斎藤幸平のレビュー一覧

  • マスキズム 新たな独占の時代

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    恐ろしい本です。スペースXのIPOで金融市場が今お祭り騒ぎとなっていますが、これもマスキズムの一つの現象になりますね。イーロンマスクがどういう人間で、彼のような怪物を産んだ要因は何なのか、その功罪を分かりやすくまとめられた書籍です。
    イーロンマスクがロケットとEVという巨大事業を大きなビジョンを持って、一部国家を利用しながら、独占的な地位を獲得した事業者としての能力は疑いようがないですが、コロナ禍やTwitter買収辺りからDOGEに至るまで、彼の奇行ぶりが際立ちますね。
    南アフリカのアパルトヘイト下で幼少期を過ごしたからか、白人至上主義や優生学に侵された思考で、格差と差別を助長してきた張本人

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    2026年06月12日
  • 人新世の「資本論」増補新版(集英社シリーズ・コモン)

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    恋愛病院を観る会で、箕輪さんの後輩として登場したことで斎藤さんに興味を持ち読んでみたところ、自分が知りたい分野の集大成!のような本でした。
    気候変動の今と未来、先進国とグローバルサウスの関係性や、マルクス主義の新しい解釈など知的好奇心を非常に刺激される内容でした。
    一度読み終わりましたが手元に置いてまたちょくちょく読んでいきたいと思います。
    次は黙示録に挑戦します!

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    2026年06月09日
  • 人新世の「黙示録」(集英社シリーズ・コモン)

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    前作はまだまだ理想主義的で「本当にできるかな」という違和感があった。そして、それから10年。状況は予想以上に急速に悪化している。だからこその「暗黒社会主義」というインパクトのある言葉を使っているんだと思ったが、そこまで怖いものではなかった。斎藤さんはやっぱり根が優しくて、善意ベースで社会を組み替えようとしている方なんだな。

    PPPについては個人的にも以前から強い違和感があったので、興味深く読んだ。誰にとっても不可欠な資源やサービスを、利潤追求の手段に乗せてしまう点が根本的に受け入れられない。かつては「民間のほうが効率的」という言葉に騙されてしまったけど、実際には、儲からなくても社会に不可欠だ

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    2026年06月09日
  • 人新世の「黙示録」(集英社シリーズ・コモン)

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     衝撃の前作、「人新世の資本論」から5年。

     人類に残された時間は少ない。そして人類が取れる気候対策とは?

     このあと気候変動との闘いは経済にも影響してくる。否応なく対応していかなくてはならないという意味で戦時経済に突入していく。そこには、強力に国や経済を統率する、独裁も必要になる、と予言する。

     そして世界を救うのは、暗黒全体主義、と。計画経済は上手くいかない、というのは論証済み、としながらここを切り抜けるためには、デジタルプラットフォームを国有化し富と情報の偏在をただしたうえで計画経済へ移行することが重要、とする。

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    2026年06月07日
  • 人新世の「資本論」

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    人新世における「脱成長」という視点を提供してくれたことで、マルキズムの本質への理解に一歩踏み込めた気がする。導いてくれた重要キーワードのひとつが「コモン」。実にシンプルで分かりやすいソリューション。それでも最初は正直懐疑的だった。なぜなら気候変動の根源は資本主義だけでなく戦争や侵略といった覇権主義の権化でもあるからだ。しかしよくよく考えてみるとこれはグローバルノースに偏った欲望であり、バルセロナをモデルとしたグローバルサウスとの連携に希望を見ることができた。我々のミッションは、その連携を広めていくことで良きバタフライエフェクトを作り出すことだと信じる。

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    2026年06月07日
  • 人新世の「黙示録」(集英社シリーズ・コモン)

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    ベストセラーの「人新世の資本論」では脱成長論が提唱され、いきすぎた資本主義に歯止めをかけることで、暮らしにゆとりを戻したり、気候変動を抑制する道が示されていた。

    新書で50万部以上売れるまでに社会を盛り上げたが、むしろこの5年で地球環境は超えてはならない1.5℃上昇にも達してしまい、もう取り返しのつかないフェーズにまできてしまっている。

