斎藤幸平のレビュー一覧

  • 倫理資本主義の時代

    Posted by ブクログ

    「いまや資本主義は行き詰まり、世界は『入れ子構造の危機』に瀕している。だが停滞と貧困をもたらす『脱成長』に活路はない。目指すべきは道徳的価値と経済的価値の再統合、すなわち『倫理資本主義』だ」 というのが本書の核心です。
    本書の骨子は「世界を束ねることができる唯一の判断軸は、人間の『道徳的信念』である」ことと、「今後は道徳的に優れたビジネスが経済的利益も得られる世界になる」という二点にある。

    内容は興味深いが、とにかく言い回しがわかりにくく、読みにくい!
    他の方も同じ感想を抱かれていて安心しました。

    0
    2026年04月24日
  • 人新世の「黙示録」(集英社シリーズ・コモン)

    Posted by ブクログ

    あらためて自身の考え方を整理できる1冊でした
    ここに描かれてるより未来は悪くないかもしれないし、もっと悪いのかもしれない。すべての人類を救う道がないのは当然。成長の概念を変えたってそんなの何が楽しい?テクノロジーの海を自由自在に泳ぎながら、そして昨日よりちょっとはマシな世界になりますように。

    0
    2026年04月15日
  • ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた

    Posted by ブクログ

    社会問題は日々変わっていくもの、変わってはいけないもの(風化してはいけないもの)の二面がある。
    特にこのエッセイは、コロナ化に連載していたゆえに、少し昔の話に思えるものもあったので、もっと早くに手に取るべきでした。
    とはいえ、何年経っても社会全体で考えるべき問題も多数とりあげられており興味深かった。

    何よりも作者の研究者(私は取材者として置き換えて読んだ)としての姿勢に強く共感した。
    当事者の苦悩や状況は、短期間のの取材やインタビューで理解できるわけがない。
    そこを謙虚にうけとめつつ、それでも発信していくことの意味を感じた。

    私自身も「想像力欠乏症」にならないよう、見聞きし、体験し、あらゆ

    0
    2026年04月08日
  • テクノ封建制 デジタル空間の領主たちが私たち農奴を支配する とんでもなく醜くて、不公平な経済の話。(集英社シリーズ・コモン)

    Posted by ブクログ

    悪くはないし、おおむね共感する。グローバル経済のうち欧米圏の構造仮説としてはある程度野心的だが説得力もある。「よって、封建制でうまく立ち回る必要がある」と冷ややかに思う気持ちと、「何の褒美もないのに使われてたまるか」という感情、いずれもある。どうしたってたちゆかないであろう、そのロジックの一つとしてはそうだが、ミクロでできることなど何もない、柔らかな終わりの書

    0
    2026年03月28日
  • 天才たちの未来予測図(マガジンハウス新書)

    Posted by ブクログ

    文字通り、その業界のトップを走る人たちによる未来予測。

    インタビュー形式なので読みやすかった。

    0
    2026年03月28日
  • 人新世の「資本論」

    Posted by ブクログ

    息子へ

    本の前半は、環境破壊による終末論者のネガティブ論理が書かれていて楽しくなかったが、後半にかけて、資本主義に変わるソリューションを述べているところは良かった。

    幾つかの学びを残す。

    ‐行き過ぎたエコロジー論から始まったが最終的には、脱成長のコミュニズムを資本主義を解決するソリューションと訴える。ソーシャルイノベーション研修に通じる論点であり興味深かった。簡単ではないが、どこかで、いつの日か、解決できるかもしれない。
    ‐マルクス資本論を深堀りして研究。資本論のあとにマルクスが訴えていたことを解釈したところに論点のキーがある。
    ‐共産主義の失敗から、世界的にマルクス主義が毛嫌いされて

    0
    2026年03月22日
  • 人新世の「資本論」

    Posted by ブクログ

    共感できる箇所はあった。しかし理想とされる世界の在り方については、それができるくらい人の民度が高かったら良かったのにとしか思えない。

    0
    2026年03月04日
  • 天才たちの未来予測図(マガジンハウス新書)

