斎藤幸平のレビュー一覧

  • ゼロからの『資本論』

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    このままの社会でいい訳がないと漠然とした不安や焦り感じながらも日々漫然と暮らしている身に、明確な灯台の灯りが。懐かしい「大洪水よ我が亡き後に来たれ」今さら資本論でも無かろうと手にしたが、明確な現代社会の処方箋に。ただ脳が弾力性失ってしまったのか、途中から字面追うだけに。社会の富を商品化しようとするグローバル企業に対抗する共同体社会、脱成長型社会。困難な道だけど、修復不可能な亀裂に広がろうとしている今がギリギリの分岐点か。注目していきたい論者。

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    2024年06月14日
  • ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた

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    タテカンも文化。確かに。百万遍から消えてるとは…「ちっぽけな自由の問題だって、大きな自由の問題につながっているのだ」Eテレで見て手にしたが、なるほど。分岐点に生きる人間として考えさせられる事ばかり。想像力欠乏症から回復するためにも「学び捨て、学び続けたい」が困難な道だ。少なくとも「成長神話」からは脱しよう。

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    2024年06月11日
  • ゼロからの『資本論』

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    毎日毎日何でこんなに働いているのだろうと思って手に取った本。
    資本主義が進みすぎた結果、私たちが生活していく上で物やサービスに対し当たり前のように金銭のやり取りが発生してしまっており、この生活を続けることにより更なる賃金が必要となり労働増えていくのだなと理解した。
    金銭のやり取りが大量に発生しないと経済が回らなくなるのでは?と危惧していたが、そもそも資本主義の結果ブルジットジョブ(本書では広告業、コンサル業)が増え不必要な商品が世の中に溢れ環境も悪化しているし、日本では人口減も避けられないので、本当に必要な仕事に人材を回して無駄を省くような経済にしていかないと維持が難しいのでは?と思った。

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    2024年06月08日
  • ゼロからの『資本論』

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    難解なマルクスの資本論について齋藤氏なりの解釈で解説してくれる本。
    前作の人新世の資本論の方が主張が超尖ってて、指摘が鋭くハッとするような本だったが、今作はけっこう解説よりなので目新しさはないかも。

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    2024年05月21日
  • ゼロからの『資本論』

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    マルクスや資本論に関するイメージが変わった。
    正確にいうと、中国やソ連での社会主義とマルクスの掲げる社会像の違いを理解できた。
    資本論自体は難解だが、本書は身近な事例を通じて説明しているため、大変読みやすかった。
    構想と実行の分離が進んだ結果や、労働力を商品化した結果などの部分は全労働者が共感できる部分ではないかと思う。
    ユートピア像として、納得できる部分もあれば、現実だとそうなったらやりたくない役割はやらずにどうなってしまうのかななどとも考えてたり、何かと現代人にとって考えさせられるところが多かった。

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    2024年05月19日
  • ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた

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     人新世の資本論で著名な社会学者のフィールドワーク。

     ギグワークというライフスタイルを検証すべく、ウーバーイーツをやってみる。
     はたまた、気候変動の調査に有害鳥獣駆除の現場を見に行ったり、
     差別とは何かを考え水俣へ。

     体験したことは日数が短い。
     しかし、この体験を伝えようと本書に記す。

     資本主義は全てのモノの価値を値段で数値化することだ。
     その資本主義に対する懐疑的な目を養うには、モノを見て聞くことが重要だ。

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    2024年02月28日
  • 天才たちの未来予測図(マガジンハウス新書)

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    世界に名だたる超有名大学。自分には全っっったく縁のない、頭の回転が超早い秀才の中でもさらに一握りの「天才」が思い描く未来像。その答えが意外とシンプル、というところに面白みがある。ダイジェストなので何度も何度も読んでしまった。

    なぜいま不幸か。これからの人の幸せとは。

    私フィルターなので、プレステ5の映像をファミコンで出力したような劣化が起きるけど。総括。
    物質面では充足しきった今風に言うところの「ニーズの掘り起こし」という経済活動が、逆に枯渇を生んでいる。平たく言えばCMのせいでみんな不幸。何か足りない、もっともっとと常に刷り込まれ、そう思わせてるのが富裕層という勝ち逃げ社会。
    お金ではな

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    2024年02月29日
  • 天才たちの未来予測図(マガジンハウス新書)

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    とても興味深い内容だった。やっぱり天才は考えることが違うな…。所々、理解できない箇所があり、直接質問してみたいなという衝動に駆られた。

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    2024年02月25日
  • コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン)

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    コモンを実際、社会においてどうやったら実行できるの?っていうことに回答するような本。それぞれの著者の具体的な取り組みや考え方が紹介され、大いに参考になる。
    民主集中制の危うさについて、斎藤さんから言及があるが、やはりボトムアップ的・水平的な関係性をいかに維持していくのかが大事なんだろうなと。

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    2024年02月07日
  • コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン)

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    自治という言葉は、本来素敵な言葉だったはずだが、なんだか最近は少し揶揄されているような気もする。自治会というのは煙たい存在だし、自治厨、なんて言葉もある。
    だが自治は大切な行為だし、言葉だ。
    コモンという言葉はまちづくりでよく聞かれるようになってきたが、広場っぽいスペースをとりあえず作って、はいコモンでございます、というものが多い。
    そんな状況でモヤモヤしている中、本書に出会った。
    全体的に実ある話であるが、「市場原理と贈与交換のブリコラージュ」という言葉に出会えたのがとても良かった。
    (本書の初出ではないが)

