今村翔吾のレビュー一覧
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平家物語を編んだのは、平教盛が妻、希子であった。一の谷の合戦では、教盛はかなり作戦を読めていた。だが義経が少しだけそれを上回った。鵯越ではなく、鉄拐山を越えて来たのだ。鵯越よりも急峻な坂を下って来た。教盛の小松資盛がもう一度攻め返してくる策を見抜いたからだ。
そして屋島へ。こちらは嵐の中義経が無謀にも四国に渡ったことで負けてしまう。最後の大舞台を前に、教盛は後白河法皇を介して義経と会見をもつ。平氏の次に頼朝に狙われるのは義経だと伝えるが信じてもらえない。
壇ノ浦。最後の合戦中に、なんと梶原景時は義経を殺そうとつけねらう。教盛はその義経を逃すために立ち回るのだった。 -
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ネタバレaudibleにて
いやぁ、すごい作品だった。
今村さんって、テレビのコメンテーターで見かけたことがあって気さくなおっちゃんみたいな印象しかなかった。
天才か!!!!
表現がなんか、かっこいいんだよな。
本当に素晴らしい作品を生み出してくれてありがとうございます。
次はNetflixを観ます。
歴史小説には苦手意識があり、敬遠してた。
そもそも、歴史についてあまり詳しくないから楽しめないと思っていたから。
好きなジャンルは、サスペンスやミステリー、ホラーとかそういうもの。
歴史×デスゲームという設定に興味を惹かれた。
それなら、あまり歴史に詳しくなくても楽しめそうだから。
情景が浮 -
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ネタバレ東京での新たなゲームが描かれた神巻
「本当の強さとは何か」
「ゲントウサイとは何者か」
「京八流の秘密とは」
それが明かされた。
強さとは武力のことを言うのではなく、本当に強いのは双葉のように武力を行使せずに生き延び、周りに影響を与えた者。
そして嫌なキャラのゲントウサイも奥義の使用者だった。そしてその源流には悲しい先人たちの過去と決意があり、代々のゲントウサイはそれを受け継いでいた。
京八流は1人が継承するように仕向けられていたが、それを仕向けたのは京八流をを本当は嫌悪していたゲントウサイ。その八流は実は複数保持でき、強さの本当の秘密はうちに隠されていた。
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平家物語。平教盛が主人公。
時は下って源平の戦から数十年。20年かけて平家物語が完成する。誰だかわからない作者が、西仏(もと海野幸長、木曽義仲が郎党)に平家物語を数夜に分けて伝授する。
教盛の父、平清盛が生きており、すでに頼朝が立った後から始まる。宗盛が宗家を継ぎ、何度も会議が繰り返される。近江源氏を抑えに教盛は出陣。その後南都の焼き討ちが行われて、平家は仏敵とされてしまう。高倉上皇が亡くなり、清盛も亡くなる。木曽義仲が迫り、平家は安徳帝を擁して屋島へ。教盛は逢坂の関で義仲に反撃ののち屋島でみなと落ちあう。水島の合戦では日蝕を利用して旭将軍を破る。以下下巻。