斎藤幸平のレビュー一覧

  • ゼロからの『資本論』

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    “マンガでわかる! 100分de名著 マルクス「資本論」に脱成長のヒントを学ぶ”を先に読んでしまったので、その捕捉として読むのにちょうど良かった。

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    2024年12月08日
  • コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン)

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    地元に根強く残る金物屋さんや喫茶店の見方が180℃変わった。自治の意義・当事者意識をもって身近な所からでも(だからこそ)実践していくことの大切さを学んだ。

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    2024年11月28日
  • ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた

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    仕事に関する本以外はほぼ小説しか読まない私が、推しが心に響いたと紹介していたので読んでみた。推しの紹介でない限り自分からは読まない本だったので世界が広がる。

    自分がいかに無知…というよりも無関心だったかを知る本だった。そして、無知より無関心の方が罪深い。
    特に洋服のリサイクルの話、外国人労働者の話は、自分が恥ずかしくなった。
    最近、編み物にハマっている。少し奮発して買った毛糸で時間をかけて編んだ服は簡単には捨てられない。リサイクルすれば良いではなく、リサイクルしないことこそが気候変動に良いのだという話に納得。

    小説のようなエンタメ性ではなく、知的好奇心をくすぐる読書も楽しい、そして世界を広

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    2024年11月24日
  • マンガでわかる! 100分de名著 マルクス「資本論」に脱成長のヒントを学ぶ

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    自分が知りたかったことは概ね理解できて良かったのだが、最終的な答えには辿り着けずモヤモヤしてしまった。
    現代社会に当てはめながら資本論を理解するにはわかりやすく良い本だと思う。

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    2024年11月23日
  • マンガでわかる! 100分de名著 マルクス「資本論」に脱成長のヒントを学ぶ

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    今の働き方に満足できていないなら、この本を読んでみる価値があると思います。テーマが大きいため、すべてを一気に変えることは難しいかもしれませんが、小さなことから変えていくことで、豊かさを感じることができるはずです。私にとって、この本は現在取り組んでいる管理組合の活動に前向きに臨むきっかけとなり、「ありがとう」と言われたことが大きな喜びになりました。

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    2024年11月13日
  • 人新世の「資本論」

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    産業革命以降、資本主義による「生産性」の追求を行うことで急速な経済発展を実現した一方で、地球環境に対しては大きな負荷をかけてきた。現在、各地で異常気象が叫ばれる中、このまま資本主義による「生産性」の追求が続くと、いずれ地球環境は取り返しのつかない危機的状況に陥ってしまう。この状況を打破すべく、資本主義からの脱却を目指す「脱成長コミュニズム」の構築を筆者は提唱する。

    これからの時代、つまり人新世では経済成長という目先の利益に捉われず、持続可能な社会を構築していくべきだという主張にとても賛同できました。

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    2024年11月08日
  • 倫理資本主義の時代

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    日本向けに書かれたという本書は「倫理資本主義」というコンセプトについてガブリエル氏が安易な言葉で解説しています。倫理資本主義とは、一言でいえば経済的価値と道徳的価値のリカップリング、ということです。まず「リ(再)」とついていることからわかるように、近代になってデカップリングされていた2つの価値を再びつなげよう、というメッセージがあります。また経済学的に言えば、公害などの外部不経済と呼ばれるものをいかに減らすか、またプラスの外部経済(例:教育や研究開発など社会全体に染み出る効果)をいかに増やすか、も倫理資本主義のエッセンスと理解しました。

    また生活の質と経済学をリカップリングすることも可能だ、

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    2024年11月07日
  • ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた

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    著者は、資本主義が生み出す貧困や環境破壊に対する怒りがあり、それ以外のジェンダーや人種差別などの問題と複雑に絡み合っている、こうした社会問題を学ぼうというのが現場へ出かけた経緯であると言う。
    自然環境、水道、電力などの社会的インフラ、教育、文化などを社会的共通資本として、脱商品化すること、傷ついた人が心を癒やすことのできる社会を目指して何かをしたいという考えに共感した。頑張っていこうとする人と共に歩く共事者でありたいと思う。

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    2024年10月24日
  • ゼロからの『資本論』

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    社会主義というとソ連や中国などの共産主義をのことをイメージしがちである。しかし、晩年のマルクスによると市民が自分たちで自然などの財産(コモン)を管理し、共有していく、コミュニズムこそが資本主義にかわる社会主義だというのだ。世界は地球というコモンを共有している共同体だと言える。みんなでルールを決めて経済活動を制限しながら、人々が「豊かさ」を感じられる社会になってほしい。

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    2024年10月17日
  • 倫理資本主義の時代

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    新書のレベルじゃないですね。難しかった。倫理的事実というスタート地点自体どうなんだろうという疑問は消えない。新実在論をきちんと理解すればもう少し分かるのだろうな。ウィルバーもそうだったけど,哲学を現実世界に応用するときに感じる違和感って何なんでしょうね?
    CPOとか子どもの参政権とか思考実験はアメリカっぽい。

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    2024年10月03日
  • マルクス解体 プロメテウスの夢とその先

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    生産力主義的、ヨーロッパ中心主義的な思想家として認識されがちなマルクスの印象をひっくり返そうとする研究。
    著者は一個上なんだけど、マルクスの研究者としてヨーロッパで出版した本がその後日本語で出版されるという流れに畏怖の念を抱くな。
    資本論が未完に終わってしまったこともあり、マルクスの環境に関する考え方が見落とされている。しかし、晩年のマルクスは自然科学についての研究に熱心に取り組んでいたことがMEGAと呼ばれるマルクス・エンゲルス全集からわかる。マルクスの分析の範囲は社会の領域に限定されず、人間と自然の物質代謝にも及んでいる。
    2部はマルクス主義とエコロジーに関する文献レビュー的な。
    人新世と

