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繰り返される大量生産と大量廃棄、慢性化した長時間労働、広がり続ける格差、歯止めがかからない気候危機――。今、際限なき成長を追求する資本主義の矛盾と限界が露呈している。これを解決する経済社会ビジョンとして注目されるのが、「脱成長」だ。欧米で脱成長論を推進する旗手が、その基本的な考え方と実践例を紹介。人々の意識変革を誘いながら、ベーシックサービスやケア・インカムの導入、コモンズの復権など、脱成長の意向け必要な政策を論じる。“常識”を破り、真にゆたかな社会を構想する画期的提言の書! 『人新世の「資本論」』の著者・斎藤幸平氏が解説。
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Posted by ブクログ
翻訳特有のちょっと意味が分かりにくい訳はありましたが、過去を振り返るとGDPによる経済成長のイデオロギーによって世界中で資本主義というシステムができ、富裕層によっての植民地化、グローバルサウス問題、不等価交換。これ以上続けないためにはどうしたらよいか。本当に豊かさはまではいきませんでしたが、どんな解決策かが語られていました。脱成長だからいきなりあれダメ、これダメではなく、まずはマイカー規制や、都市部土日昼過ぎだけ歩行者天国を設けたり、ショッピングモールは何平米までとか、ルール作りからはじめたいですね。みんなで協力していきたくなりました。この本はたくさんの人たちに読んでもらいたいです。
Posted by ブクログ
草の根ネットワークから始まる個人の行動力が必要。
GDPの成長は格差拡大につながっている。
成長は必要ない。より少なく生産、少なく消費する生活を指向するべき。
成長には、循環型、永続型、複利型がある。複利型は永遠には続かない。永続型も自然ではない。複利成長を目指すことはできない。
物資使用量と市場取引の拡大を止める。成長なしで豊かな生活を送れる制度をつくる。
成長追及は、負債、不平等、金融危機を生む。新自由主義は、自由ではなく新たなルールを作った。
成長を求めることが本能、ではない。
デンマークの自転車通勤。
グリーンニューディール政策は、緑の成長と繁栄の両方を目指している。
グリーンニューディール債を発行し、公共事業を行う。
ユニバーサルベーシックインカムとユニバーサルベーシックサービス。=全員にいきわたるもの。資格認定が必要ない。
貧困軽減が経済成長の後押しではなく、環境破壊を防ぐ目的として使われる。
ユニバーサルケアインカム=無償のケア活動に対する保障。
カリフォルニア州では、大規模な山火事が原因で、パシフィックガス&エレクトリック社が破綻した。
今は生産性の向上が企業の利潤と株主の配当に回ってしまう。
炭素税でユニバーサルサービスを賄う。労働への課税はやめる。環境破壊には課税する。
ニューディール政策のときは累進課税が効果的だった。
犠牲を強いる緊縮財政ではなく、連帯経済やコミュニティ経済を補強していけるか、がカギ。
自然界効果、ケアワーカー、子育て中の家族、自転車愛好家、ビーガン、ヒッピー、失業者、気候難民、田舎暮らし、帰納運動、などと相性がいい。
環境グズネッツ曲線は、統計データによって否定されている。
資源は安くなると、使用量は増える。これが経済成長の基本。より少ない資源でより少なく生産するべき。
市場は、汚染に対して正しい値段を付けられない。
農業から工業、サービスへと移行するにつれ、資源とエネルギーの使用量は増えた。
GDPは、環境汚染でもその対策をすれば増えるもの。無報酬の働きは計算に入れない。
Posted by ブクログ
本書は、脱成長の基本ビジョンが分かりやすく説明されるとともに、世界各地における実践例が紹介されており、入門書として適当な一冊だと思います。
ただ、「脱成長」について思うこと。
どうにかしなければならないことは理解できる。無駄なもの、ここまで必要ないだろうと思うモノやコトも多い。しかし、経済成長が良いことだ、パイを大きくしないと豊かになれないという考えが沁み込んでしまっている人間(自分だってその一人だ)が大勢の中で、政治を変え、脱成長の経済にしていくことを現実化していくのはとても難しいだろうと思う。
特に国際社会において対立の度が深まっている現在、これまで不平等を強いてきたから先進国がまずは脱成長に踏み出すべきだという議論は、国力を相対的に弱めることになりかねず、なかなかコンセンサスを得にくい状況ではないだろうか。
Posted by ブクログ
「脱成長」、英語ではdegrowthと言う。
私のような左翼を自任している人間でも、資本主義のなかで生まれ、その価値観に深く影響されていることがあるのだろう。まさしくマルクスが言ったように「存在が意識を規定」している。私自身も、経済成長をストップしたり、減速させようという意見を聞くと、抵抗を感じる。しかし、なんでも疑問を突き付け、「正しさ」の上にあぐらをかいている価値観に揺さぶりをかけるのは、ともかくも「良い」ことだ。
著者たちは次のように主張する。経済成長を重視する資本主義経済は惑星地球の限界に到達しつつある。化石燃料はいずれ枯渇する。原子力発電もウランなどの特殊な鉱物資源に依存しており有限である。発展途上にある国々の人々がこのまま先進国同様の生活水準を達成すれば資源の枯渇は必然的になる。地球温暖化によって地球環境も変わってきつつある。経済成長は、格差を縮小するのではなく拡大してきた。こうした問題を引き起こしているのは、GDPという指標の絶えざる増大(経済成長)を目指す画一的価値観そのものである。私たちは危機を回避するために、脱成長の価値観に転換せねばならない。
斎藤幸平さんが解説を書いているように、『人新世の『資本論』』と類似の主張であり、同書を読んでいる人にとっては、目新しさはないだろう。
薄い本であり、すぐ読み終わる。読んでいるあいだはなるほどと思いつつ読んだが、残るものが少なかったのも事実(これも自分が知らず知らずのうちに資本主義に毒されているからかもしれない)。
「脱成長」、これが今後大きな運動になるかは未知数だ。とりあえずこのキーワードは覚えておいて損はないだろう。
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ビジネス・実用
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