはなにか」、「労働力と労働の違い」、「物象化」についての理解が深まった。
    また、BIや福祉国家は「法学幻想」であるが故にポスト資本主義の社会体制とはなり得ないということも非常に興味深かった。

    斎藤氏やマルクスの思想、そして共産主義を批判する論調は、決まっ

    0
    2023年10月05日
  • ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた

    Posted by ブクログ

    もういい歳だし、世の中のことをちゃんと知りたいと思って手に取った。
    とても読みやすく、分かりやすかった。こういった本の中には、何となくテーマに沿って綺麗にまとめて終わりというものもあるが、この本は違った。著者の斎藤幸平さんが、自分はどう感じたかを正確にまとめてくださっていることにとても好感を持った。
    他の著書も読んでみたい!

    0
    2023年09月21日
  • 天才たちの未来予測図(マガジンハウス新書)

    Posted by ブクログ

    少子高齢化や格差社会など、明るい話題の少ない日本にも、大谷以外でこんなにも凄い人がいるのかと、少し嬉しくなる一冊。これからの日本、イヤイヤ世界をよろしくお願いします

    0
    2023年09月09日
  • 撤退論

    Posted by ブクログ

    現在のシステムの潮流でのカタストロフィの生じる前の方向転換を撤退論としている。
    コモンの再生と撤退ということで、斎藤幸平が、『資本主義から撤退して里山に行くだけでは不十分。何故ならそのままでは、資本主義が里山を含めた環境を破壊するから。』と言っていたところに納得。彼はだからこそ資本主義は止めなければならないという。当方はまだ、サステナビリティは社会という形での対応が必要と思っている。戦争、技術進化などに対応する上で、経済を止め切ることはできないと思うため。

    撤退とは、単に行くか戻るかの二者択一を意味しない。そのような二者択一を自分に迫っている世界観とは、全く異なる世界観へのパラダイムシフトを

    0
    2023年05月03日