方丈貴恵のレビュー一覧

  • アミュレット・ホテル

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    ネタバレ

    犯罪者御用達ホテルのある世界に違和感なく入れた。犯罪者たちが集まっているとはいえ、奇抜な行動をするわけではなく常識的に見えたからかもしれない。

    殺人事件が起きるのに冷たく恐ろしい雰囲気はなくて、どちらかというと穏やかに淡々と進んでいく。オーナーも従業員も探偵も罪悪感なんてないし、犯罪自体は受け入れてる。周りも巻き込まれたら面倒だと思うくらいで、『犯罪はいけないこと』として描かれてないから、重々しい雰囲気にならなずに読めたんだと思う。
    事件は自分で少し推理してみてもそこから二転三転と良い意味で裏切られて、しっかりミステリ。

    桐生は拾われた道家の元で愛を知らずに育った元殺し屋だけど、道家のことはある意味で特別に感じていて、感情がない人形に仕立てられていたわけじゃない。ホテル探偵になってからオーナーやホテルの従業員との間に絆が芽生えているのが伝わってきて良かった。
    でも最後は、そうだ、みんな犯罪者なんだった。って気付いて面白かった。

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    2026年09月28日
  • これが最後の仕事になる

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    好きな作家さんが盛りだくさんでうれしい
    QuizKnockの河村さんの文章を読むのは初めてかもしれない。
    どうやらこの先、MEPHISTOでの連載、いずれそれが単行本になる予定とのこと。
    たのしみすぎる。

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    2026年09月27日
  • 名探偵に甘美なる死を

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    シリーズ3部作目。今回も全く推理できず!しかも途中何だかよく分からなくなったのにもかかわらず、面白い!と思えるんですよねぇ。すごい。シリーズ3作全て楽しめました!

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    2026年09月20日
  • 孤島の来訪者

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    これは…推理不可能ですて!え〜???と何回なったことか。でもそれが面白い。クローズドサークルのミステリは、説明が続いてちょっと話が長く感じることが多いのだけど、それを感じさせない設定の面白さだった。シリーズ最後の3作目も次に読みます!楽しみ!

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    2026年09月17日
  • 時空旅行者の砂時計

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    鮎川哲也賞受賞作。
    ミステリとSFをこんなに綺麗に料理して一つの作品にできるのか、と舌を巻いた。
    複雑そうに見えてシンプルに作られたタイムトラベルのルールと、それを本格推理の流れに自然に馴染ませられるのは、創造力と筆力のどちらも高いからだと思う。
    単純に面白い!そう言い切れる気持ちいい作品だった。

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    2026年09月16日
  • 時空旅行者の砂時計

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    著者の作品を初めて読んだがかなり面白かった。
    個人的にタイムトラベル設定は苦手意識があったが見事に本格ミステリと融合しており、推理も王道で良かった。
    長さもちょうど良くて短いわけでないのにサクサク読める。
    登場人物が多いのと家がデカすぎて覚えるのが大変だと思ったが、ご丁寧に家系図と間取り図と地図まで用意されてて有り難かった。
    ご都合主義が無いわけではないが、個人的には気にならない範囲。
    狙った訳ではないが、この本にも「読者への挑戦状」があって驚いた。

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    2026年09月16日
  • 盾と矛

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    方丈貴恵さんの本はおもしろい!!
    登場人物たちが生き生きしてるように感じます。アミュレットホテルもそうですが、描写にはないけど、このキャラは裏でこんなことしてるんだろうな~みたいな想像が容易にできる。
    今回の「盾と矛」ってタイトルからしてすごく良い。
    探偵と仕事人の相容れない関係性とか、その助手の存在とか。
    探偵と助手というのはミステリー物のなかでもお決まりだけど、今回の探偵は今までの出会った探偵のなかでも曲者だな~という印象でそこが良い!!
    「犯人がわかった後がおもしろい」っていうのが最高によかったな~。
    普通であれば犯人を追い詰める仮定と推理がメインだけど、この物語はその後、というか予期しないことが起こりすぎて(笑)
    悪運を引き連れる探偵ってなんだ(笑)
    こういう一癖も二癖もある登場人物たちの物語は最高に好物です。
    続きあるかな~

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    2026年09月12日
  • 時空旅行者の砂時計

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    SF×ミステリ、面白!これがデビュー作ってすごくないですか。犯人なんとなく怪しいな…と思っていたけど方法が全く分からずお手上げだ!と読み進め、なるほどそりゃ分からんわ!と、それも含めてとても楽しめました。3部作まとめて購入したので、続きも楽しみだ〜!

