今村翔吾のレビュー一覧

  • 五葉のまつり

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    仕事に励む5人衆の話。
    時代は、戦国終わり。少しだけ、落ち着いた時に、武将たちと駆け引きをしていく。
    なかなか、面白い。

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    2026年03月07日
  • 春はまだか くらまし屋稼業

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    平さん、そんな過去があったんだね…。
    そして春が来たね。
    平さんの春はまだ来ないけど、くらまし屋しながら見つけられるとイイな。

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    2026年03月07日
  • 五葉のまつり

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    ネタバレ

    素晴らしいね、一見戦国時代の話のくせに、まるで現代の大企業プロジェクトチームを見ているような(ミッションインポッシブルでも良いけど)高揚感が良い
    上司(秀吉)のとんでもないビジョン、無理難題、納期の厳しさ、関係各所(大名・寺社・商人・朝廷)との根回し、戦国時代・命が掛かる故の絶対失敗できない実務の山、そんな中で、五人それぞれが全く違う性格・得意分野を持ちながら、喧嘩し、助け合い、時に心を通わせながら巨大プロジェクトを完遂していく様式を翌思いつき、書き上げた作者の力量に脱帽です

    改めて今村翔吾の新境地とも言える『五葉のまつり』は、豊臣秀吉という天才にして絶対王者の無茶振りを、五奉行全員がそれぞれの専門性とクセ強人間らしい個性をフルに発揮しながら成し遂げていく姿が濃厚な密度で描き切った傑作です
    石田三成の生真面目で人を逆なでする正論、増田長盛の土木屋魂、浅野長政の司法的バランス感覚、長束正家の数字に生きる天才肌、前田玄以の朝廷・宗教を渡り歩く強かで柔軟な強さ、花と咲けないが味のある五つの「葉」が、秀吉の命じる五つの大事業(北野大茶会、刀狩り、太閤検地、大瓜畑遊び、醍醐の花見)を軸に、絡み合い・衝突しながらも、最終的には天下という「大樹」を支えていく構成
    五奉行としての「知略と根性と人間関係のせめぎ合う戦場」で繰り広げられる勝利をかみしめながら

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    2026年03月07日
  • 八本目の槍(新潮文庫)

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    石田三成の人柄が仲間から語られ私の中のイメージが一変した作品だった。他の作家さんの物も読んで人物像を比較深掘りしてみたいと思います。

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    2026年03月06日
  • 運命を変えるチャンスはなぜか突然やって来る 直木賞作家・今村翔吾が伝えたいこと

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    audible
    読書垢さんのおすすめで手に取った一冊。
    若い人たちへのメッセージ本だけれど、50代のわたしの心にも、しっかり届く言葉があった。

    夢を叶えるには、とにかく動くこと。
    頭で考えているだけでは、何も変わらない。

    読書は、経験を増やし、感情を豊かにしてくれるもの。
    自分ひとりでは出会えない世界を、そっと差し出してくれる。

    自分のやりたいこと、本当にできている?
    臆病になっていない?
    「面倒だから」と、後回しにしていない?

    新しいことを始めるとき、不安になったとき、
    いつもどこからか「動いてみよう」と背中を押す言葉がやってくる。
    本との出会いは、きっとそのタイミングで訪れる。

    今日は最強の開運日。

    年齢はただの背番号。
    情熱を持ってアタックすれば、きっと追いつける。
    そんな前向きな勇気をもらえた一冊だった。

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    2026年03月05日
  • 茜唄(上)

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    あまりにも有名な平家物語。その平家の側から語られるこの茜唄。一つの出来事も、語る立場が違えば違った解釈がある。それを切に感じる上巻でした。ただの歴史的事実だけではなく、そこに人が生きていると感じられる。
    日本史は好きじゃなかったけど歴史小説が好きな理由、それを改めて実感しています。

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    2026年03月04日
  • 塞王の楯 下

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    ネタバレ

    戦場が舞台であるものの、あくまで盾(石垣)と矛(鉄砲)の戦い。守るもの、打ち破るものそれぞれに信念があるから、上手くいきそうでうまくいかない。登場人物たちを応援したくなる。
    人は死んでしまうけど、過剰に残酷な描写があるわけじゃないから読みやすい。

    最後の章の終わり方も綺麗。
    まるでドラマみたいで、頭の中でエンドロール流れてた。

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    2026年03月05日
  • じんかん

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    浅い知識で「平蜘蛛と共に爆死した」としか知らなかったし、どこまでが史実に基づいているかがわからないけれど、人の一生を見させていただいたようで大満足です。

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    2026年03月02日
  • じんかん

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    「イクサガミ」シリーズに次いで今村将吾2作品目。YouTubeを見た時、氏は自分の作品は2種類あると言っていた。イクサガミのようなフィクション寄りの話、そして歴史寄りの話である。本書は後者である。けれども共通点はある、と思った。

