斎藤幸平のレビュー一覧
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内田樹さんんが呼びかけて「中高生向き」に書いてもらった,オムニバス本。わたしが知っていた人は6~7人だが,それぞれの呼びかけが面白かった。
本書のメッセージは,30代~70代の年代別に分かれていて,70代なんて,中高生が大人になった頃はほとんど現役ではないわけで,だからこそ,なにを呼びかけているのかが,気になる。
新型コロナによって暴き出された現代社会の矛盾は,コロナ禍が過ぎ去ったとしても,なんらかの修正を迫られるはずだ。会社に行かなくても仕事ができる…と分かったからには,満員電車に乗って会社へ行くこと自体が,すでに「必要なこと」ではなくなってしまった。密を避けることは,過疎地域では当た -
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Posted by ブクログ
ネタバレ「資本主義の限界」を、環境問題の観点から整理し直した本。
便利になっているはずなのに、なぜ人は豊かさを実感しにくいのか。なぜ経済成長を続けるほど環境破壊が進んでしまうのか――そうした問いを、「人新世」という概念を通して説明していた。
大量生産・大量消費によって生活は便利になった一方で、人間は常に競争や効率化に追われ、環境負荷も限界に近づいている。その構造自体に、現代資本主義の問題がある。
一方で、後半の「脱成長コミュニズム」については、正直まだ理想論にも感じた。国家規模・グローバル規模で本当に実現可能なのか、自分の中ではまだイメージし切れていない。
ただ、
* 消費や競争だけが豊かさ -
Posted by ブクログ
「資本主義」がどういう仕組みなのか。どうして生み出されたのか。
完璧なシステムではないにも関わらず、他の「〜主義」になぜ移行できないのか。
様々な疑問があって、それなりに関連の書籍を読んでいるが、本当に難しい。
もちろん本丸のマルクスを読み込めばよいのかもしれないが、私のレベルでは理解するのは無理だろう。
そんな軟弱な気持ちのため、様々な解説本を読んでは、ほんの少しずつ理解を深めていくつもりだ。
資本主義の仕組みとは、誰かが意図的に作り込んだものではない。
大航海時代や産業革命を経て、当時の社会情勢の変化に伴い、金融の仕組みが整ってきて、徐々に構築されたと言ってよいと思う。
そういう意味では、 -
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100分de名著で講師を務めた3人の専門家たちが、
本を人生に役立てるための読み方、『血肉となる読書』を紹介している本です。
経済思想家の斎藤幸平、上智大学教授でケアについての著作が有名な小川公代、能楽師の安田登。
私は小川公代は馴染みがあるので共感できる部分が多いと感じました。一方、能楽師の安田登に関しては全く予備知識がなく、語られる内容が新鮮で…その上ご本人の軌跡がなんとおもしろいことか!驚きを持って楽しく読みました。古典は難しくて全く読めない私ですが、これを機にチャレンジしてみたいと思います。
読んだ内容をすぐ忘れてしまう人、なかなか読み進められない…など何かしら読み方に迷いがある人 -
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ネタバレ<目次>
はじめに 未来はファシズムだ!
第1章 気候崩壊による恒久欠乏経済
第2章 テクノ資本主義で進むファシズム
第3章 「世界の終わり」と加速主義
第4章 計画経済が全体主義を連れてくるのか
第5章 「ハイエクの呪縛」を解くために
第6章 デジタル社会主義は可能か
第7章 ハイエクの盲点と「緑の戦時経済」
第8章 晩期マルクスの独裁論
第9章 エコロジー独裁への道
第10章 暗黒社会主義という希望
おわりに 名もなき者たちの「黙示録」
<内容>
重い本だ。前作でも気候変動を食い止めるためには、資本主義を辞めなければならない。そのためにはマルク -
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今の時代は先の見えない激動の時代、戦前と雰囲気が似ているとも言われているそうだ。
100年前の名著には、そんな時代を生き抜いてきた人類の知恵や経験がつまっていて、未知の危機に向き合うための“時代を超えた真理”を受け取ることができるのだという。
「読書とは、自分とは異なる他者の思考パターン、深層心理、喜びや苦しみを少し分けてもらう行為」
特に印象に残ったのは、1度読んで理解できるものは、実は自分の思考の枠の内側にある“予定調和”にすぎない、という話。
むしろ、違和感のある表現や理解できない価値観を、“異物”として飲み込み、持ち続けること。その蓄積が、後から自分の見える景色を変える可能性がある -
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難しかった。理屈のつながりがわかりにくいからだろうか。最早、気候変動は災害級だから戦時経済に移行しようという話。それ自体はわかるのだが。日本はアメリカや南米ほどじゃないからか危機感は薄いかもしれない。
計画経済は悪手という意識はないのだけど、自由を制限されるのは違うと思ってしまう。脱商品化やケアはボトムアップで進めた方が良いようにも思う。国家権力は再分配くらいに留めておきたい。ただそう感じるのは民主制と自由の理解の問題かもしれない。
本当にどうしようもなくなると戦時経済的でしょうがないが、まだ利潤追求みたいなわかりやすい、できれば明るいインセンティブで動けるようなビジョンが必要に思う。 -
Posted by ブクログ
何十年と前から言われてきた温暖化や環境破壊は未だにマシにすらなっておらず、この現実をみるに資本主義は気候崩壊を止めることができないのは100%明らかと言えるだろう。だからこそ、資本主義を捨て去る必要があり、本書では新自由主義の原点となっているハイエクを徹底批判し対案を出している。
この現実認識は八割方同意できるのだが、社会主義・計画経済を志向する対案の方はその実現までの道筋が全く想像できず、辛いなと感じた。そう感じるのはハイエクの呪縛に囚われているせい…なのか。
しかし環境破壊を止めるために、必要なモノを必要なだけ消費する必要があるのは納得感あり、それをテクノロジーを使い目指していくのはなるほ