    克服することを諦め、この厳しい状況下でどう生き延びていくかに方向転換した末、新たに提唱されたのは「暗黒社会主義」で、計画経済こそが残された道になるという。これはソ連、中国の一党独裁的な計画ではなく、GAFAなどのプラットフォームを国営化したり、国民株主制度

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    2026年06月06日
  • 人新世の「黙示録」(集英社シリーズ・コモン)

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    刺激的だ。問題意識は共有できる。環境危機とテクノファシズムの到来だ。ハイエクとの対決、マルクスの独裁論が見せ場だ。理念や視点はわかる。しかし、計画の解決がAI的なのが楽観的に感じる。

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    2026年06月03日
  • 人新世の「資本論」

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    たまたまマルクスの『資本論』に関する用語を学んだばかりだったので、そこから何がアップデートされたり、現代にそぐわなくなってきているのかなどについては理解しやすかった。

    前半の現代の危機の羅列がもう、目に痛かった。

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    2026年05月27日
  • 人新世の「資本論」増補新版(集英社シリーズ・コモン)

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    大変面白かったです。資本主義を修正するのでなく、根本から資本主義を変えて地球を環境破壊から守ろうという壮大な話です。
    マルクスの資本論をここまで分かりやすく咀嚼して、現代に甦らせられる日本人の方は他にいないんではないでしょうか。
    ただし、環境保護軽視への世界的な揺り戻しもあり、資本主義を抜本的に変えるのは生半可な事ではなく、本書で道半ばだった思想が、近著「人新世の黙示録」において続きが語られるそうです。
    現代人必読の書ですね。

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    2026年05月19日
  • 人新世の「黙示録」(集英社シリーズ・コモン)

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    斎藤幸平氏は、若き天才だと思います。斎藤氏のどの書籍も、棺桶に片足を突っ込んでいる(もしかして両足かも)老人の知性に刺激的に語りかけてくれます。本書籍は、今現在の危なかしい社会の流れに立ち、資本主義に対極する社会を、希望の工程をみさせてくれました。ポンコツな老人にならないように再読したいと思います。

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    2026年05月18日
  • 人新世の「黙示録」(集英社シリーズ・コモン)

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    「黙示録」とは新約聖書の「ヨハネの黙示録」に由来し、最終戦争(ハルマゲドン)を経て神に選ばれた者だけが楽園を得るというキリスト教終末論を指す。斎藤氏がこの言葉を現代に重ねるのは、気候危機と格差の極端な深化が、まさに「選ばれた超富裕層だけが生き延びる世界」として現実味を帯びてきたからだ。
    気候変動による資源不足が深刻化するなか、テクノリバタリアンと呼ばれるテック富豪たちはすでにそのような世界を想定し、影響力を拡大しているという。なぜ世界はこの流れを止められないのか。斎藤氏はその根本原因を「ハイエクの呪縛」に見出す。
    ハイエクやフリードマンが主導した新自由主義思想は、「市場の自由こそが個人の自由を

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    2026年05月13日
  • 人新世の「資本論」

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    ネタバレ

    『人新世』は、「SDGsですら資本主義の延長線上に過ぎず、本質的解決にならない」という非常に挑戦的な本だった。特にジェヴォンズのパラドックスを使った環境政策批判は説得力があった。

    一方で、後半の脱成長コミュニズムは理想としては面白いが、労働時間短縮やワークシェアの実装部分はかなり疑問が残った。個人的には、AIやベーシックインカムを活用しないと現実的には難しいように感じた。

    環境問題を「資本主義そのもの」から問い直したい人にはかなり刺激的な一冊。

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    2026年05月11日
  • 血肉となる読書 なぜ読むことだけが人生を変えるのか

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    「本棚ビオトープ」

    なに、その素敵ワード。

    本は読むものじゃなくて、
    “育てるもの”だった。

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    ✾血肉となる読書 なぜ読むことだけが人生を変えるのか
    ✾能楽師安田登/上智大学教授小川公代/経済思想家斎藤幸平/ナビゲート100分de名著プロデューサー秋満吉彦
    ✾あさま社

