方丈貴恵のレビュー一覧

  • 少女には向かない完全犯罪

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    殺害された自称完全犯罪請負人の幽霊と、両親を殺害された少女がバディを組んで犯人へ復讐しようとするという特殊設定ミステリ。

    特殊設定モノとしてはシンプルな状況ならが、中盤以降の先の読めない展開には圧倒された。途中、様々な解決が提示されるけど、そこにある小さな違和感や矛盾が先の解決ではキチンと解消されていき、最後に全てきれいに収まる結末は爽快。本格ミステリはかくありたいを体現してる作品。

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    2025年12月03日
  • 少女には向かない完全犯罪

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    ネタバレ

    今まで読んだことのない作家さんに挑戦してみたくて手に取った1冊。 

    幽霊になった犯罪請負人と両親を何者かに殺された小学校6年生の女の子が、お互いの利害が一致して、それぞれの復讐のために協力する展開にワクワクした。

    幽霊でいられる日数は7日間しかないのに復讐実行に余裕そうな主人公とか、両親を殺されているのにアクティブに復讐に奔走できる小学生とか、現実離れしているなぁと思いつつ、そこは小説の中の世界として楽しむ。

    完全犯罪のレッスンを受けているかのような、新鮮な読書体験だった。
    犯人の足跡がないトリックに対抗して、足跡のない別のトリックを実行したり、頭脳戦が良かった!
    3月14日が別の年の同

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    2025年11月30日
  • アミュレット・ワンダーランド

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    前回よりもホテル探偵の推理力上がってませんか⁈と感じた本作。
    謎が提示されるとすぐに解いてしまうところがすごい。
    新しい仲間も増えて、次作も楽しみ。

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    2025年10月23日
  • アミュレット・ホテル

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    設定はぶっ飛んでいるが決して特殊設定ミステリーではない。
    登場人物が犯罪者のため、過度に感情移入をせずに読めるのも良い。
    個人的にはかなり好き。

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    2025年10月09日
  • 少女には向かない完全犯罪

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    私は好きだった。
    最初から最後までトリックが隠されていて楽しく読めました。
    主人公たちのキャラと関係が結構好きだった。
    お話の展開は読めつつあるけど、その先をゆく感じで楽しめた。

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    2025年09月08日
  • 名探偵に甘美なる死を

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    ネタバレ

    竜泉家シリーズ第三弾にして最新作。
    今回は冬馬と佑樹の二人がタッグで謎を解き明かすという形式。オンラインゲームの試運転のため孤島へ呼び出された8人の"自称探偵"がVRゲームで起きる事件と現実で実際に起きる殺人事件の真相の二つを解明すること。真相を見抜かれる・自白すると問答無用で参加者の大切な人と共に死亡するというデスゲームであった。
    今までとは違い、人外もタイムスリップもない現代的なストーリーでかつ“読者への挑戦状”が2回も設けられている非常に濃い作風で飽きさせずに読めてとても面白かったです。展開も何回も裏切られるものばかりでページを捲るたびに驚かされて読み応えがありました

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    2025年08月17日
  • 時空旅行者の砂時計

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    ネタバレ

    面白かったです!!
    クローズドサークルにまさかのタイムトラベル要素が追加され、呪いを解くために事件の謎を解き明かすというストーリー。
    古き良きミステリーとタイムトラベルというSF要素。この二つが組み合わさった新しい形のミステリーでとても面白かったです。SFながらもトリックは論理的で伏線もかみ合っていて、とてもスッキリとしました。
    ストーリーとしてはタイムトラベルで主人公の奥さんの先祖である竜泉家の呪いを解放するという流れから遥か彼方の未来における争いに発展していくというストーリーの壮大さがとても面白かったです。
    最後も爽快な結末でハッピーエンドで良かったです。最後の描写の感じからおそらく続編に

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    2025年08月14日
  • 少女には向かない完全犯罪

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    ネタバレ

    物語の中で何度かどんでん返し要素が含まれていて、惹き込まれました。方丈さんの書く、少しSFチックなミステリー大好きです。

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    2025年08月05日
  • アミュレット・ワンダーランド

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     「犯罪者達の楽園」と称されるアミュレットホテルはホテルで起きる四つの事件を専属のホテル探偵が解決する本格ミステリーで、ライブ配信の最中の殺人、落とし物争奪戦、殺し屋コンペ、爆弾魔との心理戦というどれも一筋縄では行かないものばかりで読み応え抜群で、間違いなく前作よりグレードアップしていた。

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    2025年08月03日
  • アミュレット・ワンダーランド

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    プロローグ

    その時は突然やってきた!
    すれ違いざま、とてつもない恍惚感に包まれた
    それと同時に既視感が押し寄せてくる
    とても心地よい既視感だ

    そう、彼女が戻ってきてくれた
    しかもとびっきりのキュートになって


    本章
    『アミュレット・ワンダーランド』★5

    やっぱりミステリー小説は、肌に合うなと
    再認識させてるれる本書
    しかも特殊設定という点も魅力的だ
    “必ず”事件は、アミュレットホテル別館で
    起きるからだ
    そして、ホテル探偵である、桐生の推理は
    圧巻でもあり魅力的だ

    ホテル内、閉ざされた空間
    ダイハード的な設定は大歓迎
    これからも追い続けよう

    そう誓った!


