方丈貴恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ特殊設定や話の展開が後付け(無理矢理)っぽく感じてしまった。ミステリなんて多かれ少なれそうだとは思うけど、それを感じさせないように物語の世界に落とし込むのが良い小説かなと。
特殊設定のルールを推理するパートと、その設定を前提に真相を推理するパートの2層構造を作っているらしいが、「ルールの推理」は根拠が薄くて推理ってほどでもないような…。推理を話すパートも代わり映えしなくて、その文章自体が面白くなっててほしかった。
主人公が殺人を企てていて、モンスターにその先を越されないように…、という構図は面白い(活かせていたようには思えないが)。真相が何重にもなっていたのも満足感があってよかった。 -
Posted by ブクログ
なるほど。これは今までにないタイプのミステリだ。
【絶対に逃さない探偵×必ず無罪にする仕事人】
とあるが、常に探偵が勝ってるじゃないか笑
車椅子の探偵、草津と助手の霧島。そして、どんな犯罪でも依頼されたら無罪にするヒミコこと、氷見朱鳥。ここ3人は中学の同級生だ。
警視庁から依頼される事件はいつも謎だらけだが、現場に赴かない草津はあっという間に解決してしまう。解決したかに思われた事件はヒミコによって、さらに難解な事件へと変貌する。
この物語は3章から成るが、全てバラバラな事件に思われた3つの事件は氷見がヒミコになった理由に全て繋がってくる。
追い込まれた犯罪者の行動やらチャチな部分が多々あるが、なかなか楽しめた。ただ、氷見がああいう最後を迎えるのは辛かった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレオーディブルで視聴。
途中で「ああ、事件解決だな、疲れたな」って思ったところからさらに4時間という時間が表示された時に何かのバグかと思った。
それくらいには冗長。中盤で「いやもういいや、十分、次行こ」ってなってしまうような話だった。
終盤は、どんでん返しに次ぐどんでん返しって感じで、もう、どんでん返しのためのどんでん返しじゃない???くらいの勢いで推理が錯綜して行く。
全部が全部、もっともらしい、でも全部が全部(真相も含めて)「ほんとに?????」って感じの推理。
「それ断言するのは危険では?」ってことまで断言して推理進めていくから、「え、それで大丈夫?」って何度もなるのに無視して話を進められる。
話としては、まあドラマチックでよかった、のかな?
推理の論理性としては、分からなくはないけど、うーーーん、って感じ。
ただ、多重解決という概念については素晴らしかったと思う。 -
Posted by ブクログ
【概要】犯罪者御用達ホテルで起こった事件はホテル専属探偵が秘密裡に処理する。
【内容】容疑者も証人も犯罪者であり保身のためなら平気で嘘をついたり工作したりするので混迷。
【感想】今回は特殊設定ではないです。>個々の謎は凝ってました。>少しネタバレになるけど、叙述トリック流行りのせいで書かれていないことには先入観念を廃しようとするクセがついて、年齢、性別、場所、時代、日付、時間、タイミング、独白の主体などは書かれたときだけ決定。なので、その手の部分では騙されなかった。>昔やってたアメリカのテレビドラマ「ベガス」やっけ? を思い出しました。
■アミュレット・ホテルについての簡単な単語集
【相羽】賭博王。ザ・セヴンの一員。50代男性。タキシードがデフォルト。
【明石】犯罪業界でも評判が悪い。他の犯罪組織を襲撃して強奪することを繰り返している。金払いはとてもいい、というか、金にあかせて無理を通そうとする。本人は自宅核シェルターに引きこもっている。
【アミュレット・ホテル】犯罪者御用達のホテル。別館は犯罪者である登録会員専用。全てスイートで全室に寝室以外にリビングルームや浴室が備えられている。その中でも10階以上は高層フロアと呼ばれグレードが高い。9階は女性フロアでエステティックサロンもある。会員は2つのルールさえ守ればどんなサービスも提供される。その2つとは「ホテルに損害を与えないこと」と「ホテル内で傷害・殺人事件を起こさないこと」。でも、守られないことも多く、そのときはホテル探偵が秘密裡に処理する。なんでも燃やせる超高温の焼却炉があり事件はなかったことになる。本館は一般客にも開放されており、ロビーにあるカフェの名前は「平穏無事」。
【アリア】瀬戸博貴の幼馴染。
【伊田】有名な殺し屋。記述では女性。東欧系の犯罪組織を1人で壊滅させたことがある。
【ウーティス】覆面詐欺師。クライム・オブ・ザ・イヤー受賞者。鳥の形をしたペストマスクを被った犯罪業界のゆるキャラ。声は出さずスケッチブックに丸文字で筆談する。
【エレボス】凄腕の殺し屋。
【笠居】武器密輸王。ザ・セヴンの一員。元は諸岡の組織の後継者だった。