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    名著は、そのまま読むとむずかしい。

    でも、読み方には“コツ”がある。

    ・本は「自分への手紙」だと思って読む
    ・“異物”を飲み込むように読む
    ・柱リーディング

    読み方ひとつで、
    本はちゃんと応えてくれる。

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    特に心に残ったのは、
    古代ギリシャ語「タウマゼイン」。

    =驚き

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    2026年05月02日
  • 人新世の「黙示録」(集英社シリーズ・コモン)

    購入済み

    非常に良い。

    非常に良いが、夢も希望もない。まあ、人生なんてそんなものだから良いのだが。世界、社会に対する分析は鋭い。未来に対する提言も正しいと思う。読むべきだ、しかし勧める気にはならない。世界、社会の不都合な事実、真実を直視しないまま、生きるのもまた人生だからだ。私は成るようにしか成らん、と言う諦観とともにこの本を読了した。

    #タメになる #ダーク

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    2026年04月14日
  • ゼロからの『資本論』

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    マルクスの資本論にも挑戦したくなった。

    労働力は商品としてパッケージングされている。

    資本主義の問題点や課題を挙げているが、(これはマルクスの資本論でも批評があるが)じゃあどうするのかは労働者が考えなくてはいけなそう。

    どうすればいいかは5,6章に書かれているみたい。

    自由投資主義は初めて聞いたが、政策によって民意に方向をつけるという面で面白い。

    ドイツは学費無料なんだ、いいなあ

    今感じていることを投影してのめり込んでしまいそうな怖さがあった。マルクスが将来の社会像を具体的に描かなかったことに対して、当時もしくは現在の社会を投影してそれをベースに構想してしまうという問題点を挙げてい

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    2026年04月07日
  • ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた

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    リハックでは「こじらせ系」といじられているけれど、本当に心が優しい人だと思う。現場を見ること、当事者の話を聞くこと、めちゃ大事だ。発電所、見に行ってみたいな

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    2026年04月04日
  • 人新世の「資本論」

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    一事が万事偏った書き振り

    トウモロコシのエタノールは一単位のエネルギーを使って、一単位のエネルギーしか得られないなら、まったく意味がない。脱炭素社会に移行していく場合、エネルギー収支比の高い化石燃料は手放し、再生可能 エネルギーに切り替えていくしかない。そうなれば、エネルギー収支比の低下によって、 経済成長は困難になる。 人間が長時間、働く必要性が出てくる。 当然、労働時間の短縮にもブレーキがかかり、生産の減速にもつな がる。二酸化炭素排出量を削減するための生産の減速を、私たちは受け入れるしかない。 (本書より抜粋)

    こんな社会に住みたいか? 俺は嫌だね。

    古代の奴隷には、生存保障があっ

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    2026年03月27日
  • 人新世の「資本論」

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    エコバッグを持っても、マイボトルを持っても、SDGsを唱えても環境破壊は止まらない
    負担を外部に押し付けつつ生産の加速を止めない資本主義を変えない限り、地球は破壊へと進む

    労働者が長時間働いてもそれによって得をするのは資本家のみ

    技術革新は環境問題を解決しない

    資本主義は希少性に価値を見出すため、本来の使用価値が高いにもかかわらず手に入れることができない人がいる商品が生じる

    一 使用価値経済への転換
    ニ 労働時間の短縮
    三 画一的な分業の廃止
    四 生産過程の民主化
    五 エッセンシャルワークの重視

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    2026年03月18日
  • ゼロからの『資本論』

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    資本主義は地球からコモンを掠奪し、それを商品として価値を付けて金を稼ぐ。
    最近、経済的合理性だけを追い求めてはいけないと心から思う。

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    2026年02月15日
  • ゼロからの『資本論』

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    資本論=マルクス=社会主義=中国ソ連などと拒否反応を示す人ももしかしたらいるかもしれないが、作者は中国やソ連をいいと言ってるわけではない。
    終わりのない価値増殖ゲーム、長時間労働が蔓延するカラクリ、より安くと圧力をかける資本主義、分業が労働者を無力化する、労働が苦痛になる原因
    など面白い話があり、社会を理解する一助にもなるかも。
    後半のコミュニズムの話はしっくりこなかった部分もあるがそれも含めてみんなで考えていこうということだと理解した。

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    2026年02月02日