斎藤幸平のレビュー一覧

  • マルクス解体 プロメテウスの夢とその先

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    生産力主義的、ヨーロッパ中心主義的な思想家として認識されがちなマルクスの印象をひっくり返そうとする研究。
    著者は一個上なんだけど、マルクスの研究者としてヨーロッパで出版した本がその後日本語で出版されるという流れに畏怖の念を抱くな。
    資本論が未完に終わってしまったこともあり、マルクスの環境に関する考え方が見落とされている。しかし、晩年のマルクスは自然科学についての研究に熱心に取り組んでいたことがMEGAと呼ばれるマルクス・エンゲルス全集からわかる。マルクスの分析の範囲は社会の領域に限定されず、人間と自然の物質代謝にも及んでいる。
    2部はマルクス主義とエコロジーに関する文献レビュー的な。
    人新世と

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    2024年09月30日
  • 撤退論

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    何人もの人が論を挙げてくれているのだが、詰まるところは最後の平川さんのいうところが、今の自分にはスッとハマるように思う。本の最初で編者の内田さんが、一つの論を読み終わったらすぐ次に行かないで浸って欲しいというようなことを書いていたが、そしてその通りにやってみようとはしたのだが、生来の性格なのか、なかなか難しかった。
    最後の平川さんの論に準じるなら、こういう「性格」と思っているようなことでもシフトすることはできるのだろう。

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    2024年09月10日
  • 天才たちの未来予測図(マガジンハウス新書)

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    天才 4人のインタビューの内容を載せた本

    成田さん
    自分の興味関心が正義
    子供が砂場に行って飽きるまで 砂でお城を作って終わると壊して帰ってくるくらいの感じ
    結局 あれが最強

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    2024年08月26日
  • コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン)

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    とても素敵な本。「自治」の実際が語られていて,なんか,やる気が出るような来ます。著者によっては,少し難解な部分もあるのですが…。

    最後の斎藤幸平さんの「「自治」の力を耕す〈コモン〉の現場」より,今の教育現場にも通じる話を引用します。

    …労働問題に取り組むNPO法人POSSEの代表である今野晴貴さんは,次のように指摘します。
     ブラック企業問題が解決しない原因は,労働法が存在しないからではない。むちゃくちゃな働かせ方を取りしまう法律自体は日本にもある。あるけれども,労働組合が弱体化した日本では,企業のほうが圧倒的に強く,労働者には力がない。そのせいで,法律の運用が形骸化し,「違法労働」がまか

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    2024年08月23日
  • マンガでわかる! 100分de名著 マルクス「資本論」に脱成長のヒントを学ぶ

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    マルクスの資本論は難しいが、入門書として読みやすかった。
    漫画が気になるところで終わっていたため、エピローグがあれば良かったと思う。

    社会の生産性が上がっても、全然生活は豊かになっていない。
    労働時間を短くして、自分の時間が得られるように、自分の仕事のやり方を見直したい。

    以下、備忘録。

    労働者には2つの自由がある。
    特別余剰価値、相対余剰価値とは。
    資本主義の下では、労働は構想と実行に分離され、さらに実行は細分化される。
    細分化された労働は、労働者からやり甲斐を奪う。

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    2024年08月18日
  • コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン)

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    「当事者意識を持つこと」の重要性を実感しました。
    「自治」というテーマのもと、様々な分野における「自治」のあり方について論じられていました。
    特に、現代社会における「上から」の改革の限界を指摘し、真の社会変革は、一人ひとりが「当事者」となることから始まることを強調していました。

    この著書における「市民科学」の例は、この「当事者意識」の重要性を感じられます。専門家だけに任せるのではなく、市民自身が社会問題の解決に向けて積極的に行動を起こす「市民科学」の動きは、従来の「上からの」改革ではカバーしきれない問題に取り組む、新しい可能性を感じられました。
    p125~武器としての市民科学を (木村あや)

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    2024年08月15日
  • 倫理資本主義の時代

