斎藤幸平のレビュー一覧
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この本は、さまざまな観点から興味深く読むことができた。
まず、イーロン・マスクという人物の面白さと恐ろしさである。子どものように無邪気で好奇心旺盛、全能感にあふれ、まるで「超合金ロボットの操縦席に座る少年」のように、ゲーム感覚で社会システムそのものを自分の考えにフィットするよう変えていこうとする。彼の企業であるテスラやスペースX、そして旧TwitterのXの従業員は、まるで疲れを知らない子どもが遊ぶように仕事に没頭する彼に振り回され、疲弊していく。
第二次トランプ政権では、政府効率化省(DOGE)の事実上のトップとして、政府を「巨大で愚鈍な機械」と見立て、官僚や職員をその機械の動きを阻害する「 -
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今の世界に当然としてある資本主義を否定する本に始めて出会いました。自己啓発本をよく読みますが、その中は今の資本主義に対してどう生きるかが書かれていることが多かと感じます。(もちろん全ての本ではありませんけども)その大前提を覆す本は衝撃でした。
読み終わって感じたことはコモンを尊重する世界が人のありかただと感じます。いまの欠乏の根本は資本主義のシステムにあることは確かであり、理想とする世界であると感じました。
しかし、見えざる手で動いている閉ざされた回路で回っている今のシステムに対してどのように変えていくかが課題だと感じます。そう言う自分も、ぽんっとコモンの世の中に入れたらすごい幸せだと感じます -
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星6つです。前著「人新世の資本論」よりもダークな世界観を醸し出していますが、更に深刻さを増す気候変動危機とテック覇権主義を前に、暗黒社会主義なる思想を提唱しています。
言葉こそインパクトはありますが、前著で提唱された脱成長コミュニズムの延長線上で、国家の役割期待も包含されていますが、そこまで荒唐無稽な発想ではないという印象です。ニューヨーク州始め、グローバルノースでも社会主義の萌芽は各所に見られる所ですし。
ちなみに、暗黒という言葉は、最近話題のカーティス・ヤーヴィンらの暗黒啓蒙思想のインスパイアだと思われますが、斎藤さんは民主主義を守ることをまず第一義に考えている事で彼らとは違います。
来る -
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資本主義は囲い込みによる「希少化」、負荷の「外部化」を駆動力として拡大している。故に、外部化の先を失った現代において、その限界を迎えているという指摘がおもしろい。
例えば、インドが人口増にも関わらず経済が思うように伸びないのは、外部化の先がないことを一つの要因としているのではないかと感じた。
読みながら、
「核融合が実現して、半無限で潤沢なエネルギーがコモン化した場合は、社会は野蛮に陥らずソフトランディングできるのではないか」
と考えていたが、
「資本主義を社会OSとする限り、必ず資本家による囲い込みが発生する。そのため、核融合もコモン化に至ることは困難」
という反論を受けそうだなぁと考える -
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気候崩壊が起点。
テクノファシズム、GAFAM、MAGAと話は動き、
著者は暗黒社会主義を主張する。
この段階ではわけがわからない。
そこで著者は説明を始める。
計画経済は失敗するとハイエクは看破したと。
情報量が足りず、遅く、計画経済はうまくいかなと。
市場経済にかなわないと。
私もそう思ってる。
しかし、市場経済はブルジョアジー独裁を生む。
資本によって経済が牛耳られる。これも事実。
マルクスはそれを見て、プロレタリアート独裁がよい、という。
民主主義とは言ってない。
そこで出てくるのが「パリ・コミューン」1871年の市民革命自治体。
さらにコロンビアのペドロ大統領の取り組み。エクアドル -
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読書について考え直せる、とってもいい本に出会えました。
本を読んだ後は、内容や感想を誰かに話したり、自分の言葉で整理したりすることがとても大切。ただ読むだけではなく、アウトプットすることで初めてその本が自分の「血肉」になっていくのだと感じた。
正直、本を一冊読み終えてもイマイチよく分からなかったという感想しか出てこない時もある。そんな時は、本書で取り上げられていた「ネガティヴ・ケイパビリティ」という考え方のように、すぐには理解できないことを受け入れ、それを考え続けることに意味があるのだと感じた。そうすれば、別の本を読んだ時やある経験をした時に、それまで分からなかったことがふと腑に落ちる瞬間 -
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本の読み方そのものを見つめ直すきっかけになった、お薦めの一冊です。
斎藤幸平さん、小川公代さん、安田登さんが、それぞれの本への向き合い方や人生の糧となった本を紹介しています。
特に印象に残ったのは「柱リーディング」という考え方。10年先の自分を育てるために、人生の柱となる本を時間をかけてじっくり読むという発想です。
これまでの私は「読み終えること」が目標でしたが、一冊を何カ月、あるいは一年かけて味わう読書もあっていいのだと気づかされました。
気軽に物語を楽しむ読書も大切にしながら、自分の思想や価値観を深める読書も取り入れていきたいと思います。
「冊数を積み重ねる読書」から「人生を積み重 -
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イーロンマスクが、AIやロボットの急速の進化を前にして、近い将来、お金が時代遅れになると宣言した。
もはや不足と言うものはなくなる。欲しいものは何でも手に入れられるようになるだろう。仕事をする事は任意になり、趣味でゲームをしたり、家庭菜園を楽しんだりするのと変わらなくなる。夢のような純白な世界である。
寒アルトマンの予測、多くの商品の価格は最終的に劇的に低下している。高級品や本質的に限られた資源、例えば土地の価格については劇的に高騰する可能性がある。土屋水、食料やエネルギーを意味する。
限られた資源を超富裕層たちが独占する未来がすぐそこに迫っている。未来は暗い、世界の終わりを前にしたファシズム -
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紛争解決・平和構築分野で仕事をしてきて、嫌でも感じるグローバル・サウスの痛み、苦しみ、そして気候変動に翻弄される現実。その全てを言語化し、資本主義と結びつけながら問題を的確に指摘していた点にまず共感と感動。自分は未来に対して悲観的すぎるのか?と人と話して思うことがあったが、「もうすでに破局に入っている」という認識を持っている識者がいたことに安心すら感じた。その上で、どうこの気候変動とテクノ資本主義、ファシズムによる社会秩序の崩壊をアップデートされた社会主義の考え方で乗り越えるかを論じる。具体的に共感できる政策や方向性も多く、つい本に書き込みしながら読み進めた。市場に任せっぱなしにするのではなく
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恐ろしい本です。スペースXのIPOで金融市場が今お祭り騒ぎとなっていますが、これもマスキズムの一つの現象になりますね。イーロンマスクがどういう人間で、彼のような怪物を産んだ要因は何なのか、その功罪を分かりやすくまとめられた書籍です。
イーロンマスクがロケットとEVという巨大事業を大きなビジョンを持って、一部国家を利用しながら、独占的な地位を獲得した事業者としての能力は疑いようがないですが、コロナ禍やTwitter買収辺りからDOGEに至るまで、彼の奇行ぶりが際立ちますね。
南アフリカのアパルトヘイト下で幼少期を過ごしたからか、白人至上主義や優生学に侵された思考で、格差と差別を助長してきた張本人