斎藤幸平のレビュー一覧

  • 倫理資本主義の時代

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    「なぜ世界は存在しないのか」哲学者マルクス・ガブリエルが、
    「人新世の資本論」斎藤幸平監修のもと執筆した
    日本書下ろしの新書。

    溺れかかっている子供を助けるか、プールサイドの冷えたビールを飲むか、
    倫理的には行動は当然決まってる、
    という例を何度も出して倫理を説明してくれる。
    これはとっつきやすかった。

    が、次第にわからなくなってきた。
    著者は何をいわんとしているのか?

    倫理と資本主義、、、
    プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神、、ウエーバーは全然出てこない。

    各企業、最高哲学責任者(CPO)を置いて、倫理部門が企業をリードして、
    子供たちが投票権を持ち、AIを社会的技術として

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    2025年04月25日
  • コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン)

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    お金儲けや、そのお金を使って物や時間を消費することに全精力を使っていて、自分たちで自主的に行動して社会を変えていこうという気もない。全くの怠慢だ。
    上から何かをしてもらうことばかり考えて、自分たちは何もしようとしない。怠慢だ。
    資本主義に毒されてしまっている。このままではいけないと考えている人もいるにはいる。だってあまりにもいろいろなことがめちゃくちゃだから。行動に移せている人もいるが、仕事にクタクタになって、残りの時間スマホ見てる人が圧倒的多数だ。
    怠慢な人の1人である私だが、できることを見つけて少しずつ行動しよう。

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    2025年04月24日
  • 人新世の「資本論」

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    ベストセラーになった本なので、簡単で分かりやすいのかと思ったが、専門的で難しい内容も多かった。ただ、後半の提言部分は分かりやすく、共感できた。ここで書かれているマルクスの晩年の考え方は、共産主義のネガティブな、イメージとは大分異なっていて、広く受け入れられる考えだと思う。
    でも、脱成長という考え方がどこまで受け入れられるかは?マーク

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    2025年04月21日
  • 大洪水の前に マルクスと惑星の物質代謝

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     マルクスが略奪的農業に代表される人間社会と自然との物質循環のあり方に疑問を持っていたこと、資本が自然を食い尽くす速度は自然の弾力性(自己回復力)を凌駕するため、生態系の動的平衡を破壊する必然性に気づいていたことなどを、彼が読み込んだ自然科学書の読書メモを手掛かりに解き明かしている。従来の定説を覆した点においてマルクス研究者にとっては画期的な業績なのだろう。知らんけど。
     なるほど、資本主義はその内在する自己増殖的な欲望に忠実なればこそ、労働力を含む自然資源を徹底的に食い尽くす動機を持つ。まさに「大洪水よ、わが亡き後に来たれ」、今風に言えば「今だけ、カネだけ、自分だけ」。これはよく理解できる。

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    2025年04月15日
  • マンガでわかる! 100分de名著 マルクス「資本論」に脱成長のヒントを学ぶ

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    マルクスが「資本論」を完成させることなく亡くなっていたことすら知らないド素人の私には、とても良い入門書でした。
    少しずつ知識の幅を広げて、考える下地を作っていきたいです。

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    2025年03月13日
  • 超人計画インフィニティ

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     「・3000年 プレステ200が発売される。千二十二歳になった俺は最新のプレステで遊ぶ。」

     イメージは現実化する。
     千年後のイメージを実現できたので、俺は千歳まで生きれる。

     お、おう・・・

     先日、令和の時代に!?と驚きのNHKにようこそ!が刊行された。
     続いての超人計画。

     どういうことだってばよ。

     筆者本人が一人称として語られる本作は、エッセーなのか?どこまで本気なのか?
     脳内彼女と川崎の汚いアパートで暮らす滝本竜彦は超人になることを計画する。
     精神的に超人になる。
     超人になるためにアパートの外に出ては、逃げ帰る日々。
     ある日、バイト先で出会った女、青山が超人

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    2025年03月09日
  • ゼロからの『資本論』

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    あとがきから
     本書は、『資本論』を使った、ひとつの問題提起です。
     だから、この本は入門書だけれども、資本主義批判としてではなく、コミュニズム論にもなっています。
     マルクスについての本は膨大な数があるのに、コミュニズムという視点から書かれた入門書がないことが、現在のマルクス主義や左派の低迷をもたらしていると思うからです。
     著者の動機はそういうことですが、近年、いままで世に出ていなかったマルクスの研究の中身、思考の変化などについて、1990年以降、各国からの研究者が参加し、マルクスが書いた草稿や、新聞記事、書簡、メモ書きなどから、新たなマルクス像を確立しようというプロジェクトが立ち上がって

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    2025年03月02日
  • テクノ封建制 デジタル空間の領主たちが私たち農奴を支配する とんでもなく醜くて、不公平な経済の話。(集英社シリーズ・コモン)

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    ●2025年3月1日、丸善 丸の内本店で再会。1階。入口はいってすぐ、1番目立つところにテーブル丸々ひとつ使って大量に平積みされてたので読ませようとしてるわ。

    ●2025年7月14日、東京大学・書籍部にあった。2回目のセッションで寄った日。

    前に見たことあるなぁというインパクトある表紙。歴史ものだけど、読んだら頭よくなりそう。

    ●2025年8月30日、グラビティの「カワウソ投資家連合」にいる「Ted」さんがいつものようにサイゼリヤに行って「今日も始めますか」といって料理とこの本が写った画像を投稿してた。

