今村翔吾のレビュー一覧

  • 塞王の楯 下

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    長く続く攻防戦にハラハラ。
    彦九郎側からの目線も、仕事や平和に対する気持ちが分かって、最初の印象が変わっていった。
    最後の匡介と彦九郎のやり取りがよかった。

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    2025年10月26日
  • 立つ鳥の舞 くらまし屋稼業

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    くらまし屋シリーズ第七弾は湯島天神芝居小屋が舞台。なんと赤也が役者として育った濱村屋の若き主人二代目吉次(赤也の義弟)が依頼主で平九郎は悩む。
    天王寺屋と濱村屋が娘道成寺対決をすることになったことが発端だがその裏には老中の政治的思惑も働いていてなかなか複雑。
    赤也は最後の舞台に立つのだが、その時の一節「ーこれにて。赤也が心の中でそっと別れを告げたのは、舞台であったか、それとも亡き父であったか。いや、歩むかもしれなかった、もう一つの人生かもしれない。」拍手喝采の舞台でやっと自分を完全にくらましたんだな、と感動した。

    世の中映画「国宝」が大評判だがここにも女形をテーマにした感動作があるよ、と言い

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    2025年10月25日
  • 塞王の楯 上

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    ネタバレ

    主人公の匡介は、幼い時に一乗谷の城下で織田信長に攻められ、両親と妹を喪った。
    その時に出会った石垣職人の飛田源斎に命を救われ、いつかは彼のような鉄壁の石垣を造りたいと思いながら日々修行を積む。
    彼ら”穴太(あのう)衆”は、最強の石垣を造る集団として有名だが、秀吉の世は太平へと向かい…。

    読みやすくてサクサク読める。
    なので、気がついたらクライマックスにたどりついていなかった。
    だって上巻なんだもん。

    最強の楯(石垣)と至高の矛(銃)作りの二つの集団。
    どちらも最高のものを作ることによって、戦のない世の中を作れると思っている。
    一瞬、銃で「戦のない世」を作るって何だ?と思ったけれど、これが高

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    2025年10月24日
  • 塞王の楯 上

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    関ケ原の前哨戦の一つ、大津の籠城戦を描いた歴史もの。

    武将や忍者などを主人公とする歴史作品が多いなかで、本作は石工の技術集団である穴太衆を中心に据えて、武将を脇役に回してしまっているところがユニークです。

    ライバル役にはこれまた鉄砲職人集団である国友衆をおいて、主人公の石垣とライバルの大砲という、矛盾(ほこたて)の技術勝負を魅せるというシンプルな構成で、なんとも分かり易い。

    脇役の武将たちも、ちょっと盛り過ぎ感はありますが、敢えてキャラを強く立てて、いい味を出してくれています。

    創作部分が多く、エンタメに大きく寄せているのは読者の好みの分かれるところでしょうが、割り切って読めば単純に面

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    2025年10月23日
  • 茜唄(下)

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    勝者の名前を冠した「源氏物語」(!)ではなく、元号を冠した「治承物語」でもなく、敗者の名前を冠した「平家物語」となった謎が、(フィクションではあろうが)鮮やかに解き明かされる。

    上巻では謎であった西仏に物語を語って聞かせる人物が知盛の妻希子であることが終盤で判明する。真相を聞いて頼朝が悔しがる場面は痛快だ。

    歴史の転換点にいる人、転換点を作ったひとは、ただ必死に生きただけで、当人にその自覚はない、という表現がある一方、今村作品には、「先々まで、百年後・千年後まで、見通したひと」がまま登場するので、ほんの少しだけ「後付け史観」を感じるけれど、全く新しい平家物語を読めたので、総合評価で星4つ。

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    2025年10月22日
  • 塞王の楯 下

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    今村翔吾はほんとに。息をつく間もなく戦いが続く。だからずっと休憩できず、読み続けるしかなくなる。そして泣く。イクサガミ程の悲しみはなかったけど、イクサガミよりも、歴史上の人物をもっと調べて知りたくなった。時代小説が好きになってきた。

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    2025年10月22日
  • 茜唄(下)

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    平家物語誕生秘話。なぜ源氏と平家なのか。源家と平家ではなく、源氏と平氏でもなく、源氏と平家。この違いが分かりやすく描かれている。知将と呼ばれる知盛の正に知将の呼ばれる由縁、やはり平家物語は美しい滅びと再生の美学。

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    2025年10月21日
  • 花唄の頃へ くらまし屋稼業

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    最後まで読んでから、もう一度序章を読んだ。

    炙り屋との最後の戦いが迫ってきている感がある。

    ばかボンにはイライラした。こういうやつは死んでも治らない。

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    2025年10月21日
  • 蹴れ、彦五郎

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    自分好みの歴史小説、今村ワールド素晴らしい、歴史の教科書に出て来ない登場人物もあるが、今川氏真や武田義信、北条氏規、著書では歴史の影に見え隠れする主人公達が生き生きと描かれており、短編集ではあるが、その奥に見える其々の歴史や成り立ちが、大河の様な奥深さを感じてしまう。
     どの物語のどこを読んでも、安心感と云うか今村ワールドの安定感を感じてしまう。「じんかん」や「茜唄」「八本目の槍」などの名作と同じ位の、「人」の描写「心」の動きに心を奪われる。
    個人的に7話「晴れのち月」の矛盾や葛藤、哀しみに心惹かれる。
     今村翔吾ワールド今後も楽しみたい!
     