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    2024年02月04日
  • なぜ、脱成長なのか 分断・格差・気候変動を乗り越える

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    養老先生のYouTube紹介で読んでみたが、本誌の脱成長の考え方、必要性は納得できた。後半の斉藤幸平氏の解説は秀逸!
    では、じぶんは今から何をしようか。

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    2024年01月28日
  • コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン)

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    後半パートだけ面白い
    暇と退屈の倫理学的な話で、「消費」に包摂されてしまってることの危険性を言っている

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    2024年01月29日
  • マルクス解体 プロメテウスの夢とその先

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    アクター・ネットワーク理論やマルチスピーシーズ人類学など最近よく聞くキーワードが「自然」と「社会」の一元論と捉えられ、それらに対して自然を「素材」と「形態」の2面から捉える方法論的二元論の立場から批判を行なっている箇所は、批判的な視野を持って近年の思想を読み解く視野が開ける面白い論説だった。
    一方、脱成長コミュニズムやコモンズ的な潤沢さに関する議論については、あくまで余裕のある先進国の人が想起するビジョンでしかないという印象。
    既にしてコモンズが失われ、環境危機がスタートしている社会において、莫大な人口を抱えた状況で途上国の人がこの理論を受け入れることは到底なさそうな気がする。
    あくまでマルク

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    2023年12月18日
  • コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン)

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    みんなの共有財、コモンについての話の前に、今の現状は新自由主義によって生まれた資本主義はどう出来上がってきたか、白井聡さんの説明から始まります。
    60s-70s学生運動から始まったとされ、その中の日大紛争がまさか最近の日大理事長田中氏につながるとはびっくりですね。それに、反共産主義の統一教会、東大駒場寮や早稲田学生会館を取り壊した経緯、段々と学生運動は衰退しやっぱり綺麗な大学が魅力的になり、そして今では学食プリペで家族にも安心など、学生を孤立化させ、安心安全の無菌室へと誘導することで国の指示通りが一番安心だと信じ込ませた現在。なるほど、本当の自由がなくなっているのに、これだと気づかれにくいです

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    2023年12月12日
  • 天才たちの未来予測図(マガジンハウス新書)

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    1番の感想は4人とも伝える能力にも長けていること。一昔前だと難しいことを難しい単語で書かれ、理解が及ばず「やっぱ、住む世界が違うんだな」と感じていたと思うが、本書はとても分かりやすかった。
    残ったのは内田先生の心の話。再評価(ネガティブ感情を客観視し、吟味することで明るい方向に変わるという研究結果)とラジカルアクセプタンス(自分でコントロールできないことは評価せず、起きたこととして受容し、前に進むこと)。いろいろ自分でできることはあり、科学的根拠もあるということ。

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    2023年12月04日
  • ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた

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    現実の社会の問題がなかなか、その当事者の声まで聞けないものだ。実践する哲学者の筆者は等身大でそれを考えさせてくれる。」

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    2023年11月27日
  • コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン)

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    「人新世の資本論」を読む前から資本主義や新自由主義な世の中へ疑問を持っていた中で人新世〜に続いてこの本を読んだ。
    さまざまな立場の方がそれぞれの領域で取り組まれている、自治が興味深かった。中でも自分の仕事に深く関わる第一章や服も好きなので第二章もおもしろかった。
    自分は子どもに関わる仕事をしているが、その子ども達全員が生きやすい社会を作ることも大事な仕事だと感じた。「斜め」の自治を微力ながら、できる範囲で実践していきたい。

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    2023年10月03日
  • 天才たちの未来予測図(マガジンハウス新書)

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    最先端の知性に学べ、という主旨で、4人の時の人が登場している。書き方のスタイルとしては、'オフィスアワー'という、教授の部屋を自由に訪れ会話しているような雰囲気で進められている。
    成田悠輔氏は麻布から東大、経済学部で最優等論文で卒業後渡米、MITでドクターを取得してイェール大で教鞭をとる。謂わばエリート街道まっしぐらに見える人生だが、中学から不登校気味で、代わりに多様な大人が集う世界で過ごした経験が、その後の考え方へ影響を与えたと思われる。何をやっているかわからない、ことを理想に、常識にとらわれずにデータ分析で突き詰めていく。これまでの画一化された思考に疑問符を呈する。

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    2023年09月26日
  • 天才たちの未来予測図(マガジンハウス新書)

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    成田先生は
    もう天才的過ぎて
    ちょっとついていけない部分も。

    斎藤先生は
    とてもわかりやすく、具体的で
    資本論を再読したくなった。

    小島先生のマッチング理論。
    こんな学問があって、初めて正しくマッチングされるだなんてビックリ。

    内田先生。鬱の遺伝の説明がわかりやすかった。母としての経験談も織り交ぜながら、心について語ってくれている。

    さらりと読めて、賢くなった気分になれる。成田先生は、こんなバカな本読むな、他にやることあるだろ?って言いそうだけど。

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    2023年08月15日
  • 天才たちの未来予測図(マガジンハウス新書)

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    ネタバレ

    マッチングアルゴリズムによる人と人や企業などありとあらゆるものを結びつけるシステム。うつ病など負の感情を持った時に役立つ「再評価」という考え方。嫌だなと思った事柄についてあとで改めてその嫌な感情を持ったかどうか再度考え直し再評価する。天才達の考え方はやはりどこか違うところがあって参考になりました。

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    2023年08月05日