斎藤幸平のレビュー一覧

  • 血肉となる読書 なぜ読むことだけが人生を変えるのか

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    あまりに多くの気づきを与えてくれた。これこそが読書から得られるもので、ネットサーフィンではこの体験は得難いだろう。
    あとがきでの思いの丈は、読み進めながら私も同様に感じていた。今、2026年夏時点、正直とても怖い。日本でも戦争が起こりそうな、嫌な予感がする。20年前、私がまだ10代だった頃は、こんな肌感覚はなかった。
    考える力を手放さないこと。そのためには読書で他者の感覚思想を知り、共存の道を探ることだ。

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    2026年08月02日
  • 血肉となる読書 なぜ読むことだけが人生を変えるのか

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    個人的には読書本が好きである。100分で名著はコロナ禍の斎藤幸平氏より見始めたが、今もハマっている。本書の著者の会も全て視聴はしているが、本書は著者の舞台裏を知る面白さもあった。それぞれの著者の読書法は役に立つものであったが、小川氏の「読書の90%はしんどいから始まる」には素直に納得した。これからも血肉になる読書を続けたい。

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    2026年07月30日
  • 人新世の「黙示録」(集英社シリーズ・コモン)

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    星6つです。前著「人新世の資本論」よりもダークな世界観を醸し出していますが、更に深刻さを増す気候変動危機とテック覇権主義を前に、暗黒社会主義なる思想を提唱しています。
    言葉こそインパクトはありますが、前著で提唱された脱成長コミュニズムの延長線上で、国家の役割期待も包含されていますが、そこまで荒唐無稽な発想ではないという印象です。ニューヨーク州始め、グローバルノースでも社会主義の萌芽は各所に見られる所ですし。
    ちなみに、暗黒という言葉は、最近話題のカーティス・ヤーヴィンらの暗黒啓蒙思想のインスパイアだと思われますが、斎藤さんは民主主義を守ることをまず第一義に考えている事で彼らとは違います。
    来る

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    2026年07月29日
  • 人新世の「資本論」増補新版(集英社シリーズ・コモン)

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    資本主義は囲い込みによる「希少化」、負荷の「外部化」を駆動力として拡大している。故に、外部化の先を失った現代において、その限界を迎えているという指摘がおもしろい。
    例えば、インドが人口増にも関わらず経済が思うように伸びないのは、外部化の先がないことを一つの要因としているのではないかと感じた。

    読みながら、
    「核融合が実現して、半無限で潤沢なエネルギーがコモン化した場合は、社会は野蛮に陥らずソフトランディングできるのではないか」
    と考えていたが、
    「資本主義を社会OSとする限り、必ず資本家による囲い込みが発生する。そのため、核融合もコモン化に至ることは困難」
    という反論を受けそうだなぁと考える

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    2026年07月25日
  • 血肉となる読書 なぜ読むことだけが人生を変えるのか

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    読書について考え直せる、とってもいい本に出会えました。

    本を読んだ後は、内容や感想を誰かに話したり、自分の言葉で整理したりすることがとても大切。ただ読むだけではなく、アウトプットすることで初めてその本が自分の「血肉」になっていくのだと感じた。

    正直、本を一冊読み終えてもイマイチよく分からなかったという感想しか出てこない時もある。そんな時は、本書で取り上げられていた「ネガティヴ・ケイパビリティ」という考え方のように、すぐには理解できないことを受け入れ、それを考え続けることに意味があるのだと感じた。そうすれば、別の本を読んだ時やある経験をした時に、それまで分からなかったことがふと腑に落ちる瞬間

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    2026年07月08日
  • 血肉となる読書 なぜ読むことだけが人生を変えるのか

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    本の読み方そのものを見つめ直すきっかけになった、お薦めの一冊です。
    斎藤幸平さん、小川公代さん、安田登さんが、それぞれの本への向き合い方や人生の糧となった本を紹介しています。

    特に印象に残ったのは「柱リーディング」という考え方。10年先の自分を育てるために、人生の柱となる本を時間をかけてじっくり読むという発想です。

    これまでの私は「読み終えること」が目標でしたが、一冊を何カ月、あるいは一年かけて味わう読書もあっていいのだと気づかされました。

    気軽に物語を楽しむ読書も大切にしながら、自分の思想や価値観を深める読書も取り入れていきたいと思います。

    「冊数を積み重ねる読書」から「人生を積み重

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    2026年07月07日
  • 血肉となる読書 なぜ読むことだけが人生を変えるのか

