斎藤幸平のレビュー一覧

  • テクノ封建制 デジタル空間の領主たちが私たち農奴を支配する とんでもなく醜くて、不公平な経済の話。(集英社シリーズ・コモン)

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    ●2025年3月1日、丸善 丸の内本店で再会。1階。入口はいってすぐ、1番目立つところにテーブル丸々ひとつ使って大量に平積みされてたので読ませようとしてるわ。

    ●2025年7月14日、東京大学・書籍部にあった。2回目のセッションで寄った日。

    前に見たことあるなぁというインパクトある表紙。歴史ものだけど、読んだら頭よくなりそう。

    ●2025年8月30日、グラビティの「カワウソ投資家連合」にいる「Ted」さんがいつものようにサイゼリヤに行って「今日も始めますか」といって料理とこの本が写った画像を投稿してた。

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    2025年03月01日
  • 天才たちの未来予測図(マガジンハウス新書)

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    人の価値は年齢とは関係ないと、若い天才たちの話を読んで改めて認識した。あまりものを考えない大人たちにぜひ一度読んでほしいと思う。
    小島武仁さんと内田舞さんが特に印象的で、孫たちに読ませたい。感じさせたい。

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    2025年01月18日
  • ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた

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    あの「人新世の「資本論」」の斎藤さんがウーバーイーツを?あつ森を?と好奇心に駆られて手に取ってみた一冊。
    1つひとつの事象に対する捉え方は斎藤さんならでは。
    同じ日本で暮らす人たちがさまざまな物事に取り組んでいることを斎藤さんのフィルターを通して知ることができた。
    無知・無関心という安全圏から一歩踏み出すこと、これをきっかけに、まずはそこから始めたい。

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    2025年01月12日
  • 人新世の「資本論」

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    実現可否性はさておき、帰結として一人一人の行動からしか社会システムは変わらないことと、無関心でいることの罪深さや、そういった構造を生む現代の課題を痛烈に感じる書籍であった。

    【改めて後書きを読んでの感想】
    社会システムの変革は途方もないと感じながらも、無関心でいることの罪深さを実感した書籍だった。
    ガンジーの塩の行進のごとく3.5%の1人となれるように相互扶助ネットワークは身近なところにあるので、私は今年の目標にそこへの参加と、そこに参加するくらいの余裕を作ることとする。

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    2026年04月19日
  • ゼロからの『資本論』

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    読み進めた時はとても面白かったけど、結論からいうと限りある人が意識して始めるしかないかなと思った。でも資本主義はこのままいけば限界になり、新しいことが必要なことはよくわかった。斉藤さんは同世代でとても頭がいい。すごい。

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    2024年12月29日
  • ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた

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    短編のフィールドワークがかかれている。
    性教育、アイヌ、水俣、男性メイク、古着、化石燃料クリーンエネルギーなど、
    現代人が付き合っていかなければいけない話がわかりやすく書いてある。読みやすいので軽く触れるにはよい。
    最初の一冊にすると良い。

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    2024年12月20日
  • ゼロからの『資本論』

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    資本主義の限界を感じる昨今、ポスト資本主義の展望として実に読み応えがあった。脱成長コミュニズムの実践としてのスペインの事例の続報を待ちつつ、この日本において何ができるかをボトムアップで構想・実行していきたい。

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    2024年12月18日
  • ゼロからの『資本論』

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    “マンガでわかる! 100分de名著 マルクス「資本論」に脱成長のヒントを学ぶ”を先に読んでしまったので、その捕捉として読むのにちょうど良かった。

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    2024年12月08日
  • コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン)

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    地元に根強く残る金物屋さんや喫茶店の見方が180℃変わった。自治の意義・当事者意識をもって身近な所からでも(だからこそ)実践していくことの大切さを学んだ。

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    2024年11月28日
  • ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた

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    仕事に関する本以外はほぼ小説しか読まない私が、推しが心に響いたと紹介していたので読んでみた。推しの紹介でない限り自分からは読まない本だったので世界が広がる。

    自分がいかに無知…というよりも無関心だったかを知る本だった。そして、無知より無関心の方が罪深い。
    特に洋服のリサイクルの話、外国人労働者の話は、自分が恥ずかしくなった。
    最近、編み物にハマっている。少し奮発して買った毛糸で時間をかけて編んだ服は簡単には捨てられない。リサイクルすれば良いではなく、リサイクルしないことこそが気候変動に良いのだという話に納得。

    小説のようなエンタメ性ではなく、知的好奇心をくすぐる読書も楽しい、そして世界を広げる、と実感した本だった。

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    2024年11月24日
  • マンガでわかる! 100分de名著 マルクス「資本論」に脱成長のヒントを学ぶ