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    2024年09月30日
  • 撤退論

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    何人もの人が論を挙げてくれているのだが、詰まるところは最後の平川さんのいうところが、今の自分にはスッとハマるように思う。本の最初で編者の内田さんが、一つの論を読み終わったらすぐ次に行かないで浸って欲しいというようなことを書いていたが、そしてその通りにやってみようとはしたのだが、生来の性格なのか、なかなか難しかった。
    最後の平川さんの論に準じるなら、こういう「性格」と思っているようなことでもシフトすることはできるのだろう。

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    2024年09月10日
  • 天才たちの未来予測図(マガジンハウス新書)

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    天才 4人のインタビューの内容を載せた本

    成田さん
    自分の興味関心が正義
    子供が砂場に行って飽きるまで 砂でお城を作って終わると壊して帰ってくるくらいの感じ
    結局 あれが最強

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    2024年08月26日
  • コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン)

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    とても素敵な本。「自治」の実際が語られていて,なんか,やる気が出るような来ます。著者によっては,少し難解な部分もあるのですが…。

    最後の斎藤幸平さんの「「自治」の力を耕す〈コモン〉の現場」より,今の教育現場にも通じる話を引用します。

    …労働問題に取り組むNPO法人POSSEの代表である今野晴貴さんは,次のように指摘します。
     ブラック企業問題が解決しない原因は,労働法が存在しないからではない。むちゃくちゃな働かせ方を取りしまう法律自体は日本にもある。あるけれども,労働組合が弱体化した日本では,企業のほうが圧倒的に強く,労働者には力がない。そのせいで,法律の運用が形骸化し,「違法労働」がまか

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    2024年08月23日
  • マンガでわかる! 100分de名著 マルクス「資本論」に脱成長のヒントを学ぶ

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    マルクスの資本論は難しいが、入門書として読みやすかった。
    漫画が気になるところで終わっていたため、エピローグがあれば良かったと思う。

    社会の生産性が上がっても、全然生活は豊かになっていない。
    労働時間を短くして、自分の時間が得られるように、自分の仕事のやり方を見直したい。

    以下、備忘録。

    労働者には2つの自由がある。
    特別余剰価値、相対余剰価値とは。
    資本主義の下では、労働は構想と実行に分離され、さらに実行は細分化される。
    細分化された労働は、労働者からやり甲斐を奪う。

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    2024年08月18日
  • コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン)

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    「当事者意識を持つこと」の重要性を実感しました。
    「自治」というテーマのもと、様々な分野における「自治」のあり方について論じられていました。
    特に、現代社会における「上から」の改革の限界を指摘し、真の社会変革は、一人ひとりが「当事者」となることから始まることを強調していました。

    この著書における「市民科学」の例は、この「当事者意識」の重要性を感じられます。専門家だけに任せるのではなく、市民自身が社会問題の解決に向けて積極的に行動を起こす「市民科学」の動きは、従来の「上からの」改革ではカバーしきれない問題に取り組む、新しい可能性を感じられました。
    p125~武器としての市民科学を (木村あや)

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    2024年08月15日
  • 倫理資本主義の時代

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    第1章 「倫理」「資本主義」「社会」を定義する。
    P.43 倫理資本主義とは、倫理と資本主義を融合されられると言う考え方の。道徳的に正しい行動から利益を得ることは可能であり、またそうあるべきである。

    第2章 入れ子構造の危機
    p.60 自由という価値は個人にかかわるものであり、また個人を形成する。しかし個人は、自らが属する社会的形式が選択の余地を提供しないかぎり自由にはなれない。私たちが近代の自由社会を評価するなは、常に社会的形成の一部にある個人により多くの選択肢を生み出すからだ。

    第3章 経済学の危機
    p.92 何らかの方法で資本主義と自由民主主義を排除し、環境社会主義その他の柔道の低い

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    2024年08月12日
  • ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた

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    装丁とタイトルから得る印象で、一旦は読むのをやめようと思ったこともあったのだけれど、今回通読してみて、特に後書きは結構硬質の社会学というような本だったように思う。
    一見良いように思えるやり方が、よくない影響よくない結果をもたらしてしまう事例をいくつも現場で時には実践しながら考察しているのだが一つ一つのテーマが、目にしたこと耳にしたことはあっても見なかったもの目を背けていたもの、そして言葉は聞いたことがあっても内容を知らなかったものなので、さて、これらを知った自分が何をできるのか?著者はいろいろな言葉と知識で示してくれているように思えるが、まだまだ腑に落として自分の衝動として思えていないためなの

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    2024年08月08日
  • 倫理資本主義の時代

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    一般読者向けに出来るだけ平易に書いたと断りを入れているが、やはり哲学者の書いたもの、かなり難解である。ビジネスに倫理が必須であるとは年来の小生の主張であるが、それを敷衍してくれる論文と言える。ただ、世の中は善人ばかりで成り立っているわけではなく、古典派経済学が陥っているのと同じ論法ではないかと思われて、その実現性に懸念を覚える。斉藤幸平氏の主張と同様に、社会に一石を投ずるものに育つことを期待したい。

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    2024年08月05日
  • ゼロからの『資本論』

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    マルクスの『資本論』産業革命とセットの歴史用語でしかなかったが現代の資本主義社会の閉塞感から再び脚光を浴びている。
    労働にだけ縛られず、お金に縛られず、価値観変えるにはやはり自らが動いて社会に参加しないとならない。

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    2024年07月01日