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    エンタメとして現代小説ばかり読んでおり、学びになる本も読むべきではないかと悩んでいたところ、本書に出会いました。
    難解な本に挑戦する意義や古典の面白さが伝わってきて、とても興味を持ちました。特に安田登さんのパートが印象的で、関連書籍を読んでみたいと思います。

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    2026年07月07日
  • ゼロからの『資本論』

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    斎藤さんの書籍は本当に分かりやすいですね。
    難解なマルクスの資本論を、現代に照らしてきちんと甦らせてくれています。マルクスが道半ばだった、資本主義の次なるシステムの話まで実例踏まえて示唆に富む内容でした。
    若者を中心に米国で左派が支持拡大している様ですが、斎藤さんの書籍を通じて、日本でもボトムアップでこういった動きが進めば良いと切に思います。

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    2026年07月05日
  • 人新世の「黙示録」(集英社シリーズ・コモン)

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    イーロンマスクが、AIやロボットの急速の進化を前にして、近い将来、お金が時代遅れになると宣言した。
    もはや不足と言うものはなくなる。欲しいものは何でも手に入れられるようになるだろう。仕事をする事は任意になり、趣味でゲームをしたり、家庭菜園を楽しんだりするのと変わらなくなる。夢のような純白な世界である。
    寒アルトマンの予測、多くの商品の価格は最終的に劇的に低下している。高級品や本質的に限られた資源、例えば土地の価格については劇的に高騰する可能性がある。土屋水、食料やエネルギーを意味する。
    限られた資源を超富裕層たちが独占する未来がすぐそこに迫っている。未来は暗い、世界の終わりを前にしたファシズム

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    2026年06月22日
  • 人新世の「黙示録」(集英社シリーズ・コモン)

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    紛争解決・平和構築分野で仕事をしてきて、嫌でも感じるグローバル・サウスの痛み、苦しみ、そして気候変動に翻弄される現実。その全てを言語化し、資本主義と結びつけながら問題を的確に指摘していた点にまず共感と感動。自分は未来に対して悲観的すぎるのか?と人と話して思うことがあったが、「もうすでに破局に入っている」という認識を持っている識者がいたことに安心すら感じた。その上で、どうこの気候変動とテクノ資本主義、ファシズムによる社会秩序の崩壊をアップデートされた社会主義の考え方で乗り越えるかを論じる。具体的に共感できる政策や方向性も多く、つい本に書き込みしながら読み進めた。市場に任せっぱなしにするのではなく

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    2026年06月19日
  • テクノ封建制 デジタル空間の領主たちが私たち農奴を支配する とんでもなく醜くて、不公平な経済の話。(集英社シリーズ・コモン)

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    テクノ封建制というタイトルに興味をそそられて読んでみた。
    そのような見方で今世の中で起きているニュースを見ると、いくらか腑に落ちるところがあった。
    現在が資本主義の転換点であるのかは後の歴史家でないとわからないが、私にはモノの見方お金の流れを教えてくれる良書であった。

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    2026年06月16日
  • マスキズム 新たな独占の時代

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    恐ろしい本です。スペースXのIPOで金融市場が今お祭り騒ぎとなっていますが、これもマスキズムの一つの現象になりますね。イーロンマスクがどういう人間で、彼のような怪物を産んだ要因は何なのか、その功罪を分かりやすくまとめられた書籍です。
    イーロンマスクがロケットとEVという巨大事業を大きなビジョンを持って、一部国家を利用しながら、独占的な地位を獲得した事業者としての能力は疑いようがないですが、コロナ禍やTwitter買収辺りからDOGEに至るまで、彼の奇行ぶりが際立ちますね。
    南アフリカのアパルトヘイト下で幼少期を過ごしたからか、白人至上主義や優生学に侵された思考で、格差と差別を助長してきた張本人

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    2026年06月12日
  • 人新世の「資本論」増補新版(集英社シリーズ・コモン)

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    恋愛病院を観る会で、箕輪さんの後輩として登場したことで斎藤さんに興味を持ち読んでみたところ、自分が知りたい分野の集大成!のような本でした。
    気候変動の今と未来、先進国とグローバルサウスの関係性や、マルクス主義の新しい解釈など知的好奇心を非常に刺激される内容でした。
    一度読み終わりましたが手元に置いてまたちょくちょく読んでいきたいと思います。
    次は黙示録に挑戦します!