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    自分が知りたかったことは概ね理解できて良かったのだが、最終的な答えには辿り着けずモヤモヤしてしまった。
    現代社会に当てはめながら資本論を理解するにはわかりやすく良い本だと思う。

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    2024年11月23日
  • マンガでわかる! 100分de名著 マルクス「資本論」に脱成長のヒントを学ぶ

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    今の働き方に満足できていないなら、この本を読んでみる価値があると思います。テーマが大きいため、すべてを一気に変えることは難しいかもしれませんが、小さなことから変えていくことで、豊かさを感じることができるはずです。私にとって、この本は現在取り組んでいる管理組合の活動に前向きに臨むきっかけとなり、「ありがとう」と言われたことが大きな喜びになりました。

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    2024年11月13日
  • 倫理資本主義の時代

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    日本向けに書かれたという本書は「倫理資本主義」というコンセプトについてガブリエル氏が安易な言葉で解説しています。倫理資本主義とは、一言でいえば経済的価値と道徳的価値のリカップリング、ということです。まず「リ(再)」とついていることからわかるように、近代になってデカップリングされていた2つの価値を再びつなげよう、というメッセージがあります。また経済学的に言えば、公害などの外部不経済と呼ばれるものをいかに減らすか、またプラスの外部経済(例:教育や研究開発など社会全体に染み出る効果)をいかに増やすか、も倫理資本主義のエッセンスと理解しました。

    また生活の質と経済学をリカップリングすることも可能だ、という話をジョン・スチュアート・ミルの言葉を引用して説明しています。なるほどそのためにはGDPを超える指標が必要になるでしょう(さもなければ相変わらず政府はGDPの最大化だけを追い求める)。そして、イマヌエル・カントの「最高善(highest good)」とは、経済価値と道徳価値が均衡している点だと言います。これは概念的には理解できなくはないですが、はたして何をもって均衡しているのか、となるとその判断自体が極めて難しい気もしました。

    応用編ではいくつかの具体的な提言が含まれています。たとえば企業がチーフ倫理オフィサー(CPO)を設け、企業の意思決定に道徳的価値からの意見を述べること、また子供に投票権を与えること、AIによって人間がよりインテリジェンスになるような制度設計があります。チーフ倫理オフィサーに関しては、果たしてそのような役職を設けないと企業は変わらないのか、疑問に感じましたが、彼の提言を受け入れる企業も一定数いそうな印象は持ちました。

    全体的に主張内容は理解できるものの、日本企業を主語にして考えた場合、果たして日本企業は「自主的に」倫理資本主義に移行するのか、あるいはやらなければならない(表面的であればそうやらねばならない)から移行するのか、という移行プロセスについてはよくわからず、もやもやした気持ちは残りました。

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    2024年11月07日
  • ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた

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    著者は、資本主義が生み出す貧困や環境破壊に対する怒りがあり、それ以外のジェンダーや人種差別などの問題と複雑に絡み合っている、こうした社会問題を学ぼうというのが現場へ出かけた経緯であると言う。
    自然環境、水道、電力などの社会的インフラ、教育、文化などを社会的共通資本として、脱商品化すること、傷ついた人が心を癒やすことのできる社会を目指して何かをしたいという考えに共感した。頑張っていこうとする人と共に歩く共事者でありたいと思う。

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    2024年10月24日
  • ゼロからの『資本論』

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    社会主義というとソ連や中国などの共産主義をのことをイメージしがちである。しかし、晩年のマルクスによると市民が自分たちで自然などの財産(コモン)を管理し、共有していく、コミュニズムこそが資本主義にかわる社会主義だというのだ。世界は地球というコモンを共有している共同体だと言える。みんなでルールを決めて経済活動を制限しながら、人々が「豊かさ」を感じられる社会になってほしい。

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    2024年10月17日
  • 倫理資本主義の時代

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    新書のレベルじゃないですね。難しかった。倫理的事実というスタート地点自体どうなんだろうという疑問は消えない。新実在論をきちんと理解すればもう少し分かるのだろうな。ウィルバーもそうだったけど,哲学を現実世界に応用するときに感じる違和感って何なんでしょうね?
    CPOとか子どもの参政権とか思考実験はアメリカっぽい。

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    2024年10月03日
  • マルクス解体 プロメテウスの夢とその先

