方丈貴恵のレビュー一覧

  • 少女には向かない完全犯罪

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    両親を殺された小学6年生の少女が完全犯罪請負人の幽霊とタッグを組み復讐しようとする話。
    幽霊だからこそ自由に移動し警察の動向など情報を入手し少女をアシストできる設定は面白かった。
    一方では、全体的には冗長で中盤までは長く感じたり、終盤に二転三転していたところはあまりにも展開が変わりすぎて過剰に感じてしまったり(二転三転ものは基本好きなのですが)。そして少女が中学生くらいであればもう少し現実味があったものの、小学6年生となると行動力と推理力に無理があるとも思ったり。
    総じて話は面白かったものの、複雑になりすぎてたようにも思いました。

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    2026年08月16日
  • 盾と矛

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    ネタバレ

    探偵と助手、それに対極となる犯人を逃そうとする犯罪者という設定がノッキンオン・ロックドドアに似てるなと思ったが、こちらの方がアクション要素が強め。
    証拠を消したり犯罪を上書きするという点は、新しいなと思った。そしてまさかの探偵側もやるとは思わなかったので、その点はさらに斬新だなと思った。
    そして3章でまさかヒミコが死ぬとは思わなかったので、意外な展開に驚いた。もう少し彼らの直接対決が見たかった。

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    2026年08月09日
  • 裏切りの捜査線 警察小説アンソロジー

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    荒木あかね「プライドの隙間」と芦沢央「コールバック」がよかった。前者は警察組織の悪しきマチズモをうまくミステリの背景として活かしている。
    後者は退官した元刑事を主人公としたシリーズものだけれど、このシリーズの持ち味であるありふれた人間のもつ悪辣さ卑劣さという形で凡庸な悪を描いてみせるのが巧み。

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    2026年08月07日
  • 裏切りの捜査線 警察小説アンソロジー

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    一話目が1番良かった。書き手が違うと展開も人それぞれなので読者の予想を見事に裏切ったストーリーを楽しめる。ここから気に入った作家本を辿っていくのも面白い。

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    2026年07月31日
  • 少女には向かない完全犯罪

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    多重的な構造やトリック、想定外の流れ、伏線の回収などミステリーの要素が押さえられて一気読みしましたけど、主人公の特殊設定への依存度が高くてもっと現実性を追求してほしかったのと、もっと人が死なないといいのにと思いました。

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    2026年07月25日
  • 盾と矛

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    三つの事件が繋がってくるというの面白かった
    ただ一部文章がキャラ設定なのか、AIが作った文章なのか、ドライな感じがして読みにくく感じる箇所が多かった

    暴の領分という言葉が嘘喰いぽくて良かった

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    2026年07月23日
  • 盾と矛

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    短編で3つの事件かと思ったら最後は繋がった。複雑な謎解きで、最初の事件を解決したと思ったら、証拠の上書きをされ、また、それを上書きするように展開していく。
    警察の依頼を受けて、事件現場に行く探偵コンビ。絶大な信頼かと思うと、あっという間に警察から手切れを宣告される。窓口の刑事も間抜けなような、そうでも無さそうな。
    敵方のヒミコも壮絶な仕掛けで終わりを迎えるが、あまりにも壮絶過ぎて引いてしまう。探偵コンビの解決力が上回ってこその最後の仕掛けだったのだろう。

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    2026年07月19日
  • 盾と矛

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    中学の同級だった草津正守、霧島央太郎、氷見朱鳥の3人。

    草津は手段を問わずどんな犯行も解き明かす車椅子探偵、霧島はその助手にして暴力担当、氷見はヒミコと名乗り犯罪もみ消し業に従事。

    草津と霧島の2人は警視庁田辺警部に協力しながら、ヒミコが仕掛けた工作を半ば力づくで暴いていく。

    本書の特色はただの知恵比べではなく、探偵側が必要であれば証拠の捏造や妨害工作にも躊躇なく手を染めること。

    第三章は親(大人)は子どものためなら何でもするというルール(集落)が設定され、それによって最後の大逆転が起きる。
    途中の展開には驚かされた。

    合理的だがトリッキーな仕掛けはいかにも京大ミス研らしい。

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    2026年07月18日
  • 裏切りの捜査線 警察小説アンソロジー

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    5人の作家さんが描いた警察ミステリー5話。
    ひと口に「警察ミステリー」といっても、三者三様。
    作家さんによって全く異なる切り口になっていて面白い。
    方丈貴恵さん「メゾン・イニシェの怪」
    芦沢央さん「コールバック」
    の2作品が特にお気に入り。

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    2026年07月17日
  • 裏切りの捜査線 警察小説アンソロジー

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    警察小説は大好物だから、こうゆうアンソロジーはありがたい。色んなテイストの作品が楽しめて満足。
    米澤さん、芦沢さんは、らしさが詰まった安定に良い作品だったし他は初めてだったけど読みやすく面白かった。短篇ものの物足りなさも感じず、深すぎず浅すぎず…どの作品もいい塩梅で良かった。

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    2026年07月16日
  • 裏切りの捜査線 警察小説アンソロジー

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     5人の作家の警察小説アンソロジー。現役警察官だけではなく退職して探偵になっている主人公がいたりと米澤穂信目当てで購入し初読み作家さんもいたけれどそれぞれが違って楽しめた。個人的には「コールバック」が一番印象に残ったかも。

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    2026年07月09日
  • 裏切りの捜査線 警察小説アンソロジー

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    米澤穂信作品、葛刑事が同期の丸山と会う居酒屋のメニューおいしそう。物事の見方を変えると見えるものがある、これは刑事ものの定番だろうけど私はいつもわからないので解説されてなるほど〜と毎回思ってる。オカルト系は苦手だった。

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    2026年07月09日
  • 盾と矛

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    頭脳明晰な車椅子の草津と体力だけは人一倍の霧島がバディを組んで謎を解き明かすというもの。それに彼らと同級生でヒロトと呼ばれる女性が犯人を助けるアリバイ作りの名人として登場する。3章から成るが、読み応えあるのは第3章。

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    2026年07月07日
  • 盾と矛

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    探偵とその助手、そして仕事請負人。この3人の関係性や繋がりが面白い設定だと思いました。ギリギリまで伏線が仕込んであり楽しめました。

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    2026年07月03日
  • 盾と矛

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    必ず犯人を突き止め事件を解決する探偵草津とその助手の霧島。
    必ず犯罪者を無罪にする手助けをする氷見。通称ヒミコ。
    三人は同級生でありながら敵対している。
    知の分野を得意とする車いすの探偵草津と暴の分野を得意とする霧島。
    そしてすべての分野で最適解を即座に導き出すことができる万能の氷見。
    盾と矛。
    どちらが勝つのか。
    内容としては3部。三つの事件がおこり、警察の依頼により探偵が調査に乗り出し、
    ヒミコの関与で証拠が荒らされたり捏造されたり、という流れです。
    じっくりと一つの事件が長編で起こる方が好みではありますが、
    一話ごとスッキリ分かりやすいです。
    警部のキャラがコミカルだったりして、軽快に読める感じでした。

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    2026年07月02日
  • 盾と矛

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    絶対事件を解決する探偵と、絶対事件を起こした犯人を無実にする、矛と盾。
    それが、幼馴染同士と話の内容は面白かった。

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    2026年06月23日
  • 裏切りの捜査線 警察小説アンソロジー

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    米澤穂信・方丈貴恵の並びなんて初めて見た気がする。
    その時点で読むしかなかった!

    コールバック 芦沢央
    芦沢さんは初めて読んだけど、収録作の中でこの短編が1番印象的だった。
    重すぎないけど、ずっしりくる読後感。
    なぜこれを1番最後にしたんだろう?

    米澤さんと方丈さんは、裏切らないおもしろさ。
    収録作は両方ともだいぶ短かったので、おふたりの新作長編が待ち遠しくなった。

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    2026年06月23日
  • 盾と矛

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    王様のブランチや新聞のいちおしミステリーで紹介され、推理と捏造が交錯する新感覚ミステリーということで、気になり手に取った。

    ある日、雪山の別荘で発生した殺人事件。車椅子の名探偵・草津に警察からの捜査協力依頼が舞い込む。助手の霧島が現地調査を行い草津に報告を始めると、途中で「もういいや」と犯人を見抜いてしまう。早くも事件解決と思われた矢先、犯人確定に必要な証拠が消失してしまう。事件を隠蔽して犯人を確実に逃す仕事人・ヒミコの存在が裏にいることに気づいて…

    『絶対に逃さない探偵』vs『必ず無罪にする仕事人』。まさに最強の盾と矛の対決。斬新な設定での頭脳戦が繰り広げられ、読んでいて新鮮。第一章、第二章と短編の事件が描かれ、第三章で全て繋がっていく感じはお見事。

    一方で、第三章でのヒミコの決断について、個人的に好みではない展開だったのが残念。

    新しい切り口の頭脳戦ミステリが読みたい人におすすめ。

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    2026年06月21日
  • 盾と矛

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    絶対に逃さない探偵 VS 必ず無罪にする仕事人。
    一章、二章と探偵の勝ちで進み、さて三章は?と思ったら氷見が意外な選択を。
    そこまでしないと目的は果たせなかったか…
    草津と霧島との幼なじみの絆ですね。
    手のひら返しがすごい田辺警部に笑った。

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    2026年06月19日
  • 裏切りの捜査線 警察小説アンソロジー

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    お目当ては米澤穂信さん!
    また、『火のないところに煙は』が面白かった芦沢央さんも期待大でした。
    他の御三方はお初でしたが……まあ、さもありなんですねぇ(⁠^⁠^⁠;

    さて、はじめましての方丈貴恵さん「メゾン・イニシェの怪」は、白衣の専門官が主人公かと思いきや、「エレベーターで異界に行く方法」を試すオカルトマニアも出てきて、何だか面白かったです。笑

    そして先日『可燃物』を読んだばかりの私にとって、穂信先生の「お見通し」はなんとも嬉しい一編。
    「葛さん、カフェオレと菓子パンだけじゃ体壊しますよ!」と感想に書きましたが、なんと本作では雰囲気のいい小料理屋(その名も〈りん常〉!)で、信頼する同僚と過ごす一幕が見られます。
    たった30ページと収録作品の中で最も短いのですが、安定のクオリティでした。

    芦沢央さんの「コールバック」はなんというか、バズ動画に影響されやすく想像力の足りない子どもたちにぜひ読ませたいと感じましたね……。
    よくあるいじめ話かと思いきや、そこから繋がっていく真相の切なさ、胸の苦しさ。
    面白いと評してよい内容ではないのですが、読ませる筆力を感じました。芦沢央さん、他の作品も読んでみたいですね。


    まあただ、収録作品から感じるのは、泥臭いおじさんの警察小説は最近の流行りじゃないんだろうなぁ、と……。
    警察官も当然スマホを駆使し、SNSアカウントも特定するし、流行りのVTuberも出てくる。
    警察小説はほとんど通ってきませんでしたが、私はやはり旧来のイメージ通りの、地味な聞き込みや煙モクモクな昭和の警察官の方がすきだなぁと感じた次第です。特殊能力のあるタイプでなく、ただただ地味〜な。
    文春文庫からは他にも警察小説アンソロジーが出ているようなので、もう少しいろいろ「お試し」してみたいですね(⁠^⁠^⁠)

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    2026年06月13日