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    2026年09月12日
  • 盾と矛

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    ネタバレ

     知の領分で犯人の心を挫く草津と暴の領分で犯人をねじ伏せる霧島、犯人を捕まえるためには証拠の捏造や破壊工作までしてしまう探偵と、犯人からの依頼を受ければどんな手を使って無罪に仕立て上げるヒミコの掛け合いが見事で面白かった。
     話の作りやキャラクターも魅力的で、シリーズものにしても良さそうな作りであるにも関わらず、一冊できちんと締めくくったのもとても良かった。どんな手を使っても犯人を助けるヒミコが何故そのような手段を取るようになったのか、今までの事件にもしっかりと関連づけられており、キャラクターが何故そのような行動を取るのかがとても自然で物語にのめり込みやすかった。

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    2026年08月08日
  • 裏切りの捜査線 警察小説アンソロジー

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    どれも面白く、サクサク読めた!特に荒木あかねさん、初読み作家さんでしたがその他の作品も読んでみたいと思いました。事件自体の謎についてや犯人につながる気になるポイントがうまく散りばめられていて、先が気になり読んでいて面白かった。今度他の作品を買いに行こうと思います!そして方丈貴恵さんのはキャラのアクが強くて最高。好きですね。文春文庫さんのアンソロジーは他にも色々あることを知り、他のシリーズもぜひ読みたい。

    0
    2026年07月02日
  • 孤島の来訪者

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    ネタバレ

    とても面白かった!頑張って犯人を当てようとしたけど難しすぎて無理だった。
    赤いテントをわかってないところの描写とか、気づいてはいたんだけどそれがうまくつながらなかったな〜
    パズル得意な人とか好きそう。
    ひとつ、筋の通った暫定の推理の後に、さらに真相が明らかになるという二度美味しい小説。こういう、SFっぽい要素のあるミステリが好きなので、自分向きだなぁとホクホクしてました。

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    2026年04月30日
  • 孤島の来訪者

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    ネタバレ

    面白すぎる!!!
    前作より設定は好きでした~!
    今作もクローズドサークル・ミステリ×SF要素で読む手が止まりませんでした…

    方丈貴恵さんの探偵役はスマートさと人間らしさを兼ね備えていて好きです!頼りがいがある感じで。
    ヒロインの芯がしっかりしてるのも女性読者からすると刺さるポイントです。

    ―――ここからは読みながら書いた読書メモを張り付けておきます―――
    しっかり騙されてますね笑
    八名川さんの力が強すぎる → それは、そう

    P93
    この黒猫、元人間かもしくは人を食らう化け猫系の生き物かな…神域から連れてきちゃったけど大丈夫なのか…主人公が殺すより先に人が死んで、推理してたけど犯人がいなくて猫でした!みたいな?今回のSF(すこしふしぎ)要素は猫だったりして。

    P94
    お墓にある4枚の色の違うタイルは、もしや中身なし?ちゃんと埋葬できてないみたいな感じ?死んだと思ってた人が実は生きてたみたいな(あるいは黒猫になったか?)とにかく埋葬方法は絶対鍵になる。ヒントが散りばめられてて面白い。

    P240
    これ絶対、八名川さんがマレヒトになってるじゃん…
    2回おかわりして吐いてるやん…殴ったとき重たすぎてボコボコにしてるし。

    0
    2026年04月16日
  • 推理の時間です

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    これ、ぜひぜひ続編出してほしい!
    読む前は普通のアンソロジーだと思っていたけれど、他人の推理(しかも普段書き手の作家さんの推理!)を聞くのがこんなにおもしろいとは。
    自分でもいつも以上に推理しながら読めて、読んでは戻り…考えてもう一度読んでとがんばったけど、なかなか犯人や動機は当たらず。