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    生産力主義的、ヨーロッパ中心主義的な思想家として認識されがちなマルクスの印象をひっくり返そうとする研究。
    著者は一個上なんだけど、マルクスの研究者としてヨーロッパで出版した本がその後日本語で出版されるという流れに畏怖の念を抱くな。
    資本論が未完に終わってしまったこともあり、マルクスの環境に関する考え方が見落とされている。しかし、晩年のマルクスは自然科学についての研究に熱心に取り組んでいたことがMEGAと呼ばれるマルクス・エンゲルス全集からわかる。マルクスの分析の範囲は社会の領域に限定されず、人間と自然の物質代謝にも及んでいる。
    2部はマルクス主義とエコロジーに関する文献レビュー的な。
    人新世という概念が、環境危機にもっとも責任があるのはグローバルノースに住む高所得の人々だが最も負の影響を受けるのはグローバルサウスの貧しい国々という資本主義の側面を人類という抽象的存在のもとに隠ぺいしてしまうというネッケルの批判。
    3部ではプロメテウス主義的なマルクス主義の欠陥を認めたうえで赤と緑の対立の解消を試み、マルクスが最終的には脱成長コミュニストになっていたとする。生産力の発展がポスト資本主義社会の物質的基盤を自動的に準備せず、むしろ人間や自然からの掠奪をますます悪化させる可能性を認識しており、1868年以降は自然科学の研究に励んだのもそのためである。さらにヨーロッパ中心主義からも離れていた。
    そんなマルクスが構想していたのが、市場競争と資本蓄積への圧力がない、非消費主義的な活動に十分に時間を割くことができる、より健康的で連帯した民主的な生き方ができる脱成長コミュニズム。エッセンシャルワークをすべての社会構成員で共有し、非エッセンシャルな生産を削減、ブルシットジョブの除去で環境負荷を即座に経験することができる。
    終章で、なぜマルクスという個人の思想が今も研究の対象なのかという自分の疑問に著者が回答していた。マルクスの研究プロジェクトは未完、だからこそそれをさらに拡張し現代の科学的知見を取り込みながら経済学批判のプロジェクトをさらに発展させることができると。決して現代のマルクス研究者がやろうとしているのはマルクスの神格化とかということではないのだな。
    問題は、脱成長コミュニズムに大衆を向ける仕組みがないことだろう。資本主義はそれこそ資本が勝手に増殖するような仕組みになっているわけだが、脱成長コミュニズムは世界に住む全員が同意しなければならないような、それはつまり戦争や核兵器の廃絶と同じレベルの困難さということだと思う。だから最後には「歴史の審判を待つことにしよう」と言うしかないのよな。

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    2024年09月30日
  • 撤退論

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    何人もの人が論を挙げてくれているのだが、詰まるところは最後の平川さんのいうところが、今の自分にはスッとハマるように思う。本の最初で編者の内田さんが、一つの論を読み終わったらすぐ次に行かないで浸って欲しいというようなことを書いていたが、そしてその通りにやってみようとはしたのだが、生来の性格なのか、なかなか難しかった。
    最後の平川さんの論に準じるなら、こういう「性格」と思っているようなことでもシフトすることはできるのだろう。

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    2024年09月10日
  • 天才たちの未来予測図(マガジンハウス新書)

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    天才 4人のインタビューの内容を載せた本

    成田さん
    自分の興味関心が正義
    子供が砂場に行って飽きるまで 砂でお城を作って終わると壊して帰ってくるくらいの感じ
    結局 あれが最強

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    2024年08月26日
  • コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン)

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    とても素敵な本。「自治」の実際が語られていて,なんか,やる気が出るような来ます。著者によっては,少し難解な部分もあるのですが…。

    最後の斎藤幸平さんの「「自治」の力を耕す〈コモン〉の現場」より,今の教育現場にも通じる話を引用します。

    …労働問題に取り組むNPO法人POSSEの代表である今野晴貴さんは,次のように指摘します。
     ブラック企業問題が解決しない原因は,労働法が存在しないからではない。むちゃくちゃな働かせ方を取りしまう法律自体は日本にもある。あるけれども,労働組合が弱体化した日本では,企業のほうが圧倒的に強く,労働者には力がない。そのせいで,法律の運用が形骸化し,「違法労働」がまかり通ってしまうのだ,と。(本書245ぺ)

     斎藤氏は,このように引用した上で,マルクスの主張を取り上げて次のように述べています。

    …私が専門としているカール・マルクスは,トップダウン型の法制度改革を「法学的幻想」だと批判し,「下から」の変革を重視しました。具体的には,マルクスは,「自治」を育むボトムアップ型の組織を「アソシエーション」と呼び,このアソシエーションを広げていくことが,社会を変えていくための基礎だと考えたのです。(本書246ペ)

     今ある労働組合をどうするのかも大切なことですが,今一度,現場の教員にとって大切にしたいものはなんなのかを話し合い,それを実現するために,どんな風にボトムアップしていくのか,どのように仕掛けていくのか,下からのしたたかな自治を作り出していくことが必要ですね。
     言うは易く行うは難し…ですが,諦めないで,ときには,子どもの人権に関わることが明らかならば,現場で闘うしかないでしょう。
     その積み重ねが,職場の過ごしやすさにつながると思います。
     既存の労働組合の「とにかく数だけを守る闘い」からの脱却が必要なのでは。

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    2024年08月23日