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    2026年06月09日
  • 人新世の「黙示録」(集英社シリーズ・コモン)

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    前作はまだまだ理想主義的で「本当にできるかな」という違和感があった。そして、それから10年。状況は予想以上に急速に悪化している。だからこその「暗黒社会主義」というインパクトのある言葉を使っているんだと思ったが、そこまで怖いものではなかった。斎藤さんはやっぱり根が優しくて、善意ベースで社会を組み替えようとしている方なんだな。

    PPPについては個人的にも以前から強い違和感があったので、興味深く読んだ。誰にとっても不可欠な資源やサービスを、利潤追求の手段に乗せてしまう点が根本的に受け入れられない。かつては「民間のほうが効率的」という言葉に騙されてしまったけど、実際には、儲からなくても社会に不可欠だ

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    2026年06月09日
  • 人新世の「黙示録」(集英社シリーズ・コモン)

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     衝撃の前作、「人新世の資本論」から5年。

     人類に残された時間は少ない。そして人類が取れる気候対策とは?

     このあと気候変動との闘いは経済にも影響してくる。否応なく対応していかなくてはならないという意味で戦時経済に突入していく。そこには、強力に国や経済を統率する、独裁も必要になる、と予言する。

     そして世界を救うのは、暗黒全体主義、と。計画経済は上手くいかない、というのは論証済み、としながらここを切り抜けるためには、デジタルプラットフォームを国有化し富と情報の偏在をただしたうえで計画経済へ移行することが重要、とする。

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    2026年06月07日
  • 人新世の「資本論」

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    人新世における「脱成長」という視点を提供してくれたことで、マルキズムの本質への理解に一歩踏み込めた気がする。導いてくれた重要キーワードのひとつが「コモン」。実にシンプルで分かりやすいソリューション。それでも最初は正直懐疑的だった。なぜなら気候変動の根源は資本主義だけでなく戦争や侵略といった覇権主義の権化でもあるからだ。しかしよくよく考えてみるとこれはグローバルノースに偏った欲望であり、バルセロナをモデルとしたグローバルサウスとの連携に希望を見ることができた。我々のミッションは、その連携を広めていくことで良きバタフライエフェクトを作り出すことだと信じる。

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    2026年06月07日
  • 人新世の「黙示録」(集英社シリーズ・コモン)

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    ベストセラーの「人新世の資本論」では脱成長論が提唱され、いきすぎた資本主義に歯止めをかけることで、暮らしにゆとりを戻したり、気候変動を抑制する道が示されていた。

    新書で50万部以上売れるまでに社会を盛り上げたが、むしろこの5年で地球環境は超えてはならない1.5℃上昇にも達してしまい、もう取り返しのつかないフェーズにまできてしまっている。

    克服することを諦め、この厳しい状況下でどう生き延びていくかに方向転換した末、新たに提唱されたのは「暗黒社会主義」で、計画経済こそが残された道になるという。これはソ連、中国の一党独裁的な計画ではなく、GAFAなどのプラットフォームを国営化したり、国民株主制度

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    2026年06月06日
  • 人新世の「資本論」

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    たまたまマルクスの『資本論』に関する用語を学んだばかりだったので、そこから何がアップデートされたり、現代にそぐわなくなってきているのかなどについては理解しやすかった。

    前半の現代の危機の羅列がもう、目に痛かった。

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    2026年05月27日
  • 人新世の「資本論」増補新版(集英社シリーズ・コモン)

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    大変面白かったです。資本主義を修正するのでなく、根本から資本主義を変えて地球を環境破壊から守ろうという壮大な話です。
    マルクスの資本論をここまで分かりやすく咀嚼して、現代に甦らせられる日本人の方は他にいないんではないでしょうか。
    ただし、環境保護軽視への世界的な揺り戻しもあり、資本主義を抜本的に変えるのは生半可な事ではなく、本書で道半ばだった思想が、近著「人新世の黙示録」において続きが語られるそうです。
    現代人必読の書ですね。

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    2026年05月19日
  • 人新世の「黙示録」(集英社シリーズ・コモン)

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    斎藤幸平氏は、若き天才だと思います。斎藤氏のどの書籍も、棺桶に片足を突っ込んでいる(もしかして両足かも)老人の知性に刺激的に語りかけてくれます。本書籍は、今現在の危なかしい社会の流れに立ち、資本主義に対極する社会を、希望の工程をみさせてくれました。ポンコツな老人にならないように再読したいと思います。

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    2026年05月18日