斎藤幸平のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
社会問題は日々変わっていくもの、変わってはいけないもの(風化してはいけないもの)の二面がある。
特にこのエッセイは、コロナ化に連載していたゆえに、少し昔の話に思えるものもあったので、もっと早くに手に取るべきでした。
とはいえ、何年経っても社会全体で考えるべき問題も多数とりあげられており興味深かった。
何よりも作者の研究者(私は取材者として置き換えて読んだ)としての姿勢に強く共感した。
当事者の苦悩や状況は、短期間のの取材やインタビューで理解できるわけがない。
そこを謙虚にうけとめつつ、それでも発信していくことの意味を感じた。
私自身も「想像力欠乏症」にならないよう、見聞きし、体験し、あらゆ -
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Posted by ブクログ
息子へ
本の前半は、環境破壊による終末論者のネガティブ論理が書かれていて楽しくなかったが、後半にかけて、資本主義に変わるソリューションを述べているところは良かった。
幾つかの学びを残す。
‐行き過ぎたエコロジー論から始まったが最終的には、脱成長のコミュニズムを資本主義を解決するソリューションと訴える。ソーシャルイノベーション研修に通じる論点であり興味深かった。簡単ではないが、どこかで、いつの日か、解決できるかもしれない。
‐マルクス資本論を深堀りして研究。資本論のあとにマルクスが訴えていたことを解釈したところに論点のキーがある。
‐共産主義の失敗から、世界的にマルクス主義が毛嫌いされて -
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Posted by ブクログ
土地を媒介とした地主と小作人の関係=封建制をプラットフォーム上に商品やサービスを提供する供給者とそれらを購入することで手数料を支払う需要者の関係の類似性をテクノ封建制と呼ぶ分析評価は興味深い。
またそのテクノ封建制がポスト資本主義として産業革命以降、生産手段の独占所有と労働力の剰余価値の搾取から発達した資本主義とステージの変容が生じたことの指摘はその分析からも説得力はある。
リーマンショックに端を発する金融システムを維持するという大義名分から資本主義が金融中心の資本主義に変容していく過程から更にコロナ禍での生活者救済の大義名分から巨大な金融緩和が世界を覆っていることでインフレが進行した(国によ -
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Posted by ブクログ
本書は都市化や大量消費、化石燃料利用が進むことで、気候変動など地球の危機に陥っている「人新世」という時代を背景に、資本主義の限界を解いている本です。
私自身、ファストファッション大好き。不自由のない暮らしをしつつ大量消費と身近でいるなか、危機感を煽られ最後まで読みました。しかし、この地球の危機を救うための「脱成長コミュニズム」の提案については理解しきれなかったり、十分納得できない部分がありました。
後半の脱成長に関しては、最近読んだ『働かない勇気』を思い出しました。そちらでは「ベーシックインカム」を脱成長の一つの解決方法として挙げられていましたが、本書ではお金を分配するというより、ベーシック -
Posted by ブクログ
イタリア人の先生が本著の英語版を紹介していて読んでみることにした。前半はそうそう、そのとおりよね、と概ね共感する内容である。行き過ぎた資本主義の枠内であれこれやっても根本解決にはならない。
ただ、後半から終わりにかけての脱成長コミュニズムが唯一の解決策だというところについては、マルクスがそれを目指していたというのは勉強にはなるが実際にそれが現代の社会で実現できるイメージを持てず、その副作用について両面的に検討されているようなものではなかったのでまだしばらく思想の分断は続くんだろうな、という読後感が残ってしまった。
ただ、日本の地方に残るコミュニティも消えつつある今、この世界をなんとかしないとい -
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Posted by ブクログ
マルコスの「資本主義」で見過ごされていた「ポスト資本主義」を再考すべきだと言う。それはパンデミック、戦争、気候危機などの慢性的緊急事態の時代から強い国家が要請される現代。これを放置すれば国家の力が強まってファシズムや全体主義となっていく、と予測。格差や搾取、戦争や暴力、植民地支配や奴隷制などの問題に向き合い、国家の暴走に抗いながら自由や平等の可能性を必死に考えるべきで、それから生まれる知恵と想像力から学ぶことが求められる、と言う。正に自国での政治不満が他国への侵略で国民の目を誤魔化し、暴走化し始めた。特にロシア、イスラエルなど自国強化主義・ファシズム化へと動き始めたことは、今後米国、中国などの