    Posted by ブクログ

    斎藤さんの考え方、言っていることはある程度分かる部分もありつつも、人間の欲や本能を考えた時に、「そう理想通りにはならないのでは」と思いつつ…でもやっぱり、言ってることは何か響くものはある、という感覚。
    小島さんのマッチング理論は、本書の中で最も現実味のある内容だと感じたし、就活や転職市場でもマッチング理論のアルゴリズムが適用されると素晴らしいと思う。
    内田さんの考え方は私には合わなかったので、途中で読むのをやめてしまいました。

    0
    2026年02月15日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

    Posted by ブクログ

    まだコロナ騒動が始まって6年弱しか経ってないけど、もう今AIの普及も含めて新たな日常があり、かなり昔のことのように感じられた。

    AIとか物価高とか終身雇用の終わりが進んでいることとかけっこう変化を感じることがある一方で、既得権とか同調圧力とかあんまり当時と変わってないなと思った。

    社会のことについてもそうだけど、自分の人生においてもあっという間に6年弱が過ぎている実感。一日一日を大事に生きないとな、と思った。

    0
    2026年01月09日
  • テクノ封建制 デジタル空間の領主たちが私たち農奴を支配する とんでもなく醜くて、不公平な経済の話。(集英社シリーズ・コモン)

    Posted by ブクログ

    土地を媒介とした地主と小作人の関係=封建制をプラットフォーム上に商品やサービスを提供する供給者とそれらを購入することで手数料を支払う需要者の関係の類似性をテクノ封建制と呼ぶ分析評価は興味深い。
    またそのテクノ封建制がポスト資本主義として産業革命以降、生産手段の独占所有と労働力の剰余価値の搾取から発達した資本主義とステージの変容が生じたことの指摘はその分析からも説得力はある。
    リーマンショックに端を発する金融システムを維持するという大義名分から資本主義が金融中心の資本主義に変容していく過程から更にコロナ禍での生活者救済の大義名分から巨大な金融緩和が世界を覆っていることでインフレが進行した(国によ

    0
    2025年12月13日
  • テクノ封建制 デジタル空間の領主たちが私たち農奴を支配する とんでもなく醜くて、不公平な経済の話。(集英社シリーズ・コモン)

    Posted by ブクログ

    著者はギリシャ人。

    タイトルにあるように、デジタル空間の領主(支配者)たちが、一般の人々を支配することをテクノ封建制と呼んでいる。

    何かを学ぶというよりは、読み物として興味深いといったところか。

    0
    2025年12月10日
  • 人新世の「資本論」

    Posted by ブクログ

    発売から5年。自分が元々資本主義に疑問を持っていて、彼以外の言説にもよく目を通しているからか、そこまで目新しい意見は見当たらなかった。

    刊行当時に読めていればまた違った感想だったかもしれない。

    0
    2025年12月08日
  • 天才たちの未来予測図(マガジンハウス新書)

    Posted by ブクログ

    未来予測図というテーマからすると、斎藤幸平さんの話がよかったかな。
    小島武仁さんのマッチング理論の話も、ある分野や範囲では、私情や忖度が入らないから面白そう。

    今の世界では、経済の成長を目標にするしか政府はできないのかもしれないけど、お金でしか測れないのはしんどい。価値観の多様性という視点だけだと、やっぱり金持ちが得してるじゃん、ってなるから思想として足りない。
    斎藤さんの著書を読んでみようと思った。

    0
    2025年11月05日
  • 人新世の「資本論」

    Posted by ブクログ

    本書は都市化や大量消費、化石燃料利用が進むことで、気候変動など地球の危機に陥っている「人新世」という時代を背景に、資本主義の限界を解いている本です。
    私自身、ファストファッション大好き。不自由のない暮らしをしつつ大量消費と身近でいるなか、危機感を煽られ最後まで読みました。しかし、この地球の危機を救うための「脱成長コミュニズム」の提案については理解しきれなかったり、十分納得できない部分がありました。