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    第1章 「倫理」「資本主義」「社会」を定義する。
    P.43 倫理資本主義とは、倫理と資本主義を融合されられると言う考え方の。道徳的に正しい行動から利益を得ることは可能であり、またそうあるべきである。

    第2章 入れ子構造の危機
    p.60 自由という価値は個人にかかわるものであり、また個人を形成する。しかし個人は、自らが属する社会的形式が選択の余地を提供しないかぎり自由にはなれない。私たちが近代の自由社会を評価するなは、常に社会的形成の一部にある個人により多くの選択肢を生み出すからだ。

    第3章 経済学の危機
    p.92 何らかの方法で資本主義と自由民主主義を排除し、環境社会主義その他の柔道の低い

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    2024年08月12日
  • ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた

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    装丁とタイトルから得る印象で、一旦は読むのをやめようと思ったこともあったのだけれど、今回通読してみて、特に後書きは結構硬質の社会学というような本だったように思う。
    一見良いように思えるやり方が、よくない影響よくない結果をもたらしてしまう事例をいくつも現場で時には実践しながら考察しているのだが一つ一つのテーマが、目にしたこと耳にしたことはあっても見なかったもの目を背けていたもの、そして言葉は聞いたことがあっても内容を知らなかったものなので、さて、これらを知った自分が何をできるのか?著者はいろいろな言葉と知識で示してくれているように思えるが、まだまだ腑に落として自分の衝動として思えていないためなの

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    2024年08月08日
  • 倫理資本主義の時代

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    一般読者向けに出来るだけ平易に書いたと断りを入れているが、やはり哲学者の書いたもの、かなり難解である。ビジネスに倫理が必須であるとは年来の小生の主張であるが、それを敷衍してくれる論文と言える。ただ、世の中は善人ばかりで成り立っているわけではなく、古典派経済学が陥っているのと同じ論法ではないかと思われて、その実現性に懸念を覚える。斉藤幸平氏の主張と同様に、社会に一石を投ずるものに育つことを期待したい。

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    2024年08月05日
  • ゼロからの『資本論』

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    マルクスの『資本論』産業革命とセットの歴史用語でしかなかったが現代の資本主義社会の閉塞感から再び脚光を浴びている。
    労働にだけ縛られず、お金に縛られず、価値観変えるにはやはり自らが動いて社会に参加しないとならない。

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    2024年07月01日
  • ゼロからの『資本論』

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    このままの社会でいい訳がないと漠然とした不安や焦り感じながらも日々漫然と暮らしている身に、明確な灯台の灯りが。懐かしい「大洪水よ我が亡き後に来たれ」今さら資本論でも無かろうと手にしたが、明確な現代社会の処方箋に。ただ脳が弾力性失ってしまったのか、途中から字面追うだけに。社会の富を商品化しようとするグローバル企業に対抗する共同体社会、脱成長型社会。困難な道だけど、修復不可能な亀裂に広がろうとしている今がギリギリの分岐点か。注目していきたい論者。

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    2024年06月14日
  • ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた

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    タテカンも文化。確かに。百万遍から消えてるとは…「ちっぽけな自由の問題だって、大きな自由の問題につながっているのだ」Eテレで見て手にしたが、なるほど。分岐点に生きる人間として考えさせられる事ばかり。想像力欠乏症から回復するためにも「学び捨て、学び続けたい」が困難な道だ。少なくとも「成長神話」からは脱しよう。

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    2024年06月11日
  • ゼロからの『資本論』

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    毎日毎日何でこんなに働いているのだろうと思って手に取った本。
    資本主義が進みすぎた結果、私たちが生活していく上で物やサービスに対し当たり前のように金銭のやり取りが発生してしまっており、この生活を続けることにより更なる賃金が必要となり労働増えていくのだなと理解した。
    金銭のやり取りが大量に発生しないと経済が回らなくなるのでは?と危惧していたが、そもそも資本主義の結果ブルジットジョブ(本書では広告業、コンサル業)が増え不必要な商品が世の中に溢れ環境も悪化しているし、日本では人口減も避けられないので、本当に必要な仕事に人材を回して無駄を省くような経済にしていかないと維持が難しいのでは?と思った。

