斎藤幸平のレビュー一覧

  • 天才たちの未来予測図(マガジンハウス新書)

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    各分野の天才たちの視点が
    新鮮。詰め合わせの魅力はあるが
    表層の指摘で終わっ感があるのと
    一冊にまとめた、キュレーション効果が無かったのが残念。

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    2025年08月12日
  • 天才たちの未来予測図(マガジンハウス新書)

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    ネタバレ

    天才の視点を学びたく購入も、難しく理解できない点も多かった。さすが目先の数年先の未来ではなく100年とかそういう単位の見ているだけあるなと、本書がどうこうというよりも、自身がこういった本を理解できるようになりたいと思えた。

    個人的には
    一つ目、日本の教育の格差遅れ、変わらぬ選挙制度。「出る杭は打たれる」ではなく、「出過ぎた杭は打たれない」世の中になるべきと私自身も感じた。
    二つ目の環境問題ー絶滅危惧種の話、電気自動車のリチウムイオン電池が単なる負担の所在を転々とさせているに過ぎないというのは納得。

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    2025年08月07日
  • コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン)

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    流し読み。当事者として正しい情報と相互対話を通して自律して生きていくことは大事だよね、という。理想としてはそうだけど。

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    2025年07月30日
  • テクノ封建制 デジタル空間の領主たちが私たち農奴を支配する とんでもなく醜くて、不公平な経済の話。(集英社シリーズ・コモン)

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    前作は娘のために書いた本だったが今回は無き父親との対話的な話。ギリシャ神話の例えとかよく出て読みにくい…

    GAFAMに無償でデータを提供し続け、各 CEO達の莫大な富形成に知らずのうちに加担させられる現代の愚民達をクラウド農奴としかつての封建制に例えるのはまぁよくある話だけど、GAFAM批判し過ぎな気もする。それなりの恩恵を受けてるし…そう思う時点でテクノ封建制にやられているのかもしれないが…ちょっと思想が左よりすぎるかな。

    自由を手に入れるために何を諦めるのか、本当の自由とは?とみんな思いつつこの資本主義社会の中でなんとか生きていく折り合いを見つけないといけない訳で…映画マトリックスの引

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    2025年07月12日
  • テクノ封建制 デジタル空間の領主たちが私たち農奴を支配する とんでもなく醜くて、不公平な経済の話。(集英社シリーズ・コモン)

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    難しい。扱っている課題の解決が難しいという点もあれば、この本を読むための前提知識が必要であるという点もまた難しいと感じました。私には筆者の父の求めた社会民主主義についての理解が肌感覚としてないし、組合のない労働環境に違和感もなく、狂ったように暴走しているウォール街の話もつい最近まで全く縁のない、知る由もない世界でした。
    ただ、社会人になった頃からインターネットが普及し、人類が新たな自由を得るような話がいくつも流行ったけれど、その結果がこんなにも息苦しい社会なのかという実感はあります。

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    2025年06月14日
  • 人新世の「資本論」

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    環境も資本主義のせいでおかしくなるということを学んだ。また、水を使ったエネルギー開発をしていれば今の時代は訪れていなかった。

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    2025年04月29日
  • コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン)

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    不登校の男の子と古着屋の店長の話から、「小さくてバラバラな店が町に無数にあるからこそ、システムからこぼれおちる差異にあふれた人たちの問題に関与しうる」という部分がとてもグッときた。

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    2025年04月11日
  • 超人計画インフィニティ

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    この著者の本を初めて読んだが、読み始めは、町田康かと思った。読み進めると大分違うというか、町田康よりよほど常識的であった。

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    2025年04月05日
  • テクノ封建制 デジタル空間の領主たちが私たち農奴を支配する とんでもなく醜くて、不公平な経済の話。(集英社シリーズ・コモン)

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    少し実感とは異なっていたので、言い過ぎかなーというのが第1感であった。たしかにGAFAMのプラットフォームにのり、個人の様々な情報がデータ化され、アルゴリズムが全てを回していく事実はある。
    でも一方で、それが分かっているからSNSに乗ってくる広告はまともに見たことないし、さらにいくらスマホが必需品とはいえ24時間のうち使ってるのは数時間だろう。本書に書いてある世界…クラウド農奴は一面から見れば存在するが、その農奴は全てをクラウド資本に捧げているわけではない。
    ただ、いまのクラウド領主が本質的には何も生産していないというのはひたすら同意。ザッカーバーグもベゾスも最初は想いがあってビジネスを立ち上

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    2025年03月22日
  • マンガでわかる! 100分de名著 マルクス「資本論」に脱成長のヒントを学ぶ

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    マルクスの「資本論」を少しでもつかむために読んだ。マンガでわかるというもののマンガは少ないが、難解な概念を分かりやすく書いてあり、とても参考になった。

