斎藤幸平のレビュー一覧

  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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     内田樹さんんが呼びかけて「中高生向き」に書いてもらった,オムニバス本。わたしが知っていた人は6~7人だが,それぞれの呼びかけが面白かった。
     本書のメッセージは,30代~70代の年代別に分かれていて,70代なんて,中高生が大人になった頃はほとんど現役ではないわけで,だからこそ,なにを呼びかけているのかが,気になる。
     新型コロナによって暴き出された現代社会の矛盾は,コロナ禍が過ぎ去ったとしても,なんらかの修正を迫られるはずだ。会社に行かなくても仕事ができる…と分かったからには,満員電車に乗って会社へ行くこと自体が,すでに「必要なこと」ではなくなってしまった。密を避けることは,過疎地域では当た

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    2022年01月10日
  • なぜ、脱成長なのか 分断・格差・気候変動を乗り越える

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    脱成長の定義の条件→お互いのケアとコミュニティの連帯

    脱成長とは? より少ない資源、資金、環境負荷で人間の豊かさを実現すること。

    資本主義社会での人間の常識→物質所有=幸福。経済成長=善、人間の本能

    脱成長主義社会で目指すもの定義→中庸や、分かち合い、自然との調和。ミニマリスト的な生き方

    ・人間の本質的な幸せとは何かを理解する必要がある
    ・人の生き方は社会システムに影響される
    ・資本主義は人が本質的に求めているシステムではない

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    2021年09月25日
  • なぜ、脱成長なのか 分断・格差・気候変動を乗り越える

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    読みやすい文章で、あっという間に読んでしまった。脱成長がなぜ必要か、どのように実現するか提案されている。
    有名なバルセロナの例も出ている。
    巻末には質問への回答があり、よくある質問に対して分かりやすく答えている。
    入門として、または勉強会のテキストとしてもちょうど良いと思う。
    欲を言えば、もう少したくさん具体例が欲しかったかもしれない。

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    2021年09月19日
  • なぜ、脱成長なのか 分断・格差・気候変動を乗り越える

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    成長によって、人種や国内国外への不平等、あるいはジェンダーにおける労働の固定化と不平等を招く、ということがやっと指摘されてきた。
     国連のSDGばかりが強調されて教育でも教えられているが実はそれが開発と強く結びついていることが指摘されている。
     教育でSDGを説明する場合にはこの本も合わせて説明する必要がある。

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    2021年08月27日
  • なぜ、脱成長なのか 分断・格差・気候変動を乗り越える

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    注目している(惹かれている)斎藤幸平が書いているので手に取った。脱成長こそが私たちの直面する危機を乗り越える手だというのは分かる。スローな社会をつくり人間らしい生き方をしてウェルビーイングを維持することを目指すのは大賛成だ。グリーンな経済成長とかSDGsとかのまやかしは警戒すべきだと思う。難しいことだが人間らしくやさしいところが気に入った。
    ただこの本がNHK絡みだというのが合点がいかん。

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    2021年06月30日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    高校3年生の私でも分かりやすい文章が多かった。新型コロナによって振り回される私たちの未来を前向きに考えていこうと思った。まずは正しい知識を得ること。そしてタテ、ヨコ、算数(本書より)の多角的視点から問題をみつめる。これから大学に進学する上で役立ちそうな知恵を得ることができた。

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    2021年02月19日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    色んな立場における識者の手による、今の時代ならではのアンソロジー。内田樹編ってところで、それなりのバイアスがかかっていることは間違いないけど、氏の慧眼に心酔している身としては、その選択には疑念の余地なし。通読した後も、その気持ちに変わりはなかった。いくら博覧強記でも、単著では、その言論にそれなりの限界があるものだと思うけど、その点本作は、根っこの部分でのブレをほとんど感じさせることなく、だけどそれぞれに違った見地からの論旨が展開されていて、感じ入ることしきりだった。

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    2020年12月14日
  • 人新世の「資本論」

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    ネタバレ

    人新世の「資本論」

    マルクスの思想の再評価と気候変動時代のポスト資本主義への提言を行っている本です。
    資本主義が全てのものに限定価値を設定しそれをウィルスのように増やすことが最優先であるがゆえに、有限資源の地球上では限界を迎える。それが見えてきたのが気候変動。気候変動を限定的にして人が生き残るためには今のSDGSなどの生ぬるい規制では駄目で、資本主義そのものを捨てて使用価値に重きを置いて生産手段を共同管理するコミュニズムが必要と説いています。
    主張としては理解できるのですが、紛争すら止めることができない人に今一番大切だと思われている富を捨てろと言った時点で実現性が乏しくなってしまうと思います

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    2026年09月13日
  • 人新世の「黙示録」(集英社シリーズ・コモン)

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    人新世の資本論を読んで、黙示録を読んだ。
    それ程分かってる訳ではないけど、
    暗黒社会主義 のイメージは多少なり理解。
    拡大してきた商品社会を 減速社会主義に遷移させていく必要性を感じさせられた。
    このままでは良いわけが無いという意識はあるのだが、どうするかはこの著書のような我々が行動しなくてはが、果たして数パーセントになれるのか⁈
    世の中の動きを0.3倍速にしたい。

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    2026年09月10日
  • 血肉となる読書 なぜ読むことだけが人生を変えるのか

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    一応「ビジネス書」となっている。ビジネス書というやつは大嫌いなのだが、これは読んで良かった! NHK「100分de名著」のプロデューサー秋満吉彦氏が選んだ読書家三人が本との付き合い、本の読み方を語り、それに秋満氏が補足・コメントするという形。お三方それぞれの本との関わりを通した人生、本の読み方が実に興味深く、含蓄に富む。そして、秋満氏のそれぞれを受けての自分の考え、経験の語りもまた素晴らしい。もっと本が読みたくなった。

