斎藤幸平のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
4人の天才たちとは,成田悠輔,斎藤幸平,小島武仁,内田舞。それぞれ,外国でも注目されている日本の知性たちです。
このうち,わたしが著作を読んだことのある人は,斎藤幸平さんだけ。
どの方の意見も,説得力に富んでいて,なかなか刺激的でした。
本書の編集者である高橋弘樹氏は,「おわりに」で次のように述べています。
この本はぜひ,ゆるめのBGMのかかったカフェや,ヒーリングミュージックのかかった寝室でゴロゴロしながら,読んでいただければと思います。(本書,207ぺ)
わたしは,テレビが鳴っている様な場所では本は読めないのですが,自宅の炬燵に寝っ転がって,延べ4時間くらいで読み終わりま -
Posted by ブクログ
「まえがき」の内田樹の文章の衝撃たるや。
21世紀末には、総務省の中位推定で、日本の人口は4700万人に。7000万人も減るという。
そして、この事実を国は知ってはいるが、「このシナリオを国民に対して開示する気がない」にっちもさっちもいかなくなってから、我々に、さて、「日本は沈みつつありますが、生き延びる手立てはもうこれしかありませんと手の内を明かす」だろうと。
その時には「強者にすべての資源を集中し、弱者は見捨てる」というシナリオは出来上がっている…。
そうだろうと思う。そうなのだ。たぶんもう出来上がっているのだ。我々庶民はうかうかしてこれからだまされるのだ。
この「まえがき」と白井聡と -
-
-
Posted by ブクログ
内田樹さんんが呼びかけて「中高生向き」に書いてもらった,オムニバス本。わたしが知っていた人は6~7人だが,それぞれの呼びかけが面白かった。
本書のメッセージは,30代~70代の年代別に分かれていて,70代なんて,中高生が大人になった頃はほとんど現役ではないわけで,だからこそ,なにを呼びかけているのかが,気になる。
新型コロナによって暴き出された現代社会の矛盾は,コロナ禍が過ぎ去ったとしても,なんらかの修正を迫られるはずだ。会社に行かなくても仕事ができる…と分かったからには,満員電車に乗って会社へ行くこと自体が,すでに「必要なこと」ではなくなってしまった。密を避けることは,過疎地域では当た -
-
-
-
-
-
-
Posted by ブクログ
前作を読んでから5年。当時から脱成長コミュニズムを訴えていた背景には、立ち止まることを知らない資本主義のまま突き進んででいけば、環境破壊と格差問題は悪化するばかりとの危機感からだった訳だが、5年間歯止めはかからずにきてしまったのが現実。
とはいえ、終盤に紹介のあった2026年1月に民主的社会主義者ゾーラン・マムダニを市長に選んだニューヨーク市民の選択の成否の行方は、期待を持って見守りたい。まだまだ小さな動きに過ぎずこの先も上手くいくかは分からないが、「金融資本とレント資本が跋扈」し「カネさえあれば無限に個人の自由は拡張さ」れてきたニューヨークの市民が、「労働者の街としてのニューヨーク」を目指し -
Posted by ブクログ
100分de名著が本を紹介する番組であり、そのプロデューサーが、さらに一歩進めて「血肉となる読書」について、番組に出演した3人の講師に、自身の本との出会い方や血肉化の過程を紐解いた本です。
もともとEテレの100分de名著は大好きな番組で、3人の講師の方々が出演した番組も見ていたこともあり、こういう思いで本を紹介して下さっていたのだなぁ…と思いながら読んでいました。
プロデューサーの方が終わりにで、本を読むことが、戦争を防ぐために遠回りでも一番確実な方法だと信じています、という言葉が響きました。
知識や情報を得るための読書から自分へのメッセージとして自分ならどう考えるかという視点を -
Posted by ブクログ
ネタバレ「資本主義の限界」を、環境問題の観点から整理し直した本。
便利になっているはずなのに、なぜ人は豊かさを実感しにくいのか。なぜ経済成長を続けるほど環境破壊が進んでしまうのか――そうした問いを、「人新世」という概念を通して説明していた。
大量生産・大量消費によって生活は便利になった一方で、人間は常に競争や効率化に追われ、環境負荷も限界に近づいている。その構造自体に、現代資本主義の問題がある。
一方で、後半の「脱成長コミュニズム」については、正直まだ理想論にも感じた。国家規模・グローバル規模で本当に実現可能なのか、自分の中ではまだイメージし切れていない。
ただ、
* 消費や競争だけが豊かさ -
Posted by ブクログ
「資本主義」がどういう仕組みなのか。どうして生み出されたのか。
完璧なシステムではないにも関わらず、他の「〜主義」になぜ移行できないのか。
様々な疑問があって、それなりに関連の書籍を読んでいるが、本当に難しい。
もちろん本丸のマルクスを読み込めばよいのかもしれないが、私のレベルでは理解するのは無理だろう。
そんな軟弱な気持ちのため、様々な解説本を読んでは、ほんの少しずつ理解を深めていくつもりだ。
資本主義の仕組みとは、誰かが意図的に作り込んだものではない。
大航海時代や産業革命を経て、当時の社会情勢の変化に伴い、金融の仕組みが整ってきて、徐々に構築されたと言ってよいと思う。
そういう意味では、