斎藤幸平のレビュー一覧

  • ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    哲学者の斎藤幸平氏の本。
    普段机に向かって仕事をしてる中、様々な社会問題に関する連載で現場を見に行く機会が与えられ…とのこと。

    私達は殆どのことを、現場や実情を知らずに(または真偽さえ分からず)SNSなどで無責任に論じ、他者を批判し、正義を振りかざす。胡散臭く知ったような事を論じている時に「はて、本当にそうなのか?」とふと考える。

    この本は幾つかの社会問題について、著者が現場に赴いたり、実践してみたりしたフィールドワークの記録です。
    例えば、福島の原発のこと。水俣病のこと、ウーバーの配達のこと、プラスチックゴミのこと。
    様々な社会問題は、表面的にはニュースや学校で習う。「大変だね」「解決し

    0
    2025年06月29日
  • テクノ封建制 デジタル空間の領主たちが私たち農奴を支配する とんでもなく醜くて、不公平な経済の話。(集英社シリーズ・コモン)

    Posted by ブクログ

    予想通り面白かった。後半の近未来の箇所は今ひとつよく分からない。金融緩和が駄目なことはよく分かった。

    0
    2025年06月09日
  • 人新世の「資本論」

    Posted by ブクログ

    とても腹落ちする内容だった。
    特に現代の自由主義経済的資本主義については、肌で感じている行き詰まり感を論理的に説明してありスッキリした。

    0
    2025年06月09日
  • 人新世の「資本論」

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読んでもう1年半くらい経つが、読んだ当初から物事の考え方の土台になっている本。携帯の中のコバルトを採掘する仕事の低賃金さ(日本円にして1日あたり1円程度だったかな?)などを含む外部化の話はショックだった。グリーンエコノミーの話でも同じ。EV自体がco2を排出しなくてもそのサプライチェーン(部品加工、輸送、インフラ整備)でガンガンにco2を排出している。それは他国に外部化されているかもしれない。これを知って、メーカーって分業化が進んでるから怖いなと思った。
    また社会構造について、資本主義でも社会主義でもない共同化社会を提案していた。確かに、自分の使うものは自分たちで調達・整備した方がいい気がする

    0
    2025年05月03日
  • 人新世の「資本論」

    Posted by ブクログ

    気候問題や経済についてのものの見方を変えてくれた本。ただ筆者の頭脳が高度すぎて真剣に読まないと理解できないので、気楽に読むことはできない。読みごたえはすごい。

    0
    2025年05月01日
  • 人新世の「資本論」

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    素晴らしかった!斎藤さん超ファンになった!以下、抜粋

    無限の経済成長を目指すグリーンニューディールに対してはこう言うしかない。「絶滅への道は善意で敷き詰められている」

    ヴァーツラフシュミル「継続的な物質的成長は不可能。脱物質化…より少ない資源でより多くのことを請け合うが、、も。この制約を取り除くことはできない」
    この指摘通りサービス部門への経済の移行が問題を解決するわけではない。余暇のカーボンフットプリントは全体の25%をも占めるといわれる。
    現実にはロボット化でサーバーの製造や稼働に膨大なエネルギーと資源が消費される。

    先進国が膨大なエネルギーを使ってさらなる経済成長を求めることは明ら

    0
    2025年02月27日
  • ゼロからの『資本論』

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    これは良書。読むべき一冊です。
    以下引用
    生活に必要な財(住居、公園)やサービス(教育、医療、公共交通機関)が無償でアクセスできるようになれば、なるほど、脱商品化は進んでいきます。これらの財やサービスは、必要とする人に対して、市場で貨幣を使うことなく、直接に医療や教育といった形で現物給付されるわけです。
    現物給付の結果、私たちは、貨幣を手に入れるために働く必要が弱まります。福祉国家は、もちろん資本主義国家です。けれども、脱商品化によって、物象化の力にブレーキをかけているのがわかるでしょう。  