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    2026年09月06日
  • 人新世の「資本論」増補新版(集英社シリーズ・コモン)

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    著作者:斎藤幸平
    発行者:集英社
    気候変動という人類最大の危機を前に、私たちがこれまでの「豊かさ」や「経済成長」の幻想から脱却し、社会システムをどう根本から変えていくべきか論じる一冊です。

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    2026年08月31日
  • 人新世の「黙示録」(集英社シリーズ・コモン)

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    著作者:斎藤幸平
    発行者:集英社
    資本主義の限界が露呈し、戦争や気候危機といった「世界の終わり(黙示録)」のような現実が迫るなかで、人類が生き延びるためのラディカルな選択肢を提示する一冊となっています。

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    2026年08月31日
  • 人新世の「黙示録」(集英社シリーズ・コモン)

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    買ってから約2カ月で読み終わった。同じ内容の繰り返しと感じる瞬間も何度かあり、中だるみもした。けれど、全体的に興味深く、資本主義と気候危機の繋がりと危機感を再認識した。うちの会社でやっているTNFDなど、エコロジカルフットプリントを活用したものは、価値があると知り、今後このような社会で広がっていくのだろうと感じた。GAFAMのプラットフォームしか私たちには選択肢がないという事実は問題だなと感じる。このままの資本主義ではよろしくないということはわかるけど、社会主義は日本では特に忌避感が強く、市民意識の問題だなと感じる。実際経済成長があってこそ、私たち労働者の雇用、安定した豊かなゆとりある生活が実

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    2026年08月29日
  • 血肉となる読書 なぜ読むことだけが人生を変えるのか

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    本書のタイトル「血肉となる読書 なぜ読むことだけが人生を変えるのか」の「なぜ読むことだけが人生を変えるのか」に、特にページを割いて3人の(教養番組「100分 de 名著」( NHK E テレ)の)講師陣が読書法を説いている本です。本の読み方にフォーカスしていると思っていたのですが、意外と「血肉となる読書」になるような努力(?)も沢山書かれていました。

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    2026年08月20日
  • ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた

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    理想論に走りがちなマルキシストが、資本主義からこぼれ落ちた人々の生活の現場へ

    誰しも当事者性を持つから他人事ではない

    では医者は?当事者性とは遠いが、分からないことに留まるネガティブケイパビリティを持つことかも

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    2026年08月16日
  • 人新世の「黙示録」(集英社シリーズ・コモン)

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    象牙の塔で絵に描いた餅?気鋭の学者が書いた小難しい本かと思いきや読みやすかった気がする。気がするだけだしなんとなくわかった気になってるだけなのかもしれない。
    「需要側にしか目を向けないリベラル左派」など現状を直視する重要な指摘もあるし、古いことから新しいことまで事例を数多く列挙したりして現世から離れないよう工夫していることは感じられるけど、結局絵にかいた餅は食べられない。魅力的なこの餅をみんなが食べられるようにできる人は誰?どこにいるの?と思いながら読み進めていたら最後の最後に「いや、あなたたちが自分でやるんですよ」と急にトーンダウンして丸投げされた。読む前の期待が大きすぎたかも。もやもやした

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    2026年08月16日
  • 人新世の「黙示録」(集英社シリーズ・コモン)

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    脱線するが、成田悠輔氏との対談で、「脱成長論者自身がその水準を自分自身の人生に適用していないのではないか、そのレベルの生活水準を受け入れる準備があるか」と提言したのは印象的だった。

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    2026年08月14日
  • マスキズム 新たな独占の時代

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    ●2026年8月3日、Yahooフリマでクーポン使おうと本探してたらトップの「おすすめ」に表示された。Yahooフリマにて1,500円-クーポン使用=1,300円で買える。

    → マスキズムって言葉はじめて聞いた。

    ●2026年8月10日、診察後に寄ったイオンモール日の出「未来屋書店」にあった。

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    2026年08月03日
  • 人新世の「黙示録」(集英社シリーズ・コモン)

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    暗黒社会主義は「暗黒」といいながら希望の「光」を感じるから面白い。カーティス・ヤービンの暗黒啓蒙への対抗馬として考えるなら、日本を変えられるのは、どちらかというと暗黒社会主義だろう。憲法を解釈で捻じ曲げ、忖度が蔓延るこの国を根本から良くしようと思ったら、それこそプロ独&評議会で決定されたトップによる強いリーダーシップが必要だ。ただしトップの暴走を抑制するためにアンタッチャブルな審判組織も忘れてはならない。一方、本書の論旨でもある気候変動対策を考えた国家の仕組みという意味では、暗黒社会主義では足りない。なぜなら国際ルールを守らず暴力や威圧を使って国際問題を捻じ曲げる国が存在しているのも事実だから

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    2026年08月01日
  • 血肉となる読書 なぜ読むことだけが人生を変えるのか

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    ネタバレ

    ​『血肉となる読書』というタイトルに、私は強く心を惹かれた。単に知識を蓄えるための「読む」行為を超えて、本の内容を自分の一部とし、人生を形作る「血肉」とすること。それは、私が読書に求める究極の形であるからだ。

    ​本書は、NHK「100分de名著」の講師陣である安田登、小川公代、齋藤幸平といった豪華な顔ぶれによって執筆されている。それぞれの専門分野の視点から、読書の深い意味や力、そして人生に与える影響について、多角的な考察が展開されている。

    ​「いい本だった」で終わらせない。その力強いメッセージは、私の心に深く響いた。単なる情報の消費としての読書ではなく、本の内容を自分事として捉え、自らの思

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    2026年07月31日