    後半の脱成長に関しては、最近読んだ『働かない勇気』を思い出しました。そちらでは「ベーシックインカム」を脱成長の一つの解決方法として挙げられていましたが、本書ではお金を分配するというより、ベーシック

    0
    2025年10月31日
  • ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた

    Posted by ブクログ

    YouTuber的な、やってみたシリーズっぽい軽い装いだが、行ってみた、やってみた、からなんなのだ、がしっかり入っていて読み応えがある。
    2022年発刊で前半はコロナ下の記録としても読めた。たった3年前なのにもう遠いところに来てしまっている感じがする。コロナ以後の世界の変容をくっきり感じた。
    行動する思索家としての著者の素の感じが見えて面白かった。水俣や福島などの話はもっと掘り下げて聞きたかった。

    0
    2025年10月30日
  • 人新世の「資本論」

    Posted by ブクログ

    イタリア人の先生が本著の英語版を紹介していて読んでみることにした。前半はそうそう、そのとおりよね、と概ね共感する内容である。行き過ぎた資本主義の枠内であれこれやっても根本解決にはならない。
    ただ、後半から終わりにかけての脱成長コミュニズムが唯一の解決策だというところについては、マルクスがそれを目指していたというのは勉強にはなるが実際にそれが現代の社会で実現できるイメージを持てず、その副作用について両面的に検討されているようなものではなかったのでまだしばらく思想の分断は続くんだろうな、という読後感が残ってしまった。
    ただ、日本の地方に残るコミュニティも消えつつある今、この世界をなんとかしないとい

    0
    2025年10月24日
  • テクノ封建制 デジタル空間の領主たちが私たち農奴を支配する とんでもなく醜くて、不公平な経済の話。(集英社シリーズ・コモン)

    Posted by ブクログ

    2025.09.23 考え方としてはとても面白い。的確に言い表しているところと、ちょっと疑問に思うところが混在していたが、こういう大胆な指摘は刺激になるし、とても興味深い。

    0
    2025年09月23日
  • ゼロからの『資本論』

    Posted by ブクログ

    マルコスの「資本主義」で見過ごされていた「ポスト資本主義」を再考すべきだと言う。それはパンデミック、戦争、気候危機などの慢性的緊急事態の時代から強い国家が要請される現代。これを放置すれば国家の力が強まってファシズムや全体主義となっていく、と予測。格差や搾取、戦争や暴力、植民地支配や奴隷制などの問題に向き合い、国家の暴走に抗いながら自由や平等の可能性を必死に考えるべきで、それから生まれる知恵と想像力から学ぶことが求められる、と言う。正に自国での政治不満が他国への侵略で国民の目を誤魔化し、暴走化し始めた。特にロシア、イスラエルなど自国強化主義・ファシズム化へと動き始めたことは、今後米国、中国などの

    0
    2025年09月15日
  • 人新世の「資本論」

    Posted by ブクログ

    他のものに転嫁させたり、見えなくすることで、帝国的生活様式、つまり大量生産大量消費の贅沢な社会を享受してきた。
    これまではいわゆる途上国に転嫁を押し付けていたが、その余地もなくなり、先進国諸国に影響が出始めてきており、私たちを襲っている。
    多くの代替案はある場所での資源の消費をある地点に移動させているだけ。
    欠乏を生んでいるのが資本主義というのは、昨今のさまざまな問題を表しているなあ。本書に書かれているような土地に関することや過剰なまでの美への執着など。
    本来共同財的であったものが、資本主義にもまれることで、私財化していった。その私財化によって、そのものの価値ではなく、財産的な価値を持つように

    0
    2025年09月13日
  • 天才たちの未来予測図(マガジンハウス新書)

    Posted by ブクログ

    教育は一定は義務教育でそこからパーソナライズ、環境破壊と収入格差は相関あるから脱成長など、独自で複合化され長期視点が勉強になる。

    0
    2025年09月10日