    0
    2025年02月17日
  • ゼロからの『資本論』

    Posted by ブクログ

    改めて資本主義を理解したかったので読んでみた。資本主義は資本の増殖が基本にあり、私たちはいつの間にかその流れに組み込まれていると再認識。
    労働力という商品を売り、再生産するために商品を買うという終わりのない一連の流れにどう立ち向かうかまで示してくれてるのはとても良かった。

    また、資本主義社会における2つの自由が印象的だった。一つは強制労働といったことがないことの自由、もう一つは生産手段が持たないことによる自由。後者は自由によって、文句は言うけど結局会社の言いなりであり、リストラされないためにも労働者がより勤勉に働くという構造がとても皮肉だなと思った。むしろ働くほど効率化されて、自分の首を絞め

    0
    2025年01月13日
  • ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた

    Posted by ブクログ

    今年もよろしくお願いします。

    「人新世の資本論」の著者であり、思想研究の
    学者でもある斉藤氏の体験エッセイです。

    その内容はもちろん遊びではなく、ウーバーワ
    ーカーになったり、昆虫食や培養肉の研究を見
    に行ったりと、とにかく「現場」を訪れて「体
    験」しています。

    「当事者でもない人間が物見遊山的に行って何
    が分かるのだ」と言ってしまうと思考停止に陥
    ります。

    「当事者」ではないものの「事を共有する」と
    いうユルい関わりに根差した「共有者」という
    立場でもいいので、関わりを持つということは
    大切なのだと知る一冊です。

    0
    2025年01月03日
  • ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた

    Posted by ブクログ

    ウーバーイーツ、テレワーク、タテカン、あつ森、男性メイク、電力、昆虫食、脱プラスチック、培養肉、エコファッション、水俣病、震災、アイヌ、、

    私にとっても「気になる」ことがいくつも取り上げられていて興味深く読みました。

    「傷ついた人が心を癒すことのできる社会」を作るためにできることは何かを考える、貴重な機会になりました。

    0
    2024年12月19日
  • ゼロからの『資本論』

    Posted by ブクログ

    マルクスの資本論を読み直す、という企画の本です。

    「なんだ社会主義化」「いくら資本主義が現代社会
    に行き過ぎて格差や気候変動を引き起こしている
    と言っても、社会主義は今さらないよ」

    と、感じる人がほとんどでしょう。

    しかし書籍として世に出ている資本論は非常に
    難解であるし、マルクス自身もその後様々な
    研究を続けていて、社会主義とは異なる理想の
    社会を見出したことが近年判明しています。

    その理想の社会をキーとして、資本論を学び直す
    のが本書のキモです。

    理想の社会の内容の是非は別として、資本論で
    語られている資本主義の暴走は現代社会におい
    ては全く違和感がないことは理解できると思います

    0
    2024年10月06日
  • 倫理資本主義の時代

    Posted by ブクログ

    経済活動は、他者に不利益を押し付けるのではなく、他者の問題の解決策を生み出すことで利益を得るべきだというのが道徳律。マイナス面ももちろんあったが、コロナ禍でワクチンを開発した製薬会社が巨大な利益を得たのは確かに好例だ。問題解決という資本主義の機能は、その道徳的正当性に依拠している。
    私たちが協力するのは、なんらかのアイデンティティを共有しているためではなく、それぞれが異なるから、という考え方はつい見過ごしがちだけれど、今一度確認しておきたいことだ。

    持続可能性は経済活動の制約要因ではなく、地球上で生存と繁栄を続ける唯一の方法が経済成長という概念を放棄することだと考えるのは誤りだ、という記述は

    0
    2024年09月27日
  • ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた

    Posted by ブクログ

    一つ一つの記事も興味深いが、「あとがきに代えて」が特によい。思想家が現場を訪れて思うところ述べ、今後の自身のあり方を語るという構成から、大江健三郎の『ヒロシマノート』を思い出してしまったが、作家である大江の高揚感とは対称的に、研究者として現場に関わることへの様々な視点からの自戒ぶりが印象的だった。それにしても話を上手にまとめるものだなぁ、と思った。

