斎藤幸平のレビュー一覧
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100分de名著で講師を務めた3人の専門家たちが、
本を人生に役立てるための読み方、『血肉となる読書』を紹介している本です。
経済思想家の斎藤幸平、上智大学教授でケアについての著作が有名な小川公代、能楽師の安田登。
私は小川公代は馴染みがあるので共感できる部分が多いと感じました。一方、能楽師の安田登に関しては全く予備知識がなく、語られる内容が新鮮で…その上ご本人の軌跡がなんとおもしろいことか!驚きを持って楽しく読みました。古典は難しくて全く読めない私ですが、これを機にチャレンジしてみたいと思います。
読んだ内容をすぐ忘れてしまう人、なかなか読み進められない…など何かしら読み方に迷いがある人 -
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ネタバレ<目次>
はじめに 未来はファシズムだ!
第1章 気候崩壊による恒久欠乏経済
第2章 テクノ資本主義で進むファシズム
第3章 「世界の終わり」と加速主義
第4章 計画経済が全体主義を連れてくるのか
第5章 「ハイエクの呪縛」を解くために
第6章 デジタル社会主義は可能か
第7章 ハイエクの盲点と「緑の戦時経済」
第8章 晩期マルクスの独裁論
第9章 エコロジー独裁への道
第10章 暗黒社会主義という希望
おわりに 名もなき者たちの「黙示録」
<内容>
重い本だ。前作でも気候変動を食い止めるためには、資本主義を辞めなければならない。そのためにはマルク -
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今の時代は先の見えない激動の時代、戦前と雰囲気が似ているとも言われているそうだ。
100年前の名著には、そんな時代を生き抜いてきた人類の知恵や経験がつまっていて、未知の危機に向き合うための“時代を超えた真理”を受け取ることができるのだという。
「読書とは、自分とは異なる他者の思考パターン、深層心理、喜びや苦しみを少し分けてもらう行為」
特に印象に残ったのは、1度読んで理解できるものは、実は自分の思考の枠の内側にある“予定調和”にすぎない、という話。
むしろ、違和感のある表現や理解できない価値観を、“異物”として飲み込み、持ち続けること。その蓄積が、後から自分の見える景色を変える可能性がある -
Posted by ブクログ
難しかった。理屈のつながりがわかりにくいからだろうか。最早、気候変動は災害級だから戦時経済に移行しようという話。それ自体はわかるのだが。日本はアメリカや南米ほどじゃないからか危機感は薄いかもしれない。
計画経済は悪手という意識はないのだけど、自由を制限されるのは違うと思ってしまう。脱商品化やケアはボトムアップで進めた方が良いようにも思う。国家権力は再分配くらいに留めておきたい。ただそう感じるのは民主制と自由の理解の問題かもしれない。
本当にどうしようもなくなると戦時経済的でしょうがないが、まだ利潤追求みたいなわかりやすい、できれば明るいインセンティブで動けるようなビジョンが必要に思う。 -
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何十年と前から言われてきた温暖化や環境破壊は未だにマシにすらなっておらず、この現実をみるに資本主義は気候崩壊を止めることができないのは100%明らかと言えるだろう。だからこそ、資本主義を捨て去る必要があり、本書では新自由主義の原点となっているハイエクを徹底批判し対案を出している。
この現実認識は八割方同意できるのだが、社会主義・計画経済を志向する対案の方はその実現までの道筋が全く想像できず、辛いなと感じた。そう感じるのはハイエクの呪縛に囚われているせい…なのか。
しかし環境破壊を止めるために、必要なモノを必要なだけ消費する必要があるのは納得感あり、それをテクノロジーを使い目指していくのはなるほ -
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★理念は分かる、が実践が遠い★気候変動という大問題に対して、資本主義の際限のない成長は地球を食い尽くすと指摘。マルクスが晩期に志向していたと新たに読み解いた脱成長コミュニズムを主張する。希少性という価値を求める資本主義に対し、潤沢なコモンとしてあらゆるものの使用価値を重視すると訴える。その方が実質的な生活が豊かになるという。
気持ちとしては納得できる部分も多い。ただ、誰かが稼ぎを求めコモンズの資源をしゃぶり尽くすとき、それを止める手段がやはり見当たらない。コモンズの悲劇をどう止めるのだろうか。
もちろん著者もそんなことは分かっていて、いろいろと反駁しているし、後書きでは「3.5%」が動けば -
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Posted by ブクログ
インターネット、AIのテクノロジーの発展により、資本ではなくテクノロジーを有数るもの(プラットフォーマー)によるデジタル囲い込みによって、そこに仕えるクラウド農奴とに二分される新たな封建制が生まれている。
封建制度化のレントは、土地や資源など特権的な資産への独占的なアクセス権によって生じ、それが現在までも続いてきた。クラウドレントは、資本主義化の利潤追求活動とインターネットの融合により、プラットフォーマーが生まれ、そこが莫大な富と政治力を持つことによって誕生してきた。
産業革命後、労働者が団結したように、今回もプラットフォーマーが反対する中グローバルで団結ができるかどうか? -
Posted by ブクログ
話の出発点は2つある。ひとつはこの調子で経済活動が進めば地球環境が壊れるという状況。問題の先送りはもとより、グリーンエコノミーとかSDGsとか言い方を変えたところで経済活動を成長させ続けることを求める資本主義が前提ならば解決しないということをはっきり明示される。
もうひとつはいつまでも右肩上がりを目指す資本主義はゴールがないから、地球環境だけでなく人間の生活も壊す。経済成長のために子供増やせとか論外である。人口も永久に右肩上がりさせ続けないといけないのか。1970年代には1億人突破で日本は支えられない、人口を抑えろ!と社会が騒いでいたのに、今は1.2億人では足りないのだ。更に人手不足にAIや -
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