斎藤幸平のレビュー一覧

  • 人新世の「資本論」

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    約4年前に読んだので、記憶は曖昧ですが....

    マルクスの『資本論』について、近年新しい解釈がなされているとして、その解釈をもとにグローバルサイスや気候変動の問題について警鐘を鳴らす一冊。経済学の中では賛否が分かれるらしいけど、自分はとても勉強になったかな。マルスクの『資本論』って「剰余価値」とかいわゆる「金儲け」の理論を言語化した本と思ってたけど、社会を俯瞰して分析・考察していて、やっぱ昔の学者ってすごいなと思った。
    表紙とタイトルの割に、砕いた文章でわかり易く書かれているので、興味のある方はぜひあまり構えずに読んでほしい。

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    2026年01月10日
  • テクノ封建制 デジタル空間の領主たちが私たち農奴を支配する とんでもなく醜くて、不公平な経済の話。(集英社シリーズ・コモン)

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    なるほど、我々は気づかぬうちにデジタル植民地におけるクラウド農奴となってしまったのかと、慄然とする内容でした。

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    2025年11月22日
  • 人新世の「資本論」

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    話題になっていた本を読んでみようとのことで、読んだ本。
    正直、経済やマルクス主義についての本であると思い、さらに言えば「脱成長」は理想論すぎると思っていたのであまり期待していなかったが、気候変動に端を発し、そこから資本主義経済への分析、民主主義のあり方など、政治システムも絡んだ論理展開は、読んでいて非常に興味深かった。
    また、マルクスの資本論を読んだことがないので、資本主義についての分析に初めて触れることができたという点からも、この本を読んで良かったと思う。

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    2025年10月20日
  • ゼロからの『資本論』

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    面白かった。
    私の今の世の中に対するモヤモヤ感を表してくれている内容だった。
    もう余力が無いのに経済発展と言うばかりの政治家や、ここ10年で増えた貧困、モノを売るために時間を費やしていた面白く無い仕事が多かった前職など。この本に一つの答えがある。
    今の世の中に限界を感じている人は読んでみて欲しい。

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    2025年10月05日
  • 人新世の「資本論」

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    経済成長と、環境保護ひいては文明の存続との両立がいかに不可能か、そしてコミュニズムに基づく脱成長という解決策を述べている。類似の書籍と一線を画すのは、マルクスの理論を終始ベースとしているために論展開が明確で納得しやすいこと。また、脱成長についても「どうせ無理だよな」と思わせない説得力がある。

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    2025年10月01日
  • マルクス解体 プロメテウスの夢とその先

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    斉藤さんの本は初めて。
    素晴らしく前向きで論の運び方がどこかミステリ風で非常に興味深い知的刺激を得られました。
    全て読み終わったあと、マルクス解体というタイトルにグッときた。
    細かく精読すると問題はいくつかありそうだが資本主義のオルタナティブを思考することは続けていきたい。
    富という概念を再認識させられる。
    読書が持つ力は様々あるが、その本を読んだ後世界の捉え方に新たな道筋を与えてくれる、それが一番の力です。

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    2025年08月19日
  • テクノ封建制 デジタル空間の領主たちが私たち農奴を支配する とんでもなく醜くて、不公平な経済の話。(集英社シリーズ・コモン)

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    ネタバレ

    おっそろしく気の滅入る本。読んだりやめたり。再開は3章から。ようやく何とか読み切ったが、この革命に向けた万国のプロレタリアート蜂起せよは本家に比べると迫力が今一つに感じられる。
    言ってること、起きてることにはかなり広く見方に同意できるんだけど。

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    2026年01月22日
  • テクノ封建制 デジタル空間の領主たちが私たち農奴を支配する とんでもなく醜くて、不公平な経済の話。(集英社シリーズ・コモン)

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    搾取の主導的な形態を時代の変遷に沿って、《封建制/領地/農奴/地代(レント)として差し出さねばならない生産物》、《資本主義/生産手段/労働者/利潤として巻き上げられる価値》、《テクノ封建制/クラウド領地/クラウド農奴/クラウド地代(レント)として差し出さねばならない個人情報》と描いてみせる。そして、テクノ封建制においては、クラウド領主であるGAFAMなどのプラットフォーム企業が、従来型の企業(資本家)を封臣とし、彼らが労働者から搾取した利潤からクラウド地代を吸い上げる。また人々は、デジタル空間で興味関心欲望を操作され、クラウド領主に無償で個人情報やコンテンツを差し出し続け、そこから抜け出すこと

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    2025年07月20日
  • ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた

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    ネタバレ

    哲学者の斎藤幸平氏の本。
    普段机に向かって仕事をしてる中、様々な社会問題に関する連載で現場を見に行く機会が与えられ…とのこと。

    私達は殆どのことを、現場や実情を知らずに(または真偽さえ分からず)SNSなどで無責任に論じ、他者を批判し、正義を振りかざす。胡散臭く知ったような事を論じている時に「はて、本当にそうなのか?」とふと考える。

    この本は幾つかの社会問題について、著者が現場に赴いたり、実践してみたりしたフィールドワークの記録です。
    例えば、福島の原発のこと。水俣病のこと、ウーバーの配達のこと、プラスチックゴミのこと。
    様々な社会問題は、表面的にはニュースや学校で習う。「大変だね」「解決し

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    2025年06月29日
  • テクノ封建制 デジタル空間の領主たちが私たち農奴を支配する とんでもなく醜くて、不公平な経済の話。(集英社シリーズ・コモン)

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    予想通り面白かった。後半の近未来の箇所は今ひとつよく分からない。金融緩和が駄目なことはよく分かった。

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    2025年06月09日
  • 人新世の「資本論」

