【感想・ネタバレ】時空旅行者の砂時計のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった!!!

タイムトラベルもの好きだけど、海外SFは苦手だというジレンマを抱えていたところ、運命的な出会いを果たしました。
最初の前振りは長かったけど、丁寧に描かれているからこそ事件が起きた後の没入感がすごい。当初、たくさん登場人物いるから覚えられるかな~とか思ってたけど、そんなの杞憂なくらい面白かった。
竜泉家のその後にも、加茂の妻に対する愛にもグッと来た。
あとこれが2作もあるの~!?嬉しい楽しみ早く読むぞ!

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2024年04月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かったー
ほんとにしっかりとしたミステリを読んだ
見取り図や登場人物を最初に見た時点で
最近のミステリ読者として怖気付いたけど
しっかりと全て回収された。

またミステリ好きとしてトリックまでは説明出来ずとも
怪しいと思った人間が犯人だったのは
普通に嬉しかった!

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2023年12月04日

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ネタバレ

複雑な設定があるのに、期間が開きながら読んだことで少し手こずりました。

設定にタイムトラベルが用いられているので、SFですが、その設定が丁寧に説明され、何度も推理にパートで検証されるので、良いミステリー読書体験でした。

まず、妻の命を救うため過去の事件解決に乗り出すという舞台設定が面白い!随所に伏線が散りばめられ(伏線だな?と分かりやすい)、それらが緻密に回収されていきます。

そして、エピローグの余韻が素晴らしい。後日談をもう少しみたかった。

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2023年11月13日

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著者の作品は初めてですが、楽しんで読めました。気になる行動などはある程度ヒントを与えてもらっているような記述なので、直感の犯人は想像通りでしたが、トリックはおおっと思いました。SF要素が入って面白い!

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2024年05月05日

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時空旅行者の砂時計という題名、ストレートな感じであるが、中身はどうだろう。プロローグでマスター・ホラは語り部であると書いていて、直球なところが、一層怪しく期待が持てる。タイムリープということはファンタジーであり、内容はミステリーだろう。

2018年を生きる加茂冬馬はタイムリープにより1960年に飛ぶ。その背景(妻伶奈の家系)から本格ミステリーの要素が香ってくる。
妻の「竜泉家の呪い」を解くことはできるのだろうか?

ストーリーは一見平凡だが、本格ミステリーと言える内容だ。それは謎が謎を呼び、論理的に組み立てられた構成がそう思わせているのかもしれない。後半に入ると、益々ページを捲る速度が上がる。マスター・ホラは何者かも・・・。

終盤はマスター・ホラからの挑戦状もある。犯人は誰か?それは、なぜ犯罪を犯したのか?が読み解く鍵になる。
論理的に思考を巡らせれば、ある程度結末が見えてくる。その楽しさは秀逸である。
加茂の妻を思う強い気持ちも心地よい後味を残した。

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2024年02月28日

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気になっていた本を読んでみた。ミステリーとタイムトラベルが、よい感じに合わさっていて、おもしろかった!竜泉家の呪いなど、いかにもミステリーっていう雰囲気と、タイムトラベルしてきた主人公が探偵役となって謎解きに挑む様子が、意外にすんなりと受け入れられて、おもしろい。トリックの仕掛けと、最後の犯人を追究していくところ、ラストも、よい感じでした!

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2024年02月12日

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妻の一族の呪いを探るために、マイスター・ホラの砂時計によってタイムトラベルさせられた加茂。竜泉家が集う屋敷で起こる不可能と思われる連続殺人事件の真相は…

まず本を開いての登場人物+家系図、屋敷の間取りでテンション上がる系でした笑
そしてなにより「それバラしちゃうの!?」っていう驚きと、みんなの順応性…。
読後感も良くて面白かったです。続きさっそく読みます。

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2024年01月31日

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ネタバレ

マメムさんにお勧めしていただき読みました。

タイムトラベルで、クローズドサークルミステリーで、屋敷の見取り図あったり、地図があったり、家系図あったりで、そして見立て殺人か!?という展開に、ワクワクしながら読みました。

じっくりと読んだつもりだったのですが、鮮やかなトリックに驚かされました。

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2023年11月20日

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SF×館もの本格ミステリ。とても面白かったです。
ミスリードに見事に引っかかりました。1つ1つ丁寧に、かつ鮮やかに解き明かされていくのが素晴らしかったです。

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2023年11月05日

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特殊設定ミステリの傑作。タイムトラベルとミステリの融合で、トリックやアリバイにタイムトラベルが活用されるという発明がある。
竜泉家シリーズの第一作で、妻の死を回避するため、主人公は過去にタイムトラベルし、ある殺人事件の謎に挑むことになる。
積み重ねられたロジックと、特殊なタイムトラベルという要素が相まって予想できない解決にたどり着くわけだが、これがフェアに作品としておさまっているのがすごい。
ミステリの発展ってまだまだ余白があって、こんなにも楽しめるものなんだな。

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2023年11月02日

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 タイムトラベルもののSFであり、ミステリー。1960年、陸の孤島にそびえる富豪の別荘で起きた連続殺人。おどろおどろしい絵に描かれた鵺の姿をなぞるように次々と殺されていく一族。1950年代から1960年代にかけて書かれた幾多の名作ミステリーの設定を彷彿とさせるこの事件の謎解きに挑むのが2018年からやってきた主人公、というのがストーリーを重層的にしている。幕引きが爽やかなのもいい。

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2023年10月24日

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『竜泉家の一族』シリーズの最初の作品で時空旅行者ってタイトルから分かる通りタイムトラベルを扱ったSFミステリーです!

