今村翔吾のレビュー一覧
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今村翔吾の戦国末期を舞台とした歴史創作ミステリー。
574頁にも及ぶ大作であるものの、読めば読むほどに世界にのめり込ませる作者の力量には厚さも、気にならないほどであった。
主役は真田幸村(信繁)なのであろうが、大坂夏の陣で徳川家康を討てるところまで追い詰め、敢えてと言えばいいのかそうしなかったところから話しは進み、東西両陣営の武将から徐々にではあるが、真田幸村という存在が浮かび上がってくると同時に、真田昌幸、真田信之という真田家の在り方もしっかりと描かれ、これはどちらの作品が先か分からないが「八本目の槍」を想起させられた手法であろう。
しかしさらに後半に至るにあっては、例えば後藤又兵衛 -
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ぼろ鳶第十巻にして、零話、再読完了です。
やっぱり面白いですね。面白すぎます。
今回は、いわゆるエピソード0。
源吾さんが若い頃のお話です。
源吾さんの親父さんは、やはり火消頭取ですが、その手腕は派手なものではなく、目立ちません。というか、むしろ全然活躍してないようにも見えます。
なので源吾さんは親父さんを嫌います。
そんな中、火も煙もいつもと変わらず、人が一瞬で倒れる面妖な火事が起こります。
これを重く観た江戸の火消たちは、次代を見据えて、若い火消に対し火事場には出ないように厳命します。これに反発するのが、源吾さんをはじめとする「黄金の世代」。
それから、てんやわんやでスリリングな展 -
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じんかんを読み進める中で、まず強く感じたのは「歴史上の悪人」とされてきた人物像とのギャップだった。
松永久秀は、単なる陰謀家や裏切り者ではなく、むしろ非常に人間くさく、「なぜそれを守ろうとするのか」という動機が少しずつ見えてくる存在として描かれていた。
そこに触れるうちに、評価や史実というものは、結局“後世の視点”でしかなく、その時代を生きた本人の感情や事情までは完全にはわからないという実感が生まれていく。
物語の中で特に印象的だったのは、人とのつながりや出会いと別れだった。それこそが、このタイトルにもなっている「じんかん」なのだと感じた。幼少期の多聞丸との出会いと別れ、そしてそこから大 -
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ネタバレクライマックスの一つ島田宿の戦い。ここでも絵の上手さが光り、小説版読んだ時のイメージ通りに描かれていて満足。カムイコチャかっこいい。そして、意外だったのは原作と違う動きをしていた(というか原作では退場済みの)孝右衛門。まさかここで絡んでくるとは。しかし、孝右衛門をコミカライズでは半オリキャラとして使う当初の構想が原作完結によって狂い、有効活用は諦めたのではないかな?という気もする処置。(原作終盤がガチガチに構成が固まっているのでこれ以降意味を持たせた登場させる隙間がなく、謎の存在として引っ張ったもののここらが潮時と損切りした感じ。とは言え、まだ退場は確認されていないんですよね、これが……)
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助けを求める人を絶対に見捨てない。火消たちの戦い。
シリーズ最終の上下巻。
尾張藩屋敷が突如爆発。そこで出会ったのは18年前に亡くなったと思われる伊神甚兵衛だった。
彼が尾張藩屋敷を爆発させた下手人なのか、伊神甚兵衛を追って源吾たちは追いかける。
一橋との対決。まさに物語の最終回として相応しい終わり方だった。
そして個人的には若鳶の慎太郎・藍助・そして慶司の3人の成長が今後も楽しみだと思った。
確かにまだ年齢も経験も若いし、一連の騒動に関与することとしてはリスキー。
勝手に行動を起こして犠牲になったらたまったものではないのは、源吾のみならず大音勘九郎たちも躊躇してしまうのも分かる。
それ -
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ネタバレ長い長い旅が、ようやく終わった。蟲毒の参加者が、それぞれにたどり着いた場所をちゃんと全部見届けることができた。
これで良かったんだと思える終わりもあれば、そうでないものもあった。
が、この最終巻の東京の地で見届けたものは落ち着いて読めたものが多かったような気がする。
彩八の戦いはとても印象に残った。彼女と双葉の絆みたいなものが、すごく貴重なものに思えた。彩八の心が双葉の言動をきっかけに柔らかさと強さを取り戻していったことが本当に良かったと思う。
双葉は最後まで、不思議な役回りだった。双葉を守ることを、自分の中の人間性を守ることと同義にしている者もいたし、「信用」というカードに使っている人間も -
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「世を、人の心を変えるのだ」「人をあきらめない。それが我々の戦いだ」そんな言葉から始まる紹介文。
今村翔吾さん、なんでこんなに面白いんだ…。時代小説を避けてきた自分を恨むくらい最高でした。
鬼、土蜘蛛などと呼ばれる「童」VS朝廷軍。
構図はこうも簡単なのに、終わらない戦い。差別なき世を、争いなき世を、誰もが渇望しているはずなのに身分が、肌の色が、生まれが…。あらゆる理由をつけて差別し、争いが起きる。
読んでいて、ひたすらに苦しいのに読み進める手は止まりませんでした。
読んでいる側からすると童の視点で、童の味方をしてしまいたくなりますが、渡辺綱は憎めないし、坂田金時の立ち位置 -
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「塞王の楯」「イクサガミ」など今村さんの歴史小説はとても読みやすく面白いのですが、私はこの作品が凄く好きです。平家物語。知盛の人柄や生き様がめちゃくちゃかっこよいし、知盛を兄者としたう教経もよい。そして、敵でもあり、ライバルでもあった義経。最後は・・なのですがとても関係性がよい。
対極になるけど、頼朝は印象よくないですね・・。特に慕っていた義経に対する仕打ちは許しがたいですね。
最後に知盛のこの言葉を
「仮に平家が滅亡しようとも・・・我らが抗い続けた美しさを、愚かしさを生きた証を残しましょう。後の者がそれに学び、いつの日か人が争いを捨てることを信じて」