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    2024年06月08日
  • ゼロからの『資本論』

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    難解なマルクスの資本論について齋藤氏なりの解釈で解説してくれる本。
    前作の人新世の資本論の方が主張が超尖ってて、指摘が鋭くハッとするような本だったが、今作はけっこう解説よりなので目新しさはないかも。

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    2024年05月21日
  • ゼロからの『資本論』

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    マルクスや資本論に関するイメージが変わった。
    正確にいうと、中国やソ連での社会主義とマルクスの掲げる社会像の違いを理解できた。
    資本論自体は難解だが、本書は身近な事例を通じて説明しているため、大変読みやすかった。
    構想と実行の分離が進んだ結果や、労働力を商品化した結果などの部分は全労働者が共感できる部分ではないかと思う。
    ユートピア像として、納得できる部分もあれば、現実だとそうなったらやりたくない役割はやらずにどうなってしまうのかななどとも考えてたり、何かと現代人にとって考えさせられるところが多かった。

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    2024年05月19日
  • ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた

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     人新世の資本論で著名な社会学者のフィールドワーク。

     ギグワークというライフスタイルを検証すべく、ウーバーイーツをやってみる。
     はたまた、気候変動の調査に有害鳥獣駆除の現場を見に行ったり、
     差別とは何かを考え水俣へ。

     体験したことは日数が短い。
     しかし、この体験を伝えようと本書に記す。

     資本主義は全てのモノの価値を値段で数値化することだ。
     その資本主義に対する懐疑的な目を養うには、モノを見て聞くことが重要だ。

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    2024年02月28日
  • 天才たちの未来予測図(マガジンハウス新書)

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    世界に名だたる超有名大学。自分には全っっったく縁のない、頭の回転が超早い秀才の中でもさらに一握りの「天才」が思い描く未来像。その答えが意外とシンプル、というところに面白みがある。ダイジェストなので何度も何度も読んでしまった。

    なぜいま不幸か。これからの人の幸せとは。

    私フィルターなので、プレステ5の映像をファミコンで出力したような劣化が起きるけど。総括。
    物質面では充足しきった今風に言うところの「ニーズの掘り起こし」という経済活動が、逆に枯渇を生んでいる。平たく言えばCMのせいでみんな不幸。何か足りない、もっともっとと常に刷り込まれ、そう思わせてるのが富裕層という勝ち逃げ社会。
    お金ではな

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    2024年02月29日
  • 天才たちの未来予測図(マガジンハウス新書)

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    とても興味深い内容だった。やっぱり天才は考えることが違うな…。所々、理解できない箇所があり、直接質問してみたいなという衝動に駆られた。

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    2024年02月25日
  • コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン)

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    コモンを実際、社会においてどうやったら実行できるの?っていうことに回答するような本。それぞれの著者の具体的な取り組みや考え方が紹介され、大いに参考になる。
    民主集中制の危うさについて、斎藤さんから言及があるが、やはりボトムアップ的・水平的な関係性をいかに維持していくのかが大事なんだろうなと。

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    2024年02月07日
  • コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン)

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    自治という言葉は、本来素敵な言葉だったはずだが、なんだか最近は少し揶揄されているような気もする。自治会というのは煙たい存在だし、自治厨、なんて言葉もある。
    だが自治は大切な行為だし、言葉だ。
    コモンという言葉はまちづくりでよく聞かれるようになってきたが、広場っぽいスペースをとりあえず作って、はいコモンでございます、というものが多い。
    そんな状況でモヤモヤしている中、本書に出会った。
    全体的に実ある話であるが、「市場原理と贈与交換のブリコラージュ」という言葉に出会えたのがとても良かった。
    (本書の初出ではないが)

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    2024年02月04日