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    2025年10月21日
  • 湖上の空

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    夢を追うのはめちゃくちゃにかっこいいなと純粋に思わされた。私も夢を持ちたい。
    今村さんの本もっと読むぞ〜

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    2025年10月20日
  • 人よ、花よ、 下

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    あまり詳しくない南北朝時代の魅力が、よく描かれている。まだまだ深堀りの余地がありそうだ。
    最後の章が少し唐突に感じられたものの、怒涛の展開はさすがだった。

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    2025年10月19日
  • じんかん

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    松永久秀の一代記。戦国時代の人物ではかなり気になる存在なので読んでみた。
    予備知識が少ないのでどこまでが史実でどこからがフィクションかはわからず。同じく神仏を信じぬものとして胸の熱くなるところもあったが娯楽小説の域を出ず。もう少し深いところまで届いて欲しかった。

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    2025年10月19日
  • 戦国武将伝 西日本編

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     西日本の各都道府県に縁の武将のエピソードを取り上げる短編集です。

     取り上げられた武将たちは近畿・中国・四国・九州などから24人。誰でも知っている有名な武将から、その地域にはこういう人がいたのか、と改めて知る武将まで様々で、歴史の授業だけでは見えてこない姿が魅力的(?)に描かれています。
     今作は連作短編集ではなく、あくまでそれぞれ別の文献などを元に抜き出されたエピソードが紹介されている短編集です。しかし、隣接した領地同士の場合はお互いに様々な思惑や政治的やりとりがあったりして、同じ武将が登場した両陣営を覗き見ることができる話もあり、とても読み応えがあります。特に秀吉は何作にも登場し、諸将

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    2025年10月18日
  • 教養としての歴史小説

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    歴史小説が身近に感じる一冊。
    昔と今を重ねて昔の偉人から教養を得る。
    教養こそが人生を豊かにし、楽しませてくれる。

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    2025年10月18日
  • 塞王の楯 上

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    買ったはいいけど、もったいなくて手を付けていなかったこの本。
    おもしろく読んでいたけれど、最後の方はこの先の流れが分かっているので読んでいて心臓が苦しくて…
    下巻も楽しみだ。

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    2025年10月17日
  • 九紋龍――羽州ぼろ鳶組

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    ぼろ鳶組第3巻。
    凄惨な盗賊千羽一家の犯行場面から始まる今回は、人の怖さを思い知らされる。悪人や火が人の暮らしを壊していく状況は、恐怖しかない。今回は流石に火消は手が出ないのでは?と思ったけれど、さてどうなるのか。
    一方、財政難が続く新庄藩では、火消の心意気を見直してくれたご家老が病で倒れ、代わりに御連枝様(殿様の異母兄)が執政となり、またも火消の費用が削られる危機に。
    さらに、最強の火消、九紋龍史進じゃなかった辰一とぶつかって、消し口を取られて散々に惨敗。
    とまあ、今回もピンチの連続だが、どこまでも諦めずに火と戦うぼろ鳶はやっぱりみんなのヒーローだ。
    今回面白かったのが過去の南町奉行、坪内様

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    2025年10月13日
  • くらまし屋稼業

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    逃げたい人々を、あの手この手でくらましていく裏稼業を描いた物語。
    シリーズ第一作として、主要メンバーそれぞれの個性が光り、これからの展開に期待がふくらむ。
    新たな名シリーズの始まりを予感させる一冊となりました。

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    2025年10月12日
  • 塞王の楯 上

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    歴史ものでありながら、現代人にも理解しやすいキャラクターとストーリーテリング。漫画のような印象が残った。
    戦国の世の刀でない戦い方、もっと知りたくなった!

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    2025年10月11日
  • 恋大蛇――羽州ぼろ鳶組 幕間

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    脇役一人ひとりの個性が際立ち、誰を主人公にしても物語が成り立つほどの魅力にあふれ、本編とはまた違う世界の深みを味わえる一作。
    ボロ鳶組の主要メンバーが登場しないのは少し名残惜しいが、これはこれで面白い。

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    2025年10月10日
  • 戦国武将伝 西日本編

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    歴史小説に対して抱いていた「難解さ」や「距離感」は、この一冊で完全に払拭されました。
    とにかく読みやすく、言葉の端々から戦国武将たちの熱い息遣いが伝わってくる。短編という形式でありながら、一人ひとりの生き様が驚くほどの密度で描かれており、書き方から展開まで、そのすべてに惹き込まれました。事実の羅列ではなく、血の通った人間ドラマとして再構築された「戦国」の面白さ。未知のジャンルに足を踏み入れる喜びを、これほどまでに鮮やかに教えてくれた一冊に感謝です。

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    2025年10月09日