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    2025年03月01日
  • 人新世の「資本論」

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     半分くらいは、ここ数十年来語られてきた内容でそれほどの新鮮味はないが、それらをコンパクトな新書サイズ、レベルにわかりやすくまとめてあるのは見事である。
     で、問題はこれらの革命的改革案を実際に担う人々がどのようにして生まれるのか、育てるのか、という主体性論に行き着くのではないか。
     さらに、著者の構想する社会では利潤、金利、貨幣はどうなるのか?これらを認めるのであれば、人間の欲望のどうしようも無さに結局は翻弄される社会が続くのではないか。
     いずれにしろ、このレベルの本がヒットするというのは喜ばしい事である。

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    2025年01月28日
  • 天才たちの未来予測図(マガジンハウス新書)

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    人の価値は年齢とは関係ないと、若い天才たちの話を読んで改めて認識した。あまりものを考えない大人たちにぜひ一度読んでほしいと思う。
    小島武仁さんと内田舞さんが特に印象的で、孫たちに読ませたい。感じさせたい。

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    2025年01月18日
  • 人新世の「資本論」

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    以前著者である斎藤幸平氏が配信している動画を観てから著書を読んでみたいと思っていたので、海外にも翻訳され国内でもベストセラーとなった本書を購入。
    その動画でも述べていたが、混迷の現代こそマルクスから学ぶべきと主張しており、いわゆるマルクス主義に対してネガティブな印象を抱いていた自分にとって興味をそそられたという理由もあった。

    本書は冒頭から「SDGsは"大衆のアヘン"である!」と、いきなり読者に対して攻撃的な言葉から始まる。
    これは、かつてマルクスが資本主義の辛い現実を和らげる宗教に対して"大衆のアヘン"と批判したことに対応している。
    SDGsはアリバ

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    2025年01月13日
  • ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた

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    あの「人新世の「資本論」」の斎藤さんがウーバーイーツを?あつ森を?と好奇心に駆られて手に取ってみた一冊。
    1つひとつの事象に対する捉え方は斎藤さんならでは。
    同じ日本で暮らす人たちがさまざまな物事に取り組んでいることを斎藤さんのフィルターを通して知ることができた。
    無知・無関心という安全圏から一歩踏み出すこと、これをきっかけに、まずはそこから始めたい。

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    2025年01月12日
  • 人新世の「資本論」

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    実現可否性はさておき、帰結として一人一人の行動からしか社会システムは変わらないことと、無関心でいることの罪深さや、そういった構造を生む現代の課題を痛烈に感じる書籍であった。

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    2025年01月10日
  • 人新世の「資本論」

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    資本主義のままで脱成長できないのは同意。食料主権の話や、バルセロナの話にも共感は出来る。インフラ的なものがコモンになるのも想像できる。ただ、その先はイメージできない。資本が必要な産業が社会を支えていることはどうなるのか。あと、人口減の切り口も含めた議論が必要に感じた

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    2025年01月09日
  • コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン)

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    治外法権という言葉がある位、「自治」の線引きはデリケートな問題だ。コスモポリタニズム(地球市民主義)のような大きな枠組みで自治を行う方が、世界平和になって良いのではとも思ったが、結局は、自治単位が大きくなってもそれを不満とした紛争は無くならない。だからといって、自治単位が小さくなればなるほど、対立を招く可能性が増えるし、効率性も下がる。本件を考えるには、当たり前のことだが「自治単位の適切な設定」と「適切な運営」が重要である。

    資本主義には資本が資本を呼ぶように富を集中させる機能があり、それをもっての強者の理論がまかり通るようになり、弱者における「自治」を蔑ろにする部分がある。本書は、万人がコ

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    2025年01月09日
  • ゼロからの『資本論』

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    読み進めた時はとても面白かったけど、結論からいうと限りある人が意識して始めるしかないかなと思った。でも資本主義はこのままいけば限界になり、新しいことが必要なことはよくわかった。斉藤さんは同世代でとても頭がいい。すごい。

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    2024年12月29日
  • 人新世の「資本論」

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    このまま人類は経済成長し続けるのか?疑問に思ったことがある人は多いと思います。資源は有限です。資源を求めて人類は深海や宇宙へと進出しようとしています。

    一言で言えば、本書は、そういった経済成長ありきの考え方にNOを突きつけます。

    経済成長が持続可能なのかは誰にも分かりません。しかし誰もが疑問を感じたことがあるテーマなので興味深く読み進めることができると思います。

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    2024年12月28日
  • 人新世の「資本論」

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    今後、人類が際限なき資本主義の拡大で滅亡の危機にある中での資本論について。

    人新世というのはよくわからなかったが、内容は面白かった。

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    2024年12月27日
  • ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた

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    短編のフィールドワークがかかれている。
    性教育、アイヌ、水俣、男性メイク、古着、化石燃料クリーンエネルギーなど、
    現代人が付き合っていかなければいけない話がわかりやすく書いてある。読みやすいので軽く触れるにはよい。
    最初の一冊にすると良い。

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    2024年12月20日
  • ゼロからの『資本論』

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    資本主義の限界を感じる昨今、ポスト資本主義の展望として実に読み応えがあった。脱成長コミュニズムの実践としてのスペインの事例の続報を待ちつつ、この日本において何ができるかをボトムアップで構想・実行していきたい。

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    2024年12月18日