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    とても腹落ちする内容だった。
    特に現代の自由主義経済的資本主義については、肌で感じている行き詰まり感を論理的に説明してありスッキリした。

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    2025年06月09日
  • 人新世の「資本論」

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    ネタバレ

    読んでもう1年半くらい経つが、読んだ当初から物事の考え方の土台になっている本。携帯の中のコバルトを採掘する仕事の低賃金さ(日本円にして1日あたり1円程度だったかな?)などを含む外部化の話はショックだった。グリーンエコノミーの話でも同じ。EV自体がco2を排出しなくてもそのサプライチェーン(部品加工、輸送、インフラ整備)でガンガンにco2を排出している。それは他国に外部化されているかもしれない。これを知って、メーカーって分業化が進んでるから怖いなと思った。
    また社会構造について、資本主義でも社会主義でもない共同化社会を提案していた。確かに、自分の使うものは自分たちで調達・整備した方がいい気がする

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    2025年05月03日
  • 人新世の「資本論」

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    気候問題や経済についてのものの見方を変えてくれた本。ただ筆者の頭脳が高度すぎて真剣に読まないと理解できないので、気楽に読むことはできない。読みごたえはすごい。

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    2025年05月01日
  • ゼロからの『資本論』

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    ネタバレ

    これは良書。読むべき一冊です。
    以下引用
    生活に必要な財(住居、公園)やサービス(教育、医療、公共交通機関)が無償でアクセスできるようになれば、なるほど、脱商品化は進んでいきます。これらの財やサービスは、必要とする人に対して、市場で貨幣を使うことなく、直接に医療や教育といった形で現物給付されるわけです。
    現物給付の結果、私たちは、貨幣を手に入れるために働く必要が弱まります。福祉国家は、もちろん資本主義国家です。けれども、脱商品化によって、物象化の力にブレーキをかけているのがわかるでしょう。  

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    2025年02月17日
  • ゼロからの『資本論』

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    改めて資本主義を理解したかったので読んでみた。資本主義は資本の増殖が基本にあり、私たちはいつの間にかその流れに組み込まれていると再認識。
    労働力という商品を売り、再生産するために商品を買うという終わりのない一連の流れにどう立ち向かうかまで示してくれてるのはとても良かった。

    また、資本主義社会における2つの自由が印象的だった。一つは強制労働といったことがないことの自由、もう一つは生産手段が持たないことによる自由。後者は自由によって、文句は言うけど結局会社の言いなりであり、リストラされないためにも労働者がより勤勉に働くという構造がとても皮肉だなと思った。むしろ働くほど効率化されて、自分の首を絞め

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    2025年01月13日
  • ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた

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    今年もよろしくお願いします。

    「人新世の資本論」の著者であり、思想研究の
    学者でもある斉藤氏の体験エッセイです。

    その内容はもちろん遊びではなく、ウーバーワ
    ーカーになったり、昆虫食や培養肉の研究を見
    に行ったりと、とにかく「現場」を訪れて「体
    験」しています。

    「当事者でもない人間が物見遊山的に行って何
    が分かるのだ」と言ってしまうと思考停止に陥
    ります。

    「当事者」ではないものの「事を共有する」と
    いうユルい関わりに根差した「共有者」という
    立場でもいいので、関わりを持つということは
    大切なのだと知る一冊です。

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    2025年01月03日
  • ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた

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    ウーバーイーツ、テレワーク、タテカン、あつ森、男性メイク、電力、昆虫食、脱プラスチック、培養肉、エコファッション、水俣病、震災、アイヌ、、

    私にとっても「気になる」ことがいくつも取り上げられていて興味深く読みました。

    「傷ついた人が心を癒すことのできる社会」を作るためにできることは何かを考える、貴重な機会になりました。

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    2024年12月19日
  • ゼロからの『資本論』

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    マルクスの資本論を読み直す、という企画の本です。

    「なんだ社会主義化」「いくら資本主義が現代社会
    に行き過ぎて格差や気候変動を引き起こしている
    と言っても、社会主義は今さらないよ」

    と、感じる人がほとんどでしょう。

    しかし書籍として世に出ている資本論は非常に
    難解であるし、マルクス自身もその後様々な
    研究を続けていて、社会主義とは異なる理想の
    社会を見出したことが近年判明しています。

    その理想の社会をキーとして、資本論を学び直す
    のが本書のキモです。

    理想の社会の内容の是非は別として、資本論で
    語られている資本主義の暴走は現代社会におい
    ては全く違和感がないことは理解できると思います

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    2024年10月06日
  • 倫理資本主義の時代

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    経済活動は、他者に不利益を押し付けるのではなく、他者の問題の解決策を生み出すことで利益を得るべきだというのが道徳律。マイナス面ももちろんあったが、コロナ禍でワクチンを開発した製薬会社が巨大な利益を得たのは確かに好例だ。問題解決という資本主義の機能は、その道徳的正当性に依拠している。
    私たちが協力するのは、なんらかのアイデンティティを共有しているためではなく、それぞれが異なるから、という考え方はつい見過ごしがちだけれど、今一度確認しておきたいことだ。

    持続可能性は経済活動の制約要因ではなく、地球上で生存と繁栄を続ける唯一の方法が経済成長という概念を放棄することだと考えるのは誤りだ、という記述は

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    2024年09月27日
  • ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた

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    一つ一つの記事も興味深いが、「あとがきに代えて」が特によい。思想家が現場を訪れて思うところ述べ、今後の自身のあり方を語るという構成から、大江健三郎の『ヒロシマノート』を思い出してしまったが、作家である大江の高揚感とは対称的に、研究者として現場に関わることへの様々な視点からの自戒ぶりが印象的だった。それにしても話を上手にまとめるものだなぁ、と思った。

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    2024年09月20日