【桂】道家と対立する国内最大級窃盗グループのトップ。年をとった女のようだ。
【桐生】アミュレット・ホテルの探偵。語り手で主人公。道家に拾われドジな秘書をしていた。
【クライム・オブ・ザ・イヤー】その年の一番優秀な結果を残した犯罪者に贈られる賞。
【佐々木】自称情報屋の強請屋。ホテルの客だが信濃の部屋で絞殺されていた。
【ザ・セヴン】犯罪業界の大物7人からなる。アミュレット・ホテルの出資者たちでもある。現在2人欠け5人しかいない。欠けた2人は肺がんで死んだ道家と強盗王米本。米本の組織は現在詐欺王が継いでいる。ザ・セヴンが集まる会議を「タイタン会議」と呼ぶ。
【佐東】道家を裏切りエレボスに殺される。
【信濃】詐欺グループ「エリス」のボス。ホテルのお得意様。
【四ノ宮】闇の会計士。ザ・セヴンの一員。35歳と最年少。どの組織からも中立を保っている。裏の世界の銀行と言える。
【瀬戸博貴】アリアの幼馴染。すごく童顔。スリなんかの組織「ケルベロス」の一員。腕はたいしたものではない。ある意味アミュレットホテルに挑戦することになった。
【道家:どうけ】安楽椅子犯罪者。芸術的な犯行プランを立案するプランナー。依頼されて立案することも多い。金払いの悪いシブチンだった。
【遠谷:とおや】アミュレット・ホテル従業員。ハウスキーパーを担当することが多い。30歳くらい。男性の可能性が高い。
【ドク】アミュレット・ホテルが専属契約している医師。不気味なくらいオールマイティで法医学にも造詣が深い。
【ババヤガ】別館13階のバー。
【深川】窃盗グループ「プロメテウス」のナンバー・ツー。記述では女性。持ち主の知らないうちに美術品を偽物にすり替えてしまう手口を考案した。そのほとんどは気づかれない。
【水田】アミュレット・ホテル従業員。銀縁眼鏡。フロント業務を担当することが多い。30代半ば。油断ならない危険な感じ。
【陸奥】詐欺王。ザ・セヴンの一員。穏健派。強盗王米本の組織の後継者。非暴力・無血でのミッション達成を旨とする。情報収集能力が高い。
【杜:もり】麻薬王。ザ・セヴンの一員。女性。絹のような白髪のショートヘア。60代。
【諸岡】アミュレット・ホテルのオーナー。無駄なことが嫌い。カーネル・サンダースっぽい髭ということなので男性なのだろう。若い頃は国内全ての密輸取引に関わっていた犯罪実業家。
【薬師寺】道家の弁護士。30代半ばくらい。金髪で見た目ホストっぽい。らしいので男性だろう。他の顔も持っている。
【山吹】犯罪組織「エキドナ」のトップである土井を傀儡にしている実質的なトップ。ファッション突然変異体。瀬戸博貴の属する「ケルベロス」はエキドナの下部組織。 -
Posted by ブクログ
ネタバレサクッと読めた。とても読みやすかった。
密室殺人やりたくてこういう設定にしたのかなー?って気分。「ほほーん」と興味深く読めたがなぜだろう、正直それ以上でもそれ以下でもなく…?
なにが違うのかなぁと思ったら、登場人物が少し記号的なのかな?
各登場人物の設定が厨二病的なのがチグハグというか。
主人公とホテルオーナーは多少なりとも奥行きがあるんだけど、他が今ひとつなのか、いやキャラ背景は多少しっかりしてるんだけど…なんかミステリーとしても物語としても爽快感に欠けるというか。
本格推理としては多少見応えある感じなのかなと思ったので星3つ。
本格推理にしたら少し軽いつか若干のご都合主義感があるつか(設定がそのために作られてるというか)、うん。もう少しリアルにして「こんな世界もありそう」って感じにしてくれても嬉しかったような。こういうホテルがまじであったら公安が張るだろってのも頭のどこかにあり続けており。連載ものの収録だから仕方ないのかな。設定スケールの割にはこぢんまりと纏まりすぎてる印象かな。
まぁ全体的にはさすが良くできているとは思う。 -
Posted by ブクログ
2019年第29回 鮎川哲也賞受賞
これは 某8さんのお勧めでしたでしょうか?
方丈貴恵さん 初読でございます。
こちらは 人気作のようでシリーズ化しているようですね。
本を開いて動揺いたしました。
館なのね!
登場人物紹介必要なのね⁉︎
周辺図までいるわけね!
家系図必要なのね⁉︎
本格ミステリーを卒業しようとしている矢先の出来事でした。
本格ミステリーにタイムトラベル( ˊ̱˂˃ˋ̱ )
クラシックタイプのミステリーがベースでありながらSF。
お好きな方々にはたまらない一作ではありませんか。
で、何か思い出しそうで思い出せないでようやくラスト近くで思い出しました。
映画 『HELLO WORLD』あの野崎まど脚本のタイムトラベルもの。
しかも おそらく同じ年(*⁰▿⁰*)
あの時も 理解したいのだけれど自分の能力が追いつかず、観終わって 「なんかすごい」
今回も同じ感覚です。
作家さんたちの 想像能力に感嘆です。