SFですが気楽に楽しめますし、館の見取り図、一族の家系図等々しっかりミステリー要素も満載で非常に楽しめました!

シリーズ全て読みたいと久しぶりに思える作品でした!!

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2023年10月16日

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「竜泉家の呪い」
竜泉太賀を筆頭とした竜泉家では多くの子孫が不可解な死によって、この世を去っている。その始まりは「死野の惨劇」から連なっており…。

本作『時空旅行者の砂時計』の概要と感想になります。

本作はSFとミステリを掛け合わせた本格SFミステリという部類の作品ですが、鍵となるのが小さな砂時計。主人公の加茂は竜泉家の末裔にあたる妻の伶奈の容態が回復せずに悩む中、突如掛かってきた不審な電話に導かれて58年前の竜泉家の別荘へ時空移動する。そこで起きる「死野の惨劇」を食い止め、「竜泉家の呪い」を解くことが伶奈の未来を救えると加茂は意気込むのだが…。

乾くるみさんの『リピート』に少し似たSF要素でしたがイヤミスではなく、次回作の余韻ありで楽しめました。単行本で既刊の続編も来年1月と5月に文庫化とのことで、また竜泉家の謎を楽しもうと思います♪

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2023年10月10日

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ネタバレ

本格ミステリーは、劇中で説明されている描写と制約条件を前提として、著者と読者が向かい合って謎を解くのが一般的な楽しみ方だ。ミステリーというカテゴリー全体では著者が読者を「それまでには明かされていない方法であっと驚かす」ということが許されているが、”本格”ではそれは許されないとする読者が多い。いわゆる「フェアか、フェアではないか」という議論だ。

言い換えれば、作中でしっかりネタと制約が明示されていれば、SF的な設定であろうと、魔法であろうと利用は可能となる。本作ではタイトルに明記されているように時空旅行(タイムスリップ)が事件に利用されているが、その使い方が作中で説明されているルールの通りになっていればOKなのだ(そして実際にフェアに利用がされている)。

タイムスリップが出来てしまえば密室トリックは意味がなくなるし、たとえば「過去から未来に移動して誰かを殺し、その後に過去に戻ってしまう」みたいな移動をすれば永遠に犯人はわからないままだ。もちろん”本格”を志向する本作ではそのようなアンフェアなことは行わないが。

言い換えれば不可能犯罪と思われるような事件も簡単に起こせてしまうわけで、作家としてはルールを厳密に設定して野放図な使い方を防いだ上で、タイムスリップを論理的に組み合わせた事件を作るというところが腕の見せどころだ。


こう書くと、本作はかなり面白そうな作品に聞こえてくると思う。実際に、最後まで読んでみればわかるとおりタイムスリップという通常であればミステリーのルール違反になってしまうような発想を組み合わせた本格ミステリーをきっちり作り上げるパズラーとしての著者の能力は見事だと思う。フェアであるが故にちゃんと犯人を論理的に特定することが出来るし、実際に自分はトリックにはややズレがあったが、無事に犯人を当てることが出来た。

しかしそういったパズラーとしての評価を離れると、本作は小説としてはあまり面白くない。自分はaudibleで聞いていたのだが、文の構成はかなり拙いし、描写も具体的に絵が浮かんでくるような場面がほとんどない。「〜った」が繰り返される文は淡々とその状況を説明しているだけであり、文章を用いて”表現”をしようとする工夫の跡があまり見られない。いくら本格ものとはいえ、もう少し編集者が手を入れた方が良かったのではないかと思うほどだ。

また細かいところで言えば、ミヒャエル・エンデの『モモ』からとったという、マイスターホラやカシオペイアといった名前もいただけない。設定では彼らが作られたのは今から300年以上未来という話であり、さすがにエンデが偉大な作家といえどもその名前が広く知られているとはちょっと想像ができない。しかも、そのカシオペイアが闇落ちしたキャラクターの名前は”ダークカシオペイア”・・・ティーン向けのゲームのキャラクターの名前じゃないんだから。
著者にとってはその辺りはどうでもいいことだったのかもしれないが、さすがにちょっと拙さが出過ぎている。

そういうわけで、本作は「本格ミステリーが好きで好きで、パズルを解くことに生きがいを感じる」人以外にはちょっとお勧めしづらい。残念ながら自分はそういったタイプではないので、このシリーズをこれ以上読み進めることはないと思う。

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2024年04月11日

Posted by ブクログ

加茂は妻の伶奈の命を救う為
マイスター·ホラの声に導かれて
2018年から1960年にタイムトラベルをする
伶奈の祖先の竜泉家の人々を
「死野の惨劇」から救うため立ち上がる

数多い登場人物と数あるアリバイの証言
タイムトラベルの仕組み
付箋に書いていきながら読んでみた
真犯人2人までは絞れたけれど
正解まではたどり着けなかった

王道ミステリーにSF要素がプラスされて
不思議な読後感だった

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2024年03月26日

Posted by ブクログ

タイムマシンの存在を前提にした不可能犯罪もの。タイムマシンの制約など手の内は明かされているから、アンフェアとは思わないが、トリックそのものは良くできているのに、謎解きをされてもなんとなくすっきりしない。それとハウは良くできているのだけれど、ホワイはかなりいい加減なので、ミステリとしては辛めの評価になるかなあ。ただ読後感は爽やかで、読んでよかったと思いますね。

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2023年10月29日

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