    主人公はの戦国の梟雄(きょうゆう)松永弾正久秀。「人がなせぬ大悪を一生のうちに3つもやってのけた」と評された男であるが、本書はそれを見事なまでに「誠実で優しく賢い」大名としてイメージを覆してみせる。かつて山本周五郎が「樅ノ木は残った」で原田甲斐を反転せしめたのと、それ以上の反転を成し遂げた。エンタメ手法だ。

    それだけでない。構成もあまり読んだことない。ほぼ9割を、信長の夜を徹しての小姓に向けてのひとり語りとして描いた。
    或いはもう一つ、冒頭の視点は孤児の犬若、それを助けた少年追い剥ぎの多聞丸。普通はどちらかが主人公で、彼らが生き残り成長し、松永久秀になると思えるだろう。もう一人はそれを助ける側近。実際に50p時点で多聞丸は松永と名乗り出した。⸺⸺イクサガミ方式だった。読者の共感が頂点に達した頃に、この登場人物二人とも殺すのである。

    ただ「面白い趣向」はそこ迄。バトルに次ぐバトルで、読者を引っ張るのではなく、「歴史的事実をこんな風にも読めるのか!」という「知的興味」で読者を引っ張ってゆく。のと、同時に孤児出身の主人公は「武士のいない世の中=戦争のない世の中」を夢見る。民が政治を決めてゆき武士を金で雇う世の中を作れば実現するのではないか?
    そういう夢を抱いた三好元長とそれに仕えた松永久秀の「夢を追い求める物語」で読者を引っ張るのである。実際は、戦国時代にそんなこと実現不可能かと言えば、まるきりそうではなかったかもしれない。堺の町は、確かに一時的にそれが実現していたのだから。

    夢を描いて、それが潰えてゆく物語は、「カムイ伝」「水滸伝」からこの方、私の好物。

    まぁ、しかし、今村将吾の作品はあまりにも多くて、私は今の所追ってゆく気持ちはない。本書は面白かった。

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    2026年03月01日
  • 作家で食っていく方法

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    ネタバレ

    「いや、めっちゃビジネスマンじゃん」が正直な感想です。
    マーケティングとビジネス戦略の話じゃん。
    どこで3C分析が出てくるのか、むしろ出ないのが不思議なレベル。

    作家なんて、クリエイティブ職の最高峰のような気がするけれども、「食べていく」ためには結局、他のビジネスと変わらないことが求められるんだなと。

    というか、作家としてこれだけ成功してい(るように見え)るのに、ここまでやられていたら、作家を目指しているわけでもないのに、思わず「ごめんなさい!」とスライディング土下座をかましたくなる。

    自分の仕事を振り返って、市場分析もマーケティングもビジネス戦略も大嫌い。でもやらないとダメだよなぁ…知ってる…という気持ち。

    なんとなく神秘的なトーンを感じがちだけれども、きっと売れている作家さんは、こういうことを(意識的じゃなかったとしても)きっちりやっているんだろうなと思った。

    出版や作家の事情をここまで書いていいの?!とは一瞬思ったけれども、出版事情も、割と一般的に言われていることだったり、データとして公開されているものだったりがベースで、きっとこれも「ここからは出さない」という線を引いているんだろう。

    作家を目指す人だけでなく、出版業界(主に文芸)に興味がある人、あとは単純にビジネス書としても分かりやすくていい本だと思う。
    業界のトップを走る人が、こうやって戦ってるんだというのは、そりゃ自分はもっとやらなきゃだめだよねと猛省するのに十分だ。

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    2026年02月26日
  • じんかん

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    大河ドラマ化。
    読みながら、何度も思った。そして、自分の頭の中で勝手に再来年あたり放映ってことで決定した。

    しかし残念ながら、大河ドラマは歴史の史実しか扱わないと思われる。この「じんかん」は一応フィクションであるため現実的には難しいだろう。

    この物語は、人物にせよ出来事にせよ、史実とフィクションが絶妙に織り交ぜて構成されており、その緻密で、息づかいまで聞こえてきそうな人物描写も相まって、全て事実なのでは?と思ってしまう。
    それくらいにのめり込んでしまった。

    主人公は戦国を代表する悪名高き武将、"松永秀久"。
    将軍殺し、東大寺大仏殿焼き討ち、主家殺しの当時の武士たちからみれば三大悪をやってのけた悪党だ。
    そんな悪党と言われた男の、幼少期から数多の出会いと別れ、そして夢を追う壮絶で重厚な一生を描いている。
    ちなみに、調べてみたところ三大悪については、近年の研究でどれも首謀者というわけではないのでは?と見直す動きがあるとか。

    大河ドラマでも度々登場する人物ではあるが、大体はあまり良い人ではなさそうに描かれる松永秀久。
    果たして、本当はどうだったのか。
    500年前のこと、完全には解らないが、じんかんを読んだら最後、想像が止められない。口を開けば「あゝ歴史ロマン」としか言葉が出ない。
    これだから、歴史モノはやめられない。