    0
    2024年09月20日
  • ゼロからの『資本論』

    Posted by ブクログ

    資本論おもしれーのかも!!!ってなった。
    本書はまず、資本論中の富、商品、労働と労働力と言った言葉を丁寧に解説してくれる。
    次に現在世界で起きている過労死や格差、環境破壊について、資本主義の仕組みから必然的に発生するものだとわかりやすく教えてくれる。
    そして、最後は読者へマルクスの最晩年の思想である『脱成長コミュニズム』というポスト資本主義社会を思い描ける希望を与えてくれる。

    はじめは脱成長なんて突飛な思想に感じるかもしれない。書中のあるアメリカ人文芸批評家も「資本主義の終わりを思い描くより、世界の終わりを思い描く方が簡単」と言っているくらいで、自分も完全に同意。
    けれども、その発想の貧困さ

    0
    2024年09月03日
  • コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン)

    Posted by ブクログ

    今の社会を変えたいと思うなら選挙で政権を変えることに一生懸命になるのではなく、自分たちの手の届く範囲で当事者意識をもって運動することが重要だと感じた。そのためにコモンを見直し、それを自治していくことが大切だとわかった。身近なところから社会を変えていけると希望がもてた。

    0
    2024年08月31日
  • 天才たちの未来予測図(マガジンハウス新書)

    Posted by ブクログ

    これまでの日本はそれはそれで良かった。ただ、いつまでも良い訳ではなく、最近ではそれにしがみつくことがこの国の足を大きく引っ張ってきいるとも言える。そんな状況下で過去からの流れに影響されることなく自由に研究してきた人達が目の前の問題、将来の課題に対する意見や解決策を述べている。非常に頼もしい意見ばかりだ。
    社会に役立つための研究をしている訳ではなく、自分が取り組んできた研究が社会のこういうところに役立つはずだ、という考えがとてもいい。こういう人達に任せたいと思ってしまう。
    絶対的安心がないと採用しないという日本独自の安全策に見切りをつけて、この人達の考えを試しに一度取り入れてみるという方法はない

    0
    2024年08月31日
  • ゼロからの『資本論』

    Posted by ブクログ

    マルクス「資本論」の要諦を最新のMEGA研究も交えて読み解く良書。著者の「マルクス解体」は難しくてなかなか進まないが、この本で基礎を押さえてからなら読めそう。

    0
    2024年08月13日
  • 倫理資本主義の時代

    Posted by ブクログ

    ナンシー・フレイザーの資本主義に対するヒステリックなディスりと比べ、大人な感じ。けど、結局、難しいは難しい。

    ナンシー・フレイザー → 白井聡 → 斎藤幸平 → マルクス・ガブリエル → 柄谷行人 → ナンシーへ戻るw

    「子どもをマイノリティにするな」は激しく同意。

    0
    2024年07月16日
  • 天才たちの未来予測図(マガジンハウス新書)

    Posted by ブクログ

    また読みたい。子供にも読ませたい。
    天才も平坦な道を歩んできたわけではないんだな。
    視野がかなり先まで見据えていて、深い。

    0
    2024年06月11日
  • コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン)

    Posted by ブクログ

    人新世の「資本論」の斎藤幸平、「永続敗戦論」の白井聡、岸本聡子杉並区長ら
    そうそうたるメンバーが自治を語る、コモンを語る、自律を語る。

    正直難易度が高く、頭に入らないものもあった。
    一番理解しやすかったのは藤原辰史さんの農業の自治。

    古来人間は集って狩猟、農業を営んでいた。そこに自治があった。
    種の保管、水の確保、料理。
    最小単位の集団で、自分たちで取り決めをし、少しでも全体の収穫を大きくしようとした。
    ここに国が絡むと、年貢を納めることになるが、これを金銭で納めるようにすれば
    商売の考えが生まれ、余剰金で新しいものが買える。そこにも自治ができる。
    などなど、人類の歴史に根付いた自治の話は

    0
    2024年05月23日