斎藤幸平のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2020年の8月くらいに書かれた内田樹さん編のアンソロジー。
コロナをへてポストコロナに対しての中高生・大学生
に向けて30代・40代・50代・60代・70代の著作者が
指針というかメッセージ集です。
前書きの内田樹さんの『各代の著作者からの想定読者にたいするいうべき言葉は『ごめんなさい』』という部分は非常に
心に残る内容です。
20人の人からの言葉のなかで、一番よかったなあと思うのが、今回は平川さんでした。
昨年の8月と現在(2021年1月)とはまたフェーズが
変わってきているコロナの状態ですが。
やはりいろいろな矛盾が表出してきているなあと
思います。
たしかに、自分の息子も含めて、若い人たちには
今後この世界の変えられるものを、正しく変えていき
少しでも多くの人たちが生きやすい世の中にして
いってもらいたいと思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ学者である著者が、経験したことのない体験を素人ながら挑戦していく短編集、といった感じ。
テレワークのデメリットには納得。東京オリンピックの陰の被害者の話は衝撃だったが、あっさり終わってしまったので可哀想になったが、著者も私も一傍観者であり同罪では、でも何ができるのだ、と後味が悪い。
住民による太陽光発電の計画は、懸念が残った。パネルは特殊で簡単に廃棄できないと聞いたことがある。私の住む田舎町でも、耕作放棄地がどんどん太陽光になっている。二酸化炭素は出ないけど、どうなんだろう。
ジビエの現場、いのちに触れるということ。食事の都度に思い出したい。
途上国支援と称した企業の利益のための環境破壊。こういうやり方が蔓延る世の中で、未来は果たして明るいのか。風力発電、原子力発電、そんなにどんどん作らないといけないのか。
これから大人になる子どもたちに、申し訳ない。世の中は安心できないし、利益ばかり考える人間で溢れていて、環境破壊は進み、いずれ外に出られない日が来るかもしれない。出生率の低さは、今後の世の中への憂いも影響しているのでは。
知ることから、そしてその先、何ができるだろう。 -
Posted by ブクログ
読んでいてすごくモヤモヤした。
資本主義はこのままでは破綻するので持続可能なシステムに移行しなければならないという問題意識は理解できる。加速主義など他の主義・主張に対する批判も理解できる。
ところが、著者の提案するシステムがなぜ上手くいくのか、なぜマルクスに答えを求めることができるのか理解できなかった。
過剰な生産をやめるというがそれで今の人口を食べさせることができるのか。人々の意思を尊重しながら必要な労働に人々を割り当てることができるのか全然分からなかった。
この問題は思想のところよりも、実践的、技術的なところに課題があると認識しているが、そのような部分にはあまり触れられていなかった。 -
Posted by ブクログ
テスラ、スペースX、スターリンク、X(旧Twitter)。イーロン・マスクの名前は毎日のように目にします。本書は、彼の成功物語ではありません。彼を中心に生まれつつある、新しい社会の仕組みを読み解く一冊です。
著者が「マスキズム」と呼ぶのは、一人の経営者の思想ではなく、21世紀の新しい社会システムです。国家が担ってきた通信やエネルギー、宇宙開発までもが巨大企業のサービスへ置き換わり、私たちは「市民」である以前に「ユーザー」になっていく。その視点には何度も考えさせられました。
特に印象に残ったのは、「自立」の逆説です。自家発電をし、衛星通信を使い、好きな情報を選べる。一見すると自由を手に入れたようですが、その自由は、一つの巨大なインフラへの依存の上に成り立っています。便利さを求めるほど、依存は見えにくくなる。この指摘は背筋が寒くなるほど説得力がありました。
本書はイーロン・マスクを善人とも悪人とも描きません。むしろ、彼を生み出し、そのサービスを選び続ける私たち自身に問いを返してきます。
読み終えたあと、「便利さとは何か」「自由とは何か」を考えずにはいられません。ニュースやSNSを眺める目が少し変わる、そんな知的で背筋が少しぞくっとする読書体験でした。 -
Posted by ブクログ
分野の異なる専門家たちが、今の環境に至るまでにどんな本の影響を受けたのか、血肉とするためにやっている本の読み方やおすすめ本を紹介し、
間に「100de名著」のプロデューサーさんの解説と示唆が入るというもの。
マルクス、女性のケア、古典
若干リベラル寄りといえなくもなかったけど、
全体的にはフラットな印象。
それぞれの専門家たちが語ることは正直ついていけないことも多く飛ばし飛ばしだったけど、
本との出会いで人生が変わることはとてもよく伝わった。
新しい世界への窓になることを期待してこの本を手に取ったけど、その目的は果たせたかなという感じ。
本を通して学び続けること、問い続けることが重要なんだと改めて考えることができた。