方丈貴恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ今まで読んだことのない作家さんに挑戦してみたくて手に取った1冊。
幽霊になった犯罪請負人と両親を何者かに殺された小学校6年生の女の子が、お互いの利害が一致して、それぞれの復讐のために協力する展開にワクワクした。
幽霊でいられる日数は7日間しかないのに復讐実行に余裕そうな主人公とか、両親を殺されているのにアクティブに復讐に奔走できる小学生とか、現実離れしているなぁと思いつつ、そこは小説の中の世界として楽しむ。
完全犯罪のレッスンを受けているかのような、新鮮な読書体験だった。
犯人の足跡がないトリックに対抗して、足跡のない別のトリックを実行したり、頭脳戦が良かった!
3月14日が別の年の同 -
Posted by ブクログ
ネタバレ竜泉家シリーズ第三弾にして最新作。
今回は冬馬と佑樹の二人がタッグで謎を解き明かすという形式。オンラインゲームの試運転のため孤島へ呼び出された8人の"自称探偵"がVRゲームで起きる事件と現実で実際に起きる殺人事件の真相の二つを解明すること。真相を見抜かれる・自白すると問答無用で参加者の大切な人と共に死亡するというデスゲームであった。
今までとは違い、人外もタイムスリップもない現代的なストーリーでかつ“読者への挑戦状”が2回も設けられている非常に濃い作風で飽きさせずに読めてとても面白かったです。展開も何回も裏切られるものばかりでページを捲るたびに驚かされて読み応えがありました -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かったです!!
クローズドサークルにまさかのタイムトラベル要素が追加され、呪いを解くために事件の謎を解き明かすというストーリー。
古き良きミステリーとタイムトラベルというSF要素。この二つが組み合わさった新しい形のミステリーでとても面白かったです。SFながらもトリックは論理的で伏線もかみ合っていて、とてもスッキリとしました。
ストーリーとしてはタイムトラベルで主人公の奥さんの先祖である竜泉家の呪いを解放するという流れから遥か彼方の未来における争いに発展していくというストーリーの壮大さがとても面白かったです。
最後も爽快な結末でハッピーエンドで良かったです。最後の描写の感じからおそらく続編に -
Posted by ブクログ
プロローグ
その時は突然やってきた!
すれ違いざま、とてつもない恍惚感に包まれた
それと同時に既視感が押し寄せてくる
とても心地よい既視感だ
そう、彼女が戻ってきてくれた
しかもとびっきりのキュートになって
本章
『アミュレット・ワンダーランド』★5
やっぱりミステリー小説は、肌に合うなと
再認識させてるれる本書
しかも特殊設定という点も魅力的だ
“必ず”事件は、アミュレットホテル別館で
起きるからだ
そして、ホテル探偵である、桐生の推理は
圧巻でもあり魅力的だ
ホテル内、閉ざされた空間
ダイハード的な設定は大歓迎
これからも追い続けよう
そう誓った!
エピローグ
摩天楼に -
Posted by ブクログ
プロローグ
いや、こんなはずではなかった
そう、軽はずみで付き合っただけなのに、、、
この前お付き合いした、中国人の女性は
この上なく至福だった
僅か十日間ばかりの短い恋だったが
その間、何度も逢瀬を重ねた
ただ、素晴らし過ぎて疲れてしまったんだ
そんな時に彼女が
目立たなく、控えめな佇まいが気に入ってしまった
本当は違う女性とお付き合いするつもりが
ショートラブには、適当かと
控えめな彼女を選んでしまった
ただ、こんなにも狂おしい想いに駆られるとは、、
本章
『アミュレット・ホテル』★5
三体Ⅱは素晴らし過ぎて相当体力を消耗したので、
ほんの箸休めのつもりで、本書を手に取った -
Posted by ブクログ
一、ホテルに損害を与えない。
二、ホテルの敷地内で傷害・殺人事件を起こさない。
たった二つのルール以外なら実質的には何をやっても許される犯罪者のために用意された安全地帯が、〈アミュレット・ホテル〉の別館である。オーナーが殺し屋の復讐劇を描いた某アクション映画にインスパイアされて開業した、という噂のあるそのホテルで約束事が破られる時、つまり事件が起きた時、一切の処理を任されているホテル探偵がいる。
ということで本作は、犯罪者たちの楽園で起こる事件を解くホテル探偵・桐生の活躍を描く連作集になっています。個人的に一番好きだったのが、二話目で、時系列順ではもっとも過去の話になるエピソードで -
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Posted by ブクログ
ネタバレかなり良かった
「遊星からの物体X」でミステリを書こう!というのが着想の始まりだと思うけど、こうなるとはね
今回は真面目に読者への挑戦状をやってみたが、遺体になりすましてるところから分からずギブアップ…
仮死状態で海野が暗躍してそうだというのは分かったのだが
マレヒトが2体居る、も考えはしたが、そのパターンを処理できるキャパがなかったので、今回はないものとして考えてしまったなあ
ていうか基本的にすべての伏線を拾ってくるスタイルでビビりましたよ
読者への挑戦状に到達してから考えるときは、それ以前を拾い読みで手がかりを探す感じだったが、あたりをつけずに頭からちゃんと読み直した方が良さそうだなあ