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    2025年03月19日
  • 人新世の「資本論」

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    今思えば脱成長なんて無理だと思う。
    大学生までの人が読んでいるのが良いがこの思想を大学出たあとも続けるのには現実はそれに即してはいないだろう。
    この人の思想は現実には即さない。地に足がついていない。マルクスと同じように。だが、マルクスと同じように社会批判は的を得てはいる。
    しかし、それに代替する提案が現実的に不可能なのである。

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    2025年02月23日
  • 撤退論

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    衰退する日本をいかに撤退させるかについて、多様な論者たちが論じる一冊。
    サンクコスト、責任追及、同調圧力・・・撤退判断を妨げる要因はいくらでもあるが、どこで撤退の決断に踏み切るのか。
    最後の論者である平川氏の「撤退とは、行くか戻るかの二者択一ではなく、パラダイムシフトなのだ」というメッセージが一番ささった。

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    2025年02月10日
  • 倫理資本主義の時代

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    倫理と経済は再び同期できるというストーリー。最後に、
    1企業はCPOという倫理責任者とともに倫理研究部門を設置し、利益と倫理の同時に達成すべき点を開発せよ
    2子どもに参政権を与えよ
    3欲望をコントロールせよ
    4AIそれ自体はインテリジェンスにはならない 
    などの提言がある。

    特に 子どもに参政権を は深く納得した。倫理セクターは今後少しずつ導入されると思うが、哲学が実学として教育されてから時が経てばと思わなくもないので5〜10年ほど変わるだろう。

    フィロソフィーマーケティングなどとマーケティングオリエンティッドの安い理論に陥らないことを願う。

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    2025年01月26日
  • マルクス解体 プロメテウスの夢とその先

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    内容をあまり理解できていないが、脱成長を考えるべきという意見には賛成。ただ、具体的に何ができるか、特に個人や営利企業に何ができるかまだイメージがわかない。

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    2025年01月11日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    コロナ下で思う事はそれぞれの人に沢山あったなと思い出させる本。
    エッセンシャルワーカーありがとうとメディアで流しつつ、近づくなと差別する。大事といいながら低収入を改善しようとしない。ありがとうと言っておけばこき使っていいと思ってるよね。これからは少子化でエッセンシャルワーカーがますます減ってくる。その際にどうするのかな。

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    2025年01月11日
  • 倫理資本主義の時代

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    『日本にはCPO(最高哲学責任者)たるべき人材が限りなく不足している』がこの著作を日本向けに書き下ろした唯一の理由でないことを祈る。

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    2025年01月10日
  • ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた

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    人新世の資本論の著者と知らずに読んだ。この新書を読んでみようと思った。アイヌの施設も知らなかったので機会を見つけて訪問したい

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    2024年11月24日
  • ゼロからの『資本論』

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    マルクスの資本論からスタート。資本主義の文脈で見た物象化。100年前のケインズの予想は外れ、資本主義が進んでも就労時間は減るばかりかあまつさえ増えている。別の著者の本でもあったが、この本でも資本主義であるかぎり労働者は搾取される構造になっている旨が説明されている。お金持ちは色々サービスを外注するが、本人は何もできない不自由な存在。

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    2024年11月22日
  • マルクス解体 プロメテウスの夢とその先

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    マルクスのノートから読み込み、マルクス経済学を現代に当て嵌めて考察する第一線のマルクス研究者である斎藤幸平氏。一般向けとは少し線を引いた学究的内容だが、同氏の学者としての本気(恐らく、そのほんの一部分だが)を垣間見るような読書だった。

    地球は有限である。だから我々は競争する。競争するためのルールは概ね、資本主義でいこうという事になった。共産主義という選択肢もあったが、一国では成し遂げられぬ概念であり、結局、共産主義は、資本主義と競争する事になる。また、共産主義は、こうした有限性に対し、人口抑制の論理を内在化している。資本主義は、資本家のエゴによって有限性を無視して暴走し易い。勝手な解釈だが、

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    2024年11月11日
  • 倫理資本主義の時代

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    「哲学界のロックスター」と言われ、来日講演したりEテレの番組にも出演したりしたことのある新進気鋭の天才哲学者である著者が、初の日本書き下ろしを出版したということで2024年の夏休み図書として購入。

    本書は3部構成となっており、第1部ではまず、「倫理」「資本主義」「社会」について、あえて経済的側面から定義するところから論考が展開される。そしてそれらの定義や概念に基づき、資本主義のインフラを使って道徳的に正しい行動から経済的利益を生み出し、社会を大きく改善することができる、またはそうすべきだと冒頭で筆者は述べている。
    かつてミルトン・フリードマンが主張した「企業の目的は利益追求である」から、「企

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    2024年10月06日