    エピローグ

    摩天楼に

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    2025年07月31日
  • 少女には向かない完全犯罪

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    面白かったです!各章ごとに展開が二転三転していくのでとても楽しく読むことができました。通常の推理小説として読むのではなく、多重解決を前提として読むことをお薦め致します。一つの殺人事件に対して登場人物達が各々で解釈をし、行動し結論づけていく。その積み重ねで真犯人に辿りつく展開は熱かったです。ご都合主義的展開もありますが、フィクションはこういうのが良いんです。

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    2025年07月23日
  • アミュレット・ホテル

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    犯罪者御用達のホテル。殺人はご法度でホテル探偵が必ず対価を取り立てる。人の出入りは管理され、相手もプロの犯罪者。
    であれば、当然トリックやアリバイ工作は練りあげて犯行に挑むので、本格ミステリとしても読みごたえのある作品でした。
    とはいえ、連作短編なので難解になりすぎないところも、ちょうど良く感じました。
    昔、新本格にはまった者としては、京大ミステリ研出身というのも嬉しいポイントです。
    続編も気になるので★5

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    2025年07月23日
  • アミュレット・ホテル

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    プロローグ

    いや、こんなはずではなかった
    そう、軽はずみで付き合っただけなのに、、、

    この前お付き合いした、中国人の女性は
    この上なく至福だった
    僅か十日間ばかりの短い恋だったが
    その間、何度も逢瀬を重ねた

    ただ、素晴らし過ぎて疲れてしまったんだ

    そんな時に彼女が
    目立たなく、控えめな佇まいが気に入ってしまった
    本当は違う女性とお付き合いするつもりが
    ショートラブには、適当かと
    控えめな彼女を選んでしまった 

    ただ、こんなにも狂おしい想いに駆られるとは、、


    本章
    『アミュレット・ホテル』★5
    三体Ⅱは素晴らし過ぎて相当体力を消耗したので、
    ほんの箸休めのつもりで、本書を手に取った

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    2025年07月19日
  • アミュレット・ホテル

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     一、ホテルに損害を与えない。
     二、ホテルの敷地内で傷害・殺人事件を起こさない。

     たった二つのルール以外なら実質的には何をやっても許される犯罪者のために用意された安全地帯が、〈アミュレット・ホテル〉の別館である。オーナーが殺し屋の復讐劇を描いた某アクション映画にインスパイアされて開業した、という噂のあるそのホテルで約束事が破られる時、つまり事件が起きた時、一切の処理を任されているホテル探偵がいる。

     ということで本作は、犯罪者たちの楽園で起こる事件を解くホテル探偵・桐生の活躍を描く連作集になっています。個人的に一番好きだったのが、二話目で、時系列順ではもっとも過去の話になるエピソードで

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    2025年06月15日
  • 少女には向かない完全犯罪

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    小学校6年生の少女と幽霊が、事件の犯人を探す新鮮な設定だが、二人の成長物語でありながら、ストーリーが二転三転となり、ミステリー好きには面白い内容だった。

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    2025年05月23日
  • 少女には向かない完全犯罪

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    ネタバレ

    色々詰め込みすぎかなとは思ったけど、個人的にはすごく満足!
    主人公の黒羽烏由宇というキャラクターがとても良かった!
    心境の変化によって一人称が変わっていく所も良かった。

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    2025年05月16日
  • 時空旅行者の砂時計

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    妻を救うために約60年前にタイムトラベルするSFミステリー。登場人物も多く設定過多ではあるが、意外と混乱せず読めたし結末も良かった。

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    2025年05月04日
  • これが最後の仕事になる

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    最初の一文目が同じアンソロシリーズ。お気に入りは、桃野雑派「「アイドル卒業」一穂ミチ「魔法少女ミラクルミルキー」岸田奈美「声」、そしてさすがすぎる米澤穂信「時効」。求めてる面白さ!の人もいればこんなのも書くの、な人もいるのが良き。

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    2025年04月29日
  • 少女には向かない完全犯罪

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    中弛みも感じず、読み応えは十分あります…が、
    最終盤の、あのSF的展開は頂けない。主人公の幽体離脱は大目に見るとして、(まぁ、主人公が五体満足な状態に戻すとは言え)「謎の治験」なんて手を使うのは、どうかな〜??

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    2025年03月18日
  • 孤島の来訪者

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    ネタバレ

    かなり良かった
    「遊星からの物体X」でミステリを書こう!というのが着想の始まりだと思うけど、こうなるとはね

    今回は真面目に読者への挑戦状をやってみたが、遺体になりすましてるところから分からずギブアップ…
    仮死状態で海野が暗躍してそうだというのは分かったのだが
    マレヒトが2体居る、も考えはしたが、そのパターンを処理できるキャパがなかったので、今回はないものとして考えてしまったなあ

    ていうか基本的にすべての伏線を拾ってくるスタイルでビビりましたよ
    読者への挑戦状に到達してから考えるときは、それ以前を拾い読みで手がかりを探す感じだったが、あたりをつけずに頭からちゃんと読み直した方が良さそうだなあ

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    2025年03月11日