    『封谷館の殺人』と『ペリーの墓』がおもしろかったな。
    『波戸崎大尉の誉れ』は、軍隊もの(っていうのか?)が苦手だから読み進めるのと理解が少し大変だった。

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    2026年04月07日
  • アミュレット・ホテル

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    犯罪者が提供する犯罪者のためのホテル。ありとあらゆる犯罪者が登場人物だからこそ、純粋にトリックと推理を楽しめた。特殊な状況だけど、あくまでも本格ミステリ。
    凶器をどのように手に入れるのか、どうして実行できるかを考える必要なんてない。だって皆んなアウトローな世界の住人なんだから!

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    2026年02月17日
  • 少女には向かない完全犯罪

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    ネタバレ

    最近ありがちな早熟で小生意気な女児とかしこぶったクールガイ的な青年のハードボイルドバディものだと思ったら、復讐に燃える勇気ある聡明な少女と幽霊というなんとも珍しい組み合わせの推理ショー。
    マトリョーシカのように、次々に「真相」が明かされていく様が愉快痛快。きちんと推理されていて、ミステリーとしてもドストライク。物語のクライマックスを迎えたかと思えばまだ半分で、ここからどうなるかと思いきや、もう一山。
    読み応えのある、贅沢な本格作品でした。

    一個気になるのは黒羽さんの火事の真相。
    あと、烏由宇ってネーミングは、メルカトル鮎シリーズにでてくる烏有さんからきてる?親が本格が好きでそれにちなんだ名付けをどうのこうのと。まさかの、そちらの本格繋がり?!うゆうさんって、女の子に呼ばれるたびに冬と夏の奏鳴曲のトラウマが…。

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    2026年01月23日
  • アミュレット・ホテル

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    犯罪者御用達ホテルで守るべきルールは2つだけ。掟破りをしたらどうなるか…。
    ホテル探偵が何者で、難題をどうやって潜り抜けるの!?って思うくらい素晴らしい推理を展開してくれるのがとても面白かった。
    アミュレット・ホテルを続けていくために、オーナーやスタッフのチームワークが良いのも素敵。お気に入りの一冊になりました!

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    2026年01月05日
  • 少女には向かない完全犯罪

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    今年読んだ本格ミステリの中ではマイベストでした。これでもかと畳み掛けるような多重推理。本格ミステリというジャンルを壊してしまうかのような展開にも関わらず、本格ミステリの面白さを切実に訴えてくる作品です

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    2025年12月31日
  • 名探偵に甘美なる死を

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    こんな複雑なものよく思いつくなと感心しながら楽しく読んだ。
    3部作で1番好き。
    展開もスピーディで複雑だけど読みやすかった。

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    2025年12月09日
  • 少女には向かない完全犯罪

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    殺害された自称完全犯罪請負人の幽霊と、両親を殺害された少女がバディを組んで犯人へ復讐しようとするという特殊設定ミステリ。

    特殊設定モノとしてはシンプルな状況ならが、中盤以降の先の読めない展開には圧倒された。途中、様々な解決が提示されるけど、そこにある小さな違和感や矛盾が先の解決ではキチンと解消されていき、最後に全てきれいに収まる結末は爽快。本格ミステリはかくありたいを体現してる作品。

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    2025年12月03日
  • 少女には向かない完全犯罪

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    ネタバレ

    今まで読んだことのない作家さんに挑戦してみたくて手に取った1冊。 

    幽霊になった犯罪請負人と両親を何者かに殺された小学校6年生の女の子が、お互いの利害が一致して、それぞれの復讐のために協力する展開にワクワクした。

    幽霊でいられる日数は7日間しかないのに復讐実行に余裕そうな主人公とか、両親を殺されているのにアクティブに復讐に奔走できる小学生とか、現実離れしているなぁと思いつつ、そこは小説の中の世界として楽しむ。

    完全犯罪のレッスンを受けているかのような、新鮮な読書体験だった。
    犯人の足跡がないトリックに対抗して、足跡のない別のトリックを実行したり、頭脳戦が良かった!
    3月14日が別の年の同じ日とか、読者への仕掛けも好き。

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    2025年11月30日