方丈貴恵のレビュー一覧
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完全犯罪請負人として法で裁けない悪人への復讐代行業をしている黒羽は、何者かにビルから突き落とされ、幽霊として目覚める。
幽霊となった黒羽に復讐を依頼したのは小学6年生の少女、音葉。彼女の両親は黒羽の転落と同じ日に空き家で殺害されたのだが、その日に完全犯罪請負人と会う約束をしていたという。
幽霊と小学生の異色のコンビによる復讐ミステリー。
幽霊の黒羽は壁をすり抜けて色々な事を探り放題で『ズルくない!?』と思っちゃうけど、行動するのは子供の音葉だから物理的にも倫理的にもできない(させられない)ことも多くて一応バランスは取れている感じ。
そして事件の複雑さがすごい。多層構造というか。
前半は犯人 -
Posted by ブクログ
会員資格を有する犯罪者しか立ち入れないアミュレット•ホテル別館。そこは司直の手が及ばない犯罪者たちの楽園だ。利用客は対価さえ支払えばどんなサービスでも受けられる。ただし守らなければならないルールは2つ。1.ホテルに損害を与えない。2.ホテルの敷地内で傷害•殺人事件を起こさない。
ホテル内で事件が起きた際は、ホテル探偵•桐生に調査が一任される。
〈アミュレット・ホテル〉シリーズ第二弾。探偵の桐生、オーナーの諸岡、フロントの水田が前作に引き続き登場。単なる殺人事件に終始せず、趣向を凝らした事件にハードボイルドでロジカルなホテル探偵が対峙する。ひねりの効いたプロットなので読みやすくはないが、前作が -
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ネタバレアミュレット・ホテルの続編。前作が小ヒットしたのもあり、売れ路線を狙ったか?本格度は前作より下がり、その代わりにエンタメ度がアップ。
竜泉家シリーズはあまりキャラクターに愛着はないが、こちらのハードボイルド風なのに理知的なホテル探偵が格好良くて好きだ
ドゥノット・ディスターブ
生配信中に背後から刺された双子の片割れ。衆人環視の密室と鉄壁のアリバイだが実は〜のネタでズッコケ。ポイントは袖の内側に隠した両手から紐解かれるロジック。
落とし物合戦
遺失物管理を担当しているラウンジ&バー『ブラック・カイザー』には高価なブレスレットと靴下の中に入ったぬいぐるみが届けられた。申し出た3人の中の -
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