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    2026年02月26日
  • 九紋龍――羽州ぼろ鳶組

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    喧嘩は江戸の華なり。大いに笑って踊るべし。これに尽きる物語。今回のぼろ鳶は狐と狸の化かし合いに巻き込まれる。火消の削減。その裏で江戸を襲うのは、コロリに火付皆殺押し込み強盗。息をつく暇もない。女天下でオロオロする男衆。己の出自に関わる秘密を独り胸のうちにしまい無茶をする「に組」頭辰一。大なり小なりの事情を抱えながら西に東に走る火消したち。憎むべきは盗賊でも、病でもなく、全てを燃やし尽くそうとする「火」だ。

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    2026年02月24日
  • 作家で食っていく方法

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    ネタバレ

    『イクサガミ』の著者。私は時代小説を読まないので知らない作家だが、読みやすく面白かった。燃え殻さんとは対照的なキャラ。
    AIが優勢なのを受けて、『野菜の包装に農家の写真が載るように、「私が書きました」の一言と顔写真付きで、小説を売る時代が訪れます。』という記載には笑った。本当にそういう時代が来そうで怖いけど。

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    2026年02月24日
  • 茜唄(下)

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    知盛と能登の信頼関係や平一族が結束していく様、そして知盛とその妻であるキコとの夫婦の絆が熱くて切ない。
    何故そこまでして戦うのか…そこまでする必要あるのか…そんな事を思わずにはいられない。
    勝者の観点からしか歴史が語られない事でその時代に生き抜いた生きようとした者のことは語られない。それを最も恐れたのが平知盛であり、その意思を継ぐ者たちであったということか。
    生きた証を残したい。
    それが平家物語なのかと。
    今更ながら日本の歴史をこの時代に生きた人たちのことを知れて良かった。

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    2026年02月23日
  • 風待ちの四傑 くらまし屋稼業

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    裏稼業界のスーパースターが揃い踏みです。
    井蛙流の真骨頂を存分に発揮しながらも大怪我を負うほどの厳しい依頼でしたが、何とかくらますことができました。
    これで終わりと思いきや、謎が多い虚の村の話も中途半端なので、まだ続くのだろうか?続いて欲しいな。

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    2026年02月23日
  • 夜哭烏――羽州ぼろ鳶組

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    源吾不在の江戸に付け火の疑いのある火事が起きる。半鐘も太鼓も鳴らない。それがどういうことなのか。加賀鳶の勘九郎、牙八、万組の武蔵。誰よりも仕事馬鹿で、江戸一の火消しと思っているのに、過去の遺恨やプライドが邪魔をする。生きていれば致し方ないことではあるし、いつの時代も本質や本意などそう簡単には伝えきれない。誰よりも市井の民の命に重きを置く火消したちが己の命になると途端に軽く扱う様に苛立つ。男どもの阿呆さと女たちの賢さに情緒を揺すぶられた一冊。このシリーズは一気読みしたくなるぞ。

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    2026年02月23日
  • 鬼煙管――羽州ぼろ鳶組

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    この展開は心の準備してなかったーー!!!

    源吾達が平蔵に呼ばれて京へ。
    ちょっと科学的な要素も含んだ事件で展開気になるところにプライドや情が絡んできて今回も面白い。

    でも、京より江戸の方がすきだーおいら

    2026.2.23
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    2026年02月23日
  • 夢胡蝶――羽州ぼろ鳶組

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    ぼろ鳶ようやく6巻目読破。
    なんと5巻目で欲しいと言った、相関図が1ページ目にあるではないか…。

    今回は女と男の話。吉原の遊女の恋愛が絡む推理含むぼろ鳶たちの話と言ったほうが正しいかもしれない。
    もはや個人的に推理よりも、キャラクターの行動や心情の方が興味深くなっている。
    1冊目に出てきたキャラクターと徐々に増えていく人物が成長している。

    最後の終章の彦弥と花魁の話、キュンとする。昔はこんなふうに恋をしてたのかなぁ。
    この二人これからどうなるのかなぁ楽しみ。

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    2026年02月24日
  • 教養としての歴史小説

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    稼ぎのあるなし、金額の大小に関わらず生きたお金を使うことの大切さを筆者は池波正太郎から学んだ。
    そして私も原点を思い出させてもらった。

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    2026年02月23日
  • 茜唄(上)

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    今村翔吾が紡ぐ平家物語。
    史実では悪のもとされている平家を平家側の目線で紐解いてゆく。
    平清盛はただ息子たちを、平家を守りたかった。
    清盛の意思を継ぐ知盛は清盛亡き平一族をまとめ、どうやってこの難局を乗り切るのか…。
    歴史の終着点がわかっているからこそちょっとした幸せや微笑ましい家族の絆が物悲しく切ない。
    平家が戦った歴史を…家族を守るために抗った歴史を胸に刻むため下巻もしっかり読みたい。

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    2026年02月23日