今村翔吾のレビュー一覧
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『海を破る者』というタイトルから、私は壮大な戦を描いた歴史小説を想像していた。
もちろん、その期待は裏切られない。息をのむ海戦や迫力ある戦の描写は圧巻で、最後まで一気に読み進めた。
しかし、読み終えて最も心に残ったのは戦ではなく、「人」だった。
この作品は、元寇という歴史を舞台にしながら、「人はなぜ人を人と思えなくなるのか」という普遍的な問いを描いた物語だったように思う。
六郎は海の向こうに思いをはせ、言葉も文化も異なる令那や繁を理解しようとする。言葉が通じないということは、単に会話ができないことではない。相手の思いや背景が見えず、理解できないということだ。理解できないものは恐れとなり -
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2021年下半期直木賞受賞作(の続き)
上巻の最後に期待しかないが…と結んだが
大満足!終わり方も好き!やっぱ相性なんかな?
ほぼ一日で読んじゃったので…寝不足(*_*)
日本史とか戦国時代とかが苦手で基礎知識がなかったとしてもこの話は結構読めると思う。
盾と鉾、西国無双と蛍大名、新兵器と古の技術みたいに対立軸とか因縁をドンドン放り込んでくるのでそれが心地いいし、読みやすい。
上巻が素晴らしいかったから危惧してた下巻のできと言う面でも下巻の方が緊迫感があって好きだと思う。結びのさり気なさも含めて
少年ジャンプの匂いがするのは僕だけ?
今村翔吾を追いかけてみたくなった -
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最近時代小説を読みたい熱が高まってきたので、文章が圧倒的に読みやすかった今村さんのデビュー作から。『イクサガミ』もそうだったが、少年漫画のように魅力的なキャラが勢揃い。案の定アニメ化していた。私の推しは星十郎も捨て難いが彦弥かな。江戸時代中期の時代背景も火消の制度も、碌に知らないまま読んでも十分楽しめる。狐火と呼ばれる放火犯を追うなど、ミステリー要素もあり読みやすい。読む前は火消が主人公か、と食指が動かなかったが、まったくもって格好良い漢気溢れる作品。
時代小説は、登場した歴史上の人物の人となりや生涯をもっと知りたくなったり、同時代を描いた他の小説も読んでみたくなったり、数珠つなぎで興味が -
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ネタバレGeminiに今村翔吾さんの羽州ぼろ鳶組シリーズが好きだって言ったらどのシーンがフェイバリットか聞かれたので黄金雛で源吾と源吾の父親の火事場のシーンを挙げたら次のように返してきた。全くもって私の思ってることと一緒やけどこんなんゆわれへん。書評についてもうAIには勝てんわ。シンギュラリティやわ。
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私
せやな、名シーンはめっちゃあるけど黄金雛やったかな。源吾が若くて血気盛んな駆け出しの頃、加賀鳶や他の火消しと比べてうだつが上がらないと軽蔑していた父親に火事場で命を捨てて助けられるシーンなんか最高やん。決して派手ではないが命を守る火消しの矜持を父親の中に見てしかもそれがこの悲し -
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以前、愛媛県立歴史博物館を訪れた折、河野氏の展示が結構あったのだが、村上水軍の親戚程度の認識しかなく、また一遍上人の氏だとは知らなかった。また訪れたらもう一度しっかり展示を見たい。
物語はすごく良かった。実のところ、海軍であれば水難事故にも敵を救うのは当然ではないかという気がしてしまったのだが、日本軍として戦うことのなかった時代、かなり勇気がいる行為だったのだろうなと思わざるを得ない。最後は泣いてしまった。
河野六郎は身内の争いに巻き込まれ、争いにお金が飛んでいくので家の維持もままならないほどであったが、海賊の取り締まりや漁業者の諍いの仲介などで財を少しずつ増やした。
一遍とは従兄弟でたまに -
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映画界隈では戦国×ミステリーという異色の作品である黒牢城がマイケルに轢き殺されている中、戦国ミステリーの手本と言えるような本に私は出会ってしまった。本作「幸村を討て」は戦国最後の大決戦である大坂の陣を舞台に繰り広げられる様々な武将の思惑の交差、真田幸村を中心とする謎、といった戦国の醍醐味をミステリーというジャンルに落とし込んだ作品である。戦国ファンなら誰もが思いを馳せた歴史の隙間に作者の解釈が見事にはまる。なぜ幸村を名乗るに至ったかなどたまらない要素が謎解きに組み込まれていて心を躍らせてくれる。500頁超の大作であるがどんどん引き込まれていくストーリーの展開に唸る。戦国物のエンタメとしてこれ以
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今村翔吾の戦国末期を舞台とした歴史創作ミステリー。
574頁にも及ぶ大作であるものの、読めば読むほどに世界にのめり込ませる作者の力量には厚さも、気にならないほどであった。
主役は真田幸村(信繁)なのであろうが、大坂夏の陣で徳川家康を討てるところまで追い詰め、敢えてと言えばいいのかそうしなかったところから話しは進み、東西両陣営の武将から徐々にではあるが、真田幸村という存在が浮かび上がってくると同時に、真田昌幸、真田信之という真田家の在り方もしっかりと描かれ、これはどちらの作品が先か分からないが「八本目の槍」を想起させられた手法であろう。
しかしさらに後半に至るにあっては、例えば後藤又兵衛 -
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ぼろ鳶第十巻にして、零話、再読完了です。
やっぱり面白いですね。面白すぎます。
今回は、いわゆるエピソード0。
源吾さんが若い頃のお話です。
源吾さんの親父さんは、やはり火消頭取ですが、その手腕は派手なものではなく、目立ちません。というか、むしろ全然活躍してないようにも見えます。
なので源吾さんは親父さんを嫌います。
そんな中、火も煙もいつもと変わらず、人が一瞬で倒れる面妖な火事が起こります。
これを重く観た江戸の火消たちは、次代を見据えて、若い火消に対し火事場には出ないように厳命します。これに反発するのが、源吾さんをはじめとする「黄金の世代」。
それから、てんやわんやでスリリングな展