今村翔吾のレビュー一覧

  • 蹴れ、彦五郎

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    蹴れ、彦五郎/黄金/三人目の人形師/瞬きの城/青鬼の涙/山茶花の人/晴れのち月/狐の城

    様々な時 其々の場所で 人が生きそして死んでいく
    生きていく姿も 死んでいく姿も、それぞれの精一杯が表れている

    精一杯楽しんで生きて行きたい。時にはだらけてボーッとするけどね きっと

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    2025年09月02日
  • 狐花火――羽州ぼろ鳶組

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    過去作で出てきた多様な火消したちのアベンジャーズやろうぜ&今後やる番外オリジン編の前振り登場です、みたいな構想の巻だろうという印象はあるんですが、それをふまえてもアイデアが詰め込まれていて面白いというえらい技量を感じました。まだ本人を見てもいないのに晴太郎好きだもの。

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    2025年08月31日
  • 夢胡蝶――羽州ぼろ鳶組

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    彦弥がメインの巻で、そりゃめっちゃくちゃにモテもするよこいつ・・・という話でした。通常の人情噺と吉原火消という江戸火消の中でも一風変わった立ち位置の知識をベースに、吉原という人間の出入りが著しく制限された空間での不可能連続犯罪というミステリ仕立てになっていて面白かった。

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    2025年08月31日
  • 花唄の頃へ くらまし屋稼業

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    今回の依頼人は悪仲間とつるむ裕福な旗本の息子。仲間が殺され、自分も命を狙われ、その下手人も分からない中でどうやって姿をくらませるのかハラハラしながら読み進め、序章のやりとりがラストにこう繋がっているのかと後半の展開にも読みごたえがあった。
    今作に登場する様々な裏稼業の男たちはそれぞれに仕事の流儀を持っていて、それを貫いていく姿は格好良かった。

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    2025年08月30日
  • 茜唄(上)

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    源平合戦あたりのことは詳しくないため、読み始めは苦戦した。また、登場人物が多く似たような名前なのでわかりにくくなるところだか、丁寧に人間関係の注釈を入れながら話が進むのは助かった。
    「平家物語」は著者不明だが、上巻では己とだけ称し、語っている。今村翔吾は誰を語り部として設定したのか下巻で明らかになるのだろうと思うと楽しみである。

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    2025年08月30日
  • 立つ鳥の舞 くらまし屋稼業

    ネタバレ 購入済み

    くらまし屋人の為に再び無賃働き

    二人の女方の歌舞伎役者が、煌びやかに華やかに「娘道成寺」を演じて評判を博していた時代だった。一人は浜村屋瀬川菊之丞、もう一人は天王寺屋中村富十郎である。今回、この歌舞伎にまつわる物語だ。

    浜村屋は5年前に菊之丞が亡くなると、主役の後継ぎが年端もいかない若者に代わり、未だ芸も未熟であるため、脇役の優秀な役者が浜村屋を去るなどあり、益々浜村屋は落ち目となった。浜村屋の台所を預かる将之介がこれを立て直そうと、米の先物取引に手を出したが、失敗して大損した。家を売り払って損失を埋めたが、浅草の見窄らしい家宅で稼業をかろうじて続ける始末だった。
    そんな時に、浜村屋と天王寺屋との湯島天神の宮地芝居合戦の噂が流れた。天王寺屋を応援する豪商越後屋が、贔屓筋を煽って娘道成寺の出来映えに勝敗を付けるということだ。その中には幕府の幕閣、重鎮が含まれる。

    くらまし屋の堤平九郎は、目黒の五百羅漢寺の置き手紙に基づき、早速浜村屋の二代目吉次と接触し話しを訊いたが、その内容は死人を現世に戻してくれとの依頼で、まるでおとぎ話ようなものでその場で即、断ったのである。
    平九郎はこの依頼の内容や辞退したことを、仲間の赤也と七瀬に伝え、その場では皆了解した。だが、赤也は元々浜村屋の菊之丞の息子であり、親子喧嘩で抜け出たとはいえ、芸事が好きな上に役者に未練が残っていた。しかも、浜村屋の存亡に関わることでもあるため、何とか力になりたいと考えた。赤也等は合戦の中止を求めたが、勢いを止めることは出来なかった。
    更に、浜村屋にとって不幸が続く。二代目吉次が、芸の上達祈願に愛宕山を訪れた時、階段から落ちて腕を骨折。役者が出来なくなった。

    赤也は代役となり芝居合戦に出演する決心をするのである。
    ただ、これにも邪魔が入る。道中奉行同心、篠崎瀬兵衛は、赤也が以前、中山道の蕨宿で鰔党一味の和太郎を殺害した罪でお尋ね者として、赤也を捕らえる構えを見せていた。
    また、虚が、幕府にいる上役の命令で芝居合戦を取り締まるため、怪力で巨体、金棒を使う九鬼段蔵を使って赤也を殺す算段を企てた。
    しかし、いずれの策謀は七瀬の舞台の細工と平九郎の太刀の腕により阻まれて、赤也は歌舞伎を無事演じて観衆を魅了した。浜村屋を助けたのであった。
    物語は回りくどく、とても長い。でも上手く詳細に書かれており、読み応え十分な物語だった。

    #ドキドキハラハラ

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    2025年08月28日
  • 狐花火――羽州ぼろ鳶組

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    秀助の回想が入るのが凄くよかった。
    鳶市からのオールスターでの消火!カッコ良すぎる!
    私も野次馬したい。

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    2025年08月27日
  • 五葉のまつり

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    豊家に仕える五奉行。
    長盛、長政、正家、玄以、三成。

    それぞれ秀吉との出会い。
    守っている、心ざしの奥にある譲れない信念。

    まつりの壱 北野大茶会
    土木担当 増田右衛門尉長盛
    〜あなたの才は泰平にこそ使って下さい〜

    まつりの弍 刀狩り
    司法担当 浅野弾正少弼長政
    〜刀を攫いとうござる〜

    まつりの参 太閤検地
    財政担当 長束大蔵大輔正家
    〜あなたの才はこれです〜

    まつりの肆 大瓜畑遊び
    宗教、朝廷担当 前田民部卿法印玄以
    〜ちょうすく孫十郎〜

    まつりの伍 醍醐の花見
    行政担当 石田治部少輔三成
    〜きっと一人では成せぬような難題を、共に乗り越えてゆく仲間となる〜

    このあとに、やってくる豊家のいく末。
    五奉行…。なんとも…。

    別の戦のお話でした。

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    2025年08月27日
  • 人よ、花よ、 上

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     忠臣と呼ばれ、湊川の戦いで命を散らした武将として知られる楠木正成。
     その息子、多聞丸が下した決断は「北朝に下る」というもの。
     つまり、足利に組みするということだった。

     南北朝の混乱が続く。
     国が乱れる。
     悪党がはびこる。

     国の乱れを正すための決断だ。
     しかし、その動きよりも早く南朝の帝が暗殺されかける事件が起きる。

     下巻へ続く。

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    2025年08月24日
  • 蹴れ、彦五郎

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     初期作等で編んだ作者さん初の短編集。マイナーな戦国武将をフィーチャーした作品が殆どを占める。知られざる彼らの生き様を描く筆致はとてもエモーショナルだ。
     デビュー以前の作品からすでに今村節が炸裂しており、少年マンガ的な熱さに興奮と感動を覚え、どの作品も面白かった。

     お気に入りは、ホラー・ミステリ味のある異色作「三人目の人形師」だ。こちらは戦国武将を扱った作品では無いが、幕末から明治にかけて活躍した3人の人形師の相克のドラマが濃密に描かれ、とても短編とは思えない読み応えだった。人形師(芸術家)の業の果てに起きた出来事が怖すぎて、印象深い。

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    2025年08月23日
  • 冬晴れの花嫁 くらまし屋稼業

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    今回の依頼人は幕府の中枢、老中の松平武元。しかも1日だけくらましてほしいとの無理難題。どうするくらまし屋。今回も感動物でした。

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    2025年08月23日
  • じんかん

    H

    購入済み

    歴史・時代小説は、歴史的事実(?)という枠の中での創作という難しさがあると思っています。それも松永久秀という有名な武将を取り上げることは、より枠組みが堅固と言ってよいと思います。

    本作は、松永久秀の物語を縦軸に、久秀と織田信長の関係を横軸にしており、信長の一般に流布されている性格等と異なる一面をも書かれていて、良い作品と思います。

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    2025年08月21日
  • 人よ、花よ、 上

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    大河ドラマの太平記は見ましたが、あまり馴染みの無い時代なので、とても興味深く読むことが出来ました。英傑の息子に焦点をあてて、楠木家の存続をかけて、一族が一丸となって闘う。簡単に言ってしまうと実に単純ですが、登場人物に上手く個性を与えて、魅力的に描く作者は本当に素晴らしい。
    男臭い話に紅一点を添えたり、ラスボス感が半端ない高師直。下巻に向けての前準備的な位置付けに感じました。約480頁ありましたが、あっという間に読み切ってしまいました。
    余韻に浸る間もなく、下巻に没入しようと思います。

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    2025年08月16日
  • 茜唄(下)

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    終戦記念日を間に挟み私は平家と源氏の戦いの物語を読んでいた。
    この時期、メディアでは戦争の話が多く流れる。
    日本国内でも古くから戦いが繰り返されていた。
    戦う目的は、それぞれあっただろう。
    ただただ勝って力を見せつけたい者
    戦うこと自体が好きだった者
    守りたい物があった者 などなど

    この物語の主人公、平知盛は身体こそ弱かったものの頭が良く、こと軍師としての才能は抜きん出ておりあの源義経さえも一目置く存在だった。

    彼の目指す世は、平家の存続だけではなく
    互いが見張り合い、拮抗した三つ巴の世界。

    命を懸けて、守ろうとしたものの答えは1000年後にある。物語の言葉を借りるならば
    「ある者は勝者として、またある者は敗者として、綺羅星の如き男たちがこの時代を創った。彼らの生きた姿は、千年後の人々の胸にも刻まれます。」

    今の世に伝わる「平家物語」や「吾妻鏡」
    この物語の背景に生きた人々がどのような気持ちだったのか、その一片に触れたような気がした。

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    2025年08月17日
  • 鬼煙管――羽州ぼろ鳶組

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    京都でのお話で、私の好きな勘定小町の出番はホントに大事なところだけ。
    新たなキャラ、蟒蛇も凄くよかった。
    何より、最後が凄く良い。良い親子。チビ銕三郎可愛すぎる。

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    2025年08月16日
  • 茜唄(下)

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    ああ〜面白かったぁ〜。平家物語を伝授する様子が度々挟まれることで、折角の迫力満点の戦闘シーンがやや間延びしている感じはあったけれど、総じて面白い作品だった。
    謎の語り手とその教えを受ける西仏の正体が少しづつ明かされるのも心が震えた。
    ダイナミックな戦闘シーンと生き生きとした登場人物の様子が魅力的で、やっぱり今村翔吾さんの作品は好きだな。

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    2025年08月15日
  • 冬晴れの花嫁 くらまし屋稼業

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    今回の依頼主は、これまでのシリーズで一番の大物、江戸幕府の権力者、天下の老中・松平武元。一人になることがほとんどない状況で「一日だけ姿をくらましたい」という願いを叶えるために奔走するくらまし屋達のプロの仕事がカッコ良い。老中の願いを叶えるため掟の解釈を変えたり、権力や地位等関係なく依頼人を扱う姿には、平九郎達の優しさを感じた。
    様々な立場の人達の思惑が入り混じっていくのを感じるラスト。これからどんな戦いが繰り広げられていくのか、楽しみ。

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    2025年08月12日
  • 人よ、花よ、 下

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    太平記で有名な楠木正成の息子、正行(多聞丸)の鮮烈な生涯を、ハードカバー上下巻の大ボリュームで描いた作品。上巻序盤こそ「これ、読み切れるか?」というほど内容が入って来なかったが、ヒロインが出て来る辺りから一気に面白くなってきて、後はあっという間だった。
    大楠公、小楠公を大河ドラマにーという動きもあることから、改めてブームが来るかも…。

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    2025年08月11日
  • イクサガミ 人

    sun

    アクションは迫力満点

    アクションは前作以上に迫力満点で、各キャラの決着が丁寧に描かれています。
    終盤の展開は予想を裏切りつつも納得感があり、読後感は爽快。『天』『地』から続く疾走感とドラマ性は、エンタメ時代小説の頂点ともいえます。


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    2025年08月06日
  • イクサガミ 地

    sun

    購入済み

    エンタメ性抜群

    息をのむバトルと心理描写、魅力的な新キャラが織りなす展開にページをめくる手が止まりません。一気読み必至です。
    幕末の時代背景を活かしつつ、エンタメ性抜群で、漫画『バガボンド』や『鬼滅の刃』好きにはお薦め。完結編への期待が膨